新卒でフリーランスエンジニアを目指すときに必要なもの5選!メリット・デメリットも紹介

「新卒でもフリーランスエンジニアになれる?」
「フリーランスエンジニアとして自由に働きたい」
「できれば就職活動はしたくない…」

このように考えている方はいませんか?

できれば就職活動せず、好きな場所で好きな時間に働けるフリーランスエンジニアになりたいですよね。

しかし、フリーランスは会社員とは違い、収入が不安定になりやすい働き方です。

そのため「新卒でフリーランスエンジニアになるのは難しい」という声も多くあります。

そこでこの記事では、下記の項目について解説します。

  • 新卒でフリーランスエンジニアになれるのか
  • 新卒でフリーランスエンジニアになるメリット・デメリット
  • 新卒でフリーランスエンジニアを目指すときに必要なもの
  • 新卒からフリーランスエンジニアになる具体的なステップ

フリーランスエンジニアを目指したいと思っている新卒の方は、ぜひ記事の内容をご覧ください。

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新卒でフリーランスエンジニアになれる?

結論をいうと、新卒でフリーランスエンジニアはなろうと思えばなれます。

クライアントから求められる仕事ができるなら、フリーランスエンジニアになるための資格や経験は必要ないからです。

勉強しようと思えば、下記の方法で誰でも学ぶことができます。

  • 動画(YouTube、Udemy)
  • テキスト本
  • プログラミングスクール

実際に、新卒でフリーランスエンジニアになって活躍している方も多いです。

フリーランスエンジニアは目指す人の努力次第では可能なので「新卒からでも独立できるか不安」という方は、ぜひ参考にしてください。

新卒でフリーランスエンジニアを目指すときに必要なもの5選

誰でも新卒フリーランスエンジニアを目指すことはできますが、必要なものもあります。

それぞれ詳しく解説していきます。

1.実務をこなせるスキル

新卒でフリーランスエンジニアになるには、実務をこなせるスキルが必須です。

会社では研修や先輩からの指導などを受けられますが、フリーランスになると即戦力として仕事をしなければなりません。

クライアントはクオリティの高い仕事を求めているので、それに答えられるスキルを持ち合わせておく必要があります。

スキルが十分にない状態で仕事を受けてしまうと、クライアントを満足させることができず継続案件につながりません。

新卒でフリーランスエンジニアになりたい方は、在学中にWeb制作やアプリ開発などの、実践で使える専門技術を磨くことをおすすめします。

2.人脈をつくるコミュニケーション力

エンジニアに限らずフリーランスで成功するためには、人脈とコミュニケーション力が大切です。

人脈が無いとフリーランスとして活動できないわけではありませんが、人脈作りによるメリットはたくさんあります。

人脈作りのメリット

案件を獲得できる
チームで仕事ができる
情報交換ができる
孤独にならない

特に新卒フリーランスエンジニアは先輩フリーランスエンジニアと知り合いになることで、不安なことや疑問などを聞くことができます。

また、他のフリーランスや企業と仲良くなれば、案件を紹介してもらえることも。

SNSで絡んだり、交流会へ参加したりしてコミュニケーションをとり、人脈を広げていきましょう。

3.生活していける貯金

新卒フリーランスエンジニアになる前に、最低でも1年は生活していけるくらいの貯金をつくっておきましょう。

フリーランス初期は収入よりも、実績づくりやスキルを身につけるために時間を使わなければなりません。

そのため、エンジニアの稼ぎだけでは食べていけない可能性も。

さらに数ヶ月収入がない状況になると、精神的な不安やストレスがどんどん溜まります。

貯金もなく、お金が稼げないと生活が厳しいという状況であれば、新卒からいきなりフリーランスエンジニアになるのは厳しいでしょう。

4.自己管理力

フリーランスを目指すなら、自己管理力を身につける必要があります。

会社員と違い、フリーランスになると働いたり休んだりするタイミングは自由です。

スケジュールを自分で決められる点はいいですが、自己管理ができないと

  • 昼夜逆転した生活になる
  • 夜遅くまで仕事をして体調を崩す
  • ついつい仕事をサボってしまう

といった状況になりかねません。

フリーランスになると自分を管理してくれる人はいないので、安定した仕事をするためにも自己管理をしっかり行いましょう。

筆者は下記を行って、自己管理しています。

筆者の自己管理方法

朝9時までに起きて、夜は1時までに寝る
1日にやることをTo Doリストに書き出す
毎月、目標をつくる
適度に運動する
できるだけ自炊する

自己管理が苦手な方は、参考にしていただければ幸いです。

5.スキルアップするための向上心

IT業界は変化が激しく、時代に合わせてスキルも身につけなければなりません。

今稼げている仕事で、今後も食べていける保証はありません。

例えば、エンジニア業界ではノーコードの需要が高まっており、コードを書くだけのエンジニアは需要が低下するという声もあります。

さらに、若いうちはプログラムが書けるだけで評価されるかもしれませんが、年齢を重ねると、マネジメントやマーケティングのスキルが求められることも。

現状維持を貫こうとせず、自分に足りていない知識や新しい技術を学ぼうとする向上心が、フリーランスエンジニアには必要と言えます。

未経験から新卒でフリーランスエンジニアになる3ステップ

新卒でフリーランスエンジニアになる3ステップは、下記のとおりです。

  1. 独立の手続きをする
  2. プログラミングスキルを身につける
  3. 案件を受注する

「フリーランスエンジニアのなり方について知りたい!」という方は、ぜひご覧ください。

1.独立の手続きをする

フリーランスエンジニアになるには、手続きが必要です。

必要な手続きは、下記のとおり。

独立に必要な手続き

開業届を出す
社会保険の切り替え
青色申告承認申請を出す

フリーランスは働き方を意味しており、正確には法人化せず個人で事業を行う「個人事業主」に分類されます。

個人事業主になる手続きを怠ると、フリーターや無職として扱われることもあるので注意が必要です。

開業届は事業開始から1ヶ月以内の提出が義務づけられているため、提出するようにしましょう。

フリーランスになる際に必要な手続きや、具体的な方法は下記の記事で解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。

 

2.プログラミングスキルを身につける

フリーランスエンジニアになるために、プログラミングスキルを身につけましょう。

プログラミングスキルを身につける方法は、独学かスクールに通うのが一般的です。

独学なら、書籍やProgate、Udemyなどで安くプログラミングを学ぶことができます。

ただ、独学で学んでいると「エラーが直せない」「ポートフォリオの作り方が分からない」などの障壁に直面することも。

独学につまづいたら、プログラミングスクールに通うのもひとつの手です。

現役エンジニアが講師を務めていたり、マンツーマンで指導してくれたりと独学より早くスキルを身につけられます。

おすすめのプログラミングスクールは下記のとおり。

  • TechAcademy(講師全員が現役エンジニア)
  • テックキャンプ(未経験でも10週間でITエンジニアを目指せる)
  • ウェブフリ(未経験からフリーランスを育成)

自分に合った勉強方法やスクールを見つけて、効率よくスキルを身につけましょう。

3.案件を受注する

プログラミングスキルが身についたら、案件を受注します。

クラウドソーシングなどを使って、どんどん案件に応募していきましょう。

初めのうちは実務経験がないため、なかなか案件を受注できません。

そのため、一般的には単価が安い仕事や未経験可の案件をこなして実績を積みます。

ある程度の実績ができたら、エージェントサービスへの登録もおすすめです。

エージェントサービスとは、案件紹介や相談、アドバイスをしてくれるサービスです。

おすすめのエージェントサービスは下記の3つです。

  • レバテックフリーランス(業界最大級の案件数)
  • テクフリ(フリーランスエンジニアへの福利構成が手厚い)
  • テックビズフリーランス(無料でトータルコンサルタント)

クラウドソーシングよりも単価が高い案件が多いので、稼ぎたい方はぜひ登録してみてください。

新卒でフリーランスエンジニアになるメリットは?

新卒でフリーランスエンジニアになるメリットを5つ紹介します。

フリーランスエンジニアを目指している方の後押しになれば幸いです。

1.就職活動をしなくていい

フリーランスは、就職活動をしなくていいというメリットがあります。

就活生であれば、企業研究や面接練習、インターンシップなどに時間を使わなければなりません。

しかし、フリーランスであれば就職活動が不要なため、就職活動の時間はすべてスキルアップの勉強にあてることができます。

在学中に案件もこなせばよりスムーズに独立できるでしょう。

2.初任給以上の給料を稼げることもある

新卒でもフリーランスであれば、初任給以上の給料を稼ぐこともできます。

会社に就職すれば、年功序列や役職で給料が上がっていくのが一般的なので、優秀な新卒社員でもいきなり初任給以上の給料を稼ぐのは難しいです。

しかし、フリーランスであれば仕事をこなした分だけ報酬が入るので、実力があれば1年目から初任給以上の収入を得ることもできます。

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ずっと稼げるかは個人の努力次第ですが、1年目からバリバリ活躍したい、稼ぎたい方はフリーランスエンジニアがおすすめです。

3.学歴がハンデになりにくい

フリーランスエンジニアになる際に、学歴は特に必須ではありません。

フリーランスに求められるのは、学歴よりも実績や仕事に使えるスキルだからです。

例えばお金を払って仕事を依頼するなら、国公立大学出身でエンジニア未経験の人よりも、高卒でエンジニア歴3年の人に頼みたいですよね。

スキルや実績があれば、学歴や出身大学を気にする必要がないのはフリーランスエンジニアのメリットといえます。

ただ、学歴が高いと「勉強を頑張れる人」「きちんと結果を出す人」と思われることもあるので、学歴に自信がある方は積極的にアピールしましょう。

4.人と仕事を選べる

フリーランスエンジニアになれば、一緒に働く人と仕事を選べます。

会社員の場合、自分の希望した部署に配属できず、好きな仕事に携われないという人も多いです。

また、苦手な業務だったとしても、上司から任されてしまうと断りづらいことも。

しかし、フリーランスだと自分が得意な仕事ややりたい仕事を選べるので我慢して苦手な業務に対応し続ける必要はありません。

また、一緒に仕事をする人を選べるのも魅力です。

なぜならリモート案件が豊富で、人と会わずに自宅や旅先で仕事ができるため、会社のような面倒な人間関係に悩まされにくいからです。

IT系フリーランス向けサイトであるレバテックフリーランスでは、利用者の75%がリモートで仕事を行っています。(2021年2月時点)

ただ、フリーランスエンジニアの場合はリモート可能の仕事以外にも、時間や場所が指定されている客先常駐案件があります。

客先常駐案件はサラリーマンとほぼ同じ働き方ですが、企業や人が気に入らない場合は契約を打ち切ることが可能。

自分と合うクライアントと仕事ができれば、人間関係のストレスは減らせるでしょう。

5.失敗してもやり直しできる

新卒からフリーランスエンジニアになるメリットは、失敗したとしてもやり直せるところです。

フリーランスエンジニアに憧れてなる人は多いですが、なかなか稼げず断念してしまうことも。

30代、40代から希望の企業に転職しようとしてもスキルがないと難しいですが、若いうちなら第2新卒や既卒カードが使えるのでやり直しができます。

新卒から2〜3年後までなら、新卒と同じように育成に力を入れる前提で採用してくれる会社が多いです。

そのため、1度フリーランスを断念しても、会社で実務経験を積むことでまたフリーランスになることもできます。

やってみたいという気持ちがあるなら、再就職のハードルが低い若いうちに挑戦してみてください。

新卒でフリーランスエンジニアになるデメリットは?

新卒でフリーランスエンジニアになるデメリットをご紹介します。

新卒フリーランスエンジニアはメリットばかりではないので、デメリットもよく理解したうえで判断されてください。

1.稼げない可能性もある

新卒からフリーランスエンジニアになりたての頃は、実績がないため最初は稼げない可能性が高いでしょう。

というのも、エンジニアの場合は専門職になるため、実務経験がないと任せられない仕事が多いからです。

まずは「未経験可」と書かれている案件をこなして自分の実績にしていく必要があります。

しかし、未経験でもこなせる案件は少なく、あったとしても低単価なため、十分に実績を作るまではなかなか稼げません。

また、フリーランスは実務以外にも営業や人脈づくりも同時に行う必要があります。

手元の案件をこなしながら、次の仕事をとるためにどんどん行動しましょう。

2.ビジネスマナーを学べない

新卒で会社に就職すれば、講習や先輩社員からの指導でビジネスマナーを学びます。

しかし、フリーランスになるとビジネスマナーを学べる機会はありません。

学歴はあまり重視されませんが、仕事をするうえでビジネスマナーを学ぶのは必須。

ビジネスマナーが身についていないままフリーランスになると、クライアントからの評価が下がって仕事のチャンスを逃しかねません。

筆者の知り合いは、返信が遅かったり、納期に遅れたりするフリーランスがいた場合は、案件の依頼を止めています。

そのため新卒でフリーランスを目指す場合は、書籍や動画などでビジネスマナーを学びましょう。

可能であれば、企業のインターンシップなどに参加してみるのもおすすめです。

3.意外と自由な生活はできない

「フリーランスは好きな時間に働けるし、どこでも仕事ができる」と自由な印象を持たれがちです。

しかし、意外と自由な生活ができないのが現実。

フリーランスは会社員のように決まった休日はなく、土日も関係なく仕事のやり取りを行います。

休むと仕事のチャンスを逃すこともあるので、1日10時間以上働き続けたり、四六時中、仕事のことを考えていることもあります。

また、仕事以外にも、営業活動や経理関係もすべて1人で行わなければなりません。

自由な生活を求めてフリーランスになったけど、会社員よりも忙しい生活を送ることは十分あり得るので、覚悟が必要です。

4.新卒カードが使えなくなる

新卒でフリーランスエンジニアになると「新卒カード」が使えなくなってしまうかもしれません。

新卒カードとは、新卒が就職市場において優遇されることをいい、下記のようなメリットがあります。

新卒カードのメリット

実績やスキルは求められない
企業から育成に力を入れてもらえる
高学歴だと大手企業に入りやすい

フリーランスになると新卒としての優遇が受けられず、中途で入社する際の難易度が高まる可能性もあります。

新卒フリーランスエンジニアになると、せっかくの新卒カードが使えなくなることも視野に入れておきましょう。

新卒からフリーランスエンジニアになる自信がないなら?

新卒からフリーランスエンジニアになれないことはありませんが、難しい道でもあります。

「自分にはフリーランスエンジニアは無理かも…」と思われた方は、ここでご紹介する方法を試してみてください。

1.会社員エンジニアを経験してからフリーランスを目指す

新卒からいきなりフリーランスエンジニアになるのが不安な方は、まず会社員エンジニアを経験するのがおすすめです。

会社に入れば、先輩社員のOJTや勉強会に参加でき、実務でわからないことがあっても教えてもらえます。

また、会社員を経験することで、ビジネスマナーを学ぶことも可能です。

さらに会社に1年以上所属した経験があると、フリーランスになった際に案件の受注率がグッと上がります。

例えば、案件サイトのエンジニアスタイル東京では、「未経験可」でヒットした案件は72件でしたが、「実務経験1年以上」では164件の案件がヒットしました。

このことから未経験者と実務経験者では、案件数に2倍以上の差があることが分かります。(2022年10月時点)

新卒でフリーランスエンジニアになれるか不安な方は、経験が積めそうな企業への就職を検討されてみてください。

2.副業OKの企業に就職する

副業ができる企業に就職するのもおすすめです。

新卒からフリーランスエンジニアになろうとすれば、初めは稼ぐのが難しいです。

稼げないことから、精神的なストレスも大きくなります。

本業のかたわら副業でフリーランスエンジニアとして活動することで、お金の心配がなくなり精神的な不安を減らすことができるでしょう。

ただ、本業をしながら、エンジニアの勉強や案件をこなして実績をつくる必要があるので、忙しい生活が苦手な方だと難しいかもしれません。

  • 初心者向けの簡単な案件をこなす
  • 受ける案件数を絞る
  • 時間を有効活用できる工夫をする
  • 土日だけエンジニアの副業をする

上記のような副業でもエンジニアを続けられる工夫を行い、本業と両立させていきましょう。

まとめ

この記事では、新卒でもフリーランスエンジニアになれるかどうか、フリーランスエンジニアのメリット・デメリットなどについて紹介しました。

結論をいうと、新卒からフリーランスエンジニアになることは可能です。

ただ、最初から稼ぐことは難しく、準備を何もしていない状態では新卒フリーランスエンジニアは厳しい道のりだといえます。

いま一度「なぜフリーランスエンジニアになりたいのか」を自分自身に問いかけてみてください。

挑戦したいという熱意がある方は、ぜひこの記事の内容を参考にしていただけると幸いです。