- 30代になって転職したいけれど失敗が恐い
- 30代の転職で失敗を避けるために何をすべき?
- 転職で成功する30代の特徴は?
こんな悩みを抱えていませんか?
30代になると会社の将来性や職場環境、キャリアアップが気になり、転職しようか迷っている人もいますよね。
しかし、転職に失敗して「これなら前職の方がマシだった」と後悔しないか、不安に思う人も多いでしょう。
結論からいうと、転職で失敗する30代には共通点があります。
この記事で解説する「失敗の原因」について理解しておけば、納得感をもって転職できるはず。
ぜひ最後までお読みください。
30代で転職に失敗する人の共通点13選!
大前提として、30代の転職と20代の転職では失敗する要因が異なるケースが多いです。
20代で転職はうまくいったのに、30代になった途端うまくいかない人も珍しくありません。
30代で転職に失敗する主な原因は以下の通り。
特に転職経験がない30代は注意しましょう。
1. 転職する理由が不明確
データサイエンティストやITエンジニアに転職したい理由が「今の仕事が嫌」「高収入」「カッコいい」という曖昧な理由だと、確実に失敗する気がします。
そうした背景をガン無視して「未経験でもなれる!」とか「平均年収◯◯万円!」を謳って小銭稼ぎを目論むおじさんもいるので、気をつけましょう。— マスクド・アナライズ@意識低い系DXコンサルタント (@maskedanl) May 9, 2019
転職した理由がはっきりしないと失敗する可能性は高くなります。
- 仕事がつまらない
- なんとなく環境を変えたい
- 上司と馬が合わない
- 周りが転職しているから
これらの理由が決して悪いわけではありませんが、強い動機が無いといざ転職してから「これなら前の会社の方が良かった」と後悔しかねません。
表面的な理由で転職に失敗しないためにも
- 転職先で実現したい目標は何か
- 自分の強みをどう活かしたいか
- どんな上司・同僚と働きたいか
といった内容を言語化しましょう。
2. スキルが不十分
スキルが足りず転職に失敗する30代も多いです。
なぜなら、企業は30代に即戦力になってもらいたいと考えているからです。
20代はポテンシャル採用といわれ、業界のスキルや経験がなくてもこれからの伸びしろに期待してくれる企業が多いです。
一方で30代の場合は「この会社で即戦力になってくれるスキルはあるのか」を厳しく問われます。
例えば、インフラエンジニアとして転職したいなら
- 大規模システムの開発経験はあるか
- 高度なプログラミングスキルはあるか
- マネジメント能力は高いか
といったところを評価されるでしょう。
しかし、企業で評価されるスキルが十分に身に付いていないせいで、転職に苦しむ30代は珍しくありません。
3. 伸びる業界を狙っていない
志望する業界の成長性を考えていないのも、転職で苦労する30代によくある特徴。
業界の成長性や生産性によって、年収や将来性が大きく変わるからです。
例えば、今は企業のDX化やAIの発展に伴ってIT業界は目まぐるしく成長しており、年収も高い傾向にあります。
一方、飲食業界や美容業界のようなGDP(国内総生産)が低い業界に属すると、どれだけ優秀でも収入アップは見込めません。
業界の伸びしろが、30代の転職の成否を握るといっても良いでしょう。
4. 仕事を辞めてから転職活動
転職先が決まる前に仕事を辞めてしまうと、転職で失敗する可能性が高くなります。
理由は次の2つ。
- 企業からの評価が下がる
- 転職先に妥協してしまう
無職のまま転職活動をすると企業から
- 安易に仕事を辞める人なのでは?
- 仕事と転職活動を両立できないほどスケジュール管理能力が低いのでは?
と疑問を持たれてしまいます。
そして仕事がないまま転職活動を続けると、経済的・精神的不安から焦りが出始め「どこでもいいから内定が欲しい」という気持ちになってしまいます。
その結果、妥協の転職をする30代が後を絶ちません。
5. 志望業界・企業への理解不足
入りたい企業や業界の研究が不十分なのも、30代の転職で起こりがちな失敗の一つです。
特に、ネームバリューやイメージだけで会社を選んでいる人は要注意。
入社前後のギャップが強すぎて早期離職するリスクがあるからです。
例えば、高年収でワークライフバランスがしっかりしていると言われる外資系企業ですが、体系的なOJTが行われないケースがほとんどです。
教育もロクにないため、何をすればいいか分からないまま成果を挙げられない人はたくさんいます。
また、Web業界は華やかなイメージが強いかもしれません。
しかし、実際はメディアのデータを地道に解析し、仮説と検証を繰り返す毎日です。
このように、業界や企業の実態を把握せずに転職に失敗する30代は少なくありません。
6. 転職回数が多い
20代で何度か転職を経験していると、転職回数そのものが不利になることもあります。
特に日系企業の場合、転職経験を良しと考えていない会社も多いです。
中には書類選考の通過条件に「転職回数は2回まで」「大手有名企業の出身が必須」といった独自のルールを設けているケースも珍しくありません。
一方で、外資系企業やスタートアップのように、転職回数を気にしない会社も増えています。
志望企業が過去の転職回数に対してどう評価しているのか、良く確かめましょう。
おすすめの方法は、社員の経歴を調べること。
公式サイトに載っている社員インタビューでは、過去のキャリアを載せていることが多いです。
複数社を経験している社員が多いのであれば、転職回数の多さがマイナス評価になりにくいでしょう。
7. 家族の反発が気になる
せっかく条件に合った会社が見つかっても、家族の反発が気になる人もいます。
特に大手企業や公務員の場合、
- せっかく安定した給料と地位を捨ててほしくない
- 世間体が悪くなる
と反対するケースはたくさんあります。
しかし、勝手に転職先を決めてしまっては、余計に家族との仲が悪くなりかねません。
家族の反発が気になる人は、転職することによってどのようなメリットが生まれるのか共有しましょう。
家族にとって今よりプラスの影響が出ると分かってもらえたら、思うように転職活動ができるはずです。
8. 一人で転職活動をしている
誰の力も借りずに転職活動を進めると、失敗する可能性が高くなります。
なぜなら自分一人で情報収集し、正確な判断をするには限界があるからです。
例えば、異業種にチャレンジしようにも、自分がどの業界に向いているのか全てを調べるのは非現実的です。
面接対策をしようにも、面接官役としてアドバイスしてくれる人がいなければ、自分を客観視するのは難しいでしょう。
一人で転職活動を進めると視野が狭くなり、選考で落ちてしまったり、納得のいく転職ができなかったりするのです。
9. 転職活動のタイミングが良くない
転職に失敗する人は、以下のような転職に不適切なタイミングで転職活動をしている傾向にあります。
企業が採用を絞っている
募集期間が限定的
当然ですが、企業の採用人数によって入社の難易度は大きく変わります。
例えば、2008年のリーマンショックでは小売業や製造業の業績が大きく下がり、採用数も大幅に減りました。
2020年には新型コロナウイルスの影響で、それまでインバウンドの追い風で絶好調だった航空会社が苦しい経営に追い込まれています。
このように、採用数が少なくなった企業に応募すると転職は難しくなるでしょう。
また、日系企業のように募集期間を決めている会社に応募する場合、採用が一段落してから応募すると必然と内定のハードルは上がります。
時期を見極めずに転職活動をして、苦戦を強いられている30代は少なくありません。
10. 選考対策が疎か
書類選考、面接の準備が不十分で転職に苦労している30代も多いです。
内定をもらえない人のほとんどが、
- 履歴書にテンプレートの志望動機を載せている
- 面接前は公式サイトを一通り読むだけ
といったことしかしていません。
テンプレートの自己PRや志望理由は、すぐに面接官に見抜かれます。
11. 必要以上に自分を大きく見せている
自分の魅力や強みをアピールすることはいいことですが、必要以上に自分を大きく見せると転職先で苦しい思いをします。
以下のように、アピールした内容と実態がかけ離れているケースです。
アピールした内容 | 本当の内容 |
---|---|
とある大きなプロジェクトでリーダーを任された | 上司のプロジェクトに途中から参加しただけ |
海外駐在レベルの英語力がある | TOEICのスコアが高いだけで実務経験なし |
上記のように話を盛って入社すれば、現場で仕事ができないとバレるのは時間の問題です。
最悪の場合、経歴詐称としてクビになるかもしれません。
自分をよく見てもらいたい気持ちは分かりますが、実力以上の会社に入ろうとすると後で辛い思いをするだけです。
12. 完璧な条件を求めがち
自分の理想に固執するのも、30代の転職でよくある失敗の一つです。
ある程度の社会人経験があると、どんなふうに働けたら理想か分かってくると思います。
- 今より高い年収が欲しい
- 残業時間をゼロしたい
- 転勤のない会社がいい
残念ながらこれら全ての条件を満たすのは難しいといえるでしょう。
例えば、年収が高くても全国転勤が当たり前の会社はあります。
毎日定時退社できるけれど、前職よりボーナスが少ないといった会社も珍しくありません。
しかし、条件に妥協できないせいで転職活動が長引いている30代はたくさんいます。
13. 考えすぎて動けない
あれこれ考えすぎて行動できない30代も、転職で成功のチャンスを逃す傾向にあります。
- 求人サイトを眺めるだけで実際に応募しない
- セミナーや説明会に参加しない
- スキルアップにお金をかけない
ひたすら求人サイトを眺めていても、書類を出さなければ面接にすら進めません。
企業研究が必要にもかかわらず、セミナーや説明会に参加しなければ薄い情報しか得られないでしょう。
転職そのものはリスクを伴うため、慎重に判断すべきかもしれません。
しかし、上のような「転職活動」はノーリスクなので、行動に移すことを心がけましょう。
30代で転職に失敗しないためにやるべきこと6選!
ここでは30代で転職に成功するためのポイントを6つ紹介します。
納得感のある転職をするために大切なことなので、じっくり目を通してください。
1. 自己分析する
自己分析は30代が転職の失敗を防ぐ大切なステップです。
前述の通り、転職理由があいまいだと、転職してから後悔する可能性が高くなるからです。
自己分析でやるべきことは次の通り。
- 転職で実現したいことを洗い出す
- 自分の性格を分析する
- スキルとキャリアを棚卸しする
なお、自己分析をする際は紙に書き出しましょう。
紙に書くことで思考が整理され、客観的に自分を振り返ることができるからです。
できれば、自己分析の結果を家族や親しい人に見せるといいでしょう。
自分では気づいていない長所や短所を教えてくれます。
2. 専門スキルを磨く
30代で転職する際は、ぜひ専門スキルを磨いてください。
例えば、エンジニアであればプログラミング、営業であれば法人営業や海外営業といったようにです。
繰り返しになりますが、30代は20代と異なり即戦力が求められています。
企業が30代に教育コストをかけることは稀です。
むしろ、20代で培った専門性を活かして、部下の教育やチームマネジメントを求められることが増えています。
強みとなる専門スキルがあれば、自分が活躍しているところを企業に想像してもらいやすくなるでしょう。
なおスキルを磨く際には、実務経験を高めることを忘れないでください。
なぜなら、他者と差別化しやすいからです。
例えばプログラミングスキルのあるエンジニアはたくさんいますが、
- 鉄道会社の運行管理システムを開発した
- 100人以上のチームのプロジェクトリーダーを任された
- 海外のエンジニアと共同開発した
といった実務経験は、その人にしかない知見です。
今すぐ新しい業務経験を積むのが難しい人は、先述の自己分析なども活用して現職の経験を振り返りましょう。
3. 優先順位をつける
転職で叶えたい夢や目標はたくさんあると思いますが、全てを実現するのは難しいです。
まずは優先順位をつけましょう。
- 激務でもいいから年収を上げたい
- 給料が下がってもいいから定時退社したい
- 将来のために自分の市場価値を上げたい
「家族の養育費や住宅ローンなど支出が多いから少しでも年収を上げたい」というのであれば、多少忙しい会社でも頑張れるはずです。
一方、家族との時間を大切にしたいのであれば、給料が下がってでも残業の少ない会社に就職すれば幸福度が上がるはずです。
このように、譲れない条件を決めて他を妥協すると、トータルの転職の満足度は高くなるでしょう。
4. 第三者のサポートを受ける
前述の通り、一人で転職活動を進めると得られる情報が限られたり、客観的な判断ができなくなったりします。
家族や友人など第三者の力を借りましょう。
特に、転職経験者のアドバイスは積極的に聞きましょう。
転職活動の流れや失敗談・成功談などを知ることができるため、転職活動をより自分ゴト化できます。
もし身近に転職経験者がいないのであれば、転職エージェントへの相談がおすすめ。
転職エージェントとは、転職活動をサポートしてくれる会社のことで、書類添削や面接練習、年収交渉などをしてくれます。
5. 適切な時期に転職活動をする
いくら優秀な人でも、企業が採用を絞っていたら、志望する会社の内定を得るのは難しくなります。
転職活動をする際には時期を見極めましょう。
具体的には、以下のように採用条件が緩くなっている会社を探すこと。
- 事業拡大で人手不足
- 資金調達に成功したベンチャー
新規事業に参入したり既存事業のマーケットシェアを広げようとしている会社は、人手が足りなくなっているケースが多いです。
そのため「未経験OK」「大卒の学歴不要」といったように、少しでも人材を補おうと採用条件を緩める可能性が高くなります。
これは、日系の大手企業によくあるパターンのため、伝統的な大企業に転職したい人にはチャンスです。
また、資金調達したベンチャーは大企業のような知名度は無いため、常に即戦力になりうる中途採用を募集しています。
ベンチャーで活躍したい人は資金調達のプレスリリースを調べてみましょう。
6. 異業種も視野に入れる
より希望の条件を叶えたいのであれば、今働いている業界とは別の業種も視野に入れることをおすすめします。
理由は次の3つ。
- 大幅な年収アップを期待できる
- ワークライフバランスを取りやすい
- 自分のスキルをより活かせる
年収は働いている業界の収益性によって大きく変わります。
例えば、飲食系企業の管理職で年収500万円稼いでいる人が、金融機関で同じポジションに転職した途端に年収が1000万円を超えることは珍しくありません。
また、伝統的な日系メーカーから外資系IT企業に転職して、有給休暇が倍になったケースもあります。
このように業界内の転職では叶えられない希望も、業界を変えることで希望を実現できるケースは多々あります。
もし、業界内で希望の条件に合った会社を見つけられない場合は、異業種への転職にチャレンジしましょう。
ただし、業界を変えても職種を変えるのはおすすめしません。
例えば、アパレルの営業からメーカーの開発職といったようにです。
なぜなら自分の専門性や経験を発揮できないからです。
そうなると選考も通りにくくなるうえに、仮に内定をもらっても待遇が悪くなったり仕事を覚えるだけ精一杯といったリスクも高くなります。
業界を変えるときは、今の仕事と同じ職種を狙いましょう。
30代で転職に成功する人の特徴4選!
満足度の高い転職を実現している人には、次の4つの特徴があります。
1. 現職で結果を残している
今の仕事でなんらかの結果を出している人は、志望企業の内定を得ている傾向にあります。
何度もいいますが、30代の転職者に求められるのは即戦力です。
- 売上げを○○%アップさせた
- システム開発で○○%コストカットした
といった結果を数字で伝えることができれば、企業側も即戦力として期待してくれるはずです。
なお、成果をアピールする際には、成果を出すに至るまでのプロセスも話しましょう。
具体的に工夫した点や改善点などを伝えると、企業側も応募者が自社で活躍してくれるところを想像しやすくなります。
2. 市場価値の高いスキルを持っている
顕著な実績が無くても、マーケットで評価が高いスキルを持っている人は希望の転職先に入社しやすくなります。
例えば、以下のようなスキルがあると、実務経験があるだけで一目置いてくれる企業も珍しくありません。
- プログラミング
- マーケティング
- 語学運用スキル
- Webディレクション
もし今市場に評価されるスキルがないという人は、上記のスキルを身に付けられる部署に異動する、もしくは独学で取得するといった対策をしましょう。
3. 向上心・好奇心が強い
向上心・好奇心がある人も、転職で成功する30代の特徴です。
特に30代は20代に比べ、これまでの仕事の経験から新しいことを受け入れたがらない人が多くなります。
保守的な30代の中で臆せずチャレンジできるマインドをもっていれば、それだけで差別化になるでしょう。
4. 余計なプライドがない
30代で転職に成功している人は、余計なプライドを持っていません。
大手有名企業で働いている人でも、会社の将来性に疑問があれば会社のネームバリューを捨ててベンチャーに転職する人はいます。
誰もが羨む高年収を稼いでいる人でも、激務で家族との時間が取れないことに悩んでいるなら高年収を捨ててでも定時退社できる会社に移っています。
このように、自分が本当に叶えたい目標のために余計なプライドを捨てられる人は、転職の満足度が高いといえるでしょう。
30代で転職するべきではない人の特徴5選!
今の会社に何かしらの不満があるからといって、必ずしも転職すべきとは限りません。
ここでは、転職をおすすめしない人の特徴を5つ紹介します。
転職すべきか悩んでいる30代は、ぜひ参考にしてください。
1. 何となく転職したい人
明確な目的もなく転職したい人は、会社を辞めない方がいいでしょう。
- 友達が転職したから自分も転職したい
- 会社を変えたら人生が良くなりそう
- 仕事が面白くない
上記のようなふわっとした理由で転職すると後悔する可能性が高いです。
しつこいようですが、自分の理想を全て叶えてくれる会社はありません。
給料が高くなっても転勤が多くなったり、毎日定時に退社できても仕事の裁量権がなくなったりするかもしれません。
その結果、小さな不満が目について転職を繰り返す人は珍しくありません。
なぜ転職したいのか納得できるまで深堀りしましょう。
2. 現状維持が好き
変化を好まない人も、転職を考え直した方がいいかもしれません。
企業側は常にチャレンジ精神に溢れる人材を募集しています。
特に大企業は「ぶら下がり社員」といわれる、仕事に対するモチベーションが低い社員を多く抱えています。
これ以上、会社のお荷物になるような社員を増やしたくないため、向上心が強い人を採用する傾向が強いです。
- 前職と同じ仕事だけやりたい
- 出世はしたくない
といった現状を変えたくないのに転職すると、内定を得にくくなるだけでなく、転職先でも辛い思いをするかもしれません。
3. アピールできる成果が無い
現職でこれといった成果が無い人も、転職はおすすめできません。
何度も書きますが、企業は30代の中途採用者に即戦力を求めています。
転職先ですぐに貢献できる力があると証明するためには、現職で成果を残す必要があります。
- 大口の案件を取った
- コストカットに成功した
- 新規事業のプロジェクトリーダーを任された
このような即戦力をアピールできる成果がないと、転職はうまくいかない可能性が高いです。
「そうはいってもアピールできる成果なんてない」「今から成果を残すには時間がかかる」と悩む人もいるでしょう。
そんな人は身近な業務を改善して、それをアピールしましょう。
- 紙の伝票をシステムでペーパレス化
- 製品開発のノウハウをマニュアル化して品質をキープ
- 自己啓発セミナーを開いて社員のモチベーションをアップ
特別インパクトがある成果でなくても、現場で改善できる力をアピールできれば、内定の可能性はグンと上がります。
4. 現職のやり方を捨てきれない
前職のやり方を持ち込むと、転職先でパフォーマンスを発揮しにくくなります。
会社の数だけルールやカルチャーがあります。
そこを無視して前職のやり方を持ち込んだり、自己流で仕事を進めると、たとえ結果を残しても上司や同僚から反感を招くでしょう。
現職の経験にこだわりが強すぎる人や変化を柔軟に受け入れられないのであれば、転職しても不満が大きくなるだけかもしれません。
5. 十分なお金と時間を準備できていない
お金と時間に余裕がないまま転職活動を始めるのはおすすめしません。
なぜなら、転職活動にはお金と時間がかかるからです。
人にも寄りますが、一般的な転職活動の期間は3ヶ月~半年、長い人だと1年近くかかります。
その間に仕事と両立しながら、
- 企業訪問
- セミナー・説明会
- 書類作成
- 面接
といったことをこなさなければいけません。
遠方の企業に面接に行く際は、交通費や宿泊費もかかります。
貯金もなく仕事も残業続きでゆとりの無い転職活動を続けると、心身共に疲れてしまいます。
その結果、正しい判断ができなくなり妥協の転職をして後悔する人は珍しくありません。
転職活動を始める際は、
- 残業時間を減らす工夫をする
- 定期預金などを活用して貯金する
といった準備をしましょう。
30代の転職における企業選びのポイント4つ!
どれだけ優秀で転職の理由が明確でも、入る企業を間違えるとそれまでの努力がムダになってしまいます。
ここでは転職先を選ぶポイントを4つ紹介します。
1. 企業理念に共感できるか
会社の企業理念や経営理念に共感できるかは、重視すべきポイントです。
なぜなら働く意義に関わるからです。
例えば、とある商品を幅広い世代に提供したいにもかかわらず、会社が芸能人や経営者など、一部の富裕層をターゲットにしていたらモチベーションが下がりそうですよね。
上司と意見がしょっちゅう食い違い、社内での評価も下がりかねません。
無理に会社の方向性に合わせて働くと「何のためにこの会社に入ったのだろう」と疑問を感じてしまうでしょう。
実際の業務内容や待遇だけでなく、会社の理念や方向性も調べることが大切です。
2. 他の社員とうまくやっていけそうか
これから一緒に働く上司や同僚とうまくやっていけそうかも、企業選びでみるべき項目です。
当然ですが、どれだけ会社に将来性があり年収が高くても、人間関係が悪いとパフォーマンスを発揮できません。
面接の際に現場の社員と会わせてもらえないか質問してみましょう。
実際に現場のメンバーと面談をセッティングしてもらうことで
- 経営陣だけでなく社員も優秀か
- 職場の雰囲気は合いそうか
といったことが分かります。
3. 会社の将来性は明るいか
志望企業に伸びしろがあるかどうかも、チェックすべきポイント。
どれだけ待遇と職場環境が良くても、企業の将来性がないと自分の市場価値が下がるからです。
会社の将来性を確かめるポイントは次の2つ。
- 競合他社は伸びているか
- 過去10年間で新しいサービスを提供しているか
志望企業だけでなく競合他社も売上げを伸ばしているのであれば、業界全体が成長市場である可能性が高いです。
また、10年以上歴史がある会社であれば、サービスの質や顧客層に変化があるか調べましょう。
もし10年以上、新サービスを出していない、競争する場所が同じであれば企業の成長が止まっている可能性が高いです。
マーケットが成熟していることで経営が安定しているという見方もありますが、働く側としては市場価値の高いスキルを身に付けるのは難しいでしょう。
4. キャリアアップできる環境か
もし次の転職先で長く働くつもりであれば、キャリアアップしやすい環境か確かめましょう。
特に中途採用の場合、会社によって出世のしやすさは大きく変わります。
役員の大半が中途採用の会社もあれば、管理職以上は全員新卒上がりという会社もあります。
キャリアアップのしやすさは、年収や仕事の裁量権に直結します。
志望企業が中途採用を大事にしているか確かめましょう。
注目すべきは、役員のバックグラウンドです。
役員に中途採用者が多くいるのであれば、転職組にも出世のチャンスがあるといえます。
また、役員が営業や開発など特定部門の経験者で固められているのであれば、どの職種で入社すればキャリアアップしやすいかも予測できるはずです。
まとめ
この記事では、30代で転職に失敗する原因と成功のポイント、転職に向いている人の特徴等について紹介しました。
繰り返しになりますが、30代では即戦力が求められます。
未経験採用においても現職の経験やスキルを活かせる余地が無ければ、内定は難しいでしょう。
一方、自分のスキルと経験を高く買ってくれる企業と出会えたら、今よりもはるかに高い年収と働きやすい職場環境を手に入れられます。
この記事で紹介した成功のポイントや企業選びの注意点などを参考にして、30代のうちに納得感をもって転職しましょう。