一度仕事から離れたけど、もう一度介護士として働きたい。
そんなブランクがある人が介護士として復帰するとき、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
復職に不安を感じて二の足を踏んでしまう人も少なくありません。
そんなときは我慢するのではなく、一度立ち止まって自分の心の中を整理し、復帰に向けて動き出せるようにしましょう。
復職が怖いと感じる原因は?
復職が不安だ、という人は職種に限らず珍しくありません。
一度仕事から離れてしまうと、戻るにはなかなか勇気がいります。
そんなときは一度自分の心の中を整理してみましょう。
一人で考えてもいいですし、誰かに話を聞いてもらっても良いです。
不安なこと、怖いと感じる理由を自覚することで対策が取れますし、漠然とした不安から解放されるでしょう。
技術面に対する不安
介護職は当然介護の現場で高齢者と直にふれあうことになるため、いろいろな技術が要求されます。
そのため「随分現場から離れているから、忘れてしまっているかも」「昔は当たり前のようにできたけれど、できなくなっているかも」と不安に感じる人が多いのです。
また、職場が変われば覚えることもたくさん出てくるので、「新しいことを覚えられるか不安」と感じる人もいます。
こうした技術に関する不安は、仕事から長く離れていればいるだけ大きくなってしまいがちです。
家庭と両立できるか不安
結婚や出産など人生のイベントで仕事を離れた人は、この不安を抱くことが多くなります。
介護職は体を動かすので肉体的な疲労も大きくなりがちで、仕事を終えた後に家事や子供の世話をこなせるのかと不安になってしまうのです。
そもそも体がついていけるかどうか、という点が不安で復職を躊躇ってしまう人も多いです。
職場の人間関係
どんな仕事でもそうですが、職場の人間関係は働く上で大きな懸念点です。
以前の職場で嫌な経験をしていると「介護現場はギスギスしているから」「また理不尽な目に遭うかも」と介護業界全体にマイナスイメージを持ってしまうことも少なくありません。
「勤務条件と違って具体的な人間関係は求人情報からは読み取れない」と思うとなかなか復職に向けて動くことも難しくなってしまいます。
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復帰に向けて準備することは?
不安と付き合いつつ、復職に向けて具体的に動き出しましょう。
準備を進めるうちに、不安もある程度解消されることが多いです。
また、何が不安なのか分かっていれば、それを解決することを準備として盛り込むこともできるでしょう。
仕事内容の振り返り
介護現場への復帰のためにまず行いたいのが、仕事内容を振り返ることです。
ながら作業で何となく思い出すのではなく、時間を取って振り返るようにしましょう。
仕事をしていたときのメモや資料が残っているなら、それを参考にすると仕事内容を振り返りやすくなります。
働いていたときの感覚を取り戻すことができれば、ブランク明けのギャップも小さくできますし、復帰に向けて前向きな気持ちになることができます。
介護に関する制度を再確認する
介護に関する制度や法律は変更頻度が非常に高いため、以前働いていたときと変わっている可能性があります。
書籍やインターネットで情報を集め、情報をアップデートしておきましょう。
現役で働いている友人や知人がいるなら、その人から話を聞くのもおすすめです。
また、介護に関するニュースや話題、注目されているサービスなどについても情報収集を行っておきましょう。
予備知識があればいざというとき慌てずに済みます。
また、新しい知識や技術を受け入れる準備にもなります。
体力をつける
介護の仕事は体が資本。
体力に不安がある人は積極的に体力作りを行いましょう。
長く現場から離れていた人は、ウォーキングやストレッチなど負荷の小さい運動から始めるのがおすすめです。
可能ならランニングや筋トレも取り入れたいところですが、自分で進めるのが難しいなら仕事を始めるまでの期間を利用してジムに通うのもいいでしょう。
家族に復職することを伝える
復職すると決めたら家族には早めに伝えておきましょう。
自分が家事の多くを負担している場合、復職によってそれを家族に分担してもらう必要があります。
予め家庭内の体制を整えることで家族全員の負担を減らしつつ、スムーズな職場復帰を目指しましょう。
職場見学へ行く
人間関係や職場の雰囲気が不安だと言う人は、可能な範囲で職場見学に行くと良いでしょう。
どんなに給料や待遇の条件が良くても、人間関係や職場環境が悪ければ長く働くことはできません。
ここだと思った職場で長く働くためにも、できるだけ事前に自分の目で確認しておくことが大切です。
また、そうすることで自分の中にある不安感を軽減することができます。
復職に最適な職場の選び方は?
ブランクOKの求人を探す
ブランクがあっても働きやすい職場は、どのようにして探せばいいのでしょうか。
まず手がかりになるのが「ブランクがある人歓迎」と求人に書いてある職場です。
介護の現場は常に人手不足。
できるだけ多くの人員を確保するため、職員によるサポート体制や育成制度を充実させている職場がたくさんあります。
そうした職場であればブランクがあっても働きやすいですし、同じような立場の人がいれば悩みを相談し合ったり、情報交換ができることもあります。
働き方を考える
自分なりに働きやすい環境を探すことも大切です。
いきなりフルタイムで働く自信がないなら、夜勤のないデイサービスで働き始めると良いでしょう。
早出や遅出、夜勤がないのでかなり働きやすいはずです。
また、パートや派遣として復帰し、希望の勤務日や時間帯を選ぶのもおすすめです。
短い時間からスタートすれば、少しずつ仕事に慣れていくことができます。
子育て中の人は、子育てに理解のある職場を探しましょう。
職員達の理解度はもちろん、子供に何かあったとき迅速に対応できるか、当日欠勤や早退がしやすいかどうかは非常に重要なポイントになります。
復帰する際の注意点は?
自分の状況をはっきり伝える
復職するときは、仕事先に自分はブランクがあると伝えておきましょう。
条件が不利になってしまうのではと考えがちですが、自分の状況をはっきり伝えておくことで、働き方について配慮してもらえる可能性があります。
ブランクがあるのに「ずっとバリバリ働けます」と言ってしまうと自分もしんどいですし、仕事先にも迷惑をかけてしまうかもしれません。
戸惑いがあっても、不安なことはしっかり伝えるようにしましょう。
また、そうした配慮をしてもらえるかどうか、事前にリサーチしておくことも大切です。
見学に行って雰囲気を確かめたり、転職サイトで実際に働いている人の声をチェックしておきましょう。
家族の理解を得る
現在家事の多くを負担している場合、家族に介護職に復帰することをしっかり伝え、理解を得ることも大切です。
特に早出や遅出、夜勤がある職場の場合、自分だけでは無く家族のライフスタイルに少なからず影響が出ます。
理解が得られないまま働き始めると、家事や育児の分担を巡ってトラブルが発生する可能性もあります。
具体的にどのような働き方をするのか、それによって家族にどのような影響が出るのか話し合い、協力を得られるようにしておきましょう。
可能なら事前に生活のシミュレーションをしておくと安心です。
復職者が面接対策で気をつけることは?
ブランク期間がある休職者が来ると、職場としては「この人はきちんと働けるのだろうか」と心配します。
面接ではそんな職場側の不安を取り除くことが重要になります。
まず、ブランクの期間は正確に伝えるようにしましょう。
隠したり嘘をついたりすると、採用側の信頼を失うことになってしまいます。
きちんと働けることをアピールすることも大切です。
結婚や子育て、介護が理由で一度職を離れたのなら「今は家族の協力を得ている」、病気や怪我なら「問題なく働ける状態である」と伝えるようにしましょう。
また、ブランク中に資格やスキルアップに挑戦したなら、伝えると就業意欲のアピールになります。
復職には転職エージェントの利用がおすすめ!
一人でコツコツと準備を進めるのも良いですが、復職には転職エージェントを利用するのがおすすめです。
求人や情報がいつでも手軽に探せる上、エージェントによるサポートを受けることもできます。
エージェントは実際に職場に赴いて情報収集を行うため情報の信頼度が高く、人間関係や職場環境が不安な人にこそおすすめです。
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