一般職と総合職の違いは?女性に総合職は難しいと言われる理由は?

一般職・総合職という言葉を聞いて、その違いに疑問を感じたことがある方も多いのではないでしょうか?

実は一般職と総合職とでは、仕事内容やキャリア、待遇面などさまざまな違いがあります。

この記事で詳しく解説していくので、気になっている方は是非チェックしてみてください。

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そもそも総合職とは?

社内の中核を担うポジション

そもそも総合職とは、将来の幹部候補、管理職候補として、社内の中核を担うポジションです。

各部署の仕事に携わり経験を積むため、業務内容は多岐にわたります。

早いうちから育成する為に転居を伴う転勤や部署の異動も多く、転勤を望まない場合は地域総合職として働く人もいます。

総合職の種類

総合職と一口に言っても

  • 事務系総合職
  • 技術系総合職
  • 営業系総合職

という3つに分類されることもあり、それぞれ大きく異なっています。

事務系総合職

事務系総合職は、人事、経理、総務、法務、などを担当する文系の総合職の事です。

円滑に企業が機能する為の経営幹部候補生で、あくまでも一般職の事務職とは意味が異なります。

技術系総合職

技術系総合職はプログラマーやシステムエンジニアなど、生産、設計、開発、研究、製造、品質管理などを担当する理系の総合職の事です。

営業系総合職

営業系総合職は営業、営業企画、企画、マーケティングなどを仕事とする総合職の事です。

わざわざ区分されている理由は?

このような区分がなされているのは、男女雇用機会均等法が1986年に制定された為です。

この法律は、それまで男女に区別されて求人の募集や採用が行われていたものを、仕事内容や成果によって評価を行うというやり方にするといった内容です。

一般職・総合職という呼び方、区分は、つまり男女差別を無くし能力や内容でその人の仕事を判断する為に、そう呼ばれ区別されるようになったのです。

その為、女性でも仕事で男性と同じ機会が与えられるようになりました。

以前では総合職は男性、一般職は女性、という考え方が強く残っていましたが、今日では総合職に就く女性も珍しくありません。

それどころか、男性で一般職を希望する人もいるようです。

一般職と総合職の違いは?

仕事量

一般職の仕事は、顧客対応や書類作成など総合職と違い限定的なもので、主に総合職のサポートとして細かいタスクをこなす仕事になります。

目立つ仕事ではありませんが、円滑かつスムーズに仕事を遂行するために必要な定型的、補助的な業務です。

一般職の仕事量は総合職に比べて少なく、異動や転勤もほぼありません。

一方で総合職は、企業の担い手、つまり立派な幹部候補や管理職候補になってもらうために早いうちから色々な経験をさせようとするので、転勤や異動が多いです。

残業も多いので、そういった意味では一般職と比べ仕事量は多いでしょう。

給与

一般職と総合職の給与は大きく異なります。

それは、一般職が総合職の補助的なサポート業務が主になるのに対し、総合職は管理職や幹部になり昇進次第、成果により昇給が見込めるからです。

福利厚生も違います。

総合職は頑張った分だけ、結果を出した分だけスピーディに昇進しやすい環境であり、ポジションです。

それに比べ一般職ではそのような昇進は見込めないでしょう。

ゆえにそれが給与の差になって現れるのです。

また、業務範囲、将来性の違いなどから、多くの企業では一般職より総合職の方が給与が高く設定されています。

評価

一般職は会社においてなくてはならない重要な仕事ですが、総合職の方が仕事としてはより評価されます。

それは、補助の仕事である一般職に比べ、総合職の方がリーダーシップを発揮して幹部や管理職として仕事をするからです。

どちらも会社を円滑に運営するには必須ですが、役割としても、管理職である総合職の方が存在感があるようです。

かつ昇進や昇給も総合職の方がしやすいので、そういった傾向もあるでしょう。

ですが、企業によっては一般職と総合職の境が曖昧な企業もあります。

そこは企業次第と言えるでしょう。

転勤

一般職はほぼ異動や転勤はしません。

幹部や管理職になる必要性が無く、サポートとして仕事をする為です。

その代わり仕事とプライベートを両立させる事ができます。

総合職は、会社が育てる為に転勤や異動を多くさせます。

その代わり一般職より早く昇給できるので、キャリアアップも望めます。

転勤をしたくない総合職の人はエリア総合職という仕事をする人も増えてきています。

ただし、福利厚生や給与の待遇が通常の総合職の人よりも少ないので、注意が必要です。

女性に総合職は難しいと言われる理由は?

体力面

女性は男性と比べ体力が劣るので、基本的には総合職は難しいでしょう。

しかし、工夫次第では無理という事は無く、実際2割の方が平均として総合職で働いているので、やりようによっては十分可能でしょうが、タフでないと勤まらないでしょう。

ライフイベント

結婚や出産など、女性はライフイベントによって仕事に影響を及ぼしやすいです。

長期的なキャリア形成を見込む総合職にとって、途中で離職するリスクが高い女性は避けたいと考える企業も多いでしょう。

男女間の性差

法律が出来たとは言え、まだ男女間での性差はあるようです。

男性の方が評価されやすく、女性になかなかチャンスが回ってこない企業も多いでしょう。

一般職と総合職どっちがいいの?

仕事に打ち込みたいのか

これはもうもちろん、仕事に打ち込みたい女性は総合職。

恋愛やライフスタイル、結婚や出産、プライベートを大事にしたい女性は一般職が向いているでしょう。

結婚願望や子どもがほしいか

家庭に落ち着きたい女性は一般職が向いているでしょう。

一方で、キャリアアップを目指したい仕事志向の女性は総合職に向いています。

どちらにせよ、後悔の無い選択をする為にはよく考えて決める事が重要です。

子育てをしながら総合職が勤まるかというのも重要なポイントでしょう。

一般職であれば子育てに専念できます。

ですが、夢や目標や生きがい、その他の目的で仕事に情熱を注ぎたいのであれば総合職でしょう。

継続できるのか、果たして可能なのか、生活の変化に耐えられるか、とても重要な事です。

女性にとって総合職は大変だと思います。

ですが、やりがいを感じられたりしたい事があるならすべきではないでしょうか。

住む場所のこだわりがあるか

転勤などをして色々な所に住みたい方は総合職が向いています。

決まった土地に住みたい方は一般職が向いています。

色々な所に移り住んでストレスを感じずに生活をして仕事ができるのか、それとも同じ場所に住んで落ち着いて仕事をするのか、自分の適性を見極めて決める事が重要です。

まとめ

一般職・総合職の違いや向き不向きなどについて解説しました。

まだまだ女性にとって仕事に打ち込みづらい状況もありますが、その中でも総合職としてバリバリ活躍している人もいます。

自分がどうしたいのか、将来像や適性なども考えて後悔のない選択をしましょう。

記事の執筆者
LS編集部

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