インシデント・誤薬で看護師を辞めたい…落ち込んだ時の立ち直り方は?

看護師は患者さんの命を扱う大きな責任を担っています。

そのような中で、自分がインシデントを起こしてしまった時に、「どうしよう…」「自分は看護師に向いていないのではないか?」と落ち込んでしまう人も多いのではないでしょうか。

本記事では、看護師として働く上でどのようなインシデントが考えられるか、実際起きてしまった時の対応や予防法、立ち直る方法について紹介します。

本記事はプロモーションが含まれています
本記事を経由してサービスの利用があった場合、掲載企業から紹介手数料を受け取ることがあります。ただし、紹介手数料の有無が本記事の内容や順位に影響を与えることはありません。コンテンツ内容に関しては、LifeStoriesが独自で制作したものです。(コンテンツ編集ポリシー)

看護師はどんなインシデントが多い?

患者さんの名前や情報に関するミス

看護師は日々多くの患者さんと接します。

特に、名前や見た目、属性が似ていると間違える可能性が高いでしょう。

患者さんの名前をうっかり呼び間違えてしまった経験のある人もいるのではないでしょうか。

投薬、治療、検査結果の資料を扱う場合、個人名を間違えてしまうと重大な医療事故に繋がります。

患者さんをお世話する中で起こるミス

患者さんは今動ける状態なのか、物を飲み込める状態なのか、など判断を間違えてしまうと転倒や誤嚥性肺炎などの合併症を招く恐れがあります。

車椅子の使用や歩行介助、排泄介助する際も発生場面として挙げられます。

薬を扱う上でのミス

看護師は、患者さんに寄り添ったりケアをしながら点滴の速度を確認したり、内服薬を患者さんに渡したりなど薬剤を扱うこともあります。

複数の仕事を同時進行しなければならず、新人看護師は勿論ベテランの看護師も起こしてしまう可能性の高いミスです。

1回の投薬ミスで患者さんの命に関わってしまうこともありますから、ダブルチェックも含め慎重に行いましょう。

医療機器を扱う上でのミス

看護師は時に人工呼吸器や輸血、シリンジポンプも扱う場面があります。

点検検査、設定、電源を入れ忘れるなどのミスが考えられます。

医療装置の中には、接続ミスや異変があった時に知らせてくれるアラームを設定できるものもありますが、それでも尚なくならないインシデントです。

検査時に起こるミス

採血や検体採取の時に起こる可能性の高いミスです。

採血量や保存方法を誤る、検体スピッツを取り違えてしまうなどのミスが考えられます。

医療従事者側の間違いによる再検査となってしまうと、患者さんの体にも負担がかかることも考えられるため、避けられるように努めましょう。

書類に関するミス

患者さんの経過記録や検査依頼を書いたりと事務作業もあります。

特に夜勤明けの看護師や新人看護師などは、激務からくる疲労によって集中力が低下していますから、書き間違えてしまう可能性もあります。

書類を扱う際は、少しの間違いで連携ミスなど混乱が生じてしまうので充分に注意を払いましょう。

看護師が起こす可能性のあるインシデントは様々あります。

インシデントが起こる原因として、確認不足、他職種との連携不足、判断ミス、人手が足りないなどが考えられます。

このような、根本的な原因を踏まえた上で解決策を考える必要があります。

公式サイト たった1分で簡単登録!
>>「レバウェル看護」無料の登録はこちらから!◆オリコン調査で3冠達成◆日本最大級の求人数!

ミスが分かったらどうする?

気づいた時点でいち早く他の職員に報告する

インシデントが発覚した時点で、医師や先輩看護師などにすぐ報告することが第一です。

例えば、投薬によるミスをしてしまった場合に、判断が早ければ処置をすることができて大事に至らずに済むでしょう。

反対に、報告が遅くなってしまうと救うことができたはずの患者さんの命に関わる事態になってしまいます。

早ければ早いほどカバーできる可能性が高くなるため、どんなことであれ起こったことの報告は忘れないようにしましょう。

虚偽の報告をしたり隠さない

ミスをした時は、後ろめたさからつい隠したいと思ってしまうこともあるでしょう。

しかし、どんな仕事においても嘘をついたりミスを隠すことは厳禁です。

その対応が後々患者さんの命に関わる可能性も頭に入れておきましょう。

ミスを隠したり嘘をついていたことが発覚した時に、患者さんからは勿論同じ場で働く職員からの信頼を失ってしまい、重大な責任を負わなければいけない事態にもつながります。

うまくいかないことがあったとしても、常に誠実な姿勢を忘れずに仕事に励みましょう。

医療業界は1分1秒の判断が命取りです。

ミスに気づいたら迅速に報告する勇気が必要と言えるでしょう。

ミスを減らすにはどうすれば良い?

ミスをありのまま受け入れ、原因と対策を考える

してしまったミスに対して、「忙しかった」「知らなかった」から仕方ない、などの言い訳をしていると問題解決には繋がりません。

ヒヤリハットや報告書などを通して、根本的な原因と対策を考えましょう。

  • 忙しい中でミスを起こさないようにするためにはどうしたらよかったのか
  • 情報を知らなければ事前に他職員に確認することはできなかったのか

など、同じミスを繰り返さないように踏み込んで思考することが大切です。

患者さんや他職種などとの話の中でメモを取る

忘れないようにメモをする姿勢は、社会人としても重要なことです。

患者さんの名前や話したこと、情報を間違えてしまわないように書き残しておくと良いでしょう。

また、新人看護師の場合、初めて行う業務が多いので上司から教わったことをメモをとりながら書くと覚えやすいです。

このように、メモを取るメリットは多いのですから、頭で覚えるから大丈夫だと慢心せず書いて後で見直せるようにしておきましょう。

分からないことをそのままにせず追求する

学生時代の勉強と同じで業務においても、分からないことを分からないままにしていると、また同じミスを繰り返してしまいます。

以前教わったはずのことを再度間違えると、その度に患者さんや一緒に働く職員からの信頼が薄れてしまうでしょう。

そのような事態を避けるためには、医師や先輩看護師など上司に分からないことをしっかり聞いて、自分のものにしていきましょう。

確認を怠らない

確認不足によるミスは枚挙に暇がありません。

そのため、薬剤を扱う上でダブルチェックを行う、などという対策がとられるのです。

少しでも曖昧な情報があれば、他の職員に聞いてはっきりさせましょう。

意識して確認するように心がければ、自分の判断にも自信を持って仕事に励めるでしょう。

コミュニケーションをしっかり取る

看護師にとってコミュニケーションは仕事をする上で最も大切なツールの1つです。

患者さんとは勿論、他職員との連携を欠かさずに行いましょう。

こまめにコミュニケーションを取ることで円滑に業務が進み、お互いにミスをカバーすることができるのでインシデントを未然に防ぐことにも繋がります。

落ち込んだ時の立ち直り方は?

ミスは誰にでも起こることを知っておく

経験が少ない人がミスをしやすいのは当たり前です。

ベテランの看護師でも、新人の頃はミスをした経験もあるはずです。

そのような段階を経て、様々な経験を積んでベテランになっていくものであるということを頭に入れておきましょう。

先輩看護師や同僚に相談する

落ち込んでいるときは、こんなミスをするのは自分だけなのではないか、と思ってしまいますよね。

そのような時は、上司や同僚に相談してみましょう。

解決策などのアドバイスをくれたり、自分が新人だった頃の話もしてくれるのではないでしょうか。

そして、人から聞いた経験は学びとして吸収し、仕事に生かしていきましょう。

気持ちを切り替える

いつまでも引きずってしまうと、精神的なストレスが大きくなりその後の仕事にも支障が出てしまいます。

看護師として仕事を続けたいのであれば、ミスをしても原因や解決策を冷静に考えて、気持ちを切り替えて次に臨めるようにしましょう。

どうしても看護師を辞めたい場合はどうする?

まずは休みを取る

インシデントを起こしてしまうのは、激務による疲れが原因である可能性も高いです。

そのような時は次のミスを引き起こさないためにも、無理をせず上司に休ませてもらえるよう打診したり、有給休暇を使うなど休みをとって休息するようにしましょう。

気持ちを切り替えて、体を休めることができれば、いい案が浮かびやすいのではないでしょうか。

転職を考える

インシデントを誘発する職場環境も存在します。

その場合、他の病院であれば活躍できる可能性もあります。

職場が変わると、人間関係や環境も新しくなり、気持ちを切り替えて仕事に励めることもあります。

一定の職場に残ることにこだわらず、転職を視野に入れてみることも大切です。

看護師として働くことがいやでない限り、自分が活躍できる場の選択肢を増やしていきましょう。

看護師として自分らしく働こう

看護師はやりがいのある仕事である一方、インシデントを起こした時に患者さんの命に関わる責任の重い仕事です。

落ち込むだけではなく、ミスは誰でも起こりうることを知った上で原因と対策を考えて次に繋げていきましょう。

職場に残るのが辛いと感じる場合は、転職を考えてみるのもいいのではないでしょうか。

抱えている悩みを解決し、自分らしく働きましょう。

公式サイト たった1分で簡単登録!
>>「レバウェル看護」無料の登録はこちらから!◆オリコン調査で3冠達成◆日本最大級の求人数!

記事の執筆者
LS編集部

LifeStories(ライフストーリーズ)は、日々の生活の中で、前向きな気持ちや自信を持てる手助けをしたいという思いで立ち上げたメディアです。忙しい日常の中で、自分自身の変化を感じたい。そんなきっかけを提供できるようなメディアを目指しています。
>>YouTube
>>Instagram
>>X

看護師