「子どもの遊び相手に疲れる……」「子どもと遊ばなきゃと思うけれど正直面倒……」
このように感じたことがあるママはいませんか?
もちろんパパもママと同じように子どもと遊ぶのですが、ママの方が「しんどい」と感じることが多いようです。
これには、子どもと過ごす時間が長いのがママである家庭が多いことや、ママが子ども主導の遊びにつきあうケースが多いことが影響しているといわれています。
この記事では、子どもの遊び相手に疲れると感じているママに向けて、楽になるアイデアや考え方のヒントを紹介します。
子どもの遊び相手に疲れると感じてしまう理由
かわいくて大好きな子どもとの遊びであるにもかかわらず、なぜ「子どもの遊び相手に疲れる」と感じてしまうのでしょうか。
まずは、ママがツライと感じてしまう理由を客観的にみてみましょう。
用事ができないから
ママには家事や仕事などさまざまな用事があります。子どもの相手をしながら用事をすると、自分のペースで進まないためイライラしてしまうこともあるでしょう。
また、手をとめて子どもの遊びにつきあうとなると、やるべきことが後回しになってしまいます。
「あれもやらなきゃ!」「これもできていない!」と考えてしまい、大きなストレスとなってしまうのでしょう。
子ども主導の遊びが退屈だから
子ども主導で行われる遊びに、退屈さを感じてしまうママもいます。
子どもは自分がやりたい遊びをやりたいようにやっているのですが、ママからしてみると「その遊びにまったく興味がわかない」「子どもが考えたルールがよくわからない」といったケースも多くみられます。
同じことの繰り返しで終わりがみえないから
とくに幼児期の子どもは、同じことを繰り返す傾向があります。
繰り返すことは子どもにとって安心できることであり、さらに新たな気付きのために必要なプロセスでもあります。
しかしママからすると、「また同じパターンなの?」「いつまで続けるの?」と飽き飽きしてしまうこともあるでしょう。
子どもの遊び相手に疲れるママのお悩み事例
「子どもの遊び相手に疲れる」という悩みを抱えているママは少なくありません。ここでは3人の事例を紹介します。
電車ごっこが好きな子どもをもつママ
1人目は「電車ごっこが好きな子どもをもつママ」です。彼女は、お子さんが好きな電車ごっこをどうしても楽しめないのだそう。
「子どもが喜ぶから」と遊びにつきあってあげるものの、ぼんやりとほかのことを考えたり、退屈で眠たくなったりしてしまうそうです。
子どもとの遊びにイライラしてしまうママ
2人目は「子どもとの遊びにイライラしてしまうママ」です。彼女は、おままごとが好きなお子さんからいつも「ママおままごとしよ!」と誘われるそう。おままごと自体がイヤなわけではないそうですが、お子さんが考えたルールで遊ばなければならないことにイライラしてしまうそうです。
子どもと遊ぶことが苦手だと感じているママ
3人目は「子どもと遊ぶことが苦手だと感じているママ」です。お子さんから「ママ遊ぼ!」と言われると正直「面倒くさいな……」と思ってしまうのだとか。子どもと何をして遊んだら良いのかよくわからないというのも、面倒に感じてしまう理由のようです。
深く落ち込んでしまう人もいる
ご紹介した3人のママに共感する方もいるのではないでしょうか?
子どもと遊ぶことに悩んでいるママはたくさんいます。なかには、「子どもと遊ぶのが疲れるなんて母親失格なんじゃないか……」と深く落ち込んでしまう人もいるようです。
子どもの遊び相手に疲れるママ向け対策方法9選
多くのママが子どもとの遊びに悩み、いろいろな対策方法を試しているようです。ここからは、子どもの遊び相手に疲れたママが実践しているアイデアを紹介します。
もちろん、どの対策方法も100%うまくいくものではありません。しかし、ママの気持ちを楽にするヒントになると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
遊ぶ前に時間や回数を決める
だらだらと続く遊びが苦手な場合は、遊ぶ前に時間や回数を決める方法がおすすめです。終わる時間の目処が立つため、ママのイライラも少しは抑えられるのではないでしょうか。
時計が読めない子どもには、「長い針が3まで遊ぼう」のように声をかけたり、タイマーをセットして「これがなったら遊び終了ね」と伝えたりするのも良いでしょう。
また、遊んだ後ママには予定があると伝えておくと、子どもも納得しやすいようです。「ごはんの準備があるからあんまり遊べないんだけど、〇分までなら遊べるよ!」のような伝え方で特別感を出すのもおすすめです。
ママが苦痛でない遊びに誘導する
多くのママは、子どもにあわせて遊んであげようとします。その点パパは、子どもにあわせるよりも自分主導で遊びを提案する傾向があるため、ママよりもツラさを感じにくいといわれています。
このようなパパ特有の遊び方を取り入れ、ママが苦痛でない遊びに誘導してみるのもひとつの方法です。「ママは車よりもブロックがやりたいな」「ママは戦いごっこよりも公園で遊びたいな」といったように、ママが遊びを提案してみるのです。
もし子どもが反発した場合は、遊びのなかでさりげなく別の遊びに誘ってみても良いでしょう。たとえば、おままごとの役のまま「今日は工作をしましょう!」「私はパズルで遊ぶわね!」のように誘導したり、「車で遊ぶなら駐車場を作ろうよ」とブロック遊びを提案したり。
子どもにあわせてばかりでなくママが遊びを誘導することで、ママの気分が楽になるかもしれません。
ひとりでできる遊びを促す
「子どもの相手をするのが面倒だ」と感じることは誰しもあります。ママは疲れているのに子どもは「ママ遊ぼう!」と言ってしつこい……なんて状況も少なくないでしょう。
そのようなときは、ひとりでできる遊びを提案してみてはいかがでしょうか。パズルやお絵かき、シャボン玉など、子どもがひとりでも夢中になれる遊びを普段からいくつかピックアップしておくと役立ちます。
はじめは子どものそばで見ている必要があるかもしれませんが、子どもが集中してきたら「完成したら見せてね」「また見に来るね」などひと声かけてその場を離れても良いでしょう。
ママが楽しめることに誘う
ママがやっていることに興味をもつ子どもは多いです。ママがなにかやっていると、近くに来て手伝おうとしたり「やりたい!」と言ったりすることもよくあります。
そのような子どもの気持ちを逆手に取り、ママが楽しめることに子どもを巻き込んでしまうのはいかがでしょうか。たとえばダンスをしたり歌を歌ったりなど、ママが楽しめて子どもも一緒にできることを考えてみましょう。
ママが楽しめることとは少し異なりますが、家事を子どもと一緒にするのもおすすめです。遊びのようにお手伝いをしてもらうのです。
たとえば洗濯物をたたむ際、洗濯物のなかから指定した色を探したり、目隠しをして誰の洋服か当てたりといったように、遊びの要素をプラスすると子どもも楽しめます。作業スピードは遅くなりますが、家事が残っているという焦りが少なくなるのでママのストレスも少しは軽減できるでしょう。
遊んでいる子どもの反応に注目する
大人と子どもでは能力に差がありますし、親子といえども興味の対象が異なります。そのため、子どもの遊びにつきあうことに疲れると感じることは、ある意味当然のことともいえます。まずはそのような前提を頭に入れておきましょう。
そのうえで、「子どもとの遊びを楽しまなきゃ」と思うのではなく、遊んでいる子どもの反応を楽しんでみるという考え方にシフトしてみるのはいかがでしょうか。
たとえば子どもが遊んでいるとき、どのような表情をしているのか、どのポイントにこだわっているのかを観察してみるのです。「人形の服を自分で着せられるようになったんだな」「積み木を高く積めるようになったんだな」など、遊びのなかで成長を感じるよう意識したら、気持ちが楽になったというママもいます。
子どもの遊びに真正面から取り組むのではなく、別の視点を取り入れることで、ママのストレスを軽減できるかもしれません。
子どもだけに集中しない
子どもとの遊びに疲れてしまうママのなかには、子どもと遊びながらも遊びだけに集中しないことで、イライラすることが少なくなったという人もいます。
子どもと遊びながら、自分はストレッチをする、掃除をするといったイメージです。このアイデアのポイントは、あくまでも子どもとの遊びを主体に考えること。同時にする活動は、頭を使ったり集中したりする必要がないものを選びましょう。
なかには、子どもと遊んでいる間、ワイヤレスイヤホンを片耳に入れて好きな音楽を聞いているというママもいるようです。自分の好きな音楽を聞きながら遊ぶと、気持ちがのってくるのかもしれませんね。
休憩宣言をする
子どもの年齢がある程度高い場合は、「ママは今日疲れているから休憩させてね」と正直に伝えるのもひとつの方法です。子どもにあわせてあげることも大切ですが、ママにも事情があると伝えるのは悪いことではありません。
とはいえ、最初のうちはなかなか理解してもらえないでしょう。ですがそのうち「ママ今日は疲れてない?遊べる?」なんて、ママの状況を思いやる言葉をかけてくれるようになるかもしれませんね。
がんばりすぎない考え方を取り入れる
「子どもとちゃんと遊んであげないと!」と自分を追い詰めてしまうママは少なくありません。「子どもとの遊びに疲れるなんて母親としてダメだ……」と自分を責めたり、「ほかのママたちはちゃんと子どもと遊んであげているのに……」と他人と比べたりすると、どんどんツラくなってしまいます。
たしかにママと遊べることは、子どもにとってうれしいものです。ですが、子どもが望むままに遊んであげないといけないわけではありません。ママがしんどいときには「無理をしなくてもいい」「がんばりすぎなくてもいい」と考えを切り替えることも大切です。
動画やテレビを活用するのもあり
子どもと遊ぶのに疲れてしまい、結局、動画やテレビを見せておとなしくさせているというママもいるのではないでしょうか。動画やテレビに頼ることに罪悪感をもっているママも多いようです。
結論からいうと、動画やテレビを活用しても悪いことではありません。動画やテレビを見ることで広がる世界もあるでしょうし、言葉を覚えるきっかけにもなるかもしれません。しかし、長時間見せっぱなしにするのはやはり考え物。見る時間を決めたり、視聴以外の時間に親子でふれあう時間を作ったりすることを意識してみましょう。
親子でふれあう時間には、スキンシップや会話がおすすめです。「くすぐりごっこ」などのスキンシップは、感情や思考を司る脳の部分への刺激につながるという研究もあります。また、子どもが見ていた動画の内容を聞いてみたり、一緒に図鑑を見てテレビに登場していた動物を探してみたりするのも良いでしょう。
動画やテレビを見せることに罪悪感をもつのではなく、メリハリをつけながらうまく活用できるよう工夫してみてください。
まとめ
「子どもの遊び相手に疲れる」と悩んでいるママはあなただけではありません。
「子どもの遊び相手をしなくては!」といった強迫観念や固定観念から少し距離をとり、肩の力を抜いてみませんか?
「子どもの相手をする=子どもと同じ空間で子どもを見守る」といった気楽な考え方も意識してみてくださいね。