食育って?食育の資格を取得する・学ぶ方法は?一気にまとめて解説

食に関する情報がテレビのニュース番組などで扱われることが多くなりました。

そこで注目されているのが食育です。

食育は、学校教育の一環として行われていることが多いですが、その広がりは大きく、保育園や幼稚園などの未就学児などにも行われています。

また、セミナーや料理教室などで、大人も食育の指導を受けられるのです。

そんな食育は近年重要視されているものですが、実際にはどのようなものなのでしょうか?

また、知識を身に付けるためにはどうしたらいいのでしょうか?

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食育って?

そもそも食育とはどんなことを指すのでしょうか?

食育とは、食に関する様々な経験を行うことを通し、その中で「食」に関する知識・「食」を選択する力を身に着け、実践することができるようになるための教育活動です。

教育と言うと、子どもが対象になると考えがちですが、実は食育は全ての年代の人が対象となります。

そのため、大人を対象とした食育教室などもどんどん増えてきているのです。

食育が広まってきた背景には、食を巡るさまざまな問題が発生していることが挙げられます。

「食」を生きていくための基本とし、様々な団体が活動を進めています。

2005年には、国も食育を広げていくために、食育基本法を制定しています。

基準や活動内容が明確になったため、食育活動が行いやすくなりました。

食育基本法って?

食育基本法が制定される前は、主に子どもたちに食の大切さを教えるため、90年代半ばから文部科学省が主体となって学校教育のなかで健康教育を進めたり、学校給食を充実させるなどの食に関する指導を行っていました。

続いて厚生労働省が2000年に「21世紀における国民健康づくり運動」を作成することで、どんどん増加している生活習慣病に歯止めをかけること、予防をすることをメインとした活動を始めました。

そして、2005年に食育を国民的な運動とし、方向性を示すために食育基本法が成立しました。

食育基本法の基本理念は、

  • 国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成
  • 食品の安全性の確保等における食育の役割
  • 食に関する感謝の念と理解
  • 伝統的な食文化、環境と調和した生産等への配意及び農山漁村の活性化と食料自給率の向上への貢献
  • 食に関する体験活動と食育推進活動の実践
  • 子どもの食育における保護者、教育関係者等の役割
  • 食育推進運動の展開

となっています。

健康のために食を重視することはもちろんですが、食は命をいただくことだということを理解するために、生産者との交流を行ったり、体験活動などを行うことが望ましいということです。

そのために保護者や指導者が邁進しなくてはならないのです。

色々な人が食に携わっているということは子どもでも理解できることです。

でも、本や教材などで間接的に学ぶのではなく、実際に野菜などの生産現場を見ることによって、食の大切さをより理解することができます。

子どもだけではなく、普段忙しい生活を送っている大人も実際に見ることで意識が変わります。

子どもと一緒に、自分にも食育を行いたいですね。

食育を学ぶメリットは?

健康的な暮らしができる

食育を意識して生活をする場合、健康的な生活が送れるようになります。

食事を摂るとき、量だけではなく栄養バランスも考えて作ったり選んだりすることができるようになるため、肥満の予防や改善、栄養失調などの病気も防げます。

それに、今まで外食をメインとしていた人が自炊を始めるきっかけにもなりますね。

精神面が安定する

食育は、みんなで楽しく食事をすることも教育内容となっています。

複数人で食卓を囲むことで、楽しく食事ができるだけではなく精神面が安定するという効果もあるのです。

家庭環境にもよりますが、子どもがどうしても1人で食事をしなければならないこともあります。

そのような状況を少しでもなくそうと、無料か格安で食堂を開いている地域もあります。

これも、食育の一環と言えるでしょう。

情緒が安定し協調性が身につく

精神面が安定するだけではなく、情緒も安定します。

食事を集団で取るということは、集団の一員として過ごすということです。

集団生活を送ることが多い子どもにとっては自信を持てるようになるきっかけの1つにもなります。

一緒に食事をするのは、必ず家族である必要はありません。

学校の友達や地域の人でも食育効果を得ることができます。

学力・体力UP

栄養バランスがしっかりしている食事を取ると、学力と体力向上にも繋がります。

脳や筋肉の働きが良くなるため、生活の質が上昇するのです。

特に効果があるのが朝食です。

朝食を取ることで学力と体力によい影響を及ぼすことがわかっています。

農林水産省の調査によると、朝食を食べる児童は学力が高いことがわかっています。

子どもだけではなく、大人も毎日朝食を取りたいですね。

食事マナーが身に付く

食事のマナーを身に着けるのも食育の1つです。

「いただきます」「ごちそうさまでした」という挨拶はもちろんですが、箸の使い方や食べ物で遊ばないことなど、大人なら当たり前と思っていることも子どもはわからないということが多いです。

それに、食事のマナーはコミュニケーション能力の1つでもあります。

その証拠に、ビジネスでも適切な食事マナーが求められています。

小さな子どものうちから食育を徹底することで、自然に正しい食事マナーを身に着けられるのです。

食育を学ぶのにおすすめな人は?

日常的に食事を作っている人

まず挙げられるのは、1人暮らしでも家族で生活していても、食事を作ることが日常になっているという人です。

毎日の食事に食育の要素を取り入れることで、自分だけではなく食事を食べる家族の健康をサポートすることもできるようになるのです。

それに、食育を意識すると食事の組み合わせがよりよくなりますし、毎日の食事作りがより充実したものになります。

子供がいる人

特に小さな子供がいる家庭の人は、積極的に食育を取り入れたいですね。

栄養バランスの整った食事はもちろんですが、家庭菜園で野菜ができるまでの過程を体験するなど、子どもだからこそ楽しめる食育のメリットを十分に活かすことができます。

また、食事のマナーなど、これから成長していく上で重要なことも教えることができます。

健康的に日常を過ごしたい人

健康的な生活を送りたい人にも食育はぴったりです。

安心な食材の選び方や、栄養バランスの整っている食事を学ぶことによって、さらに健康的な生活を目指すことができます。

現在の健康状態の改善だけではなく、これからの病気の予防にも繋がります。

体の健康だけではなく、精神面の健康にも期待できるのも大きなメリットですね。

食育を勉強する方法は?

独学で勉強

一番挑戦しやすいのが、自分で本を購入し、独学で学ぶ方法です。

食育について書かれている本はたくさんありますし、評判のいい本をインターネットで調べて購入することもできます。

それに、わざわざ書店へ行かなくても通販で買えるのもいいですね。

自分のペースで学習を進められますし、学習の終わりに期限がないこともメリットです。

ただ、わからない部分があったら自分で納得できるまで調べなくてはなりません。

資格を取得する

学習したことを何か形として残したいという場合におすすめなのが資格取得です。

食育に関する資格はいくつかあり、合格すると証明書が発行されます。

食育を仕事にしたいという場合にもおすすめです。

資格によっては、指定の会場で試験を受けて取得するものもあるので、どの資格を取得するかはあらかじめチェックしておきましょう。

通信講座を受講する

通信講座の受講もおすすめです。

色々な通信講座が食育の講座を開講していますが、どの講座も楽しく食育を学べる工夫がされています。

例えば、食育におすすめのレシピが副教材となっていたり、最後まで学習を続けられるようサポート制度があります。

また、講座を修了することで資格を取得できる講座もあります。

有名な食育の資格は?

食育アドバイザー

食育アドバイザー資格取得講座
スクール名 キャリカレ
目指せる資格 食育アドバイザー
料金(税込) 28,600円
(分割 月々1,380円〜)
学習期間 3ヶ月
学習方法 テキスト・映像講義・添削課題
試験会場 在宅
資格試験 筆記試験
難易度 2.0

食育アドバイザーとは、栄養バランス・健康などの食育の基礎知識を証明するだけでなく、アドバイスができることを証明する資格です。

民間資格ですが、指導のときの説得性はかなり高くなるため、食育を仕事にしたい人の取得者が増えています。

普段の生活で家族の健康をサポートするために取得するのはもちろんですが、幼稚園教諭・保育士など子供と関わる仕事をしている人や、管理栄養士や調理師など食の関連の仕事をしている人がスキルアップのために取得することも多くなってきています。

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食生活アドバイザー

食生活アドバイザー講座
スクール名 ユーキャン
目指せる資格 食生活アドバイザー
料金(税込) 39,000円
(分割 月々3,300円〜)
学習期間 4ヶ月
学習方法 テキスト・添削課題
試験会場 全国主要都市に設置
資格試験 筆記試験
難易度 3.0

食生活アドバイザーとは、食だけではなく毎日の生活を全体的に見て、健康的な生活を送るためにアドバイスをすることができるプロの資格です。

食に関しては、栄養が体にどんな影響を及ぼすのか、病気と食事がどんな関わりを持っているのかなどを学び、心と体の健康づくりを学びます。

生活面では、食を取り巻いている現在の消費生活と社会のしくみについて学習します。

税金や法律についても理解できるため、学習することで今後の生活を見る目が変化します。

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食育インストラクター

食育インストラクター養成講座
スクール名 がくぶん
目指せる資格 食育インストラクター
料金(税込) 39,900円
(分割 月々3,500円〜)
学習期間 6ヶ月
学習方法 テキスト・映像講義・添削課題
試験会場 在宅
資格試験 課題提出
難易度 2.0

食育インストラクターは、食育の知識を基礎から持ち、日々の生活で活かすことで地域に食育を広めるための指導者としての資格です。

食の知識だけではなく、調理現場での指導も行います。

食育インストラクターは5つの階級が設定されており、少しずつレベルアップできることも大きな特徴です。

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その他の食育資格は?

【食育】の資格一覧

食育の資格は在宅でも取得可能?

食育にはいくつか資格がありますが、中には完全在宅で資格取得が可能なものもあります。

例えば、食育アドバイザーの資格はキャリカレの食育アドバイザー講座を修了し、在宅での試験に合格することで資格取得が可能です。

これは、キャリカレの講座が協会認定講座となっているからです。

他には、がくぶんで食育インストラクターの講座を修了するとプライマリー級の資格が取得できます。

次の4級へとステップアップするのもいいですし、仕事に活かしてもいいですね。

スマホやPCなど、デジタルテキストやWebでの講義に対応している講座もあります。

自分が取得したい資格と、取得方法をチェックして講座を選ぶのがおすすめです。

食は生活を支えるものの1つです。

そのため、健康に毎日を過ごすこともできますし、逆に健康を損なってしまう原因にもなるのです。

食育は、食によって健康を支えるために必要な教育です。知識を身に着け、食育を生活で活かしていきたいですね。

食育の資格は転職に役立つのか?

実はそんなに多くない

食育に興味を持って資格を取得してみたけれど、資格を生かして働ける求人はあるのでしょうか?

食育資格を保有している人を募集している求人は、実はかなり少ないのが実情です。

大手の求人サイトなどで探してみてもほんの少ししか見つからないので、求人探しには苦労してしまうかもしれません。

国家資格の方が有利

これはもともと食育資格は食についての正しい基礎知識を身につけることを目標としているものであり、あくまで下地になる能力が身についているだけという評価にならざるを得ないからです。

食に関する知識を持っている人という意味では、国家資格である調理師や管理栄養士などの資格を持っている方が重宝されてしまっています。

国家資格を持っている人が食育のアドバイザーを兼任して働いていることも多く、食育の資格だけで専任のスタッフとして採用したいという企業があまり多くはないのです。

食育に関する関心はまだ浅い

それに加えて、食育に関するアドバイスができる基礎知識を持っていることを示せても、そのアドバイスの必要性を認知できていない、という問題もあります。

日本社会ではもともと食育に関する認識が浅く、ようやく認知度が高まってきたという状況です。

最近では、企業としても積極的に食育の資格保有者を確保しようとするよりは、他の部分で専門性を発揮してくれる調理師や管理栄養士などを求人で募集する傾向が依然として強くなっています。

このように、実際は国家資格を持っている方が断然有利な状況のようです。

食育の資格取得者の収入はどれくらい?

年収はだいたい200万円~300万円程といわれています。

職種によって収入は異なりますが、食品会社やレストランなどあらゆる場所で活躍できます。

保育園や幼稚園で給食調理のスタッフとして働く場合、月給は19~21万円くらいと考えましょう。

大企業でキッチンスタッフとして食育アドバイザーを募集している求人も多いです。

大企業のお給料だと、20~24万円程の求人が多く存在します。

また、お弁当作りからランチまで幅広い調理を行う調理責任者として働く場合は、社員として月給18万円くらいから、契約社員なら月給15万円くらいからの求人もいくつか散見されます。

すでに食育と関係のある職場で働いていたり、職場内でさらに活躍の場を広げたい場合にも非常に役立つ資格です。

年収はおよそ、200〜300万円が多いようですね!

月収で見ると、20〜24万円ぐらいでしょうか。

まずは資料請求から!

資格講座の資料を取り寄せてみませんか?

資格・通信講座のサイトから資料を取り寄せることが可能です。

実際に合うか合わないかを確認する方法として、それぞれの講座を資料請求して比較することをオススメしています。

講座を申し込む前に、まずは自分に合うかどうかを確認してみてはいかがでしょうか?

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記事の執筆者
LS編集部

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