野菜に関する資格の中に、野菜スペシャリストと野菜ソムリエがあります。
どちらも野菜に関する資格ですが、
- どんなところで活かせるのか?
- どんなことを学習するのか?
などは名前からではわかりません。
そこで、野菜スペシャリストと野菜ソムリエを様々な面から比較しました。
認定団体が違う
野菜スペシャリストと野菜ソムリエ、どちらも民間資格ですが、それぞれ認定団体が違います。
野菜スペシャリストは一般社団法人FLAネットワーク協会
野菜スペシャリストの認定団体は、一般社団法人FLAネットワーク協会です。
FLAネットワーク協会のFLAとは、「Food&Lifestyle Adviser」の略で、食生活アドバイザーの認定団体としても知られています。
自分自身のライフスタイルを、自分で考え創造し、実践できる人材を育成することを目的としています。
野菜スペシャリストにも通じるものがあり、野菜・果物へのこだわりを、生産者・生活者のそれぞれの立場でアドバイスできるようになることが目標となります。
食生活を支える野菜・果物ですから、資格取得の学習を通じ、生活と目的に合わせて野菜・果物を選べるようになっていくのです。
野菜ソムリエは一般社団法人日本野菜ソムリエ協会
野菜ソムリエの資格を認定しているのは一般社団法人日本野菜ソムリエ協会です。
日本野菜ソムリエ協会の理念は、
・生活者が野菜・果物に関する楽しさ・新たな発見・感動などを見出せるような環境を作ること
・農業・青果物流通業など、すべての食品・外食・流通産業で働いている人々が、国民の健康の維持増進に関わっているというプライドを持って働ける環境を作ること
・生産者と生活者の間の距離を縮められるよう、情報の相互流通を積極的に行うこと
となっています。
食に関連する仕事をしている人と、それ以外の人たちとの距離を縮め、どんな人でも野菜・果物に関わることができるような活動をしているということがわかります。
日本野菜ソムリエ協会は野菜ソムリエの認定だけではなく、
- ベジフルカッティング養成講座
- カレーマイスター養成講座
などを主催しており、食に関連する資格を多数認定しています。
資格の学習内容が違う
野菜スペシャリストと野菜ソムリエは同じような資格に聞こえますが、資格を取得する上での学習内容が大きく異なります。
野菜スペシャリストは日常生活を支える資格
野菜スペシャリストは、毎日の食生活をよりよいものにする資格です。
家族の健康状態に合わせた野菜・果物を選べるようになると考えるとイメージしやすいのではないでしょうか。
内容は、野菜・果物に関して、種類・調理技術・栄養素や食べ合わせなどを学習します。
自宅にある野菜ですぐに実践できるため、生活に取り入れやすくなっています。
生活だけではなく、食に関連する仕事をしている人や美容系・医療など健康に関する仕事をしている場合なら仕事に活用することも可能です。
旬の野菜にぴったりな野菜を提案したり、美容にいい栄養素を含む野菜・果物についてアドバイスできるようにもなります。
生活に役立たせるのがメインですが、自分の仕事をもっと充実させてくれる資格です。
野菜ソムリエは生産者と生活者をつなぐ架け橋
野菜ソムリエは、野菜の生産者と消費する生活者をつなぐことが使命となっています。
例えば、野菜・果物の生産・流通・栄養素・調理など、実際に生産するための知識だけではなく、どのように生活者の手元に届くのか、どのように調理することで野菜のいいところを最大限活かすことができるのかという知識を持っています。
この知識を利用し、料理教室・セミナー講師・食育活動など、生産者と生活者をつなぐような仕事に活かしている野菜ソムリエが多くいます。
また、野菜の魅力をよりよく伝えられるようになるために、ベジフルコミュニケーションという野菜に関するコミュニケーション能力を培う科目もあります。
自分だけではなく、周りに野菜の魅力を知ってもらうことが仕事なのです。
資格取得方法が違う
同じような名前の資格でも、活かし方が全く違うことがわかりました。
それだけではなく、資格の取得方法も異なります。
野菜スペシャリストは通信講座を受講後、在宅試験
野菜スペシャリストの資格を取得するには、
- FLAネットワーク協会認定の通信講座を受講
- 5回の課題を提出すること
が必要です。
その後、試験に合格すると資格を得られます。
試験はマークシート方式で、70%以上の正解で合格となります。
認定講座であるユーキャンの野菜スペシャリスト資格取得講座なら、試験は在宅で受けられますし、テキストを見ながらの受験が可能です。
空いている時間で受験できますし、記憶力が不安という人でも安心です。
講座受講期間内なら何度も受験が可能なので、もし不合格だった場合でも再チャレンジしやすくなっています。
野菜ソムリエは養成講座受講後に試験
野菜ソムリエの資格を取得するためには、
- 日本野菜ソムリエ協会主催の養成講座を修了
- 資格試験を合格
しなくてはなりません。
養成講座は日本野菜ソムリエ協会主催のものしかないため、講座選びに迷うことはありません。
それに、生活スタイルに合わせて学習スタイルを選ぶことができるようになっています。
学習スタイルは、
- 直接講義を受けることができる通学コース
- 自宅で学習が完結する通信コース
- 通学と通信のメリットを活かせる半通学コース
の3つです。
仕事や育児などで忙しくて通えるか不安だったり、ある程度確保できる時間を利用してしっかり学習したいなど、自分の都合に合わせてどんな人でも学習できるようになっています。
養成講座での課題修了後、受験が可能になります。
試験はマークシート方式で、500点満点中350点以上で合格です。
階級の違い
どちらの資格も階級がないように思えますが、実は階級のあり・なしという面での違いもあるのです。
野菜スペシャリストは階級なし
野菜スペシャリストには階級がありません。
そのため、資格取得のための学習は1度で済みますし、他の資格にも挑戦できます。
資格取得をしたいけれど、時間がないから1回で完結する資格がいいという人におすすめです。
野菜スペシャリストの資格を取得した人の多くは、他の食関連の資格を取得し、さらに信頼度をアップさせています。
野菜ソムリエには3階級ある
野菜ソムリエには3つの階級があります。
まず、
- どんな人にもおすすめの「野菜ソムリエ」
- その上級資格の「野菜ソムリエプロ」
- さらに上級資格の「野菜ソムリエ上級プロ」
の3種類です。
野菜ソムリエ・野菜ソムリエプロには受験資格がないため誰でも受験が可能です。
野菜ソムリエ上級プロの場合は、野菜ソムリエプロの資格を取得しているなど、複数の条件があります。
確実にレベルアップできるため、上の資格を目指したいという人にぴったりです。
また、3つの階級でどれを取得しても野菜ソムリエを名乗ることができます。
費用が違う
どちらの資格も養成講座の受講が必要ですが、講座の費用は大きく異なります。
野菜スペシャリストは比較的安価
野菜スペシャリスト講座 | |
---|---|
スクール名 | ユーキャン |
目指せる資格 | 野菜スペシャリスト |
料金(税込) | 39,000円 (分割 月々3,300円〜) |
学習期間 | 5ヶ月 |
学習方法 | テキスト・映像講義・添削課題 |
試験会場 | 在宅 |
資格試験 | 筆記試験 |
難易度 |
野菜スペシャリストの資格が取得できる通信講座は、ユーキャンの野菜スペシャリスト資格取得講座です。
受講費用は39,000円で、試験料も含まれています。
また、最終課題が資格試験となっています。
野菜ソムリエの養成講座と比較すると比較的安価ですが、一括払いが難しいという場合は分割払いが利用できます。
12回の分割払いを利用した場合、月々3,300円で受講可能です。
資料請求ページ お申込みをする前に!
>>「野菜スペシャリスト」の通信講座を資料請求する(無料)
野菜ソムリエは養成講座+試験料が高額
資格・講座名 | 費用(税込) | 学習期間 |
---|---|---|
野菜ソムリエ | 148,000円〜 | 3ヶ月 |
野菜ソムリエの資格取得に必要な費用は、養成講座の受講費用+試験料です。
例えば誰でも取得可能な野菜ソムリエの資格の場合は、講座の入会金に10,800円、試験料込の受講料が137,200円で合計148,000円(税込)が必要です。
上級資格の野菜ソムリエプロを最初から取得するという場合は、全部で320,500円(税込)が必要です。
先に野菜ソムリエを取得している場合は172,500円(税込)が必要ですが、合計金額は変わりません。
野菜ソムリエ上級プロの場合は270,000円(税込)が必要です。
資格のレベルが上がっていくたびに、受講費用が高くなっていくのがわかります。
どうしても10万円以上の金額となるため、全額自費で出すという場合は少しハードルが高いかもしれません。
資格取得のための予算を考えて受講を検討しましょう。
野菜・果物が学べる関連資格は?
ベジタブル&フルーツアドバイザー
ベジタブル&フルーツアドバイザー資格取得講座 | |
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スクール名 | キャリカレ |
目指せる資格 | ベジタブル&フルーツアドバイザー |
料金(税込) | 28,600円 (分割 月々1,380円〜) |
学習期間 | 3ヶ月 |
学習方法 | テキスト・映像講義・添削課題 |
試験会場 | 在宅 |
資格試験 | 筆記試験 |
難易度 |
ベジタブル&フルーツアドバイザーとは、野菜や果物全般の専門的な知識を持ったスペシャリストです。
学習することは、野菜や果物の特徴を活かした料理方法や、新鮮な食材の選び方だけではなく、栄養価や食べ合わせによる効率的な栄養の摂り方など多岐に渡ります。
学んだ知識を生かして、わかりやすく野菜や果物の魅力を伝えることで、人々の健康管理の役に立ち、生産者と消費者の架け橋となることができます。
日常で役立つ副教材
講座で学んだことを日々の生活に活かせるように、野菜とフルーツの活用帳やベジフルコースレシピが副教材として用意されています。
野菜とフルーツの活用帳では、全88品目210品種の野菜や果物の栄養や効能、旬、保存方法、見分け方や食べ合わせなどの細かい情報を掲載しているので、毎日の料理が楽しくなります。
ベジフルコースレシピでは、トマト、なす、かぼちゃ、ほうれん草、りんごやバナナといった身近な食材を使った前菜からメイン、デザートまでのフルコース料理のレシピが載っています。
家族との食事や、友人を招いての会食などに大活躍です。
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ベジタブル&フルーツプランナー
ベジタブル&フルーツプランナー講座 | |
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スクール名 | たのまな |
目指せる資格 | ベジタブル&フルーツプランナー |
料金(税込) | 32,000円〜 (分割 月々5,400円〜) |
学習期間 | 3ヶ月 |
学習方法 | テキスト・映像講義・添削課題 |
試験会場 | 在宅 |
資格試験 | 添削課題の提出 |
難易度 |
ベジタブル&フルーツプランナー講座では、テキストやDVD、添削問題集によって、食に関する総合的な知識を得ることができます。
食に関する正確な知識を持つことで、適切な助言をする専門家を目指すことが可能です。
講座では、栄養学だけではなく中医学の方向からも食にアプローチします。
中医学については、ほとんどの人が耳慣れない学問といえます。
まずは、DVD教材を使って基礎的な部分から体系的に学べる講座内容になっているので、食や栄養について初めて学ぶ方でも安心して受講することができます。
もちろん、栄養学についてもきちんと基礎から学べますよ。
学べる内容
栄養学と中医学の両面から野菜と果物について正しい知識を得ることで、個人の悩みに合わせたパーソナルな食の提案ができるようになります。
具体的には、眼精疲労や精神不安、胃の不調等、個々の体調の悩みに応じた野菜や果物の選び方を講座で学びます。
誰もが一度は経験したことのあるような体調不良も、食の力で改善する知識を学ぶことができるでしょう。
全部で3回ある添削課題にすべて合格し、講座を修了するとインターナショナル美容鍼灸協会認定のベジタブル&フルーツプランナー認定資格を取得することができます。
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まとめ
野菜スペシャリストと野菜ソムリエは同じような名称の資格ですが、しっかりと比較すると資格の内容や活かし方などが全く違う資格であることがわかります。
自分が資格を取得するとき、似たような名前の資格がある場合は色々な面を比較し、必要なことが学べる、必要なことに活かせる資格を選びましょう。
資格によってはかなりの費用が必要になることも多いので、払えるかどうかだけではなく、金額の分だけ自分が活用できるかも考えましょう。
まずは資料請求から!
資格講座の資料を取り寄せてみませんか?
資格・通信講座のサイトから資料を取り寄せることが可能です。
実際に合うか合わないかを確認する方法として、それぞれの講座を資料請求して比較することをオススメしています。
講座を申し込む前に、まずは自分に合うかどうかを確認してみてはいかがでしょうか?
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