新郎の父の挨拶で注意すべきマナー・ポイント6選!例文も合わせて紹介!

結婚式の当日に新郎新婦の両親は、サポート役として挨拶回りなどで活躍しています。

その役割の一つに新郎の父の挨拶(謝辞)があります。

両家の代表として、新郎の父が挨拶(謝辞)を述べるわけですが披露宴を締めくくる大切な場面になります。

特に新郎新婦とその両親が揃って感謝の言葉を添えて挨拶する場面となるので、招待客に失礼のないように準備を万全にしておく必要があります。

しかし、大切な場面であればあるほど何を話せば良いのか悩んでしまうものですよね。

今回の記事では、新郎の父の披露宴の挨拶について詳しく見ていきたいと思います。

記事の執筆者
LS編集部

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両家代表挨拶は新郎の父でなければならない?

結婚式の両家代表挨拶は新郎新婦とその両親が揃って、招待客に向けて挨拶をする大切な場面です。

一般的には新郎の父が謝辞を述べる大役を務めるものですが、新郎の母、新婦の父、新婦の母、それぞれの叔父・叔母、祖父母、兄弟・姉妹でも問題ありません。

最近では両家代表挨拶を親族に頼むことなく、新郎新婦のみで挨拶を務めることも増えてきているのが現状です。

しかし新郎新婦以外が代表挨拶を行う場合、一つ注意するべきことがあります。

ここは注意!

それは、両家の親族を代表して招いた側の立場として挨拶をするということです。

これをしっかりと理解していないと、自分の家族の話や個人的な思いを熱弁したり、親族間の挨拶を延々と話してしまうといった失敗を招くことになります。

新郎新婦にとって人生の中でも一大イベントである結婚式です。

そんな大切な場面で、相手側の親族に不快な思いをさせたり、招待客が聞き疲れてしまうといった展開は避けたいですよね。

そのため謝辞を述べる際には、

  • 招待客に対する感謝の気持ちを述べること
  • 新郎新婦へのご支援やご指導をお願いすること

を中心に伝えることが重要です。

新郎の父の挨拶で注意すべきマナー6選!

新郎の父の挨拶で注意すべきマナーについてご紹介します。

  1. 謝辞では「御礼・お願い」を述べる
  2. 謝辞の時間は3分程度に収める
  3. ゆっくりと語るように話す
  4. 個人的な話題は出さない
  5. 姿勢・態度に注意する
  6. 忌み言葉を使わない

上記の6選です。

それでは詳しく見ていきましょう。

1. 謝辞では「御礼・お願い」を述べる

謝辞での内容構成は以下のようになります。

謝辞の基本的な内容構成

①自己紹介・挨拶
②招待客への御礼(+式場への御礼)
③父として思うこと工夫したいポイント
④締めの言葉(今後についてのお願い)

謝辞では、招待客および式場への御礼新郎新婦への支援・指導などのお願いを述べます。

ただ上述したように、人によって雰囲気が異なるものが③の「父として思うこと」です。

この部分で何を語るかによって、笑いが起こるおもしろいものになるのか、涙を誘うような感動的なものになるのかが変化します。

具体的な内容については下記に記載しますが、個性をアピールする絶好の機会なのでここは力を入れちゃいましょう。

2. 謝辞の時間は3分程度に収める

披露宴の平均所要時間は2時間半~3時間です。

挨拶などを始め、余興や演出などを実施しようと思うと時間配分が重要になります。

余興や歓談、お色直しに30分ほど時間をとるので、スピーチや挨拶などにかける時間は一人当たり5~6分間が望ましいです。

ちなみにこの5~6分間には、マイクまでの移動時間も含んでいます。

そのためスピーチや挨拶は3分程度に収めるようにすると、ちょうど良い時間配分で挨拶を終えることができます。

3. ゆっくりと語るように話す

招待客の前で挨拶をする際には、みんなに聞き取りやすいようにゆっくりと語るように話すことが重要です。

また、声の大きさにも注意する必要があります。

招待客に聞こえやすいようにと思って、大きい声で話しすぎるとかえってうるさい印象を与えてしまいます。

滑舌に注意しながらゆっくりと聞き取りやすい声で、語るように話せるように事前に練習しておきましょう。

4. 個人的な話題を出さない

新郎の父の挨拶(謝辞)では、以下のような話題は避けるようにしましょう。

避けるべき内容

・年齢に関すること
・身体的特徴に関すること
・収入に関すること
・学歴に関すること
・出産に関すること
・政治に関すること
・宗教に関すること

このように、新郎新婦の個人的なことに触れたり、けなしたり、自慢したりするのはNGです。

また、「〇〇歳でやっと結婚できた」「早く孫の顔が見たい」などの発言はしてしまいがちですが、こちらも触れないようにしましょう。

5. 姿勢・態度に注意する

新郎の父の挨拶(謝辞)では、以下のような姿勢・態度は避けるようにしましょう。

避けるべき態度

・下を向いて原稿を読む
・面倒そうな態度で話す
・だらだらと話す
・お酒を飲みすぎてろれつが回らない
・見下したような態度で話す

両家の代表として挨拶をするのに、上記のような姿勢・態度では印象が最悪ですよね。

仮に内容がしっかりしていたとしても、これでは招待客への感謝の気持ちが感じられませんし、しっかりと伝わりません。

両家の代表として恥じないように、招待客への感謝の気持ちを伝えるためにも、しっかりと胸を張って姿勢正しく話すことが重要です。

6. 忌み言葉を使わない

結婚式などのお祝いの席では、使ってはいけない忌み言葉があります。

具体的な言葉については以下のようなものになります。

忌み言葉とは?

・別れや不幸を連想させる言葉(去る、切る、壊れる、消える等)
・再婚を連想させる言葉(再び、戻る、繰り返す等)
・重ね言葉(たびたび、またまた、ますます等)
・終わりを連想させる言葉(最後・最期、終焉、終わり等)

上記のような言葉は縁起の悪い言葉と言われており、お祝いの席などではふさわしくない言葉になります。

無意識に使っていることもありますので、改めて自分が考えた原稿に忌み言葉が含まれていないか確認しておきましょう。

新郎の父の挨拶に使える例文をご紹介!

新郎の父の挨拶に使える例文についてご紹介します。

また例文の中でも、人によって違いが出てくる重要な部分は「父として思うこと」の部分になります。

ここで何を伝えたいのかによって内容は大きく異なるので、自分が一番伝えたい気持ちを考えるための参考にしてみてください。

例文1. 招待客への感謝を伝えるもの

(自己紹介・挨拶)
本日はお忙しい中、息子夫婦のためにお集まり頂きまして、誠にありがとうございます。ただいまご紹介に預かりました、新郎の父の〇〇でございます。両家を代表いたしまして、僭越ながら一言御礼のご挨拶を申し上げます。
(招待客への御礼)
先程から、多くの方々からのお祝辞や、温かい励ましの言葉を頂きまして、今日のような善き日を迎えられたのも、ひとえに皆様のお陰です。
(父として思うこと)
皆様に祝福され、ご支援やご指導をいただきながら、新生活が始まる二人はこの上なく幸せ者です。親の目から見るとまだまだ未熟な二人ですが、こんなに素敵な方々の支えがあるのですから、きっと皆様に恥じないような夫婦になれるでしょう。新郎新婦は、素敵な方々をこれからも大切にしていってほしいと思います。
(締めの言葉)
今後とも、どうか、皆様の温かいご支援とご指導のほど、よろしくお願いいたします。結びとしたしまして、本日ご列席いただきました皆様のご健康とご多幸を祈念し、両家代表の挨拶とさせて頂きます。本日は誠にありがとうございました。

例文2. 息子の成長を喜ぶもの

(自己紹介・挨拶)
本日はお忙しい中、息子夫婦のためにお集まり頂きまして、誠にありがとうございます。ただいまご紹介に預かりました、新郎の父の〇〇でございます。両家を代表いたしまして、僭越ながら一言御礼のご挨拶を申し上げます。
(招待客への御礼)
先程から、多くの方々からのお祝辞や、温かい励ましの言葉を頂きまして、今日のような善き日を迎えられたのも、ひとえに皆様のお陰です。
(父として思うこと)
新郎の〇〇は、小さい頃からあまり自己主張をするタイプではなく、周囲の状況を見て、気遣いのできる優しい子でした。新婦である〇〇さんと出会い、二人で挨拶に来てくれた時には、非常にまっすぐな目で私を見つめて、結婚したい意思を伝えてくれました。自分の意思を強く伝えることのなかった〇〇が、〇〇さんという、自分の意思で守っていきたいと思える存在ができたことを、本当に嬉しく思っております。
(締めの言葉)
今後とも、どうか、皆様の温かいご支援とご指導のほど、よろしくお願いいたします。結びとしたしまして、本日ご列席いただきました皆様のご健康とご多幸を祈念し、両家代表の挨拶とさせて頂きます。本日は誠にありがとうございました。

例文3. ちょっとした笑いを重視したもの

(自己紹介・挨拶)
本日はお忙しい中、息子夫婦のためにお集まり頂きまして、誠にありがとうございます。ただいまご紹介に預かりました、新郎の父の〇〇でございます。両家を代表いたしまして、僭越ながら一言御礼のご挨拶を申し上げます。
(招待客への御礼)
先程から、多くの方々からのお祝辞や、温かい励ましの言葉を頂きまして、今日のような善き日を迎えられたのも、ひとえに皆様のお陰です。
(父として思うこと)
息子の〇〇から、新婦である〇〇さんを紹介されたのは、今から半年ほど前です。私があと20年も若く産まれていれば、と思ってしまうほどに、非常に礼儀正しくて、気遣いのできる素晴らしいお嬢さんです。〇〇さんを育ててくださった素敵なご両親、そして、○○を選んでくれた〇〇さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。
(締めの言葉)
今後とも、どうか、皆様の温かいご支援とご指導のほど、よろしくお願いいたします。結びとしたしまして、本日ご列席いただきました皆様のご健康とご多幸を祈念し、両家代表の挨拶とさせて頂きます。本日は誠にありがとうございました。

新郎の父としての気持ちを伝えよう!

新郎の父の挨拶(謝辞)は、両家の代表として披露宴を締めくくるための大切な場面です。

最近では新郎新婦のみで挨拶を行うことが増えてきているものの、挨拶をお願いされたからには相手側の両親と招待客に失礼のないようにしなければいけません。

そのため、披露宴の挨拶をする時のマナーはしっかりと頭に入れておきましょう。

また、新郎の父の挨拶(謝辞)は招待客への御礼と、新郎新婦への支援・指導のお願いの気持ちを伝える場です。

自分の言いたいことだけを詰め込んでしまわないように、上記を参考にして伝えるべきことがしっかりと伝わるような素敵な挨拶を考えましょう。