婚姻届は誰に頼む?頼み方・マナー・頼む人がいない場合の対処法も解説

婚姻届の証人と聞くと、新郎新婦の両親を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

一般的には、新郎新婦の両親に頼む人が多い傾向にありますが、両親や親族に頼めない場合もありますよね。

婚姻届には、成人した二人の証人の署名・捺印が必要になるので、成人していれば、友人や、職場の上司に頼むことも可能です。

しかし、婚姻届の証人を頼むには、どのような順番で頼んでいくのが良いのでしょうか?

また、婚姻届の証人を頼もうと思っても、どのように頼んだら失礼にならないのか、頼み方もわからないものだと思います。

ここでは、婚姻届の証人の選び方や、両親・友人・上司への頼み方などについて、詳しく見ていきたいと思います。

記事の執筆者
LS編集部

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婚姻届の証人は誰に頼むのが正解なの?

婚姻届を提出するためには、証人の署名・捺印が必要になりますよね。

これは、証人を立てることで、二人に結婚の意思があることをより確固なものにするためです。

婚姻届の証人には、二人を立てる必要があります。

では、どのような人が証人になることができるのでしょうか?

婚姻届の証人の条件は、「婚姻届は当事者双方および成年の証人2名以上が署名した書面で提出しなければならない」と民法第739条第2項に定められています。

つまり、成人(20歳以上)であれば、婚姻届の証人になれるということです。

また、国籍に関係なく、外国人でも証人になることは可能なので、覚えておきましょう。

具体的には、以下のような人になります。

  • 新郎新婦の両親
  • 新郎新婦の親族(兄弟・姉妹・叔父・叔母・祖父母)
  • 友人
  • 職場の同僚・上司
  • 恩師・仲人

婚姻届の証人を誰に頼むのかということについては、正解はありません。

基本的には、両親を始めとして、新郎新婦との距離が近い人、身近な人に頼む傾向があります。

しかし、両親が亡くなっている場合や、親戚が遠方にいる場合など、身近な人に頼めない場合もありますよね。

その場合には、職場の同僚・上司、かつての恩師・仲人に頼んでもOKです。

婚姻届の証人の頼み方はどうする?

婚姻届の証人の頼み方は、以下の通りです。

  • 直接、相手のもとに出向いてお願いする
  • 郵送でお願いする

それでは、それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

直接、相手のもとに出向いてお願いする

婚姻届の証人を依頼する際には、直接、相手のもとに出向いてお願いするのが一番です。

ただし、何の連絡もなしに出向いてしまうとかえって失礼になるので、必ず、電話やメールなどで結婚の報告をしてから、アポをとることが重要です。

ちなみに、アポをとるための手順は、以下の通りです。

  1. 電話やメールなどで結婚の報告をする
  2. 証人になってほしい旨を伝える
  3. 了承してもらえたら、日程調整をする
  4. 記入内容と印鑑が必要なことを伝える

上記の手順通りに伝えれば、スムーズに進めることができます。

証人になってもらう人のもとに出向く場合には、婚姻届の他に、記入用の黒のボールペンと朱肉を持参しましょう。

また、お礼の意味を込めて、菓子折りまたは相手の嗜好品なども一緒に持参すると好印象ですよ。

郵送でお願いする

婚姻届の証人を依頼したい人が、遠方に住んでいる場合には、直接、相手のもとに出向くのがなかなか厳しいこともありますよね。

その場合には、婚姻届に署名・捺印をしてもらうために、郵送するのが一般的です。

郵送でお願いする場合には、事前に、電話やメールなどで結婚の報告をしてから、証人になってほしい旨を伝えるようにしましょう。

婚姻届の証人を頼む時のマナーは?

婚姻届の証人を頼む時のマナーとは、以下の通りです。

  • 事前に、電話またはメールで連絡する
  • 夫婦となる二人で、一緒に証人をお願いする
  • 婚姻届の証人欄以外はすべて記入しておく
  • 夫側の証人から、先に署名をもらいに行く

それでは、それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

事前に、電話またはメールで連絡する

婚姻届の証人を依頼する時の大前提として、事前に、電話またはメールで、結婚の報告と証人になってほしい旨を伝えるようにしましょう。

また、中には、婚姻届の証人を、保証人と勘違いしている人もいます。

あくまでも、婚姻届の証人は、二人の結婚の意思を証明するための証人にすぎず、保証人のようなリスクは一切ありません

その旨も一緒に伝えるようにすると、受け入れてもらえる確率が上がります。

夫婦となる二人で、一緒に証人をお願いする

直接、相手のもとに出向く場合には、夫婦となる二人で一緒にお願いしましょう。

夫婦となる二人の顔を見せながらお願いすれば、相手にも安心してもらえます。

また、二人で出向くのが難しい場合には、一人で出向いても問題はありません。

二人とも出向くのが厳しい場合には、上述した通り、事前に電話かメールで連絡してから、郵送でお願いすると良いですよ。

婚姻届の証人欄以外はすべて記入しておく

婚姻届の証人欄は、二人の結婚の意思を証明するために、新郎新婦の氏名や職業欄などを記入した婚姻届に署名・捺印をします。

二人の結婚の意思が書かれていない、白紙の婚姻届を証人に手渡すと、常識のないやつだという印象を抱かれる可能性があるので、注意が必要です。

証人になる人に信用してもらうためにも、婚姻届の証人欄以外はすべて記入した状態で、持参するようにしましょう。

夫側の証人から、先に署名をもらいに行く

新郎新婦、それぞれの両親や親族に証人をお願いするのであれば、夫側の証人から、先に署名・捺印をもらいに行くのが一般的です。

また、親族以外に証人を依頼したい場合には、年齢や役職、関係性などを考慮して、立場が上の人に先に署名をもらいに行くようにしましょう。

この時、もう一人の証人が誰なのかが気になる可能性もあるので、誰にお願いするのか、または、誰にお願いしたのかを伝えておきましょう。

婚姻届の証人を頼む人がいない場合の対処法は?

婚姻届の証人を頼む人がいない場合には、「婚姻届の証人代行サービス」を利用する方法もあります。

婚姻届の証人代行サービスとは、行政書士が証人を代行してくれるサービスのことをいいます。

事情があって、身近な人に証人を依頼することができない場合におすすめのサービスです。

もちろん、行政書士に依頼する場合には、費用がかかります。

料金体系については、各行政書士事務所によって異なるので、事前に確認してから依頼することが重要です。

婚姻届の証人のお願いはマナーを守って丁寧にしよう!

婚姻届の証人になれるのは、両親や親戚だけではありません。

民法上、成人しているのであれば、身内でなくても証人になることはできます。

そのため、身内が厳しい場合には、友人または職場の上司・同僚などに依頼してみるのもおすすめです。

また、婚姻届の証人をお願いする場合には、守るべきマナーがいくつかあります。

証人になってほしい人に信用してもらうためにも、上記を参考にして、マナーを守って丁寧に対応することが重要です。