結婚式の招待状が届いたら、結婚式への参加可否を記入して返送するのがマナーです。
事前に予定などを調整することができれば出席することは可能ですが、身内の不幸があったり、仕事の都合上どうしても調整ができない場合には欠席を余儀なくされますよね。
中には、妊娠をしていて出産予定日が近付いていたり、子どもを預ける調整ができなくて出席できないこともあると思います。
そういった場合には、どのような返信メッセージを送れば、失礼にならずにお祝いの気持ちを伝えることができるのでしょうか?
また、結婚式を欠席する場合にできるお祝い方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、結婚式を欠席する場合に使える、理由別の招待状の返信メッセージについて、詳しく見ていきたいと思います。
結婚式招待状を欠席で返送する場合のマナーは?
結婚式の招待状を欠席で返送する場合には、失礼にならないように丁寧に対応することが重要になります。
ここで、結婚式の招待状の返信メッセージなどの書き方や、返送時期などのマナー面に抜けがあると、結婚式に出席することができない分、さらに自分の印象を下げてしまいます。
それを防ぐためにも、以下のマナーが守れているかどうかをチェックしてみてください。
・筆ペンで書くこと
・「、」や「。」などの句読点は使わないこと
・「忌み言葉」を使わないこと
これらのマナーは基本的なものになるので、返送する前に必ず抜けがないか確認しましょう。
また、欠席する場合にも、返信メッセージは絶対に書いた方が良いです。
どんな返信メッセージにすれば良いのかは下記に詳しくご紹介しますが、メッセージを一言添えるだけでも、二人の結婚をお祝いしたいという気持ちを伝えることができます。
しかし、返信メッセージを無事に書き終わったとしても、すぐに返送するのはNGです。
仮に、結婚式の招待状が届いた時点で欠席することが確定したとしても、すぐに返送してしまうと、受け取った側は調整すらしてくれなかったのかと不安になってしまいます。
そのため、結婚式の招待状を欠席で返送する場合には、招待状が届いてから1週間前後の時間を置いてから返送するようにしましょう。
もし可能であれば、結婚式の招待状を返送するタイミングで、電話などで欠席することへのお詫びとお祝いの言葉を一緒に伝えるようにすると、より良い印象を与えることができます。
このように、ちょっとしたマナーの積み重ねによって、お祝いしたいという気持ちを伝えることができるので、丁寧な対応を心がけましょう。
結婚式を欠席する場合の招待状の書き方は?
結婚式の招待状の返信メッセージは、返信ハガキの裏面(メッセージ面)に書きます。
結婚式を欠席する場合には、「ご出席」と「ご欠席」の「ご」を二重線で消します。
二重線で消す時は、フリーハンドで引くのではなく、しっかりと定規を使って、まっすぐな線になるように丁寧に二重線を引きましょう。
その後は、「欠席」に〇をして、欠席の言葉に繋がるように、「残念ですが(欠席)させていただきます」といったメッセージを添えるようにします。
ちなみに、「ご芳名」の「ご芳」と「ご住所」の「ご」についても、二重線で消します。
それぞれを二重線で消した後は、名前、住所、電話番号などの各項目について記入します。
結婚式を欠席する場合の返信メッセージを理由別に紹介
結婚式を欠席する場合の返信メッセージには、以下のようなものがあります。
- 出産間近、出産後間もない時
- 子どもを預けることが厳しい時
- 以前から出張が決まっている時
- 身内の挙式に出席する時
- 家族のお祝い事がある時
それでは、それぞれの理由別に使える返信メッセージについて、詳しく見ていきましょう。
出産間近、出産後間もない時
この度はご結婚おめでとうございます
せっかくお招きいただいたのですが 出産を控えているため欠席させていただきます
お二人のご健康とご多幸をお祈りしております
ご結婚おめでとう!
大変楽しみにしていたのですが 子どもが生まれて間もないので 残念ですが欠席させていただきます
これからはお二人で幸せな家庭を築いてください
子どもを預けることが厳しい時
ご結婚おめでとうございます
当日は子どもを預けることが難しく 非常に残念ですが欠席させていただきます
改めて後日お祝いさせてくださいね
「結婚おめでとう!
子どもを預けることが厳しいので 当日は欠席させていただきます
大変残念ですが お二人のお幸せを心よりお祈りしております
以前から出張が決まっている時
あいにく長期の出張の予定がありまして 当日は欠席させていただきます
お二人の末永いお幸せをお祈りしております
以前から出張が決まっておりまして 残念ですが欠席させていただきます
お二人のお幸せを心よりお祈りしております
身内の挙式に出席する時
あいにく親戚の結婚式を重なりまして 欠席させていただきます
お二人の末永いお幸せを心よりお祈りしております
当日は身内の結婚式と重なりまして 残念ですが欠席させていただきます
後日改めてお祝いの機会を設けさせてくださいね
家族にお祝い事がある時
お招きいただいて嬉しいのですが 子どもの入学式のため欠席させていただきます
お二人で楽しい家庭を築いていってください
子どもの卒業式のため 当日は欠席させていただきます
お二人のお幸せを心よりお祈りいたします
結婚式を欠席する理由をぼかした方が良い場合は?
結婚式を欠席する場合の理由をぼかした方が良い場合は、以下のようなものがあります。
・けがや体調不良、病気などの時
・他の結婚式と日程が被った時
・他の予定が決まっていた時
・金銭的余裕がない時
・出席するのが乗り気でない時
弔事や忌中などの不祝儀、けがや体調不良、病気などのマイナスなイメージを抱かせてしまう場合には、理由を明記することは避けましょう。
また、他の結婚式と日程が被っていたり、金銭的余裕がなかったりなど、言いづらい理由に関しても明記する必要はないので、下記を参考にしてみてください。
せっかくお招きいただきましたが やむを得ない事情により欠席させていただきます
お二人のご健康とご多幸をお祈りいたします
お招きいただいて大変嬉しいのですが 諸事情により欠席させていただきます
お二人の末永いお幸せを心よりお祈りいたします
あいにく当日は先約がございまして 調整が厳しいため欠席させていただきます
お二人のお幸せを心よりお祈りいたします
結婚式を欠席する場合にできるお祝い方法は?
結婚式を欠席する場合にできるお祝い方法とは、以下の通りです。
- 祝電を手配する
- お祝いの品を贈る
- ご祝儀を渡す
それでは、それぞれのお祝い方法について、詳しく見ていきましょう。
祝電を手配する
結婚式に出席することができない場合には、祝電を手配することでお祝いのメッセージを贈ることができます。
祝電の贈り先は結婚式会場で、宛先は招待してくれた人(新郎または新婦)の名前となります。
祝電は、遅くとも、披露宴の開始時間から3時間前には到着するように時間指定を行うようにしましょう。
結婚へのお祝いのメッセージの他にも、結婚する二人の新生活へのエールとなるような文言も添えると喜ばれるでしょう。
お祝いの品を贈る
結婚式に出席することができない場合には、お祝いの品を贈ることで、お祝いの気持ちを伝える方法もあります。
結婚へのお祝いの品を贈る場合には、新郎または新婦の自宅に届くように、結婚式の1週間前までに手配するのがマナーです。
また、お祝いの品とともに、結婚を祝う言葉や、お祝いの品を選んだ理由などのメッセージを書いたカードを添えるようにすると、お祝いする気持ちを伝えることができます。
ご祝儀を渡す
結婚式を欠席する場合には、結婚式の前に相手の元にご祝儀が届くように手配しましょう。
もし、結婚式までに直接会うことができるのであれば、欠席のお詫びとお祝いの言葉を伝えて、ご祝儀を手渡しするのが望ましいです。
しかし、ご祝儀を直接手渡すことが難しい場合には、結婚式の1週間前までに現金書留で送って、相手の元に届くように手配しましょう。
現金書留用の封筒には手紙を同封することも可能なので、ご祝儀と一緒に、欠席のお詫びとお祝いの言葉を手紙に添えるようにすると、お祝いの気持ちを伝えることができます。
結婚式を欠席する場合は丁寧な対応を心がけよう!
結婚式を欠席する場合には、出席する場合よりも丁寧な対応を心がける必要があります。
どんなに親しい間柄の友人であっても、結婚式を欠席する場合には、招待状への返信メッセージを面白いものにすることは避けるようにしましょう。
結婚式の招待状は、返信時期にも配慮する必要があるほか、欠席する理由も記載する場合とぼかした方が良い場合があるので注意することが重要です。
また、招待してくれた人への配慮として、欠席へのお詫びとお祝いの言葉を伝えるためにできるお祝い方法もあります。
上記を参考に、結婚式を欠席してしまった場合にできる丁寧な対応を心がけて、お祝いの気持ちを伝えていきましょう。