結納を行うとなると、結納金の準備も必要になりますよね。
結納金の準備をしようと思うと、「結納金の相場はいくらくらいなんだろう?」「いくら包んだら良いんだろう?」と気になってくるのではないでしょうか。
しかし、結納の形式が関西式と関東式と別れているように、結納金の相場についても、関東・関西をはじめ、地域によって異なるのが特徴です。
また、結納金は、男性側から女性側に希望額を聞いて良いものではありません。
男性側が自分で考えて、いくらにするのかを決める必要があるため、自分たちが住んでいる地域の結納金の相場を把握しておく必要があります。
ここでは、結納金の相場の中でも、関西の相場・平均金額について、詳しく見ていきたいと思います。
そもそも、結納金の相場はいくらくらいになるの?
実際に、結納をしようとなった時に、いくら包もうかと悩んでしまうのが結納金ですよね。
関西の結納金の相場について触れる前に、結納金の相場について、見ていきましょう。
結納金の相場は、一般的に、100万円が基準額だといわれています。
ただし、これは、あくまでも基準額であり、絶対的にこの金額でなければならないという決まりはありません。
そのため、実際の結納金の金額については、お互いが住んでいる地域の相場や、両家の考えなどの様々な要因から決められている場合が多いです。
結納金の金額を決める時の考え方としては、以下のようなものが挙げられます。
- 給料の3ヶ月分
- 奇数で割り切れない金額
- 末広がりで縁起の良い金額
- 結納返し分をあらかじめ引いた金額
金額を決める時のポイントなどは下記に詳しくご紹介しますが、一般的には、上記のようなものを考慮して決めている傾向にあります。
例えば、給料の3ヶ月分が目安であるという話は、よく聞くのではないでしょうか。
また、奇数で割り切れない金額である50万円や70万円、末広がりで縁起が良いとされる80万円にしようと考える人もいます。
相手のことを踏まえて金額を考える場合には、両家で話を擦り合わせて、結納返し分をあらかじめ引いた金額にするといった決め方をしている人もいます。
このように、結納金の金額は、様々な要因から考えて決められる傾向にあります。
関西の結納金の相場・平均金額はいくら?
関西の結納金の相場・平均金額は、100万円~150万円程度であるといわれています。
それに対して、関東の結納金の相場・平均金額は、100万円前後だといわれています。
関東と比較するとわかりやすいですが、結納金の金額は、西に行くほど金額が高くなる「西高東低」の傾向があります。
つまり、関東よりは関西の方が、結納金の金額が高くなる傾向にあるわけですね。
ただし、「沖縄では99万5005円などの半端な金額を包むことがある」など、地域によって独自の慣習がある場合があります。
独自の慣習があるかどうかを把握するためにも、事前に確認することが重要です。
結納金の金額を決める時のポイントは?
結納金の金額を決める時のポイントは、以下の通りです。
- お互いの地域の結納金の相場を確認する
- 結納金を準備する側の両親または本人の収入を考慮する
- 結納金に対する両家の考えを考慮する
それでは、それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
お互いの地域の結納金の相場を確認する
結納金の金額を決めるためには、まず、お互いの地域の結納金の相場を確認しましょう。
上述しましたが、地域によっては、独自の慣習がある場合があります。
結納金は、用意する側が金額を決めるものですが、ここの認識のずれがあることで、両家ですれ違いが起こったり、トラブルになる可能性もあります。
それを防ぐためにも、まずは、お互いの地域の結納金の相場をしっかりと確認しておくことが重要です。
結納金を準備する側の両親または本人の収入を考慮する
地域の結納金の相場を確認した後は、結納金を準備する側の両親または本人の収入状況を考慮することが重要です。
例えば、結納金を準備する側の経済面が苦しいのに、地域の結納金の相場の金額を準備しようと思っても、厳しいですよね。
常識的な考えを持っている人であれば、結納金のために借金をしてまで準備してほしいと考える人はいないはずです。
そのため、結納金の金額を決める際には、準備する側の状況を考慮して、両家が納得した状態で、無理のない範囲で、結納金をいくらにするのかを決めるようにしましょう。
結納金に対する両家の考えを考慮する
お互いの地域の相場、準備する側の両親または本人の収入を考慮することは、確かに重要です。
しかし、結納金の金額を決めるために最も重要なのは、両家の考えを考慮することです。
両家の考え方によっては、地域の相場よりも多い金額を準備するのが通例である場合もあったり、お互いの考えを総合して準備する場合もあります。
また、兄弟・姉妹がいる場合には、その時に準備した結納金の金額に合わせる場合もあったり、結納返しをするかどうかによっても、金額は変わってきます。
このように、結納金の金額を決める上でも様々な考え方があるので、両家の考え方を確認した上で決めることが重要です。
結納金・結納返しをナシにする場合もある
結納金の考え方は、現在になるにつれて、どんどん多様化しています。
例えば、以下のようなものがあります。
- 関西では、結納金は100万円~150万円程度、結納返しは1割程度の現金または品物を返す
- 関東では、結納金は100万円前後、結納返しは半額程度の現金または品物を返す
- 結納金の金額を50万円~100万円程度にして、結納返しは形式に合ったものを返す
- 結納返し分の金額を差し引いたものを結納金として、結納返しをナシにする
- 結納金も結納返しも、どちらもナシにする
結納金の金額は、100万円が基準額といわれていますが、50万円~100万円の範囲内で準備する人も少なくありません。
これは、お互いの地域性を考慮したとしても、両家の考えとして、結納金を多く準備する必要はない、無理をして準備する必要はないと考えている場合があるからです。
また、結納金の考え方として、「娘をお金と引き換えにするようで、好ましくない」と考える人もいます。
このように、結納金の考え方も、時代によって変化しているわけですね。
つまり、結納金の金額をいくらにするのかは、それぞれの状況を踏まえた上で、両家の考えのもとに決まるものであると覚えておきましょう。
結納金の相場よりも両家の考えを確認して金額を決めよう!
結納金の相場は、100万円が基準額となります。
関西では100万円~150万円程度、関東では100万円前後が相場といわれていますよね。
しかし、結納金の相場は、地域によっても異なるほか、結納金を準備する側の経済面によっても異なるものです。
そのため、結納金の金額を決めるためには、地域などの相場を確認することが重要なのではなく、それを踏まえた上で、両家の考えを確認することが重要です。
結納金に対する考え方は、家庭によって異なるので、両家の考えを聞き取って、擦り合わせておかないと、後々にトラブルを引き起こす可能性もあります。
トラブルを防ぐためにも、事前に両家の考えを聞き取って、話し合いをした上で、結納金の金額を決めることが重要です。