管理職に昇進したくない女性は多い?昇進するメリット・デメリットなど

女性も男性と同様に社会で活躍できるようにする動きは、より加速してきています。

そのため、女性であっても管理職への昇進を打診されることもあるでしょう。

その時にどうするか、自分の生き方や働き方を考えて自信を持って引き受けられるような準備を進めておきましょう。

ここではそのために必要な情報を見ていきます。

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昇進したくない女性が多い理由は?

働くうえで、自分のやってきたことが認められて昇進するというのは、本来ならうれしく思うことのはずです。

しかし、女性の中には昇進したくないと考えて拒否してしまう方もいます。

なぜそのようなことが起こるのでしょうか。

家庭との両立

原因の一つとしては、家庭との両立がより難しくなることが挙げられます。

家族のために割く時間が必要なときに、昇進をしてより大きな責任を負うポジションには就きにくいのです。

子どもの病気や学校行事で会社を休むことも、代わりがいない管理職になると難しくなります。

そのため、簡単に昇進に応じにくい状況になってしまうのです。

業務内容

また、専門的な仕事を行っている人は、それを失うことを恐れて昇進を拒んでしまうこともあります。

会社の中で細分化された業務に長く携わり、熟練してきたり興味がわいていたりする場合、現在の仕事を変えたくないと思ってしまいがちなのです。

管理職になると、その業務以外にも関わらなくてはなりませんし、場合によっては現場に携わることができずに管理的業務だけを行い、仕事のやりがいが失われてしまうこともあります。

これまで学んできたことや築いてきたキャリアを手放すように感じることもあるでしょう。

管理職の仕事が向いていないと感じたり、人の上に立つことに抵抗感があったりする方もいるのです。

ここがポイント!

企業によっては、現場の業務とマネジメントを両立させる「プレイングマネージャー」が好まれることもあります。

女性が昇進するメリットとは?

昇進に関してネガティブに考えてしまう女性も多いですが、実際には昇進することのメリットも多くあります。

視野が広がる

その一つが、視野が広がることです。

これまでは自分の目の前の仕事だけを行っていたのが、複数人をまとめながら幅広い仕事を行っていくので、新しく触れること、学べることも増えてきます。

それは自分の力となっていくのです。

今まで触れてこなかった業務に携わり、人とのつながりもより広くなっていくことが期待できます。

そうして広がった人脈とスキルは今後の仕事で大いに生かせるでしょう。

転職する際は、管理職で経験したことは良いアピールになりますし、身に着けてきたことは次の仕事でも生かせます。

収入が増える

また、管理職になることで年収が上がる場合も多く、生活に余裕が出てくることもあります。

自分自身に使えるお金も増えてくれば、より理想の自分に近づくかもしれません。

子どもの教育費などを考えると、昇進によって収入が上がるのであれば助かるでしょう。

自分の働きが認められて収入が上がると、仕事へのやりがいもより大きくなっていきます。

ここがポイント!

育児休暇中に給与が貰える企業の場合、休暇取得前に年収を上げておくことで以降のライフプランを立てやすくなるというメリットもあります。

女性が昇進するデメリットとは?

昇進に不安を感じている方が多いように、昇進にはデメリットがあります。

残業代が付かない

一般的には昇進すると収入が上がることも多いですが、中には管理職になると残業代が付かなくなるケースもあります。

これまで残業代がかなりの額になっていた場合などは収入が減ってしまうこともあります。

収入が減ると生活も厳しくなりますので、あえて昇進を目指さない方も出てきてしまうのです。

新しい業務

昇進すると新しい業務を覚えることになり、それがストレスになってしまう方もいます。

慣れた業務でスムーズに働きながら家庭と両立させてきた方は、新しい業務になじめないうちはかなり両立が難しくなってしまうでしょう。

そこを乗り切れなければ、昇進はデメリットになります。

自分と同じ仕事の人がほかにもいる状態なら代わってもらうことができても、一人しかいない管理職となればそうはいきません。

休みを取ることが難しくなれば子育てや介護などと両立しにくくなってしまいます。

女性管理職に求められていることは?

管理職に求められる役割とは

管理職は自分で仕事を行うよりは、仕事を割り振り、うまく進むようにマネジメントすることが求められます。

これまでの仕事での経験を活かしつつ、広く業務の進め方を見ていく必要があるのです。

任せっぱなしではなく、必要に応じて指示や手助けをすることもあります。

仕事を与えられるのではなく与えていく側に、教育される側ではなく教育する側になることが大きな役割の変化といえるでしょう。

管理職に必要な能力・資質とは

まずは自分の関わる仕事について広く把握していくことが求められます。

昇進を目指している場合には、自分の目の前の仕事だけではなく、関わっている周辺の仕事についても関心をもつと、管理職になった時に参考にできる部分が多いでしょう。

また、人を助けて育てていくことができる資質も必要です。

それは比較的得意だという女性も多くいます。

コミュニケーションを積極的にとり相手と仕事の状況について把握したり、それとなくアドバイスすることは、日常の中でも行っていることが多いでしょう。

子育てや近隣づきあいなどでの経験もここで生かしていけるはずです。

女性が自信を持って昇進を引き受けるために

仕事の全体感を見る

これからの昇進を見据えて準備をするのであれば、まずは現在の仕事をしっかりこなし、できることを増やしてみましょう。

仕事を済ませればよいと考えるだけではなく、もっとよくできないか、この仕事が全体の中でどういった役割を果たしているのかなどを考えてみるのもよいです。

違う部署で働いている人とコミュニケーションをとり、情報交換を行ってみるのもよいでしょう。

仕事の情報を得られるだけではなく、将来管理職になった時に支えてくれる人脈を築いていけるかもしれません。

プライベートを見つめ直す

また、プライベートの調整についても考えてみましょう。

女性がほとんどの家事や子育てを担っている場合には、夫婦でうまく分担していく方法を模索してみたり、必要に応じてベビーシッターや家事代行などの外部サービスを利用してみたりと、仕事と両立するための工夫を取り入れていくのです。

そうすれば自信を持って昇進を受け入れやすくなるでしょう。

ここがポイント!

企業によっては従業員が外部サービスを利用する際に、金銭的な補助を行う制度を持っている場合もあるので確認してみましょう。

昇進は断れるのか?どうしても自信がないときの断り方

昇進は断れるのか

打診の段階であれば昇進を断ること自体は可能でしょう。

しかし、断ったことで今後の昇進は期待できなくなり道が閉ざされてしまうこともあります。

場合によっては昇進を断ったことで職場にいづらくなるかもしれません。

大変そうだから、と安易な気持ちで断ることは避けたほうが無難です。

どうしても自信がないときの断り方

できれば即答することは避けましょう。

自分では無理だと思っていても、調整してみれば家庭との両立ができたり、あなたに向いていることがあったりするものです。

断りたくてもまずは一晩時間をもらい、家族会議をしてみたり、信頼できる上司や友人に相談をしてみるとよいです。

それでも断る際には、自分を認めてくれたことに感謝を示し、理由を挙げて今回は辞退させていただきたいと伝えましょう。

これからの生き方を考えて

昇進は自分の仕事を一つステップアップさせるチャンスです。

自信を持ってチャンスをつかめるように、それ以前からしっかり仕事に向き合っていきましょう。

昇進により責任が重くなりつつも、やりがいも生まれてくることでしょう。

家庭との両立も含めて、これからどのように生きていくのか、自分自身で考えることはもちろん、家族などとも話し合って方向性を決めていくことも必要になります。

記事の執筆者
LS編集部

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