保育士が転職するなら大規模園?小規模園?それぞれの違い・特徴を比較

保育園にはさまざまなタイプがあります。

「どんな保育園が自分に合うんだろう」と頭を悩ませている保育士さんもいることでしょう。

そこでこの記事では、大規模園と小規模園の特徴をまとめました。

保育園の規模によって、保育の方法や仕事内容などに大きな違いがあります。

それぞれのメリットやデメリットについて紹介していきますので、転職先選びの参考にしてみてくださいね。

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大規模園と小規模園の特徴について知ろう

まずは大規模園と小規模園の特徴からお伝えします。

大規模園ってこんなところ

大規模園とは、たくさんの子どもを預かっている保育園。

一般的には100人以上の子どもが在籍する園をさします。

中には、200人以上の子どもが在籍している園もあります。

預かる子どもの年齢は0~5歳までと幅広く、運動会や発表会、季節の行事などを活発に行う園が多いようです。

小規模園ってこんなところ

2015年からスタートした「子ども・子育て支援新制度」で、認可保育園として認められたのが小規模園です。

小規模園では0~2歳の乳児を預かります。

定員は6~19人と少ないため、保育士と子どもがじっくりかかわりながら家庭的な保育が行われています。

大規模園と小規模園の大きな違いは?

大規模園と小規模園では、預かる子どもの年齢や人数が異なります。

そのため、以下のような違いがみられます。

大規模園 小規模園
子どもとのかかわり方 さまざまなタイプの子どもにかかわれる 一人ひとりとじっくりかかわれる
行事・イベント 頻繁にある・大々的 少ない・規模も小さい
遊び 園庭で身体を使った遊びができる 園庭がなく遊びに工夫が必要
職員とのかかわり方 分担して仕事を行うため、チームワークが大切 人数が少なく、連携しやすい
休みの取りやすさ 比較的取りやすい 取りにくい
身に付くスキル あらゆる経験を積める 乳児保育の経験を積める

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大規模園のメリット・デメリットを知ろう

ここからは大規模園のメリットとデメリットについてお伝えします。

大規模園のメリットは?

大規模園のメリットとして、この記事では以下の3つを紹介します。

  • たくさんの子どもとふれあえ、成長を見守れる
  • 比較的休みを取りやすい
  • スキルに不安がある人も活躍しやすい

ひとつずつ見ていきましょう。

たくさんの子どもとふれあえ、成長を見守れる

大規模園ではたくさんの子どもを預かっているので、さまざまなタイプの子どもと接することができます。

子どもとのかかわり方やトラブル時の対応方法など、あらゆる経験を積めるでしょう。

保育士としての成長にもつながりそうですね。

また、大規模園は0~5歳を対象としているので、乳児期に預かった子どもの成長を長期にわたって見守ることができます。

子どもの成長を見守れることは、保育士にとってやりがいでもあるでしょう。

比較的休みを取りやすい

大規模園は子どもの人数が多いため、保育士の人数に余裕をもたせていることも多く、勤務に関する融通がききやすいようです。

実際、私の友人の保育士は「シフトの変更を相談されることも、自分からすることも多い」と話していました。

複数担任制を取り入れるなど、保育士の負担に配慮している園も多く見られます。

柔軟な働き方ができるのも大規模園の魅力でしょう。

スキルに不安がある人も活躍しやすい

大規模園にはたくさんの保育士が働いています。

ほかの保育士と子どもたちのかかわり方を間近で見られるため、スキルに不安がある人にとっても大きな学びとなります。

しばらく実務から離れている人やスキルに自信がない人にとって、大規模園はほかの保育士の仕事を体感しつつ、自分のスキルアップにつなげられる環境といえそうです。

さまざまなタイプの保育士がいるので、自分と違う保育方針をもつ人もいるかもしれません。

自分と異なる意見をもつ保育士とかかわることで、新鮮に感じたり自分の世界が広がったりといったメリットもあるようです。

大規模園のデメリットは?

大規模園のデメリットには以下のようなことがあげられます。

  • 行事前の仕事や事務作業など負担が大きい
  • 人間関係が複雑になりやすい
  • 体力が必要とされる

それぞれくわしくお話ししましょう。

行事前の仕事や事務作業など負担が大きい

多くの大規模園では、年間を通じて行事が計画されています。

子どもの人数が多いため、必然的に行事の規模も大きくなります。

準備もかなり大きな負担となるでしょう。

日常の業務と並行しながら準備をすすめるので、残業になることも多いようです。

また、子どもの人数が多い大規模園では、連絡帳の記入や書類作成など、日常的な事務作業も保育士にとって大きな負担となります。

園によっては、ほかの保育士と分担して負担を減らすなど、対応が取られていることもあるようです。

人間関係が複雑になりやすい

大規模園には、子ども・保護者・職員を合わせるとかなりの人数がかかわっています。

そのため、中には自分と合わない人もいるかもしれません。

特に保育士の中で苦手なタイプの人がいると、仕事がつらく感じてしまうこともあるでしょう。

大規模園は人数が多いゆえに、人間関係が複雑になりやすいようです。

体力が必要とされる

大規模園では1クラスの人数が多いため、一度にたくさんの子どもたちに目を配ることが必要です。

行事や園外保育のときなどには、特に体力が必要となるでしょう。

また、3~5歳の子どもたちも在籍しているため、身体を使ったダイナミックな遊びをする機会も多いです。

安全に配慮しながら子どもと遊ぶには、かなりの体力が必要でしょう。

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小規模園のメリット・デメリットを知ろう

ここからは小規模園のメリットとデメリットについてお伝えします。

小規模園のメリットは?

小規模園のメリットとして、この記事では以下の3点を紹介します。

  • 一人ひとりの子どもと密にかかわれる
  • 行事が少なく仕事の負担が少ない
  • 乳児保育の経験を積める

それぞれについてみていきましょう。

一人ひとりの子どもと密にかかわれる

小規模園では、保育士1人あたりの子どもの数が少ないため、子どもと密にかかわれます。

子どもとじっくり向き合いたい人には大きなメリットでしょう。

「子どもの個性に合わせた保育をしたい」「自分の保育方針を実践したい」という人にとっても、やりがいにつながりそうです。

行事が少なく仕事の負担が少ない

小規模園は行事が少なめです。

あったとしても規模が小さく保育士の負担も少ないため、保育士は行事の準備に追われることなく、日常の保育に集中できます。

「行事の準備は負担が大きい」という保育士の声は多いもの。

行事が少ないことで、仕事の負担軽減につながるでしょう。

乳児保育の経験を積める

小規模園では0~2歳の乳児だけを保育するため、乳児保育の経験を積みたい人には魅力的な職場です。

言葉でのコミュニケーションができない乳児期は、保育士が子どもの気持ちを読み取ることが必要です。

また、月齢によって子どもの発達が大きく異なるため、3歳以上の保育とは異なるスキルが求められます。

このように乳児保育はたくさんの難しさを抱えており、今後、乳児保育の経験が豊富な保育士は重宝されるでしょう。

小規模園のデメリットは?

小規模園のメリットには以下のようなことがあります。

  • 子どもの成長を見守れない
  • 急な休みが取りにくい
  • 園庭がなく遊びが限られることもある

ひとつずつお伝えします。

子どもの成長を見守れない

小規模園で預かっている0~2歳児は、3歳以降は別の園に転園することになります。

そのため、大規模園のように長年にわたって子どもの成長を見守ることはできません。

「子どもの成長を見守れるのがうれしい」と感じる保育士にとっては、残念なことといえそうです。

急な休みを取りにくい

小規模園は大規模園に比べて、人員にゆとりがないことが多く、急な休みに対応しにくい園もあるようです。

急に休む可能性がある人は、園で働く保育士の人数を調べておくと、休みの取りやすさの参考になるかもしれませんね。

園庭がなく遊びが限られることもある

小規模園では園庭がないことも多く、遊びが限られることも少なくありません。

そのようなときには、保育士がアイデアを出し合って、子どもたちが安全に楽しく遊べる環境を作り出す必要があります。

遊びが限られるとデメリットに感じるか、アイデア次第で遊ぶ方法を工夫できるとメリットに感じるかは、人によるかもしれません。

大規模園か小規模園かを選ぶときに考える3つのこと

転職先として大規模園と小規模園で迷ったら、以下のようなことに注目してみてはいかがでしょうか。

  • どのように働きたいか
  • どのような保育がしたいか
  • 今後どのようなキャリアを積みたいか

それぞれについて解説します。

1. どのように働きたいか?

大規模園と小規模園では働き方が大きく異なります。

そこで「自分がどのように働きたいのか」を自問自答してみましょう。

休みや残業、人間関係などについて、思いつくままに書き出してみてください。

2. どのような保育がしたいか?

大規模園と小規模園では保育方法もまったく違います。

「どのような保育をしたいか」を考えることで、どちらのタイプの園なら自分の希望が叶えられるのかが明確になってくるでしょう。

3. 今後どのようなキャリアを積みたいか?

「保育士としてこの先どのようなキャリアを積みたいのか」を考えると、転職先を選びやすくなります。

自分の将来を充実させるためにも、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。

これらのことについて考えたら、自分の中の優先度を考えましょう。

やりがいを感じながら働ける職場を見つけるためには、優先順位を考えることが大切です。

迷うことも多いでしょうが、しっかりと考えてみてくださいね。

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まとめ

大規模園と小規模園にはそれぞれ別の魅力があり、転職先としても迷ってしまうかもしれません。

自分が理想とする働き方や保育方法、さらには自分の将来などについて考え、どのような園を選ぶか決めるとよいでしょう。

なお、この記事で紹介した大規模園と小規模園の特徴はあくまで一般的な内容です。

個々の園でさまざまな特徴や魅力がありますので、転職活動を行う際は園見学などを行い、実際に自分の目で確認することをおすすめします。

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記事の執筆者
Ricca

2人の子育てをしながら在宅で働くwebライター。
今までたくさんの人材系記事に携わってきました。
転職に悩む人や転職に踏み切ろうと努力している人のために、本当に役立つ、リアルな情報をお伝えします。
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