ゲームプログラマーへの転職が難しい6つの背景！向いている人の特徴も解説

• ゲームプログラマーは難しいと聞いたけど実際どうなの？
• ゲームプログラマーになるために必要なことは？
• どんな仕事をしている？

などと考えていませんか。

今はゲーム業界が成長市場になっているため、ゲームプログラマーになろうと思っている人も多いですよね。

しかし、難易度が高いためにゲームプログラマーへのチャレンジをためらう気持ちも出てくるでしょう。

そこでこの記事では、ゲームプログラマーが難しいといわれる理由について紹介します。

この記事を読めば、息長く活躍するゲームプログラマーになるためのヒントが見つかるので、ぜひ最後までお読みください。

ゲームプログラマーが難しいといわれる理由は？

ゲームプログラマーは、他のITエンジニアと比べて難易度が高い場面がいくつか出てきます。

想像以上にハードルが高いせいでゲームプログラマーへの道を諦めたり、途中で仕事を辞める人も珍しくありません。

ここでは、ゲームプログラマーが難しいといわれる理由を6つ紹介します。

ゲームプログラマーになるうえで知っておいた方がいい内容なので、じっくり読んでください。

体力が求められる

ゲームプログラマーはかなりハードな仕事です。

ゲームのリリース前は長時間の残業に見舞われることもあり、会社によっては何日も泊まり込みで業務をすることも珍しくありません。

また、業務自体がパソコンの前でずっと座っている仕事が多いため、長時間のデスクワークに耐えるタフさも必要。

そのため、年を取るに連れ、体力的にゲームプログラマーを続けることに不安を覚える人も珍しくありません。

数年後が見えない。ビジョンが無い。そんな事を思った就寝前。

体力の尽きたゲームプログラマの末路ってどんななのかね。
きっと暫くは大丈夫だと思うけど、いつか尽きるんじゃないかって恐怖してる。

— おのDさん (@moribuden) April 15, 2013

このように、ゲームプログラマーは体力的に続けることが難しい仕事といえます。

スケジュール管理能力が必要

ITエンジニア、プログラマ、ゲームプログラマだけにはならない方がいいよ
成った人からの忠告
この3つの職は納期厳守でデスマーチとか普通にあるからやめとこうね
趣味ぐらいがちょうどいい

— ゴウカイジャー@スマイルくん (@GuhOne123) October 4, 2017

高度なスケジュール管理能力が必要な点も、ゲームプログラマーの難しさに拍車をかけています。

ゲームを開発する際は、プランニングからリリースまでいくつもの行程が必要になっています。

発売に遅れるようなことはあってはいけないため、納期から逆算して仕事を進めなければいけません。

• メンバーの進捗に遅れはないか
• 突然の仕様変更に対応できるか
• できることとできないことを把握しているか

といったことを常に頭に入れながら業務を進めなくてはいけないため、ゲームプログラマーを難しいと思う人はたくさんいます。

高度なプログラミングスキル

クオリティの高いゲームを作るためには、高度なプログラミングスキルも求められます。

• 仕様通りにキャラクターが動くか
• 読みやすいコードか
• デバッグは少ないか

といった面をかなり重視されます。

特に、デバッグの少なさと不具合が発生した時の修正スキルは重要。

ゲーム開発において、テスト段階でバグが一つもないということはありえません。

中には、一つバグを修正した途端に別の不具合が出るケースもあります。

@0102prince
ゲームプログラマ目指してる。
給料は労働時間の割に安いっぽい。
ゲーム科の先生曰く「バグが存在しないゲームは存在しない」
つまりプログラムが一応できても無限にあるバグを納期まで消し続けなければいけない。
一か所いじったら他がおかしくなったとかありがち。

— まりも_変な人 (@cirring_marimo) July 29, 2014

バグが発覚するのはリリース前が多いため、迅速な改修力が求められます。

このように、速く正確なプログラミングが求められる点も、ゲームプログラマーの難易度が高いといわれる背景です。

数学・物理などの知識もいる

高校の数学で習った行列の計算がまさかこんな所で役立つつは思わなかった。とりあえず将来ゲームプログラマーとかになりたい高校生は行列と三角関数なめんな。

— TacticaMC (@TacticaMC) April 11, 2016

数学や物理の知識が必要なのも、ゲームプログラマーが難しい仕事である要因の一つです。

ゲームの楽しさを引き立てるために、数学や物理の概念が応用されています。

• キャラクターの向きを変える→三角関数
• オブジェクトの拡大・縮小→線形代数
• スロットゲーム→確率統計

特に文系出身の方だと、ほとんど数学や物理に触れていない人もいるため、よりいっそう難しく感じるかもしれません。

理系でも、ゲームプログラマーになってから数学と物理の勉強に追われる人もいます。

実務経験がないと採用されにくい

こちらは、ゲームプログラマーになる難易度の話になります。

過去の実務経験を重視される傾向が強いのも、ゲームプログラマーの特徴。

特に中途採用で未経験の募集はそこまで多くはなく、前職でエンジニアの経験を求められているケースは少なくありません。

また、新卒採用においても、大学でITを専攻、もしくはゲーム関連の専門学校卒を応募要件に掲げている企業は珍しくありません。

仮に未経験OKでも、下記のように他の人と差別化できるスキルがないと採用に結びつかない可能性が高いです。

転職するハードルが高いせいで、ゲームプログラマーになる難易度を高く感じている人はたくさんいます。

向学心がないと人材価値が落ちる

ゲーム業界は変化が激しく、常に勉強しないとゲームプログラマーとしての価値が落ちてしまいます。

例えば、30年ほど前まではスーパーファミコンやNITENDO64のような家庭用ゲーム機が、ゲーム業界の主流でした。

そのため、ハードウェアの知識に明るければゲームプログラマーの市場価値は高かったかもしれません。

しかし、数年前からスマホ向けのオンラインゲームの人気が増しているため、ネットワークの知識も求められます。

そして最近は、NFTゲームやVRゲームなどブロックチェーンを応用したゲームも注目を集めています。

このようにゲーム業界は目まぐるしく変化しているため、常に最新技術やトレンドを勉強しないと市場価値が落ちてしまいます。

常に向学心を保たないと、ゲームプログラマーとして活躍するのが難しいでしょう。

難しいゲームプログラマーに転職するためにやるべきことは？

ここでは、ゲームプログラマーになるためにやるべきことを5つ紹介します。

過去の職歴や学歴に関わらずできることなので、参考にしてください。

プログラミングスクールで勉強

ゲームプログラミングの知識・スキルに自信がない人は、プログラミングスクールで勉強することをおすすめします。

なぜなら、未経験から実務で通用するスキルを身に付けられる環境があるからです。

• プロのゲームエンジニアが講師
• 講師に直接質問が可能
• ポートフォリオ制作
• 転職・就職サポート

一方、完全未経験から独学でゲームプログラマーを目指すことは、あまりおすすめできません。

分からなかったときに周りに質問できなかったり、モチベーションをキープできなかったりといったデメリットが大きいからです。

プログラミングスクールで学ぶとなるとコスパが気になるかもしれませんが、異業種からゲームプログラマーへの転身を考えている人は、ぜひ検討してください。

英語を勉強する

意外に思われるかもしれませんが、ゲームプログラマーとして活躍したいなら英語の運用スキルはあった方がいいでしょう。

実務やキャリアアップにおいてさまざまなメリットがあるからです。

ゲーム業界の最新情報は英語で発信されるケースが多いです。

例えばメタバースやNFTゲームなど、ブロックチェーンを応用したゲームの情報は、ほとんど英語です。

また、英語の運用スキルがあれば、海外のクライアントにサービスを売り込んだり、外資系のゲーム会社に転職して高い報酬を得ることも可能。

このように英語ができると、ゲームプログラマーとして活躍する難易度はグンと下がります。

ハードウェアの知識を身に付ける

家庭用ゲーム機やスマホゲームを楽しんでもらうためには、ハードウェアの知識にも明るくなくてはいけません。

なぜなら、ハードウェアの性能が悪いとユーザーからの評価が落ちるリスクがあるからです。

たとえば、ゲーム機のスペックが低いせいでキャラクターの動きが鈍ったり画面がフリーズしたりすると、満足に楽しめないですよね。

ゲームプログラマーが直接ハードウェアを製造することはありませんが、実機テストで性能確認をしなければいけないことがあります。

少なくとも、下記の用語が何を意味するかは一通り把握しておきましょう。

エンジニアとしての実務経験を積む

異業種からゲームプログラマーを目指す際は、一度他の業界でエンジニアとして実務経験を積むことをおすすめします。

一般的にITエンジニアは未経験から転職しやすい職種ですが、ゲームプログラマーは求められるスキルが多岐にわたるため、経験者を優遇する傾向にあります。

大手転職エージェントのマイナビクリエイターでは2022年4月現在、286件のゲームプログラマー求人の内、職種未経験歓迎の求人は25件しかありません。

仮に完全未経験からゲームプログラマーになれたとしても、実務経験の有無によってその後の成長速度は大きく変わります。

畑違いの仕事からいきなりゲームプログラマーになるのが不安な人は、

• 社内異動でエンジニアのキャリアを積む
• 今いる業界でエンジニアに転身する

といったステップを踏むといいでしょう。

転職エージェントを活用する

転職エージェントのサポートも、ゲームプログラマーになるうえでおすすめです。

転職エージェントとは、求職者に転職先の紹介や選考対策など、転職活動全般をサポートしてくれる会社のことです。

大きな特徴は、業界に詳しいキャリアコンサルタントが常駐していること。

• どんなゲームプログラマーが求められているか
• どんな強みを活かせるか
• ゲームプログラマーになるうえで課題は何か

といったところを的確にアドバイスしてくれます。

特に「転職自体が初めて」「ゲーム業界についてよく知らない」という人にとって、転職エージェントのバックアップはとても心強いでしょう。

後の章でおすすめの転職エージェントを紹介しているので、ぜひ利用してください。

ゲームプログラマーに向いている人の特徴は？

ゲームプログラマーの仕事を難しいと感じるかは、適性によって変わります。

ここでは、ゲームプログラマーに向いている人の共通点を5つ紹介します。

意外と見過ごされがちな特徴についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ゲームが好き

至極当たり前のことですが、ゲームが好きな人はゲームプログラマーに向いています。

たくさんのゲームをプレイした経験のおかげで、知識が豊富だからです。

また、ゲームの開発においてもトレンドを熟知しているため、

• 自社の商品の課題は何か
• マーケットで評価されるゲームは何か

といった観点で作品を作ることができます。

ゲームの枠組みを作るのはプランナーの仕事ですが、最後に形にするのはプログラマーの役割です。

ゲーム好きなプログラマーであれば、自然とクオリティの高い作品に仕上げられるでしょう。

仕事のスピードが速い

仕事が速い人も、ゲームプログラマーでは重宝されます。

繰り返しになりますが、ゲーム開発において厳しい納期とトラブルはつきものです。

リリース直前に仕様変更をお願いされ、翌日まで修正しなければいけないことは珍しくありません。

また、欠員が発生して、突然休日に出勤せざるをえないこともあります。

このような不測の事態が起きても迅速に対応できる人は、ゲームプランナーを筆頭にチームメンバーから感謝されます。

仕事のスピードを速くするためには、

• 日頃からスキルを磨く
• 余裕のあるタイムマネジメント

といったことを意識するといいでしょう。

素直さがある

プログラマーになると、実装したコードの修正や意見を変えることに抵抗がある人も少なくありません。

しかし、方向性が間違っていた時は、柔軟に周りの意見を素直に聞いて舵取りを変える必要もあります。

何度も書きますが、当初の予定通りにゲーム開発が進むことは稀です。

作品の方向性が変わることもあれば、成果物が想定したものと違うため修正を余儀なくされることは多々あります。

そんなとき、あまりに自分の主張にこだわり過ぎると、良いゲームは開発できないでしょう。

仕事にプライドをもつのは大切ですが、周囲の意見にも耳を傾けて臨機応変に対応することも、ゲームプログラマーには必要です。

好奇心が旺盛

新しいことや知らないことに興味を示せる人も、ゲームプログラマーに適しています。

常に新しい要素を取り入れないと、ゲームとして面白みがなくなり、ユーザーに飽きられてしまうからです。

例えば、人気ゲームの大乱闘スマッシュブラザーズにおいても、初期のままステージやキャラクターが変わらないとつまらないですよね。

新シリーズを発売するごとに、キャラクターやステージ、技のバラエティを増やすことで根強い人気を維持しています。

ゲーム開発において、

• 知らないことを積極的に取り入れられる
• 新しいことへのチャレンジにワクワクできる

といった素質がある人は、ゲームプログラマーとして長く活躍できるでしょう。

コミュニケーションに長けている

ゲーム開発というと、ひたすらパソコンに向かい黙々と作業するイメージが強いかもしれません。

しかし、実際はデザイナーやプランナーなど多様な人とチームを組みます。

そのため、円滑なコミュニケーションができないと、思うように仕事を進められません。

特にゲームプログラミングは、ぼんやりした仕様からきっちり実装する必要があるため、相手の意図を正確に汲み取らないと、後に大きなトラブルを招いてしまいます。

「そうはいっても人と話すのは苦手」「コミュニケーション力の鍛え方が分からない」という人は以下のことを意識してみましょう。

• 時間を守る
• 笑顔を絶やさない
• プライベートでもメンバーと交流する

社会人として当たり前のことかもしれませんが、上記のことを意識するだけでチームの結束力が生まれます。

仲間意識が芽生えれば、コミュニケーションも取りやすくなるでしょう。

ゲームプログラマーの主な仕事内容は？

ゲームプログラマーの仕事はさまざまなので、それによって仕事の難易度や向き不向きも変わってきます。

ここでは、ゲームプログラマーの主な仕事をジャンル別に紹介します。

自分が興味を持てそうと感じたら、ぜひチャレンジしてみてください。

コンシューマーゲーム

コンシューマーゲームとは、家庭用ゲーム機器のことで、最もオーソドックスなゲームタイプです。

一時期はオンラインゲームの人気に圧されてシェアを奪われていた時期もありましたが、近年は「ポケットモンスター」や「どうぶつの森」など人気ソフトが次々に発売されているため、売上げが好調です。

コンシューマーゲームは主にC++というプログラミング言語で開発されています。

加えてハードウェアの知識に長けていると、業界では引く手数多です。

スマホゲーム

スマホゲームとは、その名の通りiPhone、Androidにインストールして遊べるゲームのことで、業界で最も勢いがあるジャンルの一つです。

スマホゲーム開発の大きな特徴は、多様なプログラミング言語スキルが求められることです。

加えて、UnityやLuaなどのゲームエンジンを使った開発スキルを求める企業も増えています。

学ぶべきことは多いですが、文法がカンタンな言語が多く初心者でも学びやすいのがポイント。

プログラミング自体が不慣れな人は、スマホゲーム開発からチャレンジするといいでしょう。

オンラインゲーム

オンラインゲームは、業界でもトップクラスの市場規模を誇っています。

一般社団法人日本オンラインゲーム協会（JOGA）の調査によると、2020年のオンラインゲームの市場規模はなんと1兆2566億円。

e-Sportsの台頭やVRゲームの普及により、これからもオンラインゲームはますます成長することが予想されます。

オンラインゲーム開発に必要なスキルはネットワークとバックエンド。

オンラインでユーザーがやり取りをするため、ネットワークに明るくないといけません。

また、データベースのようなバックエンドの運用スキルも求められます。

オンラインゲームのプログラマーになる際には、以下の言語の勉強をおすすめします。

ゲームプログラマーになりたい人におすすめの転職エージェントは？

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、転職業界でもトップ規模のエージェント。

1977年の創業以来40年以上の実績を誇っており、2022年4月時点の公開求人数は17万件以上です。

ゲームエンジニアの公開求人も1,882件扱われているため、入りたいゲーム会社を見つけやすい点が魅力といえます。

リクルートエージェントの大きな特徴は、質の高い担当者に巡り会える可能性が高いこと。

業界でも屈指のブランドを築いているため、利用者の要望に対応できるスタッフがたくさんいます。

実際に利用した人のコメントを読むと、親身な対応のおかげで自信を持って面接に臨めたと評価していました。

引用：みん評

転職の成否は、担当者の質にかかっているといっても過言ではありません。

業界で信頼を積み重ねてきたリクルートエージェントなら、利用者の気持ちに寄り添えるスタッフに出会えるでしょう。

 

マイナビクリエイター

マイナビクリエイターは大手転職エージェント「マイナビ」傘下の、Web・ゲーム専門エージェントです。

プログラマーやデザイナーなど、クリエイター求人に特化したサポートが魅力。

そしてマイナビクリエイターの最大の特徴が、バラエティに富んだ職種を扱っている点です。

ゲームプログラマーの求人においても、コンシューマーゲームやスマホゲームはもちろん、フロントエンドの実装やテクニカルサポートまで多岐にわたります。

実際に利用した人も、細かく求人が分かれていることを高く評価していました。

引用：みん評

マイナビクリエイターは、こだわりを持って求人を探したい人におすすめです。

 

シリコンスタジオエージェント

シリコンスタジオエージェントは、ゲーム・映像業界に特化している転職エージェント。

運営会社のシリコンスタジオは、ゲームエンジンやVRの開発など、デジタルエンターテインメントの分野で20年以上の歴史を誇っています。

ゲーム・映像分野で築いてきたネットワークを強みに、多くのゲーム関連企業と太いパイプを持っているのが大きな特徴です。

キャリアアドバイザーも、ゲーム業界の制作現場を知り尽くしているプロのため、ゲームプログラマーを目指す人に適切なサポートをしてくれるでしょう。

また、利用者が希望するキャリアに合わせて働き方を提案してくれるのも、シリコンスタジオエージェントの魅力です。

一方的に正社員求人をすすめるのではなく、場合によっては派遣社員や業務委託などの求人でスキルを磨いてもらってから、次のキャリアを考えるといったプランも提案してくれます。

一口にゲームプログラマーになりたいといっても、望むキャリアプランは人それぞれ。

シリコンスタジオエージェントなら、理想のゲームプログラマー像から逆算して、ベストなキャリアを提示してくれるでしょう。

 

まとめ

この記事では、ゲームプログラマーが難しいといわれる背景と転職に必要なスキル、向いている人の特徴などについて紹介しました。

確かにゲームプログラマーになること、続けることはカンタンではありませんが、やるべきことを見極めたら未経験でも十分活躍できます。

むしろ、異業種の経験を活かして他のゲームプログラマーにはない能力を発揮することもできます。

この記事で紹介した転職エージェントも活用して、ゲームプログラマーとしての道を歩んでください。