未経験から海外転職をするノウハウを解説【海外で働くための完全ロードマップ】

  • 海外で働きたいけれど、何から始めたらいいかわからない
  • 英語力に自身がないけれど海外の企業に転職できる?
  • 国ごとの労働事情を知りたい

グローバル社会と叫ばれる中、海外で働くことに憧れる方は多いですよね。

キャリアアップやキャリアチェンジのために、自分の力を試したくて外国で就職したい人もいるでしょう。

しかし、海外転職の情報が無さすぎて何から始めたらいいのか迷子になっている方も目立ちます。

そこでこの記事では、未経験から海外転職を実現するノウハウを紹介します。

この記事を読めば、どんな職種や語学力の方でも海外転職するためにやるべきことを把握できるので、ぜひ最後までお読みください。

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海外転職をするメリットは?

漠然と海外での就職に憧れている方も多いですが、日本にはない良さを知ることで、転職のモチベーションを上げられます。

ここでは海外転職のメリットを5つ紹介します。

語学力をフルで活かせる

日本でどれだけ英語が得意でも、その語学力を活かせる場面は限られています。

しかし海外に転職すれば、仕事や生活など全てにおいて英語を使えます。

しかも、現地の人の文化や価値観を踏まえたコミュニケーションが求められるため、より洗練された語学力を身に付けられるでしょう。

価値観・視野をアップデートできる

日本人特有の考え方や文化に息苦しさを感じているなら、海外転職は価値観・視野を広げる絶好のチャンス。

海外は良くも悪くも日本と考え方が違います。

海外の価値観

・協調性よりも個性を大事にする
・仕事よりも家族
・時間に遅れることに寛大
・忖度せず誰であっても堂々と自己主張

また、海外に出て価値観がアップデートされると同時に、日本人の強みに気づけることもあります。

「日本の生活がぬるま湯に感じる」「今の環境から飛び出して一皮剥けたい」という方なら、海外転職のメリットは大きいでしょう。

キャリアアップ・キャリアチェンジに有利

海外で得た語学力やビジネスセンスは、キャリアアップやキャリアチェンジにおいてアドバンテージになります。

  • 現地企業に残って幹部を目指す
  • 日本人の強みを活かし現地で起業
  • 日本に戻り海外企業との橋渡し役になる

どの道を歩むにせよ、より幅広い選択肢の中から高待遇な条件で働けるでしょう。

最先端の技術に触れられる

渡航する国によっては、日本より進んだ技術に触れることも可能。

例えば、アメリカのシリコンバレーではAIなど最先端のIT技術に関わることができます。

香港やシンガポールではアジア最前線の金融市場に身をおける点が魅力。

このように海外転職すれば、日本では得られない新鮮な知識・技術をバックグラウンドに仕事ができるでしょう。

個性を活かして働きやすい

日本では協調性を重んじる傾向にありますが、海外では個性を全面的に出すことに重きを置いています。

例えば、会議の席で発言しなければ、出席していないものと見なされてしまいます。

そのため、相手がクライアントや上司であっても、おかしいと思えば堂々と指摘するのは珍しくありません。

新規事業を打ち出すときでも、アイデアがあれば臆せず提案するのが普通。

このようなビジネス文化があるため、個性的に仕事がしたいなら、海外は最高の労働環境です。

海外転職をする主な転職ルートは?

海外転職と一口にいっても、現地で働くまでのプロセスはさまざまです。

ここでは海外転職を実現する主なルートを5つ紹介します。

メリットだけでなくデメリットも紹介するので、自分に適した方法を選んでください。

日系企業の海外派遣を狙う

日本国内で転職して、海外駐在を狙うのが最もオーソドックスなパターン。

かつては商社や大手メーカーなど一部の大企業でしか海外赴任できませんでしたが、現在は急速なグローバル化でスタートアップでも海外駐在のチャンスが増えています。

日系企業の海外赴任のメリットは、下記のように会社が全面的にバックアップしてくれること。

日系企業のメリット

・現地の家賃の大半を補助
・「赴任手当」「途上国手当」など手当が充実
・海外勤務のノウハウを得られる

海外勤務に必要な資金を提供してくれることや、会社の研修などスキル面での支援を受けられることから、海外初心者でもスムーズに駐在できるよう体制が整えられていることが多いです。

特に大企業になると、語学や現地の生活に不安がある社員向けに、留学費を補助してくれるケースも珍しくありません。

海外駐在のデメリットは国と赴任期間を選べないこと。

派遣先や期間は会社の事業計画に合わせ決まります。

極端な話「アメリカに赴任したかったけれどミャンマーになった」というパターンは十分考えられます。

また、現地にどのくらいいるかも定かではありません。

当初は5年間と予定だったけれど、政治経済など現地の情勢や会社の経営方針で延長や早期撤退の可能性も否めません。

日系企業の海外駐在は「どの国に行くかにこだわりはないけれど、会社のサポートは必ずほしい」という方に適しています。

日系企業の現地採用に応募

お目当ての国に渡航して、日系企業の現地法人に応募するのもよくあるルートです。

職種や就労期間などは原則自分で選べるため、前述の海外赴任よりコントロールしやすい部分があります。

また、日系企業は雇用を守る傾向にあるため、現地企業と比べると職を失うリスクが低いのも魅力です。

デメリットは、日本より給与水準が低くなるリスクがあること。

給料は原則、現地の水準に合わせているため、日本より物価が低い国に行くとその分給料が安くなる傾向にあります。

そのため、優雅な海外生活を夢見ていた人にとっては、それほど贅沢はできないかもしれません。

また、労働文化が日本とあまり変わらないのも注意ポイント。

日系企業は自国の就労文化を持ち込む傾向にあるため、休日出勤や長時間残業が発生している企業もあります。

日本企業のような働き方が苦じゃない方に、日系企業の現地採用はおすすめです。

現地の企業に直接応募

日系企業ではなく、現地の企業か日系以外の現地法人に直接応募するのも典型的な方法です。

海外で働く際は現地の社員やクライアントとスムーズにやり取りできる語学力が大前提。

渡航先によっては英語が通用しないケースもあるため、現地の言葉もビジネスレベルで理解できる必要もあるでしょう。

ただし、現地企業の経験が一番海外でのビジネスセンスを磨けるため「海外転職した!」という実感が湧きやすくなります。

フリーランスになって海外に移住

海外転職とは少し趣旨が逸れますが、フリーランスになって海外で仕事をするのも近年流行りのルートです。

フリーランスとは特定の会社に勤めず、仕事単位で企業と契約を結ぶ働き方。

エンジニアやデザイナー、ライターといった職種でフリーランスになる方がたくさんいます。

どの仕事もパソコン一台で完結するため、海外でも自由に働ける点が大きな特徴です。

フリーランスとして海外移住するメリットは、現地で仕事を探す手間が省けること。

日本で人脈や実績を積んでから海外に引っ越せば、わざわざ現地で転職活動をする必要はありません。

デメリットはグローバルな職場環境を体験しにくいこと。

前述の通り、日本企業と継続的に仕事をすると、現地の会社と繋がるチャンスが減るため、どうしても外国のビジネスルールや雰囲気を経験しにくくなります。

もちろん、語学力に自信があれば現地の会社から仕事を取れますが、海外転職の初心者には単に就職するよりハードルが高いかもしれません。

「現地で就職できなくてもいいから、外国で働いている気分を味わいたい」という方に、フリーランスはおすすめです。

ワーキングホリデー

ワーキングホリデー(以下ワーホリ)とは、日本と協定を結んでいる国で、アルバイトやインターンをしながら長期休暇を過ごせる制度。

メリットは留学と就労の両方を体験できることです。

昼間は語学学校で英語を学び、夜や週末、もしくは平日の一部で現地の会社で働けるため、ビジネスセンスと語学力を同時に磨けます。

デメリットは下記のように年齢と期間、そして国に制限があることです。

ワーホリの制限

・年齢:18歳から30歳(渡航先による)
・期間:1~3年
・国:26カ国(2020年4月現在)

また、ワーホリ終了後に現地の企業に就職するのはかなりハードルが高いです。

そのため、ワーホリは「20代の若い人が海外転職の予行演習として利用する制度」と考えた方が良いでしょう。

【職種別】海外転職に必要な語学力は?

海外で働くうえで語学力(主に英語力)は必須ですが、職種によってそのレベルには大きなバラツキがあります。

もちろん通訳レベルの実力があれば申し分ないですが、中には必要最低限の語学力で渡航したいという方もいるでしょう。

ここでは職種別の語学力の目安を紹介しますので、英語学習の目標設定に役立ててください。

営業・マーケター

営業やマーケティング職は最低でもTOEIC800点以上が必要になります。

なぜなら、クライアントとの商談や客先訪問、クレーム処理など高度な英語力が求められるからです。

スピーキングはもちろん、契約書作成やビジネスマナーに基づいたメールの作成など、4技能を満遍なく鍛える必要があります。

また、日系企業と関わりが多い場合は通訳を任されることも珍しくありません。

そのため、過不足なくお互いの言い分を理解する能力も求められます

営業職で海外転職したい方は、通訳スクールや大学などでハイレベルな英語を習得する必要があるでしょう。

エンジニア

エンジニアとして海外転職するなら、最低TOEIC600点は欲しいところ。

営業のように難しい商談が必要なかったりエンジニアの専門用語が英語から由来しているケースが多かったりと、求められる英語力は少し下がります。

しかし、チームメンバーとのコミュニケーションは否応なく発生するため、ゆくゆくは高い英語力は求められるでしょう。

特に大切なのが、以下の2点。

  • 自分の意見を惜しみなく出す度胸
  • 日本人特有の曖昧な指示ではなく具体的な指示力

ただしエンジニアは技術力を磨いておかないと一人前として認めてもらえません。

そのため、TOEIC600点を取得したら、技術力向上に専念した方が良いでしょう。

接客業【現地人向け】

ワーキングホリデーのように、ホテルや飲食店で接客業をする場合はTOEIC600点以上が目安。

BtoB(法人営業)のように高度な商談はなく、ある程度の接客フレーズやマナーを覚えたら事足りるケースが多いです。

ただし、同僚と深いコミュニケーションを取りたいならさらなる語学力が必要。

語学力に自信が無い人は、余暇に語学学校や大学に通ってスキルアップすることが賢明です。

接客業【邦人向け】

邦人観光など日本人専門の接客業であれば、英語力を求められる機会は少ないです。

日系企業で日本人ばかりのクライアントであれば、英語力の低さが影響することもありません。

むしろ、日本人であることを強みに差別化できるケースもあります。

ただし、日本語だけでは海外生活に支障が出るため、最低でもTOEIC400点は習得しておきましょう。

国・地域別の海外転職の特徴は?

海外転職において、現地の就労事情や賃金、文化風習は国によって大きく異なります。

お国柄を知らずに日本を飛び出すと後悔するでしょう。

ここでは、海外転職で人気の国を複数ピックアップして特徴を紹介します。

アメリカ

アメリカは海外転職で最も人気がある国の一つです。

シリコンバレーのように最先端の技術に触れられる環境も充実しており、多くの日本人がアメリカへ転職しています。

アメリカの労働環境の主な特徴は以下の通り。

  • 通年採用:ポジションが空いたらその都度求人し、新卒・中途という概念がない
  • 就労ビザ取得のハードル:弁護士を雇わなければいけないケースも
  • フレキシブルな勤務形態:残業する人もいれば定時より早く帰る人まで色々
  • 学歴・職歴:4年生大学卒で職歴が3年以上ないと厳しい
  • 有給休暇がなく保険が充実していない:何かあれば自己責任という思想

一言で言うと個人を重んじる文化であり、すべてが実力主義。

仕事の能力がないと判断されたら、戦力外通告は珍しくありません。

そのため、自分の得意や経歴を最大限活かせる仕事につけるかどうかが、アメリカ転職の成否を分けるといっていいでしょう。

イギリス

イギリスはヨーロッパ圏でも人気の転職先に挙げられます。

6万人以上の日本人が在住しており、歴史や文化・金融の中枢として大きな影響力がある国です。

イギリスの主な労働・生活事情は以下の通り。

  • 飲み会がない
  • 残業が少ない
  • 有給休暇が多く取りやすい
  • 祝日に時給が上がることがある
  • 主張が強い
  • 家賃補助・交通費補助がない

端的に言うと労働者に優しい環境であり、個人が尊重される傾向にあります。

有給休暇も充実しており、病気休暇も付与されるなど、安心して働ける環境が整っています。

ただしアメリカと同じく、学歴・職歴が無いと転職が厳しいのも事実。

特に、大学で学んだことを活かせないと転職は厳しいかもしれません。

学歴に不安がある方は、大学・大学院留学を挟むことも検討しましょう。

東南アジア

東南アジアは近年急成長を遂げており、日本からも転職を機に渡航する方が増えています。

2007年から2014年の間で東南アジア諸国の大半がGDP1.5~1.9倍の成長率を誇っており、これからもその勢いが留まることはないと予想されています。

日本からも比較的近く、東南アジアへ進出する企業も増加傾向なのも特徴。

どの国も南国特有の大らかさがあり、楽しく働きたい方におすすめです。

また、求められる最低英語力はTOEIC600点前後であることやビザの発給要件が易しい国が多いため、就職のハードルは比較的低いと言えるでしょう。

ただしシンガポールのように高度な英語力やビザの発給基準が厳しい国もあるので、詳しくは転職エージェントに尋ねてください。

オーストラリア

オーストラリアは日本人に人気の就職・留学先で、ワーキングホリデーでは真っ先に候補に挙がる国でもあります。

オーストラリアの労働・移住事情の主な特徴は以下の通り。

  • 日本語が通じるケースが多い:現地では日本語が第二外国語として人気
  • 気候が温暖:自然も豊かで多民族文化も魅力
  • 即戦力になれるスキルが必要:最低職歴3年は欲しい
  • 物価が高い:年収540万円は見込めないと長期滞在は厳しい

物価高や高い失業率がデメリットですが、親日国なだけあって日本人が就職するうえでのハードルは他の国より低い傾向にあります。

特に下記のような仕事につけば、日本人でも活躍しやすいようです。

日本人が活躍しやすい仕事

日本食レストランのスタッフ
観光(旅行会社のガイド)
専門職(エンジニア・医者・看護士、会計士など)
日本語の先生

「特に行きたい国が決まっていない」という方は、初めの第一歩にオーストラリアを選んでみてはいかがでしょうか?

海外転職の具体的な流れは?

ここでは、海外転職の具体的な流れを紹介します。

どのステップも疎かにできないので、じっくり読んでください。

1. 目的を明確にする

最初になぜ海外転職したいのか、下記のように目的を明らかにしましょう。

  • シリコンバレーで3年間AIの技術を極めたい
  • デザイナーとして1年間イタリアに住み、アートセンスを磨きたい
  • フィリピンの日本法人で3年間海外営業のキャリアを積みたい

目的を設定する際には、滞在期間や国・やりたいことを具体化するのがポイント。

頭の中で考えるだけでなく、実際に紙に書き出して客観視するのがおすすめです。

2. 情報収集

渡航目的が固まれば、次は情報収集。

以下の手段で良質な情報を集めましょう。

  • 渡航者の話を聞く
  • 人材紹介会社に相談
  • SNSブログで現地の人の発信を調べる
  • 書籍・雑誌

注意すべきなのは満遍なく情報を集めること。

1つの情報源だけで判断すると後悔する可能性があるからです。

例えば、一部のエージェントのおすすめばかり鵜呑みすると、良い面しか伝えられないため、想定外のリスクに直面する可能性があります。

また、一方的にネガティブな情報だけを発信しているSNSを見ても、他の良さを見落としかねません。

調べられる量に限度はありますが、最低でも渡航目的を達成できるか判断できるまで情報を集めてください。

3. 転職エージェントに登録

納得できるまで情報収集できたら、次は現地の日系転職エージェントに登録です。

現地で仕事を探すうえでエージェントのサポートは必要不可欠。

自分に合った転職エージェントを見分けるポイントは次の3つです。

  • 自分が行きたい国に精通したアドバイザーがいるか
  • 求人だけでなく現地の生活に関しても相談に乗ってくれそうか
  • 一方的に特定の国・企業の就職をあっせんしないか

できれば複数の転職エージェントに登録することをおすすめします。

1つのエージェントしか頼らないと、情報に偏りが発生するからです。

一口にエージェントといっても得意とする国地域は変わります。

べトナムだけは詳しいけれど、シンガポールに関してはほとんど知らないといったエージェントも珍しくありません。

一方、幅広い国をカバーしているけれど、各国のディープな情報までは入手していないケースも考えられます。

このような事態を防ぐためにも、2,3社ほど登録しておくといいでしょう。

4. 書類作成

面接に進むために、CVと呼ばれる履歴書を準備します。

主に盛り込むべき項目は以下の通り。

CV (履歴書)に盛り込む内容

職務経歴
学歴
受賞歴
助成金・奨学金
研究プロジェクト
出版物
学位論文の説明
趣味や興味のあること

書くことはたくさんありますが、ある程度テンプレート化されています。

もし書き方に不安がある方は、転職エージェントに添削してもらいましょう。

5. 面接

書類選考を通過したらいよいよ面接。

面接では以下の2ステップを踏み、言語も英語がほとんどです。

ステップ 場所 聞かれる項目
一次面接 オンライン これまでのキャリア
海外で働きたい理由
歩みたいキャリア
志望企業を選んだ理由
最終面接 現地 一次面接の確認
熱意
コミュニケーション能力

面接では即戦力足りうる人材かも見られていますが、一番大事なのは熱意。

なぜなら面接官は、将来あなたの上司になる人が担当するケースが多いからです。

「この応募者と一緒に働きたい」と思ってもらえるよう、何気ない雑談を含めて評価されていると思ってください。

6. 内定・渡航準備

晴れて内定をもらったら、いよいよ渡航準備。

現地でリサーチすべき項目は次の5つで主に生活環境の面です。

  • 宗教
  • 英語の通用レベル
  • 居住地域の利便性
  • 子供の教育制度
  • 日本食レストラン・日本食材の有無

繰り返しになりますが、日本での生活と現地の環境は全く異なります。

せっかく憧れの企業に就職できても住環境が合わなければ、早々と帰国せざるをえなくなるでしょう。

入社日の1,2週間前くらいに現地入りして、どこに住むか入念に調査しましょう。

おすすめは現地の日本人不動産を頼ること。

日本人にとって過ごしやすい場所を紹介してもらえます。

海外転職で注意すべき点は?

ここでは海外転職の注意点を5つ紹介します。

日本を出国してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、ここでしっかり把握してください。

帰国するのが手間

日本国内と違い、帰省や冠婚葬祭などの理由で帰国する際に手間がかかります。

飛行機の便数も国内便と比べて限られており、国際情勢によっては突如帰国できない可能性も出てきます。

そもそも、ヨーロッパや南米だと時間も費用もかかるため、日本から遠い国に住む方は頻繁に帰国できないことは念頭においた方が良いでしょう。

ビザの発給基準が厳しい

現地の企業に就職、長期滞在となると就労ビザが必要になります。

国にも寄りますが、観光ビザや学生ビザなど他のビザより審査のハードルが高いです。

ビザ発給条件の例

4年制大学以上を卒業
実務経験3年以上(専門職に就きたい場合)
年齢が25歳以上であること
月給が一定以上あること

また、発給要件は渡航先の条件によって大きく変化します。

特に就労ビザは、自国民の雇用を守るという名目で急に厳しくなることも珍しくありません。

最新の発給要件と取得難易度に関しては、転職エージェントに尋ねてみましょう。

インフラ・社会保障が貧弱なケースが多い

電気・水道などのインフラや、年金・保険などの社会保障は日本と比べて薄いケースがほとんどです。

例えばアメリカの場合、医療補助というものはほとんどなく、入院費用や薬代は全額自己負担になるケースが多いです。

インフラに関しては先進国でも停電が目立ち、水圧が弱いなど設備が充実していないケースが大半。

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どの国へ転職するにせよ、日本並みのインフラと社会保障は期待しない方が無難です。

現地の文化に適応するのが大変

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当然ですが、言葉と文化・風習が全く違う国に住むのですから、馴染むまでにはかなり苦労するかもしれません。

仕事・プライベートに関わらず、ストレスを覚える場面も多くなるでしょう。

  • 何でもハッキリ言う文化に嫌気が差す
  • 取引先が納期を守らない
  • 仕事が終わっていなくても同僚が早く帰る
  • 成果が出ずに簡単にクビになる

辛くなったときは、最初のステップである「海外就職の目的」を今一度振り返りましょう。

本来の目的を見失わない方は、現地の困難を乗り越えて成長するケースがほとんどです。

常に成長意欲が求められる

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海外生活はとても孤独で、現地の文化に慣れるまで時間がかかります。

そのような環境で成長意欲が無ければ、乗り越えるのは厳しいかもしれません。

  • 自分で情報を取りに行く
  • プライベートでもスキルアップを怠らない
  • 変化を楽しめるマインドをもつ

単に海外移住に憧れて海外に転職すると、現実とのギャップに直面して帰国する人も少なくありません。

繰り返しになりますが、成長意欲を奮い立たせるうえでも渡航目的の明確化は必須。

就職して鍛えたいスキル・実現したい夢を定期的に振り返りましょう。

海外転職の概要まとめ

この記事では海外転職のメリットと主な実現手段、英語力、注意点について紹介しました。

  • 海外で働けば視野が広がりキャリアアップに有利
  • 必要な語学力は職種によって異なる
  • なぜ海外に転職したいのか目的を明確にする
  • 就労ビザは海外就職に必須で発給要件が厳しい

海外転職は情報が表に出にくいため、何から始めたらいいか分からない人はたくさんいます。

ぜひこの記事を参考に海外でキャリアを築く第一歩を踏み出してください。

【参考書類】
キャリア・シフト 人生戦略としてのアジア就職(p28、p52、p79、p80、p85、p142)

【参考サイト】
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日系企業の現地採用に応募する前に気をつけたいこと
ドイツの日系企業に現地採用される際のメリットとデメリット
【体験談】ノマドワーカーの現実を1年以上旅して稼ぐフリーランスが徹底解剖
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【参考動画】
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記事の執筆者
喜多村道秋

2018年より英語学習専門のブロガーとして活動。2020年に月間最高アクセス9万PVを達成。
また、2020年よりSEOライターとして活動開始。
英語学習を初め転職活動、ライフスタイル記事など多ジャンルの記事を執筆。
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