リクルートエージェントとは、リクルートグループが提供している転職支援サービスです。
豊富な求人件数や充実した転職サポートが特徴的な大手サービスで、転職活動中に目にしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
ただ、実際に自分で利用しようとすると、どのように利用すれば良いのかよく分からないという人も少なくないでしょう。
ここではリクルートエージェントの特徴や利用方法、利用するのに向いている人などについてご紹介します。
リクルートエージェントの特徴は?
求人数が多い
まずリクルートエージェントの特徴として挙げられるのは、取り扱っている求人数が多いことです。
2022年11月現在では、サイト上で公開されている求人が約29万件、非公開の求人が約27万件登録されています。
他の大手転職サービスと比較すると、
- マイナビエージェント:約5万件
- BIZREACH(ビズリーチ):約8万件
となっており、公開求人の数だけでもリクルートエージェントが圧倒的に多いことが分かります。
求人数の多さによる選択肢の幅広さは魅力的です。
希望する条件によって様々な面から求人を探すことができるでしょう。
業種や地域も手広い
次の特徴として、幅広い業種に対応している点が挙げられます。
営業や事務からIT系、デザイナーなど多種多様な求人を取り扱っており、多くの人が希望する職業に巡り合うことができるでしょう。
また、北海道から九州まで全国各地19箇所に拠点を設置しており、全国規模の企業だけでなく地域に密着した地方企業の求人も多く取り扱っています。
UターンやIターンといった転職の仕方も選択肢に入れることが可能です。
書類添削・面接対策
リクルートエージェントでは、書類添削や面接対策などの充実したサポート体制も用意されています。
過去45万人以上が転職に成功した業界No1の実績を元に、実践的なアドバイスをしてもらうことが可能です。
十分な経験やスキルを持ちながらも書類選考や面接が苦手でなかなか転職が決まらない、という人はこういったサポートを利用すると転職に有利に働くでしょう。
高い交渉力
転職の際の交渉力も特徴の一つです。
自分ではなかなか言い出しにくい年収や待遇などの交渉を、リクルートエージェントを通して企業にしてもらうことができます。
転職エージェントは採用にいたるまでの過程や背景を把握しているため、能力や経験にふさわしい年収や待遇かどうかを適切に判断することが可能なのです。
転職する際に年収アップを希望する人は多いでしょうから、リクルートエージェントの高い交渉力は大きなメリットになります。
おすすめ度 | |
---|---|
公開求人数 | 約29万件 |
非公開求人数 | 約27万件 |
対応エリア | 全国 |
リクルートエージェントの微妙なところは?
担当者に当たり外れがある
一つ目の微妙な点として、担当してもらうキャリアアドバイザーに当たり外れがあることが挙げられます。
リクルートエージェントは規模が大きく、様々なキャリアアドバイザーが在籍しているため、どうしても相性の合わない人が担当になってしまうこともあるかもしれません。
うまく希望を汲み取ってくれないような人に当たってしまう場合もあるでしょう。
そのような場合に無理してやり取りを行おうとしても、転職の効率が悪くなってしまいます。
早めに担当者の変更を申請するか、いっそ別のサービスを検討してみるのも一つの手段です。
ハイクラス求人は少なめ
求人数が非常に多い点がリクルートエージェントの特徴ですが、その反面年収が高めのハイクラス求人の数は比較的少なくなっています。
年収アップやキャリアを活かすためにハイクラス求人を探している人は、よりそういった求人に特化したBIZREACH(ビズリーチ)やCAREER CARVER(キャリアカーバー)といった転職サービスを利用するほうが幅広い選択肢から選ぶことができるでしょう。
特定の業種には不向き
幅広い職種を取り扱っているリクルートエージェントですが、特定の業種に関してはその業種に特化しているサービスよりも求人数が少なくなっています。
例えば医療系で比較すると、リクルートエージェントでは公開・非公開合わせて約1万件の求人があるのに対し、医療系の求人に特化しているジョブメドレーという求人サイトでは、約35万件もの求人が掲載されています。
求人数だけで判断するならばそういったサイトを検討してみるのも良いかもしれません。
ただし、サポート体制や期限などは考慮しておく必要があります。
リクルートエージェントの口コミ・評判は?
この不景気でなかなか求人が見つからないので、非公開求人を紹介してくださるのがありがたかったです。また、キャリアアドバイザーの方が、丁寧に相談に乗ってくれたので助かりました。面談で何時間もかけて私の話を聞いてくださったり、電話での相談が長引いてしまったときなども私が納得いくまで付き合ってくださって本当に感謝しています。
公式サイトより引用
転職市場に精通したキャリアアドバイザーに相談しながら活動を進めることができ、大変心強かったです。お陰で自分の考えに凝り固まらず、今後のキャリアについて新たな見方ができるようになりました。総合的にみて、転職先がみつかったのはキャリアアドバイザーの方のおかげであると思っています。
公式サイトより引用
キャリアチェンジの希望を事前の提出書類から把握してくださり、面談時には希望する方面の案件を紹介いただき、信頼できるエージェントだと感じました。こちらの些細な疑問や不安にも毎回丁寧に対応くださり、レスポンスが早く、安心して転職活動に専念できました。案件の質の高さはもちろんですが、それ以外の細かなサポートが素晴らしいです。また、面接前のメールでいただく励ましの言葉がとても支えになりました。
公式サイトより引用
リクルートエージェントがおすすめな人は?
なるべく多くの求人を見て決めたい人
リクルートエージェントを利用するメリットは、なんといっても取り扱っている求人数の多さです。
全国各地から様々な職種の求人を取り扱っているため、他の転職サイトや転職エージェントよりも多くの選択肢から選ぶことができます。
希望する業種がはっきりとしていない人や、転職に関して多くの希望条件がある人にもおすすめです。
なるべく多くの求人を見ることで、自分の希望する仕事に巡り合える可能性も高くなるでしょう。
大手の転職サービスを利用したい人
初めて転職を考えているという人は、なるべく大手の転職サービスを利用して慣れない不安を解消したいと思うのではないでしょうか?
リクルートエージェントは業界で実績No1の最大手と言って良い転職エージェントなので、そういった人の不安解消にはとても適しています。
サポート体制が充実しているので、初めての退社手続きなども安心して済ませることができるでしょう。
たとえすぐに転職に結びつくことがなくとも、リクルートエージェントを利用して得た転職のノウハウがあれば、一人でもスムーズに転職活動を行うことができるようになります。
リクルートエージェントが向いてない人は?
時間をかけて転職に取り組みたい人、転職を急いでいない人
リクルートエージェントでは転職サービスを受けることができる期間が3ヶ月となっています。
そのため、転職にはしっかりと長い時間をかけたいという人や、転職を考えてはいるが特に急いではいないという人にはあまり向いていません。
どちらかと言えば、すでにある程度明確なビジョンを持っている人向けです。
長期的な目線で転職を考えている人には、リブズキャリアやマイナビエージェントなど1年以上、もしくは無期限のサポート期間を設定しているサービスがおすすめです。
ただ、多くの人が3ヶ月以内に転職に成功しているという集計があるので、長い時間をかけたいと思っている人でもすぐに決まる可能性は大いにあります。
特定の業種を希望している人
既に上で述べていることですが、医療系などの求人に関してはリクルートエージェントよりも、他の特化型転職サービスの方が求人数が豊富な場合があります。
特定の業種に絞って転職を考えているという人は、リクルートエージェントではなくその業種に特化したサービスを利用した方が効率よく転職を進めることができるかもしれません。
スキル・職歴が低すぎる人
リクルートエージェントでは幅広く柔軟に転職希望者に対応していますが、フリーターやニートなどのスキル・職歴が低すぎる人は求人紹介を断られてしまう場合があります。
そういった人は別の求職者向けのサービスを検討する方が良いでしょう。
就職Shopなどの未経験歓迎の求人が多いサービスを選ぶのもおすすめです。
リクルートエージェントを利用する流れは?
1.登録
最初にリクルートエージェントの公式ホームページにアクセスして、「転職支援サービスお申込み(無料)」の各項目を入力します。
転職希望時期や希望勤務地などは明確な希望を持って入力しておくと、キャリアアドバイザーとの面談がやりやすくなるでしょう。
なお、申し込みの最後にリクナビNEXTが提供するスカウトサービスへの同時登録ができます。
スカウトサービスに登録しておくと企業や転職エージェントからのオファーが届くようになり、より転職の選択肢を広げることができます。
登録が完了してから2〜7日後に、転職エージェントから登録完了の連絡、およびサービス内容の説明と面談日程についての連絡が、電話かメールで届きます。
面談については電話やオンラインで受けることも可能です。
2.アドバイザーとの面談
面談の日程が決定したら、最寄りのオフィスを訪問するか、電話もしくはオンラインで面談を行います。
必須ではありませんが、あらかじめ履歴書や職務経歴書をリクルートエージェントに送付しておけば、面談の際に1から説明しなくて済むため効率的に時間を使うことができるでしょう。
面談では担当のキャリアアドバイザーと一緒に、これまでどのような職業を経験してきたか、どのような資格を持っているかなどの情報から、アピールポイントや弱点を整理していくことになります。
第三者の目線から客観的に判断してもらえるのは転職エージェントを利用する上での大きなメリットです。
合わせて、希望する条件の確認も行います。
どのような条件や目的を持って転職を行うのかを明確にしておくことによって、転職までの道筋を考えやすくなるでしょう。
3.求人紹介
面談を経て方向性や条件などを明確にすることができたら、求人の紹介が始まります。
ただ求人情報をもらうことができるだけでなく、転職エージェントが持っている業界や職場環境についての情報も教えてもらうことが可能です。
より良い転職をするために、できるだけ多くの情報を入手しておくことをおすすめします。
また、上で述べたように書類添削や面接指導などを受けることも可能です。
苦手なものがあるという人はできるだけこのようなサポートを利用して克服しておくと良いでしょう。
4.応募
希望の条件に当てはまるような求人を見つけることができたら、エージェントを通して企業に推薦が行われます。
企業での面接日程や内定の日程などもエージェントを通して調整してもらうことが可能で、無理なく企業の選考に臨むことができます。
また、リクルートエージェントでは転職希望者の意思を優先しているため、希望する求人が見つからないという場合には無理に応募を行う必要はありません。
5.内定
内定が決まってからも様々なサポートを受けることができます。
- 入社日の日程調整や待遇についての交渉
- 以前勤めていた会社での業務の引継ぎや退職手続き
など、転職するにあたってよく分からないことでもキャリアアドバイザーからアドバイスを受ければスムーズに進めることができるでしょう。
まとめ
リクルートエージェントを利用すれば、豊富な求人を見ることができるだけでなく、第三者からの客観的な意見を聞くことができます。
自分一人で考えるよりも効率的に転職を進めることができ、精神的にも楽になることは間違いありません。
ぜひリクルートエージェントを上手く活用して理想の転職を成功させてください。