会社は一日のほとんどの時間を費やす場所でもあるため、仕事に対してやりがいや楽しみを求める人は多く、今の職場を辞めて転職活動を始める人も少なくありません。
ただ、思ったように転職先を決めることができずモヤモヤすることも多々あるようです。
こちらの記事では、転職先を決めるおすすめの方法を紹介するので、参考にしてみてください。
意外と必要な「自己観察」
転職をすすめていく際、まず「自己観察」で自分と向き合うことが大切です。
就活や転職時に「自己分析」はよくされますが、さらに、自分がなぜそのような行動や判断をしたのかといった「自己観察」をして、自分自身を深く掘り下げる作業も必要でしょう。
- 自分の行動基準がどのような思考パターンで成り立っているのか
- その行動の裏にはどういう心理が働いているのか
といったことを知ることができ、表に見えていない自分の感情や内面と向き合うことができるのです。
方法としては、心や頭の中に浮かんでくる言葉や映像から、そのときの行動や気持ちについて認識するだけ。
自分の心と頭の中を、俯瞰して捉えるといったイメージです。
自己観察によって仕事に対して求めるものを明確化できるため、「転職すべきかどうか」「どう転職活動をすすめていくか」といったことで悩むことも少なくなるでしょう。
たった1分で登録完了!
>>求人数が業界最大の転職サイト「doda」無料登録をして求人を探してみる
転職は「軸」を決めることが大切
転職を成功させるためには、次の仕事や転職先を選ぶときに重視する条件となる転職の「軸」を決めることが大切です。
転職活動の際、面接などさまざまな場面で、いままでの社会人経験や、応募先の会社を希望する動機などについて、説明が求められることが多くなります。
そのため、仕事や会社選びにおいて何を大切にするかを明確にするため、就職活動と転職活動それぞれで重視している条件の違いを整理することが必要です。
具体的に、どのような理由で転職を始め、今後の目標にむけてどの条件を優先し、何を変えていったらいいのか、書き出していくのもいいでしょう。
仕事内容
転職先の決め手になりやすい条件の一つとして、まず、仕事内容があげられます。
今までの経験を活かして働ける職場を求めている人や、未経験でも新たな内容にチャレンジして仕事にやりがいを求めたい人もいるでしょう。
また、前職では希望する配属先ではなかったことで転職したい場合でも、仕事内容を決め手にあげて転職先を探していくといいです。
待遇
つぎに、給与や待遇面も条件としてあげられることが多いです。
安定した収入が得られるような転職先や、高収入を目指せる職場を求める人も多いようです。
職場環境
また、職場の環境も大切な条件です。
社風が合わないと感じたり、人間関係がギクシャクしていて居心地が悪かったりすることのないように、職場の雰囲気を重視する人もいます。
ただ、実際の職場環境については、入社する前に把握するのがなかなか難しいです。
そのため、働いている人に職場の雰囲気について質問することや、見学することで、自分が馴染みやすい職場かどうかチェックするといいでしょう。
勤務地
そして、転職先の条件として勤務地をあげる人も多いです。
たとえば、短時間で通勤できるような距離であることや、自宅から乗換えもなくスムーズに通勤できるといったことも決め手になります。
リモートワークが推奨されている職場であるかどうかもチェックポイントになるでしょう。
福利厚生
そのほかにも、福利厚生の充実度も条件になります。
福利厚生が充実していれば、私生活においてメリットのあることが増え、手当金などを期待することもできます。
実際に、福利厚生が整っていれば働きやすさなどに差が出るため、転職の決め手の一つにあげられることが多いです。
転職先を決めるおすすめの方法は?
複数内定をもらう
自分の希望に沿った転職先を見つけるためには、複数社に応募し、さらに内定をもらえた中から検討するのが理想的です。
複数の企業から内定をうけた場合、どうやって転職先を決めるといいでしょうか。
まず、それぞれの候補を比較表にして見える化すると、比較しやすいでしょう。
その際、自分にとって重要となる条件を優先順に挙げて、見比べるのがおすすめです。
「レーダーチャート」を使って転職先を決める
「レーダーチャート」を利用して転職先を決める方法もあります。
レーダーチャートとは、中心から放射状に広げた軸の上に点を打ち、それぞれの点同士を線でつないだグラフのことです。
キャラクター診断の際に用いられることが多く、複数の要素を表現できるため、全体像をつかむためによく使われます。
レーダーチャートを使うメリットは、転職先がどの程度自分の理想に近いのか客観視できることです。
例えば、活動の際、転職先の情報を収集することばかりに気をとられてしまい、自分に合った職場かどうかの確認がおろそかになってしまうケースもあります。
転職活動を始める前に、今の職場が自分にとって適した環境なのかどうかを再確認するためにも、レーダーチャートをつくるといいでしょう。
転職先に優先順位をつけてスムーズに取捨選択するためには、基準が必要になります。
レーダーチャートをつくることで、自分が優先する条件を明確に数値化できるため、自身の希望に沿った転職先を決めやすくなります。
「レーダーチャート」を使って転職先を決める方法
【手順1】譲れない条件を5つ選ぶ
レーダーチャートをつくる際、まず、条件を5つあげることになります。
条件としては、先ほど例にあげた、仕事内容、給与・待遇、通勤時間、職場環境、福利厚生などたくさんありますが、自分にとって譲れない条件をあげるようにしましょう。
ここでは、給与・将来性・職場環境・休日・福利厚生を条件にあげて、すすめていきます。
【手順2】今の職場に点数を付ける
まず、五角形の図形の5つの角にそれぞれ、今の職場(または前職)の5つの条件を書きます。
そのあと、5つの条件について、もっとも満足度の高いものを5点として点数化していきます。
それぞれの条件が点数化できたら、合計点を出しましょう。
今の職場が、残業や休日出勤がない一方、理想とする給与をもらえていないとすると、給与は「3」、休日「5」といった感じになります。
【手順3】転職先を点数を付ける
つぎに、転職先の条件を点数化していきます。
今の職場では「休日」の点数が高いですが、転職先では「給与」の点数を「5」にアップすることで、残業なども考慮に入れるため「休日」の点数を下げることにします。
こういった点数結果から、転職先を見つけていくといいでしょう。
【手順4】点数を比較して熟考する
今の職場と転職先の点数を比較する際、まず、チャートの形がほとんど変化せず、点数の配分がほとんど同じといったグラフがみられることが多々あります。
その結果から、今の職場が理想に近いといったことが再確認されることもあるのです。
また、「給与」の点数がアップすることで、合計点数も上がることを期待してしまいますが、実際は「休日」の点数が下がり、全体の点数差がほとんどないといった結果になってしまいます。
これは、トレードオフ(一方を尊重すれば、一方が成り立たない)といった現象によるものと理解する必要があるでしょう。
たった1分で登録完了!
>>求人数が業界最大の転職サイト「doda」無料登録をして求人を探してみる
転職で成功するために
いざ仕事を辞めてみたが、転職先がなかなか決まらない、といった悩みを抱えている人もいるようです。
そうならないためにも、レーダーチャートを使って今の職場が自分にとってどれほど適した環境なのか再認識し、転職先を決めていくのをおすすめします。
また、転職先で後悔しないために、周囲の人の意見を聞いたり、転職エージェントに登録して相談したりするのもいいでしょう。