こんにちは。Manapのこまです。
皆さんは、避妊リング(IUSミレーナ)を知っているでしょうか?
先日、益若つばささんのYouTubeで公開されて、かなり話題になりましたよね。
日本ではまだ浸透していない為、初めて知った人もいたのではないでしょうか?
最近は、年齢やライフスタイルに合わせて女性も避妊に対し積極的な選択ができるようになってきています。
今回は避妊リング【ミレーナ】の基本的なことについてお話ししたいと思います。
避妊リングとは?
避妊リングとは、子宮の中に挿入して避妊できるようにする器具のことを言います。
正しくは、IUD(子宮内避妊具)と言います。
避妊の方法としては、コンドームだけでなく、ピル、ミレーナなど様々な選択肢がありますが、このIUDは日本で1番避妊効果が高いと言われています。
この子宮内避妊具には3つの種類があります。
・合成樹脂とプラスチックの素材。
・受精卵の着床を防ぐもの
・避妊成功率80〜95%
・最長5年の避妊効果
FD-Iは、1977年に厚生省から認可され、日本で開発された代表的なIUDです。
・合成樹脂と銅イオンの素材
・子宮内への精子進入を抑える
・受精を防ぐ
・受精卵の着床を防ぐ
・避妊成功率99.4%
・最長2年の避妊効果
ノバTの大きなメリットは、ホルモンが付加されていない点です。
ピルなどの服用で吐き気が治らなかったという人に適しています。
・柔らかいプラスチック素材
・黄体ホルモンが付加
・子宮内への精子進入を抑える
・受精を防ぐ
・受精卵の着床を防ぐ
・月経量が減少する
・避妊成功率99.8%
・最長5年の避妊効果
ミレーナは、ノバTよりも避妊効果がわずかに高く、日本で一番避妊効果が高い方法と言われています。
IUS【ミレーナ】特徴は?
ホルモン放出タイプのIUD(子宮内避妊具)をIUS(子宮内避妊システム)と言います。
その商品名が「ミレーナ」と言います。
・避妊成功率99.8%と日本で1番高い避妊方法
・最長5年の避妊効果
・ピルの持つ高い避妊効果とリングが合体した薬
・体調の変化を感じにくい
・黄体ホルモンが付加されている
・血栓リスクが上昇しない
・過多月経や生理痛にも効果あり
2014年9月から過多月経の治療にミレーナが保険適応になるほど有効な治療法として注目されています。
避妊のために装着する場合は、保険適用外になりますので注意してください。
リングといっても、輪っかなわけではありません。
避妊リング【ミレーナ】は、アルファベットのT字のような形をしています。
下手ですが、ミレーナ装着後の子宮の状態のイメージをイラストにまとめました。
このT字型の縦の部分に「黄体ホルモン」が付加されていることがミレーナの最大の特徴です。
この黄体ホルモンが持続的にゆっくりと放出され続けることで、避妊の効果が持続します。
黄体ホルモン(レボノゲストレル)は、子宮内膜の増殖を抑える働きがあります。その働きにより、内膜は薄い状態となり、月経量を減少されるとともに月経痛を軽くします。
ミレーナは生理中に装着する
ミレーナは一般的に生理開始後3〜7日目に装着します。
出産経験者は、子宮口が開いており、痛みをほとんど感じないため、5分程度で装着ができます。
出産経験がない人は、子宮内膜症検査の時のような痛みを感じると思います。
また、ミレーナを装着する前には、以下のような検査をして問題なければ装着になります。
- 子宮・卵巣に異常がないこと
- 性感染症に感染していないか
- 子宮口に挿入可能かどうか
子宮口が開きにくい場合、人によっては装着できない場合があります。
不安な人は、一度お医者さんにみてもらって確認する方が良さそうです。
ピルよりも避妊失敗率が低い
避妊失敗率は、ピルよりもミレーナの方が低いことがわかっています。
・薬が体全体に効く
・喫煙や他の内服薬との関係で服用できないことがある
・毎日決まった時間に服用する必要がある
・血栓症リスクあり
・避妊成功率99.7%
・薬が子宮周辺のみに効く
・体調の変化が起こりにくい
・装着するだけなので手間がかからない
・血栓症のリスクがない
・避妊成功率99.8%
ピルは、毎日決まった時間に服用する必要があるため、飲み忘れなどしてしまうと避妊効果が下がってしまう可能性があります。
ミレーナは100%避妊できるわけではないけど、ピルのように毎月お金もかからない為、かなりコスパも良いと思います。
ミレーナがおすすめの人とは?
このような悩みを抱えている女性はいませんか?
・月経の量が多くて貧血気味になりやすい
・毎回生理痛が重すぎて辛い
・子宮腺筋症
・単純型の子宮内膜増殖症
・ピルを飲み忘れることがよくある
・ピルが体質的に合わない
・次の出産まで期間をあけたい
・今後妊娠を希望しない
・持病で飲んでいる薬がありピル併用がダメと言われた
パートナーが避妊に協力的じゃなくて困っている人、避妊の費用をできるだけ抑えたい人にも向いています。
ミレーナは、ピルを使いづらい40歳以上、愛煙家、高血圧、肥満、血栓症リスク等のある人でも装着可能です。
避妊のためだけでなく、月経困難症で悩んでいる人などにもぜひ検討して欲しいと思います。
また、「低用量ピル」が体質的に合わなかったりする人もいると思います。
ミレーナは体調に変化が出にくいため、ピルが服用できない人でも試してみると良いと思います。
生理痛ついて相談しづらい人もいると思いますが、1人で我慢しすぎて抱え込まないでくださいね。
ミレーナの効果とは?
ミレーナの具体的な効果とは?
- 1年間の避妊率は99.8%
- 1度装着すると最長5年は有効
- 月経痛の緩和
- 月経量を減少させる
- 10人中3人程度が無月経になる
- 月経困難症改善
ミレーナは主に「避妊」と「月経困難症・過多月経の改善」の2つの効果があります。
正しく使用した場合の1年間の避妊率は99.8%と、コンドームなどによる避妊法に比べてかなり高い避妊効果があります。
正しく使用した場合、1年間に0.2%(500人に1人程度)妊娠報告がありますが、かなりの確率で避妊できていることがわかります。
コンドームの避妊率は、85%程度ですので、比較するとかなり避妊率が高いのがわかります。
また、一度装着すれば最長で5年間効果が継続するため、費用対効果がかなり高いでしょう。
近年では生理の悩みを改善する治療として使用するケースも増えてきています。
ミレーナを装着することで生理痛や生理に伴う出血を減少させることができます。
「生理痛がひどくて困っている人」「生理を楽にしたい人」は、かなり快適になり、効果を実感できるでしょう。
しかし、PMSにはあまり効果がありませんので、生理前には今までと同じようにPMS症状はあるでしょう。
ミレーナの費用は?
ミレーナの平均相場は、保険適用の場合1万円前後、実費治療の場合4〜7万円程度です。
1回装着したら5年間は有効のため、かなりコスパが良くなると思います。
保険適用で装着できた場合は、毎月のピル代や生理用品代を減らすことができるため、年間にするとかなりお得になります。
おりものシートで足りるくらいの出血量なったという人も多くいるそう!
低用量ピルの値段は、1シート(28日分)2,500〜3,000円が相場で、これに加えて初診料1,000〜3,000円と、クリニックによって検査料がかかりますよね?
ピル代5年間分をざっと計算すると、平均でも3000円×5年間=180,000円程度になります。
比較するとミレーナがいかに安いか分かるし、またピルにかかる費用がなくなるだけでも嬉しいですよね!
ミレーナの副作用は?
ミレーナは装着後の数日、下腹部に違和感がある人がいます。
- 下腹痛
- 出血
- 腰痛
- 生理周期、出血日数の変動
- 生理の時期以外の出血
生理の時と同じような症状がある場合があります。
こういった症状が出た場合も、時間の経過とともに改善することがほとんどです。
3〜6ヶ月の間は生理と関係ない出血が出ることもあります。覚えておきましょう。
また、ミレーナが気づかぬうちに抜けてしまったり、子宮の壁に入り込んでしまったりすることもあるため、しっかりと定期検診を受けるようにしましょう。
ミレーナQ&A
ミレーナを装着できない人はいるの?
- 性感染症
- 子宮内腔異常
- 子宮粘膜下筋腫
- 卵巣チョコレート嚢腫
これらに該当する場合は、装着できないと言われています。
また、子宮口が狭い方は装着できないこともあるので病院で1度確認してもらう必要があるでしょう。
ミレーナを装着しても妊娠できる?
ミレーナを装着後に妊娠を望む場合は、病院にてミレーナを抜去すれば妊娠が可能です。
5年間ずっと妊娠ができないわけではないので安心してくださいね。
抜去には費用がかかるので病院で確認すると良いでしょう。
5年後どうすればいいの?
5年が経つ前にミレーナを交換するか除去する必要があります。
正しい位置にはまってるか不安です。
ミレーナを装着後は定期的に検診があります。
装着後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年、4年と定期的に病院にて検診があります。
しっかり検診に行けば大丈夫ですので安心してください。
ミレーナをつけて性交はできますか?
装着後1週間程度たてば、心配入りません。またミレーナが性交に影響を与える可能性は極めて低いです。
しかし、ミレーナで避妊できたとしても、性感染症は防げないため、コンドームで感染症対策をすることをおすすめします。
生理が止まると更年期障害になる?
黄体ホルモンの作用で子宮内膜が薄くなるため、生理が起こらなくなる無月経の人もいます。
しかし、卵巣は機能しているため、更年期障害にはなりませんので安心してください。
まとめ
日本ではまだまだ性に関することや生理の話をオープンにするのが恥ずかしいという人の方が多いのが現状です。
また、子宮に装着すると聞くだけで抵抗を感じる人も少なからずいると思います。
しかし、避妊をしないということは、中絶の可能性、育休願い、キャリア中断など女性にとって重く負担になる問題ばかりです。
避妊のコントロールは、パートナーに任せるのではなく、自分で選択できる時代になってきています。
生理痛がひどくて悩んでいる、避妊について悩んでいる人は、ぜひ1度レミーナを検討してみるのも良いと思います。