スキンケアで1番大切な工程は、何と言ってもクレンジングです。
化粧水や乳液でいくら潤いを与えていても、肌に汚れが残っていると何の意味もありません。
それに、ただ落とせばいいのではなく、自分の肌に合っているものを選ばないと肌が綺麗になるどころか悪くなってしまいます。
逆に、合っているものを選べば美肌へと近づくことができるのです。
クレンジングについて、どんなものがあるのか、選ぶコツなどをチェックしていきましょう。
クレンジングの違いと種類は?
クレンジングにはいくつか種類があります。
ドラッグストアで、「クレンジング」と書かれているものが何種類もあるのを見たことがあり、迷ってしまった人も多いのではないのでしょうか。
種類と一緒に特徴も紹介します。
クレンジングの種類は大きく4つに分類されます。
種類 | 洗浄力 | 特徴 |
---|---|---|
オイルタイプ(バームタイプ) | 強い | しっかりメイクをする人におすすめ |
クリームタイプ | 弱い | こっくりとしたテクスチャーで洗浄後も肌が潤う |
ミルクタイプ | 弱い | 日焼け止めのみ・軽いメイクの日に使用するには最適 |
ジェルタイプ | 弱い | 肌に優しいものが多く軽いメイクのときに使用する |
オイルタイプのクレンジングを固形にしたものがバームタイプです。
ミルクタイプは美容成分を多く配合している製品もあり、人気を集めています。
その他にもローションタイプや拭き取りタイプなどのクレンジングがありますが、メジャーなものはこの4タイプです。
クレンジング選びが大切な理由
例えばオイルクレンジングはよく落ちますし、ミルククレンジングやジェルクレンジングは弱めです。
よく落ちるからと言ってなんでもかんでもオイルがいいというわけではありません。
その理由を見ていきましょう。
使用シーンに合わせる
しっかりとメイクが落ちるオイルクレンジングをどんなときでも使用していると、肌が荒れてしまったり乾燥が進んでしまう場合があります。
オイルクレンジングは洗浄力が高く、濃い目のメイクを落とすのには向いていますが、日焼け止めだけだったり軽いメイクを落とすのには向いていません。
洗浄力の弱いミルククレンジングでもしっかり落ちるようなメイクをオイルクレンジングで落とすと、肌のバリア機能まで一緒に落としてしまうのです。
使用シーンに合ったクレンジングを使うことが大切です。
特徴に合わせる
肌は、自分で自分を守ろうと常に皮脂膜を作っています。
この皮脂膜が日中も乾燥を防ごうとしているのです。
これも油分でできているので、油分で油分を落とすオイルクレンジングを使用すると、皮脂膜まで一緒落ちてしまい、乾燥が進む原因となります。
自分の肌を守るために行ったクレンジングで、逆に肌を傷つけてしまうと悲しいですよね。
特徴を理解した上でクレンジングを使用するこどが大事です。
綺麗な肌を作るためには、クレンジング選びがとても大切。
失敗しないクレンジング選びは?
どんなときにどんなクレンジングを使えばいいのでしょうか。
メイクブランドのクレンジング
まずは、普段使用しているメイクブランドのクレンジングをチェックしてみましょう。
同じブランドのものであれば、そのクレンジングに含まれている成分でメイクが落とせるようにできています。
それに、メイクと洗浄力も合っているので、皮膚のバリア機能も一緒に落とすことがありません。
乾燥の心配をすることなく、肌を守りながらメイクを落とすことができるのです。
迷ったらオイルクレンジング
どのクレンジングにするか迷ったら、まずはオイルクレンジングを使用してみましょう。
オイルクレンジングならメイクを手早く落とすことができるので、時間がなくても使いやすいでしょう。
濡れた手でも使えるタイプが、オイルクレンジングでは多くなってきています。
通常は乾いた手で使用するものなので、濡れた手で使用できるとお風呂でも使いやすくて便利です。
しかし、潤いまで落としてしまう界面活性剤が含まれていることが多く、余計に肌の乾燥を進めてしまうことがあります。
それを防ぐために、界面活性剤の成分のチェックもしてから購入しましょう。
時間があればミルククレンジング
時間があれば、ミルククレンジングがおすすめです。
肌に潤いが残るので乾燥が気になる人でも使いやすいです。
ただ、やはり洗浄力が弱いので、きちんと落としきれているか確認しましょう。
せっかくクレンジングをしたのに、メイクが残っていて肌が荒れてしまっては台無しです。
メイクに合わせたクレンジング
その日のメイクに合わせてクレンジングを変えるのも1つの方法でしょう。
1つのクレンジングしか使ってはいけないわけではないので、複数のクレンジングを使い分けるのもおすすめです。
肌タイプ別のクレンジングは?
クレンジングをしたら、毎回乾燥が気になったり、逆にベタつきが気になってしまうということもありますよね。
もしかしたら、肌のタイプに合っていないのかもしれません。
それでは、肌タイプ別のクレンジングを紹介します。
肌質とクレンジングが合っていなかったら、変更を検討してみてはいかがでしょうか。
乾燥肌の人は?
乾燥肌の人には、クリームタイプのクレンジングがおすすめです。
洗浄力の高さはもちろんですが、油分が含まれているのでクレンジングを落としたあとも肌にしっかり潤いが残ります。
また、テクスチャーが柔らかく、肌とクレンジングの摩擦も減らすことができるのも特徴の1つです。
乾燥肌の人だけではなく、敏感肌の人にも向いています。
使用する場合は、ケチって少ない量で落とさず、たっぷりの量で落とすようにしましょう。
脂性肌の人は?
脂性肌の人にはオイルクレンジングがおすすめです。
強い洗浄力で落としすぎてしまうか心配になってしまいますが、脂性肌の悩みの1つでもある油分も落としてくれるので肌の油分のバランスがちょうどよくなります。
メイクが脂浮きしてしまうほど皮脂に悩む人も多いので、そんなときこそオイルクレンジングですね。
落とし方のポイントは、長時間肌につけておかず、手早く落とすことです。
そうすることで摩擦も最低限に抑えられますし、肌への負担もそれほど大きくならずに済みます。
混合肌の人は?
混合肌の人は、ミルククレンジングとジェルクレンジングがおすすめです。
混合肌は、顔の部分によって乾燥していたり脂っぽかったりするのが特徴です。
皮脂を取りすぎてしまうと乾燥の原因になってしまう可能性あり。
ですが、脂っぽい部分にこっくりとしたクレンジングを使用すると脂っぽさが増してしまいます。
なので、マイルドな使い心地のミルククレンジングとジェルクレンジングが向いているのです。
また、Tゾーンなど皮脂が多いところはオイルクレンジング、頬などの乾燥する部分はクリームクレンジングを使用するというように、2種類を使用するのもいいでしょう。
肌がつっぱるなどの違和感がないクレンジング選びが重要です。
自分の肌質にぴったりのクレンジングを選びましょう。
クレンジングでダメな行動は?
クレンジングのときに、ただメイクが落ちればいいと思っていませんか?
実は、いくらクレンジングが肌に合っていても、そのときの行動によっては肌を傷めてしまっているかもしれません。
アイメイクとリップメイクを落とすとき
まずは、アイメイクとリップメイクを落とすときです。
一緒に同じクレンジングで落とすと、まぶたと唇が荒れやすくなってしまいます。
皮膚が薄くて敏感なので、最初に専用のクレンジングで落としてから、他の部分を通常のクレンジングで落とすようにしましょう。
クレンジングでのマッサージ
クレンジングでマッサージをしないようにしましょう。
クレンジングで落とした汚れは素早く落とさないと、毛穴汚れの原因になってしまうこともあります。
それに、摩擦を避けていたのに、マッサージが摩擦の原因になってしまうのです。
ゴシゴシと強くクレンジング
最後に、ゴシゴシとクレンジングをしないことです。
早く落としたいからと強めに擦ってしまいがちですが、そのときに皮膚が伸びるので将来的にはシワやたるみができやすくなってしまいます。
優しく、馴染ませる程度の力でクレンジングするようにしましょう。
クレンジングは、1日の肌の汚れを落とす大切な工程です。
肌に余計なダメージにならないよう、丁寧なクレンジングを心がけたいですね。