女性の間で新しく始めたい趣味として人気を集めているのが、川や海にいる魚を捕まえる「釣り」です。
ただ釣りを始めたいと思っていても、どんなことから始めたら良いのかわからないという人も多いです。
そこでこれから釣りを始めたいという女性のために、この記事では釣りの始め方3ステップのほかに重要なポイントをいくつか紹介します。
釣りは女性にも人気!
女性の間で釣りが人気になった最初のきっかけは、2000年代になって利用されるようになったユーチューブなどの動画サイトやSNSで発信したことです。
動画サイトやSNSで釣りを趣味にしている女性が釣果を挙げて生き生きとしている姿を見て、自身もやってみたいと思う人が増えていきます。
ただやってみたいという意思に反して、釣り業界が高まるニーズに対応できなかったことで、女性が釣りを始めるための道具が少なかったこともあり爆発的な普及はしなかったのです。
この流れが変わったのが、奇しくも2020年にパンデミックとなった「新型コロナウイルス」です。感染力が強い新型コロナウイルスは、人から人への感染を抑えるために一定の距離を保つソーシャルディスタンスが求められます。
そのためカラオケなど今まで女性の間で人気を集めていた趣味の多くは、人同士の距離が近いものが多かったことあり制限されることになります。
そこで距離を離しても楽しめる新しい趣味として注目されるようになったのが、野外の広いスペースで楽しめる「釣り」です。
この時には高まるニーズに対応できなかった釣り業界もしっかりと準備期間を得たことで、女性専用の釣り道具がたくさん販売されるようになります。
そして魚の扱い方や注意点は釣りに関する基礎知識は動画サイトやSNSから学び、さらに釣りを行う場所ではシャワールームや手洗い場そして整備されたトイレを用意することで、女性でも楽しめる趣味として定着することになったのです。
女性が釣りを一人でも楽しめる方法は?
釣り教室に参加してみる
女性が一人でも楽しめる方法として、釣りのことを教えてくれる「釣り教室」に参加してみるのもありです。釣り教室は道具一式はすべて教室側が用意してくれるので手ぶらで参加できるのと、釣りの知識を有しているナビゲーターと一緒に行って基本的な技術を学べます。
この釣り教室ではナビゲーター以外に、同じように釣りの技術を学びたい人たちと合同で行うのが特徴です。釣りだけでなく釣った後の魚の調理など、初めての人たちと一緒に作業をすることになるので女性一人でも十分に楽しい時間を過ごすことができます。
どんな教室なのか不安な人は、現在は動画サイトで紹介ページを作成している釣り教室がたくさんあるので見てから参加を決めるのもありです。
釣具店で情報収集
釣りは自然との勝負なので、何も知らない初心者が道具をそろえてチャレンジしても満足のいく釣果を得られる確率は低いです。そこで満足のいく釣果を得る方法として、地元の釣具店に話を聞きに行くという方法があります。
地元の釣具店は土地の環境を熟知しているため、どんな魚が釣れるのかそして女性でも安心して釣れるポイントや必要な道具などを理解しているものです。
ネットではわからない情報も知っていることが多いため、釣りに来てわからないことがあったらまず地元の釣具店で情報を集めるのが初心者にとって重要になります。
釣りサークルに参加してみる
釣りが年齢性別問わずに人気を集めることで、SNSで釣りサークルがたくさん誕生しています。この釣りサークルは経験者同士で腕を競い合うサークルから、初心者にレクチャーしつつ和気あいあいと楽しむことを目的にしたサークルや女性だけのサークルなど多種多様です。
そこで自分がどんなサークルで楽しみたいのかを考えて参加することで、女性一人でも周りと一緒に釣りを楽しむことができます。
女性でも簡単!釣りの始め方3ステップ
道具は安いものでOK
女性専用の釣り道具がたくさん生まれていますが、実際に釣具店に行くとロッドだけでも5000円から1万円以上と値段に幅がある商品がたくさんあります。
値段が高いものは素材を吟味し機能も充実しているため、確かに購入すれば高い効果を得ることはできます。
しかし高い道具を購入するのは費用コストがかかるため、頻繁に釣りに行く場合は別ですが趣味レベルで偶に行く程度であれば購入するのはあまりおすすめできません。
そのため初心者で今後も偶に行く程度であれば、無理をせずに安価な釣り道具を買うだけで十分です。
釣り場を調べる
釣りを始める前に、しっかりと釣り場がどんな場所かを調べてから行くのがおすすめです。
これまでは釣り専門の新聞や雑誌で調べるしかなかったのですが、現在はインターネットで簡単に調べることができます。
初心者であればリスクを伴う船釣りや沖釣りは避けて、管理者がいる釣り公園や釣り堀から始めるのがおすすめです。
防波堤で釣る場合には、近くにトイレがあること、足場や安全設備が充実していること、そして車で行く場合には駐車場が近くにあるのかなどの情報を集めておきます。
釣りに出かける
支度と釣る場所の選択ができたら、本格的に釣りの開始です。
ただし実際に釣りに行く前に、絶対に確認してほしいのが天気予報です。
晴れていても風が強い日や、当日が雨予報もしくは時間がたって雨が降ると予報が出ているときには無理をせずに中止することも重要になります。
初心者にもおすすめな釣り方3つ
サビキ釣り
釣り初心者が挫折する理由の一つに、魚を釣るためにはゴカイといった生きた餌に触る必要があることです。
これらの生きた餌は見た目がグロテスクなので、その姿に慣れていないと手に触れるのも嫌になってしまいます。
最終的には慣れてもらう必要がありますが、やはり最初は無理をせずにサビキ釣りから始めるのがベストです。
サビキ釣りは専用の筒の中に凍らせた小エビのオキアミを入れる釣りであり、普段から見慣れているエビを使うので抵抗感が少なく釣りをすることができます。
サビキ釣りでは大物は狙えないのですが、アジやカタクチイワシなど小型の魚が釣れるので初めての人に最適です。
ちょい投げ釣り
サビキ釣りで釣りに慣れていったら、次の段階でおすすめなのがちょい投げ釣りです。
ちょい投げ釣りは、防波堤や沖合などの安全な場所から竿をしならせて釣り糸を近距離に飛ばす方法になります。
本格的な海釣りになるので、アジやカタクチイワシなどの小魚だけでなくキスやハゼなどのサイズが大きい魚も狙うことができるのです。
基本的に生餌に慣れていれば使うと良いですが、もし触れないようであれば疑似餌を使う方法もあります。
穴釣り
波の高さが大きくなる満潮が過ぎると、消波ブロックやゴロタの隙間に大量の海水が残ることがあります。
海水が大量に残る消波ブロックやゴロタの隙間には満潮の時に泳いできた魚や甲殻類が残っている場合があるので、そこで糸に生餌を巻き付けて落とす「穴釣り」という方法も楽しめます。
釣れる魚は天ぷらにするとおいしいカサゴやギンポなどで、腕に自信がない初心者でも十分に楽しむことができるのです。
女性が釣りに行く際に事前に気をつけるべきポイントは?
見通し・人通り
女性だけでなく初心者が釣りを楽しむうえで、絶対に守ってほしいのが見通し・人通りが多い場所を選ぶことです。海は自然なので、風などの軽い環境の変化でいきなり豹変することはよくあります。
もし見通し・人通りが少ない場所だと、海の環境が急変したときに助けを呼ぶことができず大事故につながる可能性があります。
そのため釣り場選びは見通し・人通りが多いところを選ぶこと、もし見通し・人通りが悪かったときには無理をせずに中止の選択をすることも命を守ることにつながります。
トイレ
女性が釣りを楽しむのであれば、絶対に整備されたトイレが近くにある場所を選ぶことが重要です。
現在は女性が釣りを始める人が増えたことで、全国の海辺のトイレが整備され使いやすくなってきてはいます。
しかしすべてのトイレが整備されているわけではなく、場所によっては旧式の和式トイレと照明が届かずに暗い、そしてトイレ臭い場合もあります。
トイレに行きたくなると釣りが楽しめなくなるので、しっかりと整備されたトイレが近くにある場所を選ぶことが安心して楽しめるポイントです。
足場
釣りを始めるうえで、最初に確認してほしいのが足場です。防波堤や消波ブロックは長い間潮風や波の浸食を受けるため、場所によっては凹凸のようにえぐれている場所があります。
沖釣りであればでこぼこした岩が多いのと、船釣りも構造によって狭い場所もあります。
もし足場が悪くて転倒してしまえば大けがをしてしまうだけでなく、海に落ちて大事故につながる可能性が高いです。
そのため足場がしっかりしていないのであれば、安全を考えて別のポイントを探すか中止することも検討すべきポイントになります。
管理人
特に釣りをするうえで見通し・人通りと足場は命に直結するため、この2つのポイントは最重要ポイントとして考慮しなければならないです。
ただネットや雑誌で調べてもわからないようであれば、釣り掘や公園を運営している管理人がいる場所を選択することをおすすめします。
管理人がいる場所であれば見通し・人通りが多いだけでなく、問題があればすぐに救助を呼ぶことができます。
そして顧客のためにトラブルが起きた際に仲介してくれたり、トイレや足場の整備もしっかりしていることから女性が利用するうえで安心です。
始める前にマナーを守ることが大事
現在は環境が整うことで女性一人でも釣りが楽しめるようになっていますが、これから始めるのであれば必ずマナーを守ることが重要です。
釣りが人気になるにつれて問題化しているのが、針や糸を残して帰宅してしまうなどの問題行動です。
問題行動は今後の使用を禁止されるだけでなく、場合によっては命に関わるリスクがあるため、事前にマナーを調べたうえで厳守することが安全に楽しむためのポイントです。