女性が一人暮らしをするとき、住みやすさを重視する人が多いのではないでしょうか。
住みやすさを考えずに物件を選んでしまうと、犯罪に巻き込まれたり不便な生活をする可能性があります。
ここでは、女性の一人暮らしで住みやすい都道府県を紹介します。女性ならではの住みやすい部屋の選び方を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
女性の一人暮らしで住みやすい都道府県は?
まずは女性の一人暮らしで住みやすい都道府県を紹介します。今回は、安全面・精神面・環境面・経済面の4つのポイントから住みやすい地域について解説します。
安全面
総務省統計局が公開している「統計でみる都道府県のすがた2024」というデータによると、刑法犯認知件数が最も少ない地域は「岩手県」と窃盗犯認知件数が最も少ない地域は「長崎県」でした。全国の中でも犯罪が多い地域である大阪府の場合、刑法犯認知件数の合計は8万件以上です。
一方、岩手県警察の「令和5年の犯罪統計」によると、岩手県の刑法犯の合計は2,856件となっています。犯罪の多い地域と比べると、岩手県がどれだけ犯罪が少ない地域か分かりますね。
精神面
「ストレスオフ県ランキング2021」のデータによると、女性にとってストレスの少ない県は「長崎県」が1位という結果が出ています。また、「一人暮らしに関する意識調査 平成28年度」のデータによると、一人暮らしの満足度が高い都道府県は「富山県」が1位という結果になりました。
一人暮らしに対する満足度が高いのは、ストレスなく精神が安定した状態で生活できているという証拠です。心身の健康を保つためには、太陽の光をたっぷり浴びることも重要です。
ストレスの少ない生活を求めているなら、「長崎県」「富山県」が適していると言えるでしょう。
環境面
環境の良い地域に住むのも魅力ですよね。「統計でみる都道府県のすがた2024」のデータによると、公害苦情件数が最も少ないのが16.3件の「青森県」です。森林面積の割合で見ると、最も緑が豊かなところは「高知県」です。
また、ばい煙発生施設が最も少ないのは「鳥取県」という結果でした。空気がきれいで自然が多い場所に住みたい場合は、「青森県」「高知県」「鳥取県」がおすすめです。
経済面
経済面から女性が住みやすい場所をチェックしていくと、「統計でみる都道府県のすがた2024」では、女性会社員の平均年収、女性パートタイムの給与が最も高いのは「東京都」という結果でした。
経済的な豊かさを求める人には、東京都に住むことをおすすめします。
女性の一人暮らしでチェックしておくポイントは?
女性が一人暮らしをする際、どのようなポイントをチェックしておくと良いのでしょうか。
治安
女性が物件を選ぶ際は、まず周辺の治安をチェックするようにしましょう。エリアごとの治安を確かめたい場合は、警視庁や自治体が公表している犯罪情報マップを参考にしてください。過去に起こった犯罪が発生した場所や不審者情報などをチェックできるので便利です。
周辺の人通り
気になる物件が見つかったら、周辺の人通りを確認するのもおすすめです。人通りの少ない場所であれば、犯罪が起こりやすくなります。大通りから離れすぎていないか、人通りや街灯が少ない道があるかなどを確認し、女性が安心して暮らせる場所なのか判断してください。昼間はもちろんのこと、暗くなってからの周辺環境も確認しておきましょう。
セキュリティ設備
女性の一人暮らしであれば、セキュリティ設備の充実した部屋を選びましょう。オートロックやモニター付きイヤホン、防犯カメラなど、物件によってさまざまなセキュリティ設備が備え付けられています。設備が充実しているほど家賃が高くなるので、予算内でなるべくセキュリティ設備がしっかりしている部屋を探してください。
水回り
水回りの設備にもこだわりましょう。女性に人気の物件は、バス・トイレ別、独立洗面台、コンロ二口以上などです。室内で洗濯物を干すことを想定して、浴室乾燥機付きの物件を選ぶのも一つの手です。
女性の一人暮らしですべき防犯対策は?
女性の一人暮らしでは、しっかり防犯対策をすることが大切です。ここからは、手軽にできる女性の一人暮らし向けの防犯対策を紹介します。
洗濯物は室内で
空き巣に入る部屋を見定めるために、不審者は何度も現場を下見します。部屋の外に洗濯物を干すと、女性が暮らしている部屋だとバレてしまうので注意しましょう。女性の一人暮らしなら、洗濯物はできるだけ室内に干すように心がけてください。
洗濯物を外に干したい場合は、バルコニーの柵より下に干すなど、洗濯物が見えない工夫をしましょう。また、男性用の衣類と一緒に洗濯物を干すのもおすすめです。男性と同棲していると勘違いしてもらえるので、不審者から狙われにくい傾向にあります。
カーテンはシンプルなものを
女性が住んでいる部屋だとバレないように、花柄やピンクといった女性らしいカーテンは避けるのが無難です。ベージュやブラウンなど、男女問わず人気のあるシンプルな色合いのカーテンを選んでください。
なお、レースカーテンを選ぶ時は、なるべく遮光や遮像カーテンを選ぶことをおすすめします。夜でも透けにくい素材なので、部屋の中のプライバシーを守れるでしょう。
初めからドアを開けない
訪問者が来ても、初めからドアを開けてはいけません。インターホンのモニターかのぞき穴で相手の顔を確認し、最初はチェーンやドアガードを付けたまま対応します。怪しい人でないと分かってから、ドアを開けます。
少しでも怪しいと感じたら、居留守を使って無視するのも良いでしょう。
ポストに施錠する
集合ポストにダイヤル錠が付いていない場合は、必ず施錠してください。個人情報が盗まれるリスクのある明細書は、できる限りペーパーレスに切り替えることをおすすめします。
万一、ポストに鍵が付いていない場合は、ホームセンターなどで南京錠やダイヤル錠を買ってきて付けてください。
女性専用物件ってどうなの?
女性が一人暮らしを始める時、女性専用物件の中から探す人も多いのではないでしょうか。女性専用物件とは、女性限定で住める賃貸物件のことです。ここからは、女性専用物件のメリットとデメリットをお伝えします。
メリット
女性専用物件は、女性向けの設備が充実しているのがメリットです。女性が住むことを考えて、しっかりしたセキュリティ設備が用意されている場合が多いです。外部のセキュリティ会社と連携している物件も少なくありません。
また、内装も女性好みのところが多い傾向にあります。白や薄いピンクを基調とした部屋など、かわいい内装の物件を見つけられます。
デメリット
女性専用物件のデメリットは、不審者に狙われやすい点です。女性専用物件は、インターネット上で「女性限定」と記載されているので、入居者以外でも調べればすぐに分かります。男性が住んでいないと知られると、狙われてしまう可能性が高くなるでしょう。
また、女性専用物件は親族や彼氏など親しい人であっても、男性が出入りできないところが多いです。自宅でトラブルが発生した時に、身近な男性を頼れないのもデメリットと言えます。
まとめ
女性が一人暮らしする際は、セキュリティ設備の充実した安全な物件を探すことをおすすめします。防犯面がしっかりした部屋を選ぶだけでなく、自分でできるところから防犯対策をすることも大切です。
ポストに鍵をかけたり洗濯物を外に干さないなど、すぐに対応できる防犯対策はたくさんあります。自分の防犯に対する意識を高めつつ、住みやすい場所を探してください。