ペットの役割が人生の伴侶へと変化している現代において、獣医療の役割や需要は大きく、求められる事柄も増えてきています。
動物の医療現場で、獣医師と共に活躍しているのが動物看護士です。
動物看護士はどのような役割を持ち、「どのような仕事をこなしているのか?」「どうやったらなることができるのか?」などを詳しく解説していきます。
動物看護士の役割は?
人間の医療現場では、数多くの看護士が働いています。
獣医療の現場でもそれは同じ。
動物を看護するために、動物看護士がいろいろな役割をこなしているのです。
例えば、受付や診察の助手、清掃や環境作りなどを通じてペットや飼い主が安心して医療サービスを受けられるよう支えています。
動物看護士の主な活躍場所は動物病院ですが、ペットホテルやペットサロンといった、病院以外のペットビジネスの現場で働いている動物看護士もいます。
その場合、病院とは違った役割が発生することももちろんあります。
動物看護士の仕事は、飼い主から見えるものだけではありません。
表に出ないようなことでも、多くの細かな仕事を担って現場を支えているのです。
資料請求ページ お申込みをする前に!
>>「動物看護介護講座」を資料請求する(無料)
動物看護士の仕事内容は?
1.病院事務に関する業務
動物看護士は、病院で事務に関する業務を担っています。
受付や問い合わせ、会計業務などの対応をすることが多いでしょう。
窓口や問い合わせでは、ペットの状態や症状を飼い主から聞き出し、必要に応じて獣医師に判断を仰いだり、検査の準備などを行う流れになります。
会計業務は診察や処方箋の内容を確認し、支払金額を計算して実際にお金をやり取りすることになります。
お金を扱うことになるため、ペットに触れる時とは違った慎重さが求められる場面です。
病院の規模によっては自動精算機が設置されていることもありますが、その操作説明や案内を行うこともあります。
2.診察に関する業務
診察前に体温や脈の測定をする、血液や尿の検査を行うといったことも動物看護士の役割です。
幾度となく繰り返すことになる作業ですが、これによって治療方針が決まることになるため非常に重要です。
ペットは人間のように言うことを聞いてくれないので、適切な診察が行えるようにすることも大切な仕事です。
診察をスムーズにするのはもちろんですが、ペットを不要に怯えさせない、不用意な怪我を避けるといった意味でも大切な役割となります。
治療器具やカルテを必要なときにさっと使えるようにしておくことも動物看護士の大切な仕事です。
直接動物と関わり合う仕事ではありませんが、こうした地味な作業が治療行為の根底を支えているといっても過言ではないでしょう。
また、病院によっては動物看護士が飼い主に対して診察後の説明を行います。
ペットの状態や行った治療、検査結果などを分かりやすく伝え、今後どうしていくのかアドバイスします。
病院に来ている飼い主は不安な気持ちを抱えているので、それに寄り添い理解してもらえるようコミュニケーションを取ることが求められます。
3.薬剤に関する業務
薬剤の管理も行います。
病院内に保管している薬の保管状態や数を確認し、必要に応じて注文を出して補充します。
また、獣医師が処方した薬の内容を確認し、効果や使い方、保管方法について飼い主に対して説明することも大切な仕事です。
4.その他の業務
特に重要になるのが衛生管理です。
動物病院は病気や怪我を抱えたいろいろな動物が来院します。
動物施設と病院、その双方の役割を担っているだけに、細やかな清掃を行って常に清潔な状態を保たなければなりません。
もちろん、タオルや滅菌布といった備品についても同様のことが言えます。
とは言え、清潔なだけの空間では飼い主やペットが緊張してしまいます。
そのため、訪れた人や動物がリラックスできるよう、植物を置いたり音楽をかけるといった工夫で環境を整えることも必要になるのです。
動物看護士になるには?
獣医師になるためには国家資格が必要ですが、動物看護士には特別必要な資格が必要とされていません。
ただし、完全な未経験無資格の状態で動物看護士になるのは、現実的に難しいでしょう。
病気や怪我に関する仕事、つまりペットの命を預かる仕事だからです。
そのため、民間資格であっても何らかの関係資格を取得しておくことが、動物看護士への道を開いてくれることになります。
動物看護士の将来性は?
ニーズは高まっている
ペットブームの影響もあって、動物医療のニーズは高まっています。
そのため、動物看護士を取り巻く環境や体制も今後整備されていくことが考えられます。
現在は民間資格に頼っている動物看護士ですが、資格によって受験資格や教育内容が異なるため、当然一人一人の知識や技能にバラつきが生まれます。
動物看護士が持つ知識や技術を高いレベルで均一化すべきであるという考えの元活動しているのが「一般財団法人動物看護統一認定機構」であり、「動物看護士統一認定試験」を実施しています。
国家資格化するかも?
また、動物看護統一認定協会は動物看護士の国家資格化を目指して活動しており、この活動の結果2019年6月に「愛玩動物看護師法」が成立、近い将来、動物看護士は新しい国家資格「愛玩動物看護士」となり試験が課されることになります。
現在の民間資格との兼ね合いがどうなっていくかは未定であるため、動物看護士を取り巻く環境や体制については常にアンテナを張っておく必要があるでしょう。
マイクロチップの開発が進んでいる
動物看護士が国家資格化することで、特に注目されているのがマイクロチップの扱いです。
現在でも看護士がマイクロチップ埋め込みを行っている動物病院は存在するものの、本来であればこれは獣医師の仕事です。
法律が整備され動物看護士が国家資格になれば、動物看護士が法律の元マイクロチップ埋め込みを行うことができるようになります。
この背景には、ペットへのマイクロチップ埋め込みが義務化される動物愛護法の改正が可決されたことにあります。
これによってマイクロチップを埋め込まなければならない動物数が増え、獣医師が多忙になれば、本来の怪我や病気を治療するという業務が疎かになってしまいかねません。
そうした意味でも、今後動物看護士が担う役割は大きく重要になっていくことが考えられるのです。
動物看護士は「たのまな」がおすすめ!
動物看護介護講座 | |
---|---|
スクール名 | たのまな |
料金(税込) | 80,300円〜 (分割 月々5,600円〜) |
学習期間 | 4ヶ月 |
学習方法 | テキスト・DVD 添削課題・eラーニング |
目指せる資格 | 動物介護士 動物健康管理士 ドッグシッター セラピードッグトレーナー ペットロスケアアドバイザー |
資格試験 | – |
おすすめ度 |
動物看護士になりたい、動物看護の勉強がしたいなら、ヒューマンアカデミー「たのまな」がおすすめです。
充実した専用テキストでしっかり勉強できる上、eラーニングコースが充実しているのでスキマ時間を活用して勉強したり、学習の進捗状況を管理することも簡単にできます。
また、希望者には現役シッターに同行して実際の飼い主の元を訪れる実技研修を受けることもできるので、即戦力としての力を養うこともできます。
資料請求ページ お申込みをする前に!
>>「動物看護介護講座」を資料請求する(無料)
まとめ
動物看護士は縁の下の力持ち的な部分も大きいですが、獣医師をサポートし、ペットや飼い主の不安を和らげる大切な仕事です。
獣医療を陰で支えている存在と言ってもいいでしょう。
国家資格化が現実味を帯びてきたことを踏まえても、動物看護士を取り巻く環境は大きく変化していくことが考えられます。
その他の講座もあります!
そのほかにも、動物に関する資格講座はたくさんあります!
特に、キャリカレ・たのまなは人気の通信講座が多いので、もし気になるようでしたら、ぜひ資料請求などを検討してみてください。