野菜に関する資格の中には、野菜ソムリエと野菜コーディネーターがあります。
どちらも同じような資格に思えますが、実際は大きく違う点がいくつかあるのです。
今回の記事では、それぞれの資格を6つの観点から違いをチェックし、解説していきましょう。
また、野菜ソムリエと野菜コーディネーターの資格を取得できる講座も紹介します。
認定団体が違う
野菜ソムリエの認定団体は?
野菜ソムリエは、日本野菜ソムリエ協会が主催・認定しています。
日本野菜ソムリエ協会は、様々な取り組みの中で食を日常的に楽しめる社会・農業を次世代に継承できる社会を創造することを目標としています。
食をもっと楽しみ、生産をよく知ることで興味を持てるような活動をしているのです。
野菜ソムリエの他には、ベジフルカッティング養成講座、カレーマイスター養成講座など、様々な食に関する資格を認定しています。
野菜コーディネーターの認定団体は?
野菜コーディネーターは、一般社団法人Whole Food協会が認定している資格です。
Whole Food協会は、食に関して、暮らし・農業・環境まで、食に関わること全てを意識するというホールフードの考え方を様々な形で広める活動をしています。
そもそもホールフードとは、「丸ごと食べる」ということを意味しています。
例えば普段食べられない部分として捨ててしまうような野菜のクズにも栄養素がたくさん含まれています。
でも、ホールフードを意識することで、その野菜の栄養素を丸ごと摂取することができるのです。
栄養の面だけではなく、社会問題にもなっている食品ロスの削減にも繋がるため、注目を集めているものの1つとなっています。
資格の取得方法が違う
野菜ソムリエの資格を取得するには?
野菜ソムリエの場合は、講座を受講後、試験を受けることで取得できます。
まず、講座も申し込みをして、ベジフルコミュニケーション・ベジフルサイエンスなど全7科目の講義を受けます。
修了後、各会場で行われるマークシート方式の試験に合格することで取得となります。
試験だけではなく、講座の受講が必須であるため、忙しくて時間が取れないという人には難しいかもしれません。
ですが、野菜に関する基礎的な知識を学べる講座でもあるため、自分にとって利益のある情報を得ることもできます。
野菜コーディネーターの資格を取得するには?
野菜コーディネーターの資格はがくぶんの野菜コーディネーター養成講座を受講・修了することで取得できます。
野菜ソムリエとは違い、通信講座を修了するだけで資格を取得できるため、時間を確保しにくい様な人でも資格取得が可能です。
また、資格試験も自宅で行うため、好きな時間に受験が可能なのが嬉しいですね。
同じなのは、講座を受講しないと資格が取得できないという点です。
いきなり試験を受けて資格取得はできないため注意しましょう。
資格階級の違い
野菜ソムリエは3階級ある
野菜ソムリエは、3つの階級があります。
・1番最初に取ることができるのが「野菜ソムリエ」
・上級資格としての「野菜ソムリエプロ」
・さらに上級の「野菜ソムリエ上級プロ」
です。
野菜ソムリエとして経験を積み、スキルアップのために野菜ソムリエプロの資格を取得することもできます。
必要に応じてステップアップできるのも大きな特徴です。
3つの階級のうち、どの資格を取得していても野菜ソムリエを名乗ることができますよ。
野菜コーディネーターは階級なし
野菜コーディネーターには階級がありません。
野菜コーディネーターの資格は1つだけなので、ステップアップするための資格もありません。
上級資格に向けての学習をすることがないため仕事に集中することができますし、1度の学習でずっと使える資格であることがメリットです。
ですが、より信頼度を高めるために、野菜コーディネーターだけではなく他の食に関連する資格を取得している人も多くいます。
受験資格の違い
野菜ソムリエは上級資格に受験資格あり
野菜ソムリエの資格試験を受けるには、基本的に講座を受講する必要があります。
講座の受講には特に制限がないため、誰でも受講可能です。
最初から野菜ソムリエプロを受講・受験もできます。
ですが、上級資格である野菜ソムリエ上級プロは、野菜ソムリエプロの資格を取得していなければ講座を受講することもできません。
野菜ソムリエとしてのキャリアアップを目指している、最初から野菜ソムリエ上級プロを取得したいと考えている場合は、まず野菜ソムリエプロの資格取得を目指しましょう。
野菜コーディネーターは受験資格なし
野菜コーディネーターの場合も通信講座の受講が必要ですが、受講するための制限はないため誰でも受験が可能です。
食に関する仕事をしている人や、既に資格を取得している人だけではなく、初めて食の勉強をするという人にも挑戦しやすい資格と言えます。
費用の違い
野菜ソムリエに必要な費用は?
野菜ソムリエの資格を取得するためには、講座の受講費用と試験料が必要になります。
例えば野菜ソムリエの場合、講座の入会金に10,800円、試験料を含んだ受講料が137,200円となるため、全部で148,000円(税込)が必要となります。
野菜ソムリエプロの場合は全部で320,500円(税込)が必要となりますが、野菜ソムリエを取得している場合は172,500円となります。
野菜ソムリエを先に取得しても、いきなり野菜ソムリエプロに挑戦するとしても、総額は変わりません。
また、野菜ソムリエ上級プロの資格取得には270,000円(税込)が必要となります。
下位である野菜ソムリエの資格取得にも10万円以上のお金がかかるため、金銭面での敷居が高いと感じる人が多いのではないでしょうか。
決して安い金額とは言えないので、金銭面も考えながら受講を検討したいですね。
野菜コーディネーターに必要な費用は?
野菜コーディネーターを取得するために必要な費用は、通信講座の受講費のみです。
がくぶんの野菜コーディネーター養成講座は38,700円(税込)となっているため、野菜ソムリエよりもかなり安価です。
そのため、気軽に食に関する資格を取得したいと考えている人にも挑戦しやすい価格となっているのではないでしょうか。
差額で他の資格取得を視野に入れるのもいいですね。
通信講座の違い
日本野菜ソムリエ協会の養成講座
資格・講座名 | 費用(税込) | 学習期間 |
---|---|---|
野菜ソムリエ | 148,000円〜 | 3ヶ月 |
野菜ソムリエの資格取得のためには日本野菜ソムリエ協会の養成講座を受講して試験を受けなければなりません。
野菜ソムリエコースの場合、
- 通学制
- 半通学制
- 通信制
の3パターンから好きなコースを選んで受講可能です。
通学コース
通学コースのメリットは、何と言っても講師の講義を直接受け、わからない部分があればその場で解決できるということです。
7科目の指定講義を、全国各地にある協会指定の会場で学びます。
もし講義の日に都合が悪くなったとしても、いつでもどの会場でも振替受講ができるため、安心して学習を進められます。
半通学制
半通学制は、通学制と通信制のいいとこ取りができるコースです。
野菜・果物の食べ比べ、コミュニケーションの講義など体感する学習の4科目を通学、その他の3科目を通信で学びます。
体感する学習を通学で行えるため、学習効率がかなりよくなるというメリットがあります。
通信制
通信制のメリットは、自分のペースで学習を進められることです。
通学制のように講義の時間に合わせて会場に行く必要がないため、自宅で好きな時間に好きなだけ学習ができます。
忙しくて講義に行くような時間が取れない人や、会場が遠くて行けないという人におすすめです。
また、テキスト版とWEB版から選択して学べるのもポイントです。
テキスト版は講義内容をテキストを使用して学習します。
WEB版では講義をWEB動画で視聴し学習をします。自分のライフスタイルに合ったものを選択して学習を進めましょう。
がくぶんの野菜コーディネーター養成講座
スクール名 | 金額 (税込) |
学習期間 |
---|---|---|
がくぶん | 38,700円 | 4ヶ月 |
野菜コーディネーターの資格を取得するためには、がくぶんの野菜コーディネーター養成講座を受講・修了する必要があります。
野菜コーディネーター養成講座は、講座を一定の成績で修了することで野菜コーディネーターの資格が取得できます。
そのため、学習から資格取得までが全て自宅で完結するのです。
会場へ試験を受けに行くということがないため、育児などでなかなか自宅を出ることが難しい人でも資格取得ができるのです。
また、自分のペースで進められるため、毎日少しずつ学習をしたり、休日にまとめて学習をするというような学習スタイルも可能です。
気軽に食の資格取得ができる講座です。
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まとめ
野菜ソムリエと野菜コーディネーターの資格は、同じようで全く異なる資格です。
認定団体だけではなく、費用、取得方法まで異なるため、両方取得しようと考えている人はどちらから取得するか迷ってしまいますね。
どちらも野菜のプロであることを証明する資格であることに間違いはありません。
自分に合った学習で資格取得ができるか、費用は予算内かどうかをしっかり確認し、資格取得を目指しましょう。