漢字検定とは?受検するメリット・難易度・勉強法・活用できる場面などを紹介

漢字検定と言えば幅広い年齢や立場の人が受検する人気の資格です。

この記事では、漢字検定を受検するメリット、級の目安や難易度、勉強方法、そして検定が活かせる仕事などについて紹介していきます。

漢字検定について詳しくわかれば、興味が湧き、試験を受けて合格したい、ひとつずつ級を上げていきたいといった目標ができるのではないでしょうか。

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漢字検定とは?

漢字検定とは、1975年に始まった漢字能力に関する技能検定です。

学校での漢字学習は「読む」「書く」が一般的ですが、漢字検定では読み書きの知識のみならず、漢字の意味や文章の中で適切に使える能力についても測ります。

漢字は年齢に関係なく気軽に学習できる事、学んだことをすぐに活かせて進学や就職にも役立つ事から、下は3歳、上は102歳と幅広い年齢層の人が挑戦する人気の検定です。

受検するメリットは?

就職や転職でアピールになる

就活では手書きでエントリーシートを記入する事が多いですが、正しい漢字をきちんと使いこなすのは基本中の基本であり、社会人への第一歩として重要な意味を持つのです。

また、志望動機は自分の言葉で企業への熱い思いを記入していく訳ですが、幼稚な言葉をダラダラと述べていても意図している事が伝わりにくくなります。

漢字検定で培った豊富な語彙力を活用し、端的にまとめられた文面はわかりやすく、社会人としての印象も良くなるでしょう。

そして、SPIなどの採用試験でも漢字検定は役立ちます。

漢字の読み書きは出題傾向の高い分野で、漢字に関して自信があれば、試験も余裕を持って臨むことができ、しっかり点数も稼げます。

面接においても、漢検合格のためにコツコツと積み重ねた努力は大きな武器となり、自己アピールにもなるでしょう。

実際、漢検を新卒採用の評価指標として活用している企業も多く、言語力はもちろん、目標に向かって学ぶ意欲もあると高く評価されるのです。

社会人としての基礎力が身につく

社会人として働いていく上で必要な基礎力も漢検によって養われます。

社会で通用する漢字能力、そして合格するための努力と前向きな姿勢は、様々な困難が待ち受ける社会の場では必須です。

基礎力が身についていると周囲からの信頼も得られ、自分も自信を持って仕事に取り組むことが出来るでしょう。

難易度や級の目安について

10級〜5級

漢字検定は10級から1級まで、全部で12段階に分かれています。

まず一番易しいのは10級で対象漢字数は80字、小学校1年修了程度のレベルです。

その次の9級は対象240字で小学2年修了程度、8級は対象440字で小学3年修了程度といったように、級が上がるにつれて対象漢字数は増え、難易度も高くなっていきます。

もし、お子様など小学生が受検するなら、学年にあった級から挑戦していくのがスムーズな進め方です。

最終的に、小学校6年生修了程度の漢字がきちんと覚えられているなら、5級の合格が目指せるでしょう。

4級〜1級

4級になると対象漢字数1322字で中学1~2年、3級は対象漢字数1607字で中学校卒業程度のレベルになっていきます。

続く準2級の対象漢字数は1940字で高校在学程度、2級の対象漢字数は2136字で高校卒業程度のレベルです。

準1級や1級ともなると大学・一般程度の能力が必要になり、対象漢字数もそれぞれ3000字、6000字と幅広くなります。

日常では見かけない漢字も出題され、四字熟語や故事ことわざ、当て字など漢字に関する幅広い知識を習得しておかなければ合格できません。

級の目安

受検する級の目安ですが3級以上になると内申書の加算対象になるため、高校受験を控えている中学生なら学年が上がるごとに3級、2級の合格を目指すのが理想です。

また、社会人であれば、初めて漢字検定に挑戦する人でも2級や1級を目指しても良いかもしれません。

勉強法について

目標や計画を立てる

何となくダラダラと勉強をしていても学力は身に付いていきません。

漢字検定の試験は毎年6月・10月・1~2月で計3回実施され、試験1ヶ月前まで申し込み可能であるため、試験日から逆算して学習計画を立てておくことが大事です。

ちなみに勉強期間の目安は4級なら約2週間、3級なら約1ヶ月、準2級は約1ヶ月半、2級は約2ヶ月とレベルに応じて学習量も必要になります。

もちろん個人差はあるので、元々漢字が苦手という人であれば、さらに勉強期間を延ばして計画を立てた方が賢明です。

いつまでに何級を取るかといった目標も明確にしておくと、勉強へのモチベーションが上がり、合格率を高まるでしょう。

問題集を探す

せっかく勉強するなら、自分に合った問題集を選ばなければいけません。

書店に行けば色々な種類の参考書や問題集が販売されていますが、暗記系の参考書と書きこみ式のワーク、過去問演習を揃えておくと、合格に必要な知識をある程度つけられます。

スキマ時間に参考書を見て暗記し、書き込み式のワークとノートを使って正確に漢字を書く訓練を行えば、知識の定着はバッチリです。

過去問演習を使って問題を解いていけば時間配分も掴めるので、自信を持って本番にも臨めるようになりますよ。

日常生活を暗記に活かす

何気ない日常生活の中にも漢字はあふれています。

ふと目にした漢字の意味や部首、熟語の構成などを考えていくと、問題集や参考書ばかりに頼らずとも自然に頭に入ってくるものです。

毎日1文字だけでも積み重ねによって知識が深められるため、普段の生活で少し漢字に意識を向けてみてはいかがでしょうか。

活用できる仕事は?

編集・校正関係

雑誌や書籍、Web記事の編集、原稿を確認した際に修正部分や調整箇所がないかをチェックする校正の仕事は、正しく漢字を使える人が向いています。

世に出た後に誤字や脱字が発見されるのはもちろん、漢字が間違いであった事すら気付かないようであれば企業の信用にもつながるかもしれません。

言葉を扱う仕事はある程度の漢字能力が備わっている事が必須であるため、漢字検定は良いアピール素材となるでしょう。

マスコミ関係

これにはテレビ局や新聞社、出版社、広告代理店などが該当します。

いずれにしても多くの人が目にする情報を発信していく業界であり、正確な言葉が求められるものです。

漢字検定に合格していれば、正しく漢字が使えるという証拠になるため、就職や転職にも有利となります。

教育関係

塾や予備校、外国人向けの日本語スクールなど、教育関係でも役立つ検定です。

国語の授業の際は必然的に漢字も教えることになりますが、漢字の知識を知り尽くした講師は生徒にも安心感を与えられ、現場では重宝されるでしょう。

まとめ

漢字検定は漢字能力が身につくだけではなく、大学入試や就職の際に有利となったり、コツコツと努力し続ける忍耐力も備えられます。

最初は試験勉強が億劫に感じられても、一つ合格するとモチベーションが上がり、さらに目標を高く掲げて勉強に取り組めるようになるものです。

少しでも興味があるなら受検してみる価値のある検定で、もしかすると長い人生のどこかのタイミングで役立つかもしれませんよ。

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記事の執筆者
LS編集部

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