数学検定とは?受検するメリット・試験内容・難易度などを紹介

数学検定という検定試験を知っていますか?

数学検定はその名の通り、数学に関する検定試験です。

数学の実用的な技能を測り、論理構成力を見るための記述式の検定試験として文部科学省に後援されています。

今回の記事では、数学検定とはどのような検定試験なのか、受験するメリット、試験の内容、試験の難易度、そして活かせる場所について説明していきます。

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数学検定とは?

数学検定とはどのような検定試験なのでしょうか。

先程、数学の実用的な技能を測り、論理構成力を見るための記述式の検定試験と書きましたが、ここではその具体的な内容について説明していきます。

まず、数学の実用的な技能とは、計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明に関する技能を指します。

そして記述式であるというところが重要なポイントです。

問題を解くためには受験者自身が計算式や文章を書くことになるため、数学に関する知識はもちろん、それらをしっかりと理解できていることが必要になります。

そのため、本物の数学力が問われる検定試験であり、取得することで数学力の証明になると言えるのです。

受験するメリットは?

ではこの数学検定は、受験することにいったいどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは大きく3つに分けて紹介していきます。

進学で役立つ

数学検定を持っていると、入学試験の際に優遇を受けることができたり、単位認定してもらえたりといったメリットがあります。

入試のときに数学検定を持っていると、学校によっては加点があるので、数学検定を持っていない人に差をつけることができ非常に有利です。

また、大学によっては数学検定を持っているだけで単位として認められるというのも、在学時の負担を減らせる大きなメリットとなるでしょう。

数学検定を受験することで、その結果から自分の苦手な分野を把握することができるため、進学や進級をするときに自分の弱点を克服することにも繋がりますよ。

SPI対策や履歴書のアピールになる

数多くの企業が採用に活用している適性検査、SPIでも数学検定が力を発揮します。

SPIには非言語と言語の2つの分野がありますが、数学が含まれる非言語分野を苦手とする人は就活生のうち約70%と極めて多いです。

実は、SPI試験の出題範囲は数学検定の準2級で74%、3級で53%も共通している部分があるため、検定で身につけた数学力を応用できます。

多くのライバルたちが苦手としている分野でも、苦手意識なく問題を解けるというのは非常に大きなメリットと言えるでしょう。

さらに、数学検定を持っていると履歴書に書くことができるので、就活やバイトの面接でもアピールして周りと差をつけることができ有利です。

プログラミングなどに応用できる

就職後にも数学検定はメリットがあります。

プログラミングと数学は類似する部分があり、数学の考え方が身についている人が有利なのです。

このように、受験や就職だけでなく社会に出てからも役に立つというのは非常に魅力的ですよね。

試験の内容は?

数学検定は、公益財団法人日本数学検定協会が実施する全国レベルの実力・絶対評価システムです。

その試験内容は、計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明を測る記述式の検定試験となります。

重要なポイントは記述式ということで、単なる解法暗記では問題を解くことができません。

もちろん、まぐれで点数がもらえるといったこともないので、数学検定の勉強をすることは数学への理解を深める一歩となります。

記述式なので、仮に答えまでたどり着けなかったとしても、途中までの計算次第では部分点がもらえることもあるでしょう。

最後まで諦めないことが重要な検定試験です。

一次試験と二次試験がある

どの級も一次試験と二次試験にわかれており、一次試験に合格すると二次試験に進むことができます。

2級からは二次試験で必須問題に加え選択問題があります。

複数の問題の中から、自分で解答する問題を選ぶというものです。

それより下の級は選択問題がないため、全ての問題が解答必須となります。

級によって受験料も異なるので注意しましょう。

難易度について

数学検定は幼児レベルから大学レベルまで、全部で15もの階級に分かれています。

正確には、数学検定と呼ばれるのは5級までで、それより下は算数検定と呼ばれています。

そのため、それぞれのレベルにあった難易度のものを受験することが可能です。

受験者は幼児から90歳代までと非常に幅広い年齢層になっています。

数学検定5級までのそれぞれの級に対応するレベルは以下の通りです。

  • 1級:大学1年生レベル(教養数学)
  • 準1級:高校3年生レベル(数学3)
  • 2級:高校2年生レベル(数学2B)
  • 準2級:高校1年生レベル(数学1A)
  • 3級:中学3年生レベル
  • 4級:中学2年生レベル
  • 5級:中学1年生レベル

このように、個人個人のレベルに応じて受験できるように細かく難易度が分かれているからこそ、様々な世代の人が受験することができているのです。

合格率について

なお、合格ラインはどの級も一次試験で70%以上、二次試験で60%以上となっています。

級が上がるに連れて合格率は低くなっており、特に1級は合格率が10%ほどと、かなり低いです。

準2級から合格率が50%を下回っており、その難しさが伺えますね。

当たり前のことではありますが、合格のためには計算ミスをしない正確さと計算自体の速さが必要になってきます。

活かせる場所は?

事務・経理

数字に大きく関わってくる仕事では、当然数学の力が非常に重要になってきます。

そのため、数学検定を受験し、正確に数を把握し計算できる数学の実力を身に着けておけば、事務・経理の仕事にも活かすことが可能です。

数字が関わる仕事は、たしかに数学力が必要なイメージがありますよね。

教育関係

数学を学ぶということは、数学特有の論理的な思考が身につくということでもあります。

人に何かを伝えたいときに、数学で培ったこの論理的思考力が役に立つでしょう。

特に教育系の分野では、文字通り人に教育を行うため、数学を学ぶ中で身につけた考え方や説明する力が大いに役立ちます。

このように、数学検定を持っていると将来様々な職業で役に立つことがわかります。

理系の仕事だけでなく、意外にも文系の仕事にも数学的な考え方が活きてくるというのが興味深いですね。

数学検定を持っていると、文系理系関係なく、様々な分野で活躍することができるため、持っていると非常に大きなメリットがあると言えます。

まとめ

今回は数学検定について説明しました。

受験のメリットや内容、難易度、そして活かせる場所など、数学検定について様々なことを知ってもらえたことでしょう。

数学検定は人生の選択肢を大きく増やしてくれるので、数学検定を受験をすることのメリットは非常に大きいです。

興味があれば挑戦してみるといいかもしれませんね。

記事の執筆者
LS編集部

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