秘書検定とは?受験するメリット・試験内容・難易度・活躍の場などを紹介

資格には様々な種類がありますが、秘書検定を知っていますか?

秘書検定というと、秘書になる人が受ける検定だと思う方も多いかもしれません。

しかし秘書を目指す人はもちろん、その他の仕事にも役立つ便利な資格です。

今回は秘書検定について、受験するメリットや試験内容、活躍の場などを詳しくご紹介していきます。

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秘書検定とは?

秘書検定は「公益財団法人実務技能検定協会」が運営・実施しているビジネス検定です。

正式名称を「秘書技能検定試験」といい、社会で働くために必要な基本常識を、試験を通して学ぶことができます。

受験資格に制限はなく誰でも受験することができ、国籍による制限もないため外国籍の方でも受験が可能です。

履歴書には3級から記入が可能で、就職の際にも役立つ資格であるため、学生からの人気が高い資格でもあります。

また、秘書検定の試験は全国各地で実施されているため、自分の住んでいるところから近い場所を選ぶことができます。

資格試験の中には、実施場所が少なく「会場に行くまでが大変」という試験もありますよね。

遠い会場まで行くのは気が重いですが、秘書検定ではそういった大変さもなく、気軽に受験できることも魅力の1つといえるでしょう。

受験するメリットは?

秘書検定について説明してきましたが、「受験するとどんなメリットがあるの?」という方も多いでしょう。

受験することで得られるメリットについて大きく3つ、詳しくみていきましょう。

マナーが身につく

秘書検定を受験するメリットの1つは、マナーが身につくことです。

正しい敬語の使いわけや、上司に対しての立ち振る舞いなど、社会で働くために必要なマナーを学ぶことができます。

会社で働いていても、正しいマナーをきちんと教えてくれる機会というのは少ないもの。

正しい敬語が使えているつもりでも、実は間違っているということも多いです。

秘書検定を通してしっかりとマナーを身につけておけば、上司や先輩とのコミュニケーションや、取引先との対応にも役立つでしょう。

就職やキャリアアップに役立つ

2つ目のメリットは、就職やキャリアアップに役立つことです。

就職の際には、しっかり自分の魅力を伝えておきたいですよね。

秘書検定の資格を持っていると、社会に必要な基礎知識を身につけていることをアピールできます。

そのため「就活でアピールできるものが何もない…」「就職に役立つ資格が欲しい」という場合にもおすすめな資格です。

メールや電話などの業務に強くなる

3つ目のメリットは、メールや電話などの業務に強くなることです。

秘書検定では正しい電話対応や、メール・ビジネス文書の作成などを身につけることができます。

これから社会人になる学生の場合、そういった経験がなく「どうやったらいいかわからない…」と思うことも多いのではないでしょうか?

社会に出る前に正しいやり方を身につけておけば、焦ることなく対応ができるため、入社早くから活躍することができるでしょう。

試験の内容について

理論と実務に分けて出題

秘書検定の試験は、1級から3級まで全ての級位で、理論と実務に区分された問題が出題されます。

理論では「秘書として必要とされる資質」「職務知識」「一般知識」が出題され、実務では「マナー・接遇」「技能」が問われます。

理論と実務、それぞれ60%以上の正解がないと合格にはなりません。

出題形式について

出題形式は、準1級・2級・3級はマークシート方式の選択問題と記述問題、1級ではすべて記述問題です。

さらに、1級・準1級は筆記試験に合格すると面接試験があります。

面接試験ではロールプレイングを行い、上司への報告や上司の来客への対応などを実践し評価されます。

知識だけでなく実践的な能力を問われるため、2級・3級に比べて難易度も高めです。

併願受験も可能

2級と3級、準1級と2級は併願受験が可能です。

併願することで割引などはありませんが、同日に2つの試験を受けられるため、申し込みの手間を省くことができます。

併願用のテキストなどもあるので、併願受験を考えている場合には購入を検討してみるのも良いでしょう。

試験の難易度について

秘書検定は3級から1級まであり、級位によって難易度が変わります。

3級

3級では上司へのサポート方法や、感じのよい対応方法など基本的な職場での常識が出題されます。

基礎的な部分が多いため、合格率も高くそれほど難しくはないでしょう。

そのため、高校生の受験が多い級位です。

2級

2級では3級での基礎的な部分を、少し複雑にした問題が出題されます。

上司へのサポートの優先順位を考えたり、感じのよさだけでなく効率を考えた仕事の方法などです。

独学でも合格可能なため、難易度はそれほど高くはないと言えるでしょう。

大学生や社会人が多く受験しています。

準1級

準1級では、秘書としての判断力や対応力などを問われます。

筆記試験の合格後には面接試験があるので、2級・3級よりも難易度がグッと上がります。

大学生・社会人の受験が多く、就職面接対策のために受験する人が多い級位です。

1級

1級では上司が動きやすいように先を読む力や、秘書がどういった行動をとるべきなのか自力で判断する能力を問われます。

選択問題がなく記述問題だけの出題なので、自分で考えて答えを埋めなければなりません。

出題方式の観点からも、他の級位に比べて難易度はかなり高いと言えるでしょう。

また、準1級と同様に面接試験があります。

上級秘書としての能力を問われるため、日頃の仕事のやり方を振り返るために受験する社会人が多い級位です。

ちなみに1級・準1級は難易度も高く、合格率も4割以下と低めになります。

合格するには、事前にしっかりと勉強することが必要でしょう。

活躍の場は?

秘書検定の資格を取得することによって、秘書として活躍することができます。

秘書になるために資格が必須なわけではありませんが、会社によっては取得を歓迎しているところもあるため、持っていたほうが有利であることは間違いないでしょう。

入社後も勉強した知識を生かしてすぐに活躍することができます。

また、秘書以外の仕事にもスキルアップに役立てることが可能です。

会社で働いていると、時には判断が難しい対応をしなければならないときもあります。

長年働いている場合でも、どうすべきか迷ってしまうこともあるものですよね。

秘書検定では正しい判断力・対応力が身につくため、難しい判断が必要な事態にも対処が可能です。

特に1級は難易度が高く、上級秘書としての能力を身につけられるため、合格できれば大いに役立つでしょう。

秘書検定は持っていて損のない資格

日本の社会ではビジネスマナーが重視されているため、正しい対応ができないと会社からの評価が下がってしまうこともあります。

そのため、正しい対応や判断力はしっかりと身につけておきたいスキルです。

秘書検定は社会に必要な知識やマナーが身につき、これから就職する学生やキャリアアップしたい社会人におすすめの資格です。

「何か役立つ資格が欲しい」と思ったときは、受験を検討してみてはいかがでしょうか?

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記事の執筆者
LS編集部

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