マイナンバー実務検定とは?受検するメリット・試験内容・難易度などを紹介

2016年1月から導入されたマイナンバー制度。

「なんとなく理解はしているけど、詳しくはわからない」という方も多いのではないでしょうか?

マイナンバー制度の正しい知識を身につけたいときに役立つのが、マイナンバー実務検定試験です。

この記事ではマイナンバー実務検定の詳細について、受検するメリットや試験内容、難易度などを解説していきます。

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マイナンバー実務検定とは?

マイナンバー実務検定は、財団法人全日本情報学習振興協会が主催する民間資格です。

マイナンバー制度や法律を理解し、正しい対応が行えるようにすることを目的とした試験になっています。

マイナンバー制度が開始される少し前の2015年8月から始まりました。

国籍・年齢等に制限はなく、誰でも受検が可能です。

試験は年に4回実施されており、3級から1級までの級位があります。

3級は社会人だけでなく、学生など幅広い年齢を対象としており、マイナンバー制度の一般的な知識を身につけることが可能です。

1級・2級では専門的な知識を身につけられるため、企業や官公庁での実務でマイナンバーを取り扱う人を対象としています。

協会が指定する全国各地の会場で開催され、オンラインでの受検も可能です。

オンライン受検は、インターネット環境があればどこでも受検ができます。

近くに会場がない場合や自宅で試験を受けたい場合などに利用すると良いでしょう。

申し込み方法は、

  1. インターネット
  2. 郵送

のどちらかです。

インターネットからの申し込みは簡単にできるため、特にこだわりがなければインターネットからの申し込みがおすすめです。

試験に無事合格すると、合格証書と認定カードが発行されます。

また、公式サイトで「合格者ロゴ」が使用できるようになり、マイナンバー実務検定に合格していることを証明することができます。

ロゴは名刺などに印刷して使用が可能です。

検定合格者であることのアピールに役立つでしょう。

受検するメリットは?

マイナンバー実務検定を受検することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、受検するメリットについて解説していきます。

プライバシーについて理解が深まる

マイナンバー制度は便利ですが、悪用されやすいことも事実です。

海外では不正に使用された事例も多く、慎重に扱う意識が必要です。

自身のプライバシーを守るためにも、マイナンバー制度の知識を身につけておくことは有効と言えるでしょう。

マイナンバー実務検定はマイナンバー制度の基礎知識・取り扱い方を学べますので、悪用のリスクを抑えることができます。

就職や転職でアピールになる

企業でもマイナンバーの取り扱いは大変重要であり、情報漏洩には注意しなければいけません。

万が一情報漏洩してしまった場合は企業の信用低下などにつながるため、厳重な管理が必要です。

マイナンバー制度の知識は、会社での実務でも大いに役立つと言えるでしょう。

マイナンバー実務検定でしっかりと知識を身につけておけば、就職や転職にも役立ちます。

面接時にアピールする資格が欲しいときなどに、取得するのも良いでしょう。

また、学生の場合は割引が適用されますので、これから就活をする学生の方にもおすすめです。

資格試験は受検料・テキスト代・交通費など、何かとお金がかかるものです。

「お金があまりない」という学生の方には、割引があるのは嬉しいポイントですよね。

試験当日には学生証での確認があるため、忘れないように気をつけましょう。

試験の内容は?

マイナンバー検定試験は、1級・2級・3級全てマークシート方式での出題です。

公式サイトに各級の出題範囲が掲載されていますので、事前に確認しておきましょう。

3級では?

3級では、日常生活におけるマイナンバー制度の仕組みの理解について問われます。

問題数は50問、制限時間は60分です。

2級では?

2級では企業でのマイナンバーの取り扱い方などが問われ、3級よりも出題範囲が増えます。

問題数は3級より少し多い60問で、制限時間は90分です。

1級では?

1級は2級の試験範囲と同じですが、

  1. 特定個人情報の適正な取り扱いに関するガイドライン(行政機関等・地方公共団体等編)
  2. 金融業務に置ける特定個人情報の適正な取り扱いに関するガイドライン

の2つから、それぞれ5~10問程度出題されます。

問題数は80問、制限時間は120分と長時間の試験です。

公式サイトにはサンプル問題が掲載されています。

どのような問題が出題されているか気になる場合に見ておくといいでしょう。

また、試験は1級・2級・3級どの級からでも受検が可能です。

自信がある場合は、いきなり1級にチャレンジするのも良いでしょう。

難易度について

マイナンバー実務検定の試験は、70%以上の正解で合格となります。

ただし、問題の難易度によって調整されるため、正解率70%以下の場合でも合格になることもあります。

あまり結果に自信がない場合でも合格できる可能性はありますので、気を落とさずに結果を待ちましょう。

3級の難易度は?

3級は合格率も高く、それほど難しくはありません。

公式のテキストをしっかり読み込んでおけば対応できます。

2級の難易度は?

2級はテキストだけでも十分ですが、それだけで心配な場合には過去問題集もやっておきましょう。

どのような問題が出題されているのか傾向をわかっておけば、合格率もグッと上がります。

1級の難易度は?

1級は前述した通り、ガイドラインからの出題もあります。

テキストだけでなく、ガイドラインの学習もしておきましょう。

試験対策講習会もある

また、財団法人全日本情報学習振興協会では試験対策講習会も実施しています。

弁護士や協会特任講師が解説してくれますので、より理解を深められます。

しっかり知識を身につけたい場合やテキストでの勉強が苦手な方にもおすすめです。

試験と同時申し込みをすることで割引が適用されるため、お得に受検できるメリットもあります。

活かせる場所は?

マイナンバー実務検定の詳細について解説してきましたが、資格取得後の活躍の場が気になる方も多いでしょう。

マイナンバー実務検定を取得すれば、

  • 経理業務
  • 金融・医療業界

などで活躍が期待できます。

詳しく見ていきましょう。

経理業務

マイナンバーは給与の支払いなどの経理業務にも必要になるため、知識があれば経理の仕事に役立ちます。

「仕事に活かしたい」という理由で、マイナンバー実務検定を受検している経理職の方も多いです。

これから経理の仕事をしたいと考えている方や仕事のスキルアップをしたい場合にもおすすめです。

金融・医療業界

マイナンバー制度の利用用途は、金融・医療などの分野にも広がっていく予定です。

マイナンバー実務検定1級では、金融機関でのマイナンバーの取り扱い方や高度な法律の知識を身につけることができます。

1級に合格すれば深い知識が得られるため、金融・医療業界での活躍が期待できるでしょう。

最後に

マイナンバー制度の利用用途は拡大しているため、今後は様々な場面で使用する機会が増えることが予想されます。

しかし、情報漏洩するリスクもあるため、正しい知識が必要となります。

マイナンバー実務検定を取得すれば、マイナンバーの取り扱い方や法律の知識を身につけることが可能です。

就職・転職や自身の個人情報保護のために、受検を考えてみてはいかがでしょうか。

記事の執筆者
LS編集部

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