今やアニメは社会現象巻き起こすほど、国民全員が見ていると言っても過言ではありません。
そんなアニメ業界でキャラクターに声を吹き込むのが声優です。
将来の夢に声優を挙げる学生も多く、憧れの職業の1つでもあります。
声優になるために基礎を学ぶ場所の1つが、声優専門学校です。
高校を卒業・もしくは高卒認定試験に合格していれば誰でも入学資格があるため、進路として考えている高校生も多くいるのではないでしょうか。
今回はそんな専門学校の中でも、おすすめの学校・養成所を紹介します。
1. ヒューマンアカデミー
全員にオーデションを受けるチャンスがある環境
ヒューマンアカデミーでは、声優プロダクションとの連携に力を入れており、なんと学生全員にオーディションのチャンスがあります。
どんな専門学校も全員がオーディションを受けられると思いきや、実際はそうではないということがほとんどです。
ヒューマンアカデミーには学内マネージャーが在籍しており、学生1人1人にマンツーマンで徹底的にサポートをします。
そして、最終的にはプロダクション所属を一緒に勝ち取っていくのです。
また、1年間にあるオーディションの回数はなんと350回を超え、ほぼ毎日オーディションを受けるチャンスがあります。
どんな学生でも、希望する全員がオーディションに参加できるということは、声優プロダクションとの大きな信頼関係があるという証拠でもあるのです。
2年間の充実したカリキュラム
ヒューマンアカデミーの声優専攻は2年制のカリキュラムとなっています。
まず、1年前期では声優になるための基礎学習です。
コミュニケーションゲームやエチュードなどを通し、対話力や演技力を身につけていきます。
後期では発表や公演で人前に出る経験を積むことで、エンターテインメント性が育ち、プロの自覚が身につくのです。
さらに2年前期では、選択授業で応用力を身につけます。
声優としての演技力だけではなく、幅広い現場で活躍できるよう、トーク力や歌唱力といったスキルを、現場実習などを通して習得していきます。
後期は実際のオーディションに向けた対策です。
模擬オーディションやセミナーを重ねることで、自己PRや質疑応答などにスムーズに対応できるようにしていきます。
このようなプロダクション連携によって生みだされたカリキュラムで、生徒をプロへと導いてくれるのです。
主な卒業生
ヒューマンアカデミー声優専攻の主な卒業生を紹介します。
「モブサイコ100」影山茂夫役や、第11回声優アワード新人男優賞で知られる伊藤節生さん、「あそびあそばせ」野村香純役、「魔法陣グルグル 」ククリ役の小原好美さんなどです。
他にも活躍している卒業生や、在学中に声優デビューを果たした生徒も大勢います。
公式サイト
>>『ヒューマンアカデミー』の公式サイトはこちら
2. アミューズメントメディア総合学院(AMG)
初心者でも2年でプロダクション所属を目指せる
アミューズメントメディア総合学院は、演技初心者でも2年でプロダクション所属を目指せる学校です。
その秘密は、在学中からでも声優デビューが目指せる「AMGインターンシップ」にあります。
在学中からプロの現場で仕事が出来る環境が校内に整っているため、常に現場を意識して声優の学習ができるのです。
もちろんアニメだけではなく、外国映画の吹替え・ナレーション・ラジオパーソナリティなど様々な現場に対応しています。
このような環境だからこそ、毎年たくさんの在校生が声優デビューを果たしているのです。
よく他の専門学校で行われるのは、1日で多数の声優プロダクションが参加する合同オーディションです。
色々なプロダクションが1人の生徒を見るため、どうしても緊張してしまったり、失敗したらどうしようと色々なことを考えてしまいます。
ですが、AMGの場合は合同オーディションではなく1日1社のオーディションなので、1社ずつしっかり対策を練ることもできますし、自分の力を最大限発揮できるのです。
講師全員が現役声優!
AMGの講師はなんと全員が現役声優で、豊富な経験を積んだプロです。
例えば、「サザエさん」ノリスケ役、「テイルズ オブ ジ アビス」ガイ・セシル役などで有名な松本保典さん、「スラムダンク」赤木晴子役の平松晶子さんなどです。
アニメ好きなら一度は聞いたことのあるキャラクターを演じる声優が講師を務めており、憧れの声優から指導を受けられます。
主な卒業生
AMGの卒業生は、第一線で活躍する声優が大勢います。
「FAIRY TAIL」ナツ・ドラグニル役、第1回声優アワード新人男優賞の柿原徹也さん、「宙のまにまに」明野美星役の伊藤かな恵さんなど、数多くのアニメで主演を演じる声優ばかりです。
他にも、たくさんの生徒が在学中に声優デビューを果たしています。
公式サイト
>>『アミューズメントメディア総合学院』の公式サイトはこちら
3. インターナショナル・メディア学院(IAM)
対面授業だけではない、IAM独自の受講方式
インターナショナル・メディア学院は、日本全国に校舎を構えながらも色々な方法で授業を受けることが可能な声優養成所です。
双方向オンラインレッスンは、日本全国はもちろん、なんと海外でも受けられるため、通うことが難しい人にぴったりです。
また、YouTubeオンラインレッスンは、いつ、どこにいても何度でも授業を受けることができます。
復習としてレッスンをするのもいいですし、苦手な分野を克服するために受講している人もいます。
色々なレッスン方法がある中で、メインとなるのはやはり通学レッスンです。
日本全国に19校舎があるため、自分の通いやすいところで講師からのレッスンを受けられます。
決まった校舎だけではなく転校も可能で、ハワイ・香港・フィリピンなどにも校舎があります。
レッスン費は年間一括で支払う専門学校や養成所が多い中、IAMは月謝制となっているのも魅力の1つです。
まとまったお金が用意できなくても、すぐに声優のレッスンを始められます。
堀川りょう学院長が直接指導する、実力に合わせたカリキュラム
IAMの学院長を務めるのは、「DRAGON BALLシリーズ」べジータ役、「名探偵コナン」服部平次役で有名な堀川りょうさんです。
声優としての経験、知識とテクニックを活かし、生徒1人1人に徹底的にレクチャーしています。
また、他の講師も現役声優として有名な人ばかりです。
「名探偵コナン」遠山和葉役、「新世紀エヴァンゲリオン」惣流・アスカ・ラングレー役の宮村優子さんなど、有名声優から指導を受けられます。
そんなIAMですが、実践的なカリキュラムが用意されており、在学中からプロの声優になるための経験を積んでいくことが可能です。
ベーシックコース
3つのコースのうち、初心者向けなのがベーシックコースです。
発音・滑舌・アクセント・感情解放・文章読解などの声優・俳優になるために必要な演技に関する基礎を学びます。
アニソンベーシックコースでは演技だけではなく、ボイトレ・マイクパフォーマンス・作詞作曲などの歌に関するレッスンも受けられます。
アドバンストコース
1年以上基礎を学んでいたり、同等のスキルを持っている経験者は、アドバンストコースの対象です。
ラジオドラマ・ナレーション・アフレコ・セルフプロデュースなどの応用実践や、表現力に磨きをかけていきます。
アニソンアドバンストコースは、オーディション対策や現場に出るための心構えなどを学びます。
プロコース
最後のプロコースは、プロとして出演料を受け取りながら、もっと活躍を目指すためにレッスンを重ねます。
また、色々な番組のオーディション参加を積極的に行うようにしていきます。
主な卒業生
IAMの卒業生には、「アイドルマスター シンデレラガールズ」神谷奈緒役の松井恵理子さんなどがいます。
他にも「ラブライブ!サンシャイン!!」小原鞠莉役、第7回アニソングランプリファイナリストの鈴木愛奈さんなども有名です。
日本全国に校舎があるため、色々な地方から声優を目指している人が集まっています。
やはり通いやすさとレッスンの受けやすさ、料金形態などから入学希望者が多くいる養成所です。
公式サイト
>>『インターナショナル・メディア学院』の公式サイトはこちら
4. 東京アナウンス学院
日本初の本格声優教育機関
東京アナウンス学院は、日本初の本格声優教育機関です。
声優を目指す学科である放送声優科は、1972年に日本ではじめて本格的に声優を育成する教育課程を取り入れました。
今までで積み重ねてきた声優教育のノウハウで、徹底的に演技力を身につけるカリキュラムが構築されています。
また、東京アナウンス学院はTBSの教育事業本部がアナウンサーの教育を行うために作った学校を母体としているため、より現場に近い環境で授業を受けることができるのです。
授業では、実際にテレビ放送されたアニメを使用してアテレコを実施しています。
例えば「K RETURN OF KINGS」「かくりよの宿飯」「えんぎもん」「ラストエグザイル -銀翼のファム-」など、有名な作品ばかりです。
実際にアテレコを行うことで、自分の演技と実際に演じた声優の演技を比較できるため、より実力を高められます。
ベテラン声優・俳優が1人1人の個性に合わせて徹底指導
東京アナウンス学院の放送声優科には、アテレコと舞台公演の2つのゼミがあります。
ゼミには11人の講師がおり、講師は全員現役声優・俳優として第一線で活躍しており、それぞれ専門性の高いテーマで指導を行っています。
また、声優やナレーターなどの声の仕事のオーディションを受けるために欠かせないのがボイスサンプルです。
東京アナウンス学院では、声優デビューをサポートするために、ボイスサンプルの製作も学校内で行っています。
付属の録音スタジオで製作するため、クオリティはお墨付きです。
しかもオーディションの内容に合わせて製作するため、そのときの実力をしっかりと反映させることができます。
放送声優科応援プロジェクトとして、声優プロダクション・劇団によるワークショップも開催しています。
特別講座・模擬オーディションなどを授業時間以外に実施しており、アテレコやお芝居の現場から最新の情報を得ることができ、デビューにつながる絶好の機会にもなるのです。
主な卒業生
東京アナウンス学院は1972年開校であることから、ベテラン声優なども多く輩出しています。
特に有名なのは、次の方々です。
- 「フルーツバスケット」花島咲役、「アイドリッシュセブン」小鳥遊紡役などの佐藤聡美さん
- 「うたの☆プリンスさまっ♪シリーズ」一十木音也役など、歌手としても活躍中の寺島拓篤さん
- 「ONE PIECE」ウソップ役、「名探偵コナン」工藤新一/怪盗キッド役などの山口勝平さん
- 「フルメタル・パニック!」千鳥かなめ役、「犬夜叉」日暮かごめ役などのゆきのさつきさん
設備の整った歴史ある学校で、声優としての実力を高められるのです。
公式サイト
>>『東京アナウンス学院』の公式サイトはこちら
5. 東京アニメーションカレッジ専門学校
3年間で、声優としての実力を確実に身につける!
東京アニメーションカレッジ専門学校には様々な声優になるための学科がありますが、1番人気が高いのが3年制の総合声優コースです。
声優総合コースでは、アニメ・外画・アニソン・舞台など、マルチな声優を目指すためのことを学びます。
声優と言えばアニメ声優を指すことがほとんどですが、他にも外画・アニソン・舞台など、色々な分野で活躍することが可能です。
3年間でじっくり時間をかけ、自分の適性を探りながら技術を習得していきます。
「声優」の全分野を学びたい、どの分野を伸ばしたいか決まっていない人にもおすすめです。
また、どのコースにも共通しているのが、1クラス15〜20名の少人数クラスだということです。
少人数でじっくりと声優になるための基礎を学ぶことで、実力が確実に身につきます。
東京アニメーションカレッジ専門学校は「声優事業社協議会」賛助会員となっているため業界との繋がりも濃く、その繋がりから生徒の声優デビューをバックアップしています。
業界の動向の最新情報が常に入る環境や、外部のオーディションなど、在学中から積極的に現場の経験が積めるのです。
プロ講師からの指導以外にも、有名声優を招いてのセミナーも
東京アニメーションカレッジ専門学校で指導を行うのは、現場経験の豊富なプロの講師陣です。
基礎から応用まで直接指導し、声優としての実力を積んでいきます。
少人数クラスであるため、1人1人への指導にしっかりと時間を充てることができ、濃い指導ができるのです。
講師を務めるのは、「もののけ姫」アシタカ役、「風の谷のナウシカ」アスベル役の松田洋治さん、「NARUTO」5代目火影・綱手役の勝生真沙子さんなど、現在も大活躍している声優さんばかりです。
また、ゲストを呼んだ特別授業も実施しています。
ゲスト講師は年間を通して業界の第一線で活躍している声優ばかりです。
例えば、
- 「FAIRY TAIL」ナツ・ドラグニル役、歌手としても活躍中の柿原徹也さん
- 「鬼滅の刃」竈門炭治郎役の花江夏樹さん
- 「七つの大罪」キング役の福山潤さん
などを招いてトークショー・質疑応答・アフレコ指導などを行っています。
特別授業を通して、在学中からプロの世界を肌で感じることができるので、モチベーションアップにも繋がります。
主な卒業生
東京アニメーションカレッジ専門学校の卒業生には、「やくならマグカップも」青木十子役の本泉莉奈さんなどがいます。
声優として仕事をしていくためには事務所への入所が必須です。
そのために、卒業前に全員が参加する事務所のオーディションを校内で実施します。
90社以上の事務所が来校するオーディションもありますし、1社1社個別に行う単独オーディションもあります。
公式サイト
>>『東京アニメーションカレッジ専門学校』の公式サイトはこちら
まとめ
どの専門学校・養成所も、初心者から始めて2、3年でプロを目指せるところばかりです。
加えて、充実した機材などの現場環境や、オーディションのチャンスなどがあるため、どの学校にするか迷ってしまいますね。
重要なのは、ホームページの情報だけで決めるのではなく、自分の目で見て、合っているかを確かめることです。
合っている学校でないと、自分の実力が最大限まで伸びませんし、中退の原因にもなってしまいます。
気になる学校は、まずは資料請求をしてオープンスクールなどに行ってみるのがおすすめです。