病院勤務の介護士の仕事内容は?施設勤務との違い・給与・人間関係など紹介

私は、介護士として病院で12年勤務しています。

正直、給料は低く、介護士は楽な仕事ではありません。

ですが、その中には患者や家族の役に立てるやりがいもあります。

高齢化社会の中で介護士をこれから目指していく方も多くいるのではないでしょうか?

そこで今回は、

  • 病院勤務の介護士の仕事内容
  • 1日の仕事の流れ
  • 給料や待遇面

などについて記事にしました。

施設勤務との違いにも触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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介護士の病院業務の主な仕事内容は?

入院患者の中には、身体の自由が利かない方も多いため、そういった方々が快適に療養生活を送ることができるよう介助するのがメインになります。

病院で働く介護士が行う主な業務は、以下の通りです。

  • 食事や入浴、排泄、移動などの介助業務
  • 場所によっては検温
  • 毎週、使用ベッドのシーツ交換
  • 毎日のベッド清掃といった感染対策
  • レントゲンなどへの案内
  • 必要物品の補充、検体運搬

病院勤務の場合は、地域包括ケア病棟、療養病棟、回復期リハビリテーション病棟などがある為、どこに勤務するかでも求められることは変わってくるでしょう。

施設勤務の介護士との違いは?

目的の違い

病院勤務の介護士の場合は、ケガや病気などで入院している患者に対して、病気やケガの治療・回復・退院を目的とした医療サービスを提供しています。

一方の介護施設では、高齢者などの要介護者に対し、「生活の質を向上し、生き生きとした生活を送ってもらう」ことを目的としている点が、病院との最も大きな違いだと思います。

病院勤務の場合は同じ患者さんと接するのはあくまで入院〜退院までになるのです。

対象者の違い

さらに、介護施設にいるのは介護を必要とする利用者に対してですが、病院では主に入院患者に対しての療養サポートになります。

病院では、介護を必要とする利用者というよりは、主に入院患者を相手としています。

病院の入院患者は、事故や病気といった理由で一時的に介護業務や生活援助、リハビリ、療養を必要としている人がほとんどですので、その点が施設勤務との大きな違いでしょう。

外出やイベントの有無

その他にも、病院勤務の場合は外出することがありません。

施設勤務の場合は送迎があったり、訪問介護の場合もあり、外出することが多いでしょう。

さらにイベントごとの多さも変わってくると思います。

病院勤務の場合は、あってクリスマス会などですが、施設勤務の場合はお誕生日会やイベントごとも多くあると思います。

業務以外に準備することなどもあり負担が増えたりするので、外出とイベントの少なさは病院勤務のメリットでもあると思います。

介護士の1日の仕事の流れは?

1日の流れは以下の通りです。

1日の仕事内容

8:15 出勤、情報収集

8:30 食事介助、下善、口腔ケア、誘導

8:55 朝礼

9:10 検温、入浴介助

10:00 オムツ交換、体位交換

11:15 体位交換、食事誘導

12:00 昼食、食事介助

13:00 休憩

14:00 カンファレンス

15:00 レクレーション、シーツ交換等

17:00 退勤

私が働く病院では、「早出・日勤・遅出・準夜勤・深夜勤」の5パターンあり、シフト制になっています。

5パターンあるので、休みがあるようでないようなものに感じることがあります。

正直、病院勤務の場合は、二交代勤務の病院の方が身体的には楽なのでおすすめですよ。

介護士の病院勤務の良い点としては、残業がほぼゼロ!

あっても月5時間程度で時間の管理はきっちりしています。

その点は病院勤務の良い点かなと感じています。

介護士の病院業務の給与、待遇面は?

病院勤務の場合でも、基本給は低く、主に手当でカバーされているところがほとんどだと思います。

基本給が12万〜というのは介護業界ではザラにあります。

ここがポイント!

病院勤務の場合の給料は平均で300〜400万円程度ですが、無資格者の場合はそれよりも低くなると思います。

また、日祝勤務や夜勤を増やすことで給料が少し変動すると思います。

病院勤務で加算される手当には以下のようなものがあります。

  • 夜勤手当
  • 勤続勤務手当
  • 役職給
  • 棒給
  • 家族手当
  • 通勤手当
  • 時間外手当
  • 日祝手当

ワークライフバランスは取りやすい

実際に病院で働いていても、介護はきつい仕事内容の割に低賃金であり、給料が安いことに不満を持って離職する介護士仲間は正直多いです。

でも、介護職は地域、施設形態、介護職種によって給与水準に差があるので、働き方を見直すことで今よりもっと高いお給料で働くことは可能だと思います。

また、介護士は求人に困らないので、ワークライフバランスが取りやすいと思います。

私の女性の同僚の方は、結婚を機に働き方をパートや派遣に変えたりして、生活スタイルに合わせて雇用形態を変えたりしていました。

病院勤務で医師・看護師との関係性は?

医師はあまり関わらないことも

医師との関係は大きな病院になるにつれて薄くなり、関わりはほとんどないでしょう。

一方で個人病院になると医師との距離は近く感じると思います。

ただし、常に接してる訳ではないのでそこまで関係性に悩むことはないでしょう。

1番関わるのは看護師

看護師さんは、自分に合わない人が1人は絶対にいると思った方が良いでしょう。

それを乗り越えたら病院勤務での人間関係は心配ないと思います。

1番関わるのは看護師さんですので、そこを理解しておきましょう。

病院勤務の仕事で1番しんどい仕事内容は?

一人一人同じ対応をしていたらダメで、患者によって対応を考える点が難しく、しんどい点です。

患者さんとのちょっとしたやりとりの中で言葉に注意しなければならない点があると思います。

どの患者さんも同じように対応していても、人によっては怒り出したり、もっとこうして欲しいと言った要望をされることもり、病気によって患者への対応を変える必要もあります。

その為、病気に関する知識を常に勉強して増やしていかないといけないのが病院勤務の難しさでしょう。

介護士は常に患者と接している為、患者が看護師長や上司に文句をいった場合に矛先が介護士に向きやすく、よく説教されやすいポジションであるのもしんどい部分でしょう。

扱うものも多いので物品の名前を覚えたりするのも大変な点だとおもいます。

まとめ

今回は、介護士の病院勤務についてまとめました。

介護士はきつい仕事ですが、患者の役に立てる喜びがあるから続けることができています。

患者やご家族からありがとうと言われると一気に心が救われると思います。

病院勤務には病院勤務の難しさがありますが、学ぶことが多いのも事実です。

どこの地域にいても介護士という職は必要とされているので、求人には困らないと思います。

介護士をこれから目指す人の少しでも参考になれば嬉しいです。

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記事の執筆者
LS編集部

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