難しいイメージがある心理学ですが、アドラー心理学は考え方がシンプルで生活や仕事に取り入れやすい特徴があります。
アドラーは「人の悩みは対人関係がすべて」と断言しているのです。
また、心の持ち方一つで自分を変えられることも説いています。
この記事では、アドラー心理学の特徴やメリット、「アドラー心理学検定1級」のオンライン講座について解説しています。
アドラー心理学とは?
資格・講座名 | 費用(税込) | 学習期間 |
---|---|---|
アドラー心理学検定1級 | 21,780円 | 1〜3ヶ月 |
アドラー心理学は、オーストリア出身のアルフレッド・アドラー(1870〜1937)が提唱しました。
同時代を生きた同郷のジークムント・フロイトやスイス出身のカール・グスタフ・ユングと共に「心理学の3巨匠」と称されています。
フロイトが「人の行動は無意識に決まっている」と提唱したのに対し、アドラーは「心の持ち方を変えれば、意識も行動も変えられる」と説いたのです。
無意識が行動を決め、無意識だからこそ人の本質は変えられないと説くフロイトの心理学は、分析に重点が置かれています。
一方、アドラーは周囲と良好な関係を築き、悩みを解決してポジティブに生きるための心の持ち方に重点を置きます。
アドラー心理学で重点が置かれるのは、下記の2つです。
勇気づけ
アドラーの心理学では、勇気を持ち、物事を前向きに捉えることを重視します。
勇気やポジティブな思考があれば、自殺や引きこもり、破壊的な人間関係には陥らないということです。
- 失敗も成功へのステップアップだと捉え、落ち込まずに再挑戦する勇気
- 人からの意見をネガティブではなくポジティブに受け取る
といったことが例として挙げられるでしょう。
そうすることで停滞せず前に進み、物事を好循環させられます。
共同体感覚
グループへの所属感や信頼感、貢献感の総称が「共同体感覚」です。
居場所がない、仲間がいない孤独感、自分のことばかりで他者への信頼や思いやりがない状態では健康な精神状態を保てません。
孤独感と不健全な精神状態はネガティブな思考になりがちでもあるので、「勇気づけ」からも遠のいてしまいます。
また、アドラーが断言する「人の悩みは対人関係がすべて」からも、共同体感覚を満たすことは重要です。
公式ページ
>>「アドラー心理学検定1級講座」の公式サイトはこちら
学習するメリットは?
自分を変えることができる
フロイトの心理学のように人の言動は無意識に決まっていると考えてしまうと、自分は変えられないとも受け取れます。
アドラーの心理学は勇気を持つことで、自分の行動は変えられるという考え方です。
たとえば、失敗を恐れて物事から逃げてしまうことに悩んでいる人を、恐怖を克服し失敗や挑戦を前向きに捉えられるように導くのがアドラーの心理学です。
物事の考え方がシンプルになる
失敗したらどうしよう、周りはどう思うだろう、といった考えても解決しない悩みから解放されます。
物事に挑戦する場合は成功だけを考え、失敗からも成功に結びつけるので、考え方がシンプルになります。
悩みとの向き合い方が分かる
アドラーは「人の悩みは対人関係がすべて」と断言しています。
実際、うつなどの心の病気や自殺、引きこもりなどは対人関係に原因がある場合が多いでしょう。
アドラーの心理学で重視する「共同体感覚」では、良好な人間関係を築くヒントやきっかけが説かれています。
対人関係の問題への対処方法が分かるので、悩みと向き合い解決できるようになるでしょう。
周囲の人を良好な精神状態に導ける
ポジティブな思考、所属するグループへの信頼や貢献を重視するアドラーの心理学は、周りの人も良好な精神状態に導くことが可能です。
ネガティブな思考に陥る原因は、他者からの非難が大部分を占めます。
相手の言動に関してもポジティブに捉えることで、相手に対しても「勇気づけ」を促せるのです。
また、自己中心的にならず、グループへの貢献度についても意識するアドラーの心理学を共有することは、グループ全体の精神状態の健全化にもつながるでしょう。
講座の特徴は?
アドラー心理学検定1級の講座は、テキストによる通信教育とオンライン学習を組み合わせていることが特徴です。
そのため、スマートフォンやタブレットを使えば、場所を選ばず学習できます。
仕事の休憩時間や公共機関での移動中などの隙間時間を有効に活用できるでしょう。
各学科は解説動画と確認テストがセットになっています。
テキストで予習し、動画で理解を深め、テストで理解度を確認できるプログラムです。
また、すべての動画学習を終えるとオンラインで試験を受けられます。
試験会場に行く必要や、試験に都合を合わせる必要はありません。
試験に合格すると、約1カ月後に内閣府が認証する日本統合医学協会認定の資格、「アドラー心理学検定1級」が送付されます。
学習の流れは?
テキストが届き、オンライン講座にログイン
アドラー心理学検定1級講座を申し込むと、テキストが届けられ、オンライン講座にログインできるようになります。
学習期間は1〜3カ月に設定されています。
テキストで予習、オンライン講座で理解を深める
テキストで予備知識を得てからオンラインの解説動画を視聴することで効率的な学習が可能です。
解説動画の視聴履歴や確認テストの結果などを一括管理できるため、学習の進み具合と理解度を把握できます。
確認テストを繰り返し、試験を受ける
確認テストは何度も繰り返せるので、定期的に解き、知識を定着させます。
試験と同じ問題形式なので、試験のイメージをつかみやすいでしょう。
十分に理解できたら試験を受け、合格できたら約1カ月後に送られる資格認定証を受け取り終了です。
講座の口コミは?
絵は得意ではありませんが、びっくりするくらい自分のことを引き出して話をしてくれました。自分で分かってないこともたくさんでした。今自分の心に気づけて良かったです。アドラー心理学を受けて本当に良かったです。
この講座に出会う前は、自分自身を表現することに苦痛を感じることが多かったのですが、コースを受講して、自分が気づかなかった思いが表現されていくことで、ホントの自分を知ること、その楽しさを知りました。また、子供と遊びながらやってみることで、どんな悩みを抱えているのかが分かり、解決に役立ちました。
よくある質問は?
Q. どんな人が受験していますか?
一般の方から医療・介護分野の方まで、幅広く受験いただいています。
自分や家族のケア、人の役に立ちたいといった目的で受験される方が多いようです。
Q. 1日どれくらいの勉強が必要ですか?
個人差はありますが、1日30分程度の勉強を継続すれば大丈夫です。
Q. 不合格の場合はどうなりますか?
協会事務局へお手続きのうえ、再受験が可能です。
こんな人におすすめ!
自分に自信がない人
アドラー心理学は「勇気づけ」に重点を置きます。
そのため、自信がない人や失敗を恐れて行動に移せない人に適しているでしょう。
失敗に対する考え方を変え、物事をポジティブに捉えられるようになります。
グループのリーダー
ビジネスや団体などでリーダーを務める人にもアドラーの心理学は適しているでしょう。
アドラーが重視する「共同体感覚」は、グループの精神を健全な状態に導きます。
また、「勇気づけ」を周囲に促すことで、ビジネスであれば目標達成やプロジェクトの成功に近づけます。
教育現場の指導者
学校や学習塾、スポーツの指導者がアドラー心理学を学ぶメリットは大きいです。
日本人の主張性の低さは、義務教育のあり方が原因の1つとされています。
失敗や間違いに対して、叱責と罰で対処するケースが多く見られるからです。
結果、失敗や間違いは悪いことだと刷り込まれます。
先入観の少ない幼少期から「勇気づけ」の心の持ち方を学び、「共同体感覚」を養えば、悩みを解決し、なりたい自分に近づけるメリットがあるでしょう。
まとめ
「勇気づけ」によるポジティブな考え方と、人の悩みの大部分を占める人間関係を良好にすることがアドラーの心理学の要であることが分かりました。
- 悩みへの向き合い方や行動を変えていきたい
- 自分の周りの人も良好な精神状態に導きたい
このような方は、アドラー心理学検定1級講座に挑戦してみてもいいのではないでしょうか。