社会人が学び直しをする理由は?学び直しをする方法と支援制度(給付金)も紹介

勉強といえば、学生の本分とも言えるものです。

ですが、実際は社会人になっても資格試験などで勉強する機会が多く、勉強するのに立場はあまり関係なくなってきています。

仕事のために勉強するのはもちろんですが、育児に活かしたい、純粋にもっと知識がほしいという理由で勉強をしている人もたくさんいるでしょう。

そんな中、いま社会人の学び直しが注目を集めています。

学び直しとは誰がどんな方法で行なっているのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

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「学び直し」をする社会人が増えている

「学び直し」を頑張っている社会人がどんどん増えてきています。

高校・大学で頑張って学んだにも関わらず、社会人になっても学ぶことに嫌悪感があるという人も少なくはありません。

ですが、社会人向けの講座や学校などで積極的に学んでいる人はたくさんいるのです。

現在、社会は目まぐるしく変わっていきます。

昔は無かったような仕事でお金を稼ぎ、生活している人も多くいますし、副業に積極的に取り組む人もいるのです。

仕事をする上で求められる知識・スキルを時代の変化に合わせてアップデートしていき、時代の最先端の知識を得ていく必要があります。

そうすることで、より社会が求めるものに対応できるようになるのです。

仕事と勉強の両立が不安という人でもこなせるようなカリキュラムはたくさんあります。

社会人の学び直し、チャレンジしてみませんか?

学び直しをする理由は?

学び直しと言っても、学ぶ理由がないとなかなか踏み切ることができません。

学び直しを頑張っている人は、どのような理由で学び直しをしているのでしょうか。

中には、自分が学び直しを考えている理由に近いものがあるかもしれませんよ。

取りたい資格がある

ほとんどの人が学ぶ理由として挙げているのが、資格取得のためではないでしょうか。

仕事で使う資格はもちろんですが、趣味の延長で資格取得を目指している人も多くいますね。

書店には、様々な資格のためのテキストなどがたくさん売っています。

それらを利用して独学で勉強するのもいいですし、通信講座や公開講座、YouTubeなどにある講義動画を利用するのも手です。

中には仕事や趣味だけではなく、育児や生活の役に立つ資格もあるので、興味のある分野から調べてみるのもおすすめです。

大卒資格がほしい

現在は多くの人が大学を卒業していますが、短大卒だったり大学を中退していたりという人も一定数います。

学歴で給与が変わることも多いため、大卒資格がほしいと考えている人もいるでしょう。

また、資格取得について触れましたが、学校の先生や看護師といった国家資格には大学や短大で所定の単位を取得しなければならないものもあります。

社会人だけど資格取得のために大学に通う人もいるのです。

現在は昼前に授業を行う4年制大学はもちろんですが、夜間や通信制など、社会人でも仕事と両立できるような学習スタイルを取ることができる大学が増えています。

自分に合うスタイルで学習できる大学を選びましょう。

仕事に活かせるスキルを得たい

勉強する理由は、資格取得や大学卒業などの肩書きを得るだけではありません。

自分にはない考え方や新しい価値観を学ぶために勉強をしている人もいるのです。

男女平等やジェンダーレスなど、これからの価値観をアップデートするような内容だったり、IoTやAI技術を利用したスキルを得られる講座も数多くあるため、興味のある分野を受講することで学ぶこともできます。

中には女性の管理職を増やすための活動として、リーダーシップの取り方だったりビジネススキルを磨くことができるような女性専用の講座などもあります。

現在仕事をしている人はもちろんですが、育児をしてからの再就職や転職に活かすことも可能です。

ただお金を稼ぐために働くのではなく、充実した仕事の時間を過ごしたい人にもおすすめです。

学び直しをする方法は?

学び直しと言っても色々な学習方法があります。

一昔前は選択肢が少なく、あまり選ぶこともできませんでしたが、現在は色々な方法から選ぶことができるようになっています。

また、学びたい内容によって変わるのはもちろんですが、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことも可能です。

どんな方法があるのか見ていきましょう。

オンライン講座

手っ取り早く、お得に学び直しをしたいと考えているのなら、オンライン講座がおすすめです。

スマホやタブレットがあれば簡単に受講できますし、料金も思ったよりかからないということがほとんどです。

手軽に学べるというメリットもありますが、コロナ禍であまり出歩きたくない人や、地方に住んでいて気軽に出かけることができない人にも対応できるので、自宅で簡単に参加できるということに大きな価値があります。

子育て中でなかなか出歩けないという人でも学べるのは嬉しいですね。

中には、大学のゼミのようにディスカッションなどをしながら学ぶことができるオンライン講座もあります。

自宅にいながら仲間からの刺激を受けることができるのは、オンライン講座ならではの魅力です。

通信講座

資格取得を考えたときにまず候補に上がるのが通信講座の受講ではないでしょうか。

色々な通信講座がありますが、簿記やFPといった会場で受験するタイプの資格講座はもちろん、受講することで最終的に資格取得ができるタイプの講座など、色々なパターンがあります。

食育やリンパケア、ネイルなど趣味や生活の役に立つような資格もあるので、まず学ぶ習慣を身につけたい、気軽に資格を取得したいと考えている人にもおすすめです。

夜間・週末の学び直し講座

オンラインや通信講座にもメリットは多くありますが、やはり対面の講座には敵わない部分もあります。

講師の考え方を空気で感じることができるのは大きな刺激になるでしょう。

そんな講座も、社会人向けに夜間や週末に開催されているものがあります。

夜間・休日に集まりやすいのは同じ時間帯しか確保できない社会人がほとんどなので、より社会に密接した話を聞くことができるはずです。

資格取得を目指した講座もあるので、通信講座などで1人で勉強するのは苦手という人にもおすすめです。

ただ、どんな講座があるのかは地域によってかなり差があるため、まずは情報収集から始めましょう。

通信制大学

大学で学び直すのは、究極の学び直しとも言えるのではないでしょうか。

大学は、高校を卒業してすぐに通う、昼間に講義を行う学校と考えている人が多いのですが、働きながら学べる環境になっている制度の大学があります。

それが通信制大学です。

通信制大学はかなり浸透してきており、なんと現在は通信制大学に通いながら働いている社会人も多くいます。

通信制大学は入るのは簡単でも卒業が難しいイメージがありますが、現在は卒業しやすいよう、実際にキャンパスで対面授業を受けるスクーリングなども自分で好きなように決められるところも増えてきています。

このように工夫されたカリキュラムをもつ通信制大学があるのも魅力です。

費用も年間30万円ほどとかなり安価に設定されていますし、短大を卒業していたり、大学を中退していても取得した単位が認められれば2年次、3年次からの入学も可能です。

学び直しの給付金・支援制度4選

いくら学び直したいと思っていても、金銭面がネックになってしまうということもあります。

学ぶ環境を整えるためには、やはり幾らかの費用は必要になるのです。

学び直したい社会人のために、費用の一部が支給される支援制度があります。

どんな制度なのかをチェックして、少しでもお得に学び直しを始めましょう。

1. 教育訓練給付制度

教育訓練給付制度は、社会人の能力開発・キャリア形成を支援するための制度です。

雇用保険から支払われる制度で、雇用保険の加入状況など一定の支給要件を満たしているなどの条件により給付を受けることができます。

給付条件

今までに教育訓練給付を受けたことがなく、1年以上雇用保険に加入して仕事をしているという場合は誰でも対象となります。

離職している場合も、離職前の雇用保険の加入期間などの条件により給付を受けられます。

今までに給付を受けたことがあるという場合でも、一定の年数が経過していれば対象となります。

ハードルが低いため、対象となる人はかなり多いです。

返済義務もなく、支給要件も厳しいものではないため多くの人が利用できる制度です。

対象となっている講座も年々増えているため、自分に合うものが見つかるかもしれません。

詳しい条件などはこちらの記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

20%(上限10万円)が返ってくる

教育訓練給付制度の中でも、1番利用しやすい一般教育訓練について紹介します。

一般教育訓練は、厚生労働大臣が指定する講座を受講・修了すると受講料金の20%がハローワークから支給されます。

ただし、上限10万円なので注意が必要です。

例えば、簿記を受験しようとして通信講座を受講するとします。

その通信講座が指定の講座だった場合は、受講費の20%を支給してもらえるということなのです。

通信講座にも一般教育訓練指定講座はたくさんあるので、受講を考えている場合はチェックしてみましょう。

講座の受講もまとまった金額が必要となるので、給付制度があるのはありがたいですね。

現在仕事をしている人も支給対象となるので、仕事と両立したい人にもピッタリです。

2. 職業実践専門課程認定講座

職業実践専門課程認定講座とは、仕事上の実践的・専門的な能力を育成することを目的とし、専修学校の専門課程で、実務に関する知識や技術、能力などの教育を行う文部科学大臣が認定した講座のことです。

一定の基準を満たすものは、専門実践教育訓練給付金が支給されます。

この講座を開講するための条件として、企業と連携しているということが挙げられます。

それに、常に最新の情報が入ってくるなどアップデートしていくことも認定条件となっています。

そのため、現場の声を直に聞きながら学ぶことが可能なのです。

通常、高校卒業後に進学できる専門学校が実施しているため、若い学生が入学して昼間の授業を受けていることがほとんどなのですが、社会人が学べるよう夜間部を設置している学校が対象になっていることもあります。

自分の学びたい分野や、気になる学校が対象になっているのかをまず確かめましょう。

3. キャリア形成促進プログラム

キャリア形成促進プログラムは、社会人の職業に必要な実践的・専門的な能力を育成することを目的とする、専門学校の専門課程又は特別の課程のことです。

認定要件を満たした学校が、各学校の申請・都道府県知事等の推薦に基づき文部科学省の審査を経て文部科学大臣から認定されます。

そして、職業実践専門課程と同じように専門実践教育訓練給付金が支給されます。

認定要件として、

  • 対象とする職業に必要な実務に関する知識、技術及び技能を習得できる教育課程
  • 社会人が受講しやすい工夫の整備

など、勉強する内容に加えて、社会人が勉強しやすいような環境が整っているのがポイントです。

このプログラムの受講により、より実践的かつ専門的なスキルを身に付けることができます。

転職に活かすのはもちろんですが、現在の仕事に関連していることを学べばキャリアアップも目指せるでしょう。

4. 職業実践力育成プログラム

職業実践力育成プログラムは、大学・大学院・短期大学・高等専門学校の正規の課程と履修証明プログラムの中でも社会人を対象としたもので、実践的・専門的な課程と文部科学大臣から認定されている講座です。

「特定一般教育訓練」または「専門実践教育訓練」として厚生労働大臣が指定したプログラムを利用すると、「特定一般訓練給付金」「専門実践教育訓練給付金」が支給されます。

大学を卒業していたとしても、10~20年以上も前だと学んだ知識も古くなってしまっています。

その知識をアップデートし、最新の知識を給付金を受けながら学ぶことができるのです。

正規課程や履修証明プログラムというまとまった学習プログラムの中で学ぶため、社会人が学び直す選択肢が可視化されており、わかりやすくなっていることが大きなメリットです。

この制度でより社会人の学び直しが推進されるでしょう。

まとめ

ただ働くだけではなく、働きながら常に新しいことを学んで仕事へと活かしていくのが現代のスタイルとなってきています。

学校で学ぶ、講座で学ぶ、オンラインで学ぶというように、学び直しにも色々な方法があり、自分のライフスタイルに対応できるのが嬉しいですね。

いざ学び直しとなると、なかなか勇気のいることかもしれません。

でも、一度身につけた知識はいつか必ずどこかで役に立ちます。

学んでよかったと思う日が必ずやってくるでしょう。

新たな学びで、今までとは違う自分に出会ってみませんか?

大人になった自分が学んだ後の充実感は、きっと忘れられないものになりますよ。

記事の執筆者
ぽん

2019年生まれの息子を育てるワーママ。
好きなことはゲームと美容だけれども、育児と仕事でなかなか思うように色々できない日々を過ごしています。
ライター業も好きなことの1つです。

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