「学び直しや新しいスキルの習得に取り組みたいけれど、大学やスクールに通う費用や時間を確保するのが難しい」と感じている方におすすめするのがCourseraです。
Courseraなら世界中にある大学に無料で通えて、講義によっては学位も取得できます。
もちろん日本の大学の講義も受講可能。
ここではCourseraのサービス内容や受講できる講義について解説します。
Courseraとは?
Courseraとは、オンラインで世界中の大学の講義や企業のセミナーが受講できるサービスです。
現代ではMOOC(Massive Open Online Courses)と言って、様々な大学や企業の講義が受けられるサービスが登場しています。
Courseraはその中でも世界最大規模を誇るサービスであり、アメリカの名門大学を中心に様々な大学や企業と提携しています。
無料の講義も充実
講義は有料のものだけでなく無料のものも多いです。
「大学レベルの講義は金銭の有無に関係なく誰もが受講できるべき」という考えのもとに開発されたサービスであり、Courseraを受講した人の多くが転職に成功しているという実績もあります。
日本語字幕付きの講義も
海外の講義が中心なので言葉の部分で心配な部分もあるかもしれません。
ただCourseraは自分で字幕を付けることができ、人気の高い講義は有志によって日本語字幕が付けられているので心配ありません。
もちろん英語の講義を英語字幕で視聴して、ビジネススキルだけでなくアカデミックな英語のスキルを伸ばすこともできます。
Courseraで学べることは?
Courseraで学べることは多岐にわたります。
特に人気が高いのは、ビジネススキルとしても需要が高いデータサイエンスやプログラミング、マーケティングなど。
有名大学にある学部の講義の多くはCourseraで学べます。
アメリカ発のサービスということもあって特に英語に関連する講義は充実しており、英語の勉強に適したサービスとも言えるでしょう。
また、大手企業も参入しているCourseraでは、企業研修で使われている内容も学べます。
Courseraで学べる内容は直接キャリアアップにつながるような内容だけではありません。
心や身体の健康に関する講義や、勉強の仕方に関する講義なども用意されています。
このようにCourseraを活用することで仕事だけでなくプライベート面も充実させられるような知恵が身につくでしょう。
Courseraと提携する大学・企業は?
世界中の有名大学・有名企業がCourseraと提携しています。
大学に関してはスタンフォード大学やカリフォルニア大学など、日本だと東京大学が有名です。
このようにCourseraでは無料で世界中の名門大学の高品質な講義が受けられます。
ただ日本の大学に関しては他のサービスを利用しているケースが多く、まだ普及は進んでいないと言えるでしょう。
また、企業に関してはIBMやGoogleなど、こちらも有名企業ばかりであり、有名企業の働き方やキャリアに関する考え方を手軽に学べます。
Courseraの無料コースは?
Courseraは講義を視聴するだけなら原則無料で利用できます。
一部コースを受講したり、コースそのものは無料でもクイズ・課題を受けて修了証を受け取ったりする場合は費用が発生します。
この点に関しては、大学に通学するよりは安い料金であっても、受講者が少しでもお金を払ってサービスを利用することでサービスの質・信頼度を保証することが目的となっています。
ただ、Courseraのコースの中には”Free”という扱いで修了証は受け取れませんが、クイズ・課題を受けることができるコースが存在します。
見分け方に関しては日本語で無料もしくは英語でFreeと記載されているのが目印です。
検索欄にFreeと入力するだけでもFreeのコースを探せます。
Freeのコースは海外にある大学の講義や企業の講習が中心となっており、日本語に対応していないものも多いので日本人にとってはやや難しいかもしれません。
ただ、英語で気になるスキルについて学びたいと思っているならぜひ挑戦してみてください。
その他にCourseraには7日間の無料トライアルも用意されています。
こちらに関しては有料コースも対象となっており、無料期間の間に有料コースを修了してしまう人も多いです。
無料コースは修了証を受け取れない
これだけ機能が充実していれば、Courseraは無料でも十分と感じるかもしれません。
ただ、修了証を受け取って履歴書などにその旨を記載したいと思っているなら有料でサービスを利用する必要があります。
Courseraの有料コースに関しては、料金の相場は日本円で4,000円〜6,000円程度。
単体だけでなく複数のコースがセットになっていることも多いです。
その他にCoursera Plusと言って、無制限でCourseraの講義を受講し、修了証を受け取れるサービスも存在します。
短期間で複数の有料コースを受講したり、修了証を取得したりしたいならこちらも活用すると良いでしょう。
奨学金制度もあり
ちなみにCourseraにはFinancial Aidと言って有料コースを無料で受講し、修了証も無料で取得できる奨学金制度が存在しています。
このFinancial Aidはコースごとに申請する必要があります。
申請方法は受講したいコースのページへ移動し、ページの右側にある”Financial Aid available”というところから行います。
ただCourseraの奨学金制度に関してはただ申請をすれば良いというものではありません。
自分の学歴や経済状況、エッセイなどを入力する必要があります。
経済状況に関する項目は、今の自分の年収・雇用状態に加えてそのコースにいくらなら払えるのかについても入力しなければいけません。
加えてエッセイに関してはどうして奨学金が必要なのか、どうしてそのコースを受講する必要があるのか、どうして融資を受けないのかの3つのテーマでエッセイを書く必要があります。
もちろん英語で書かなければいけないので、日本人にとっては少しハードルが高いかもしれません。
加えてすぐに申請が通るものではなく、承認までに2週間ほど時間を要します。
やや難しいと感じるかも知れませんが、何度でも利用できる制度なのでぜひ奨学金制度も活用してください。
Courseraで取得できる学位は?
Courseraで取得できる学位は通常の大学と同じです。
大卒同様の学士や大学院卒同様の修士の学位を取得できます。
ただし学位を取得できる講義は限られています。
学位取得に対応している講義は経営学やコンピューターサイエンスなど。
ジャンルによっては学位取得ができる講義が存在しないこともあるので注意してください。
開講元の大学の学位を取得できる
ちなみに学位に関してはCoursera専用の学位ではなく、実際にその講義を公開している大学の学位を取得できます。
ちなみにCourseraで学位取得に対応している大学を挙げると、ペンシルバニア大学やイリノイ大学など。
アメリカの一流大学の学位を取得できることを考えると、Courseraの有料コースを受講するメリットは大きいと言えるでしょう。
留学するよりは安いが十分高額
ただCourseraで学位を取得すると言っても、実際に留学して取得するよりは安いというだけで十分高額です。
Courseraで学位を取得するとなると、必要な費用は200万円〜300万円程度が相場。
この金額なら日本の大学を卒業することもできるでしょう。
ただ、アメリカに留学するとなると1,000万円以上必要になるケースも少なくありません。
これと比較すれば安い金額ではあるので、アメリカの大学の学位を取得したいと思っているならCourseraも一つの選択肢として良いと言えるでしょう。
Courseraで海外の大学の講義を受けてみよう!
Courseraは日本語対応が進んでいない、日本の大学は他のプラットフォームを利用してしまいがちということもあって、日本では普及がなかなか進んでいません。
ただ、講義を視聴するだけなら無料ですし、有名大学の学位に関してもスクーリングするより安い値段で取得できます。
新たにスキルを身につけてキャリアアップしたいと思っているなら、ぜひCourseraも活用してください。