ビジネス通訳検定とは?受検するメリット・試験内容・難易度などを紹介

グローバル化が進み、昔よりもはるかに外国人と接する機会が多くなりました。

そんな中、「自分の英語力を活かしたい」と感じている人も多いのではないでしょうか。

そんな方から注目されているのが、ビジネス通訳検定です。

ビジネス通訳検定では英語の語学力に加えて、通訳ならではのスキルが求められます。

そこで、今回はビジネス通訳検定に関する情報を解説していきます。

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ビジネス通訳検定とは?

ビジネス通訳検定の概要

ビジネス通訳検定は、CAIS(NPO法人通訳技能向上センター)が2005年から運営している通訳に関する資格の一種です。

別名「TOBIS」と呼ばれています。

これは「Test of Business Interpreting Skill」の頭文字を取った略称です。

通訳業界をより一層盛り上げると同時に、「通訳のスキルレベルを上げたい」と考える人をサポートする目的で試験が実施されるようになりました。

他の英語資格との違いは?

自分の英語力を試す資格は数多く存在しますが、ビジネス通訳検定は英語力に加えて通訳のスキルレベルを判定できます。

通訳は語学力に加えて瞬時に英語を日本語、または日本語を英語に変換する能力が問われます。

そのため、一般的な語学力以上のスキルが必要です。

さらに、仕事で通訳スキルを使うことを想定した内容にすることで、ビジネスシーンで活かせる資格となっています。

どんなことが学べるのか?

語学力・通訳のスキル・ビジネス知識、これら3つのスキルをまとめて学べることがビジネス通訳検定最大の特徴です。

第1回の開催から延べ1,500名以上が受験し、注目を集めています。

ちなみに、実際に受験した人からは

  • 通訳者になるための必要なスキルを磨けた
  • 実践的な内容で非常に役立つ

といった口コミが見られます。

特に高く評価されているのは、プロからのフィードバックを受けられる点です。

理解できていない部分や表現力など、通訳のプロならではの視点から指摘してもらえます。

「通訳スキルを上げるにはどうすれば良いか分からない」と感じる人も多いかもしれませんが、プロからの指摘によって悩みを解決できるきっかけになるでしょう。

受験するメリットは?

仕事に役立つ

ビジネス通訳検定を受験する最大のメリットは、仕事で役立つことです。

英語によるコミュニケーションが必要なクライアントがいる場合、通訳スキルがあれば円滑に話を進められます。

ビジネスシーンだけではなく、接待などのプライベートシーンでも通訳スキルがあれば非常に便利です。

海外チームと取引している企業であれば、海外チームとの会議・商談を行うケースも少なくありません。

そんな時、英語力があれば重要な会議・商談に参加することも可能です。

英語力のある人しか任せられない仕事を請け負うことができるため、仕事の幅が広がります。

能力次第では昇給・昇進のチャンスに繋がるかもしれません。

その他にも、海外のサイトを情報収集に活用できる・海外主張の時に便利など様々なメリットが存在します。

就職や転職に役立つ

また、就職・転職活動においても役立ちます。

実はビジネス通訳検定は合格者に対してオープンバッジを発行しています。

これは転職活動において、英語力・ビジネス知識・通訳スキルを証明するデジタル証明書です。

履歴書と一緒に提出すればある程度の英語力があることを証明できますので、他の応募者と差別化を図れるでしょう。

旅行が楽しくなる

プライベートな部分では、海外旅行をより一層楽しめるメリットが挙げられます。

旅行先で何かトラブルがあったときも、自分で現地スタッフとコミュニケーションを取ることが可能です。

観光地を巡ったり買い物をしたり、言葉の壁を気にすることなく旅行を満喫できます。

さらに、誰かと一緒に旅行に行く場合も通訳者として友人や家族をサポートできるでしょう。

海外の作品を楽しめる

旅行だけではなく、洋画や海外ドラマを楽しめることもメリットの1つです。

ビジネス通訳検定を受検して英語力がアップすれば、吹替なしで洋画を鑑賞できます。

海外の俳優本人の声・芝居で鑑賞できますので、今までとは違った洋画の楽しみ方ができるでしょう。

試験の内容は?

1級が同時通訳試験

試験は1級・2級・3級・4級の4段階が用意されています。

試験内容に関しては1級が同時通訳試験、2~4級が逐次通訳試験です。

まず、同時通訳とは外国語を話す人と通訳者の両方が同時に話すスタイルを指します。

通訳しながらも話が進んでいきますので、ヒアリングしながら通訳する高度な技術が求められます。

1級では英語から日本語・日本語から英語、両方の同時通訳試験が実施されています。

2~4級が逐次通訳試験

次に、逐次通訳とは外国語を話す人と通訳者が順番に1人ずつ話すスタイルです。

外国語を話す人が一区切りまで話し終えてから、通訳者がその話を訳します。

相手が何を言いたいのか話を聞いてから通訳できますので、同時通訳よりも比較的簡単です。

逐次通訳の試験内容は会話・短文・スピーチ、これら3つのパートに分かれています。

それぞれ形式が違いますので、様々な視点からの通訳スキルが問われます。

難易度について

1級は非常に難易度が高い

ビジネス通訳検定は級によって難易度が異なります。

まず、1級は非常に難易度が高いです。

逐次通訳・同時通訳の両方のスキルを身に付け、ウィスパーなど様々な通訳スタイルに柔軟に対応できるレベルが求められます。

ちなみに、ウィスパーとはウィスパリングとも呼ばれ、本人の後ろから囁くように通訳するスタイルのことです。

合格すれば通訳に必要な高度なスキルが備わっていることになりますので、あらゆるビジネスシーンで活躍できます。

2級が難易度高め、4級が易しいレベル

その他は、2級が難易度高め、4級が易しいレベルになっています。

2級に合格すれば、会議や商談など重要なビジネスシーンで通訳者として問題なく業務を遂行できるでしょう。

3級の難易度は2級と4級の中間に当たり、初歩的な通訳スキルを身に付けたい人に向いています。

4級はちょっとした英語の会話のサポートをすることが可能です。

級によって通訳スキルを発揮できるビジネスシーンが異なりますので、どのレベルまで達したいのか考えて受検すると良いでしょう。

活かせる場所は?

通訳会社

実際にビジネス通訳検定を受検して合格した場合、通訳会社で活かすことができます。

通訳会社は簡単に言えば、通訳者の派遣会社のようなものです。

企業・観光地など、通訳を必要とする人から依頼を受けて通訳者が派遣されます。

ちなみに、通訳のスタイルは派遣以外にオンラインスタイルも存在します。

現地に行って通訳するのが派遣、機器を使って遠方から通訳するのがオンラインです。

通訳会社に所属すれば依頼によって様々なシーンで通訳スキルを発揮できますので、自信のスキルを磨き続けることができます。

自治体・観光地

外国人の日本在住者が増えていることを受けて、都心などでは自治体で通訳をする仕事も少なくありません。

自治体で通常業務をこなしながら、通訳のスキルを活かすことが可能です。

また、観光地でボランティアとして通訳ガイドする方法もあります。

自分の地元・好きな場所の魅力を外国人に伝える絶好のチャンスになるでしょう。

最後に

ビジネス通訳検定は実践的な内容が盛り込まれていますので、受検すればすぐにビジネスシーンで役立てることができます。

様々な仕事を任せられることで、社会人としてもスキルアップできるでしょう。

また、仕事だけではなく、旅行や映画鑑賞などのプライベートでも通訳スキルがあれば便利です。

通訳スキルを磨いて言葉の壁を越え、自分の世界を広げてみましょう!

記事の執筆者
LS編集部

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