多くの女性が美容を趣味としていますが、最近は男性でも美容に興味を持つ人が増えています。
自分が好きな美容の分野について発信したり、アドバイスしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
美容の資格に、
- 日本化粧品検定(コスメ検定)
- 化粧品成分検定
があります。
同じ化粧品についての資格ですが、どんなところが違うのでしょうか?
今回の記事では、それぞれの資格について、比較しながら違いを解説していきましょう。
1.認定団体が違う
日本化粧品検定は一般社団法人日本化粧品検定協会
日本化粧品検定を認定しているのは、一般社団法人 日本化粧品検定協会です。
それに日本化粧品検定は文部科学省後援の資格であるため、民間資格ではなく公的資格であることがわかります。
日本化粧品検定協会が目指しているのは、化粧品を利用する人に中身・成分・法律・安全性などの正しい知識を伝え、自分の肌悩みに最適な化粧品を選び、悩みがなく笑顔で生活できる社会を作ることです。
化粧品についての正しい知識を身に着けることは、自分の肌悩みを解決に導く第一歩になるということです。
悩みを気にすることなく、毎日笑顔で過ごしたいですね。
化粧品成分検定は一般社団法人化粧品成分検定協会
化粧品成分検定を認定しているのは一般社団法人 化粧品成分検定協会です。
こちらは民間資格となります。
化粧品成分検定協会は、検定を通じて消費者だけでなく、業界で働く人にも成分に関する正しい知識を学ぶ機会を作り、できるかぎり公正中立な知識を学べるようにしています。
その正しい知識を活かし、自分だけではなく接客でも求めている機能・特徴をもった化粧品を正しく選ぶことのできる力を養えるようになることを目標としています。
化粧品には色々な成分が使用されていますが、実際に隅々まで知っている人はそう多くはありません。
成分について正しい知識を得ることで、自分の力で自分に合う化粧品を選べるようになる力を身に着けたいですね。
2.資格の内容が違う
日本化粧品検定は化粧品と美容の知識を増やす資格
日本化粧品検定は、化粧品・美容に関する知識の向上と普及が目的の資格です。
美容業界で働く人だけではなく、学生や主婦など一般の人も対象となっています。
雑誌で活躍するモデルや、美容系YouTuberが取得している資格としても有名です。
資格の監修をしているのは、美容皮膚科学や化粧品の基礎知識・法律などに精通した各分野の専門家40名以上です。
最近はSNSなどで情報を得る機会も増えていますが、それが必ずしも正しい情報とは限りません。
日本化粧品検定での学習では、体系的に専門的な化粧品・美容の知識を学ぶことができます。
自分の化粧品を選んだり、趣味として美容の知識を深めるだけではなく、美容・医療業界で働く人のキャリアアップ・スキルアップや、その業界での就職を希望する学生、転職活動におすすめです。
化粧品成分検定は成分についての知識を身に着ける資格
化粧品成分検定は、主に化粧品の成分について知識を身に着けます。
化粧品と一言で表しても、実際には色々な種類があります。
例えば、シャンプー、日焼け止め、ベビー用化粧品なども化粧品に分類されるため、日常生活には様々な化粧品が関わっていることがわかります。
ですが、成分について細かく理解している人は少ないため、化粧品を選ぶときにはなんとなくで選んでしまっていることになります。
化粧品成分検定で学習することで、身の回りにある化粧品に記載されている全成分の情報や、パッケージに記載されている情報を理解し、自分で化粧品を選べるようになるのです。
他にも、生活だけではなく仕事にも活かすことができます。
美容業界で働く人のキャリアアップ・スキルアップ、お客様への提案の幅を広げることもできます。
化粧品業界で働きたい学生や就活・転職活動中の人にもおすすめですし、趣味で家族や友人にアドバイスをしたいという人にもぴったりです。
3.階級が違う
日本化粧品検定は4階級
日本化粧品検定の階級は、
- コスメコンシェルジュ
- 1級
- 2級
- 3級
の4つです。
日本化粧品検定の3級は?
最も気軽にチャレンジできるのは3級です。
3級のレベルはコスメの常識を知り、知識を活かしキレイになることです。
試験で問われる内容は、間違えがちな化粧品や美容の知識です。
正しい知識を得ることで、今日からすぐに実践することができます。
また、毎日のスキンケアやメイクのときの素朴な疑問も解消できるのです。
試験はWeb上で行われ、試験料は無料です。
四択式チェック方式となっており、20問を20分で解きます。
80%以上の正解で合格です。
ゲーム感覚で挑戦できるので、今の知識が正しいものかどうかを確認するために挑戦してみてもいいでしょう。
日本化粧品検定の2級は?
2級からは会場で試験を受けるようになります。
2級の目標は、美容を語れる人になることです。
3級での知識を踏まえ、肌悩みに合わせた化粧品やメイクの方法を学ぶだけではなく、食事・運動・睡眠・紫外線などの生活が美容に及ぼす影響についての知識が出題されます。
化粧品の知識だけではなく、美容全体について学び、より化粧品を楽しめるようになります。
試験は筆記試験とマークシート方式で、50分以内に60問を解きます。
70%前後の正解で合格です。
試験料は6,600円(税込)です。
日本化粧品検定の1級は?
1級は、コスメを読めるプロになることが目標です。
2・3級の内容はもちろん、化粧品の成分などを理解し活用方法を提案できるプロの知識が問われます。
科学的な根拠のある正しい知識を持つことで、化粧品を幅広く扱い、提案できるような専門家になることができます。
試験は筆記試験とマークシート方式で、60分以内に60問の問題に解答します。
70%前後の正解で合格です。
試験料は13,200円(税込)です。
コスメコンシェルジュは?
日本化粧品検定の3・2・1級には特に受験資格がありませんが、最上位資格であるコスメコンシェルジュは、
- 1級に合格していること
- 日本化粧品検定協会の会員であること
が条件となります。
それに、所定の認定プログラムの受講が必要で、受講後に申請すれば認定となります。
1級を取得後、協会会員となり認定プログラムを修了すれば誰でも取得できる資格です。
化粧品成分検定は3階級
化粧品成分検定は、
- 1級
- 2級
- 3級
の3階級にわかれています。
化粧品成分検定の3級は?
検定の入門編となる3級は、ちょっとした役立つ成分知識を知ることができます。
Web上での受験となっており、試験料は無料です。
90%以上で合格です。
いつでもどこでもチャレンジ可能です。
化粧品成分検定の2級は?
基礎を身に着ける2級は、基本的な成分やパッケージ記載内容を理解でき、化粧品を選ぶことができる実力を身に着けます。
まずは自分にぴったりな化粧品を選びたいという人におすすめです。
会場で受験となり、マークシート方式の試験を受けます。
制限時間は70分で、80%の正解で合格です。
試験料は6,600円(税込)です。
合格すると化粧品成分スペシャリストの称号が得られます。
化粧品成分検定の1級は?
基礎を活かした応用力を試される1級は、全成分表示を読み解き、自分だけではなく第三者にアドバイスができるようになることが目標となっています。
成分を完全に理解することで、自分の目的に合わせた化粧品を選べるようになります。
生活以外にも、美容・化粧品業界で仕事の幅を広げたいという人におすすめです。
試験は会場で、マークシート・記述方式で行われます。
試験時間90分で、80%以上の正解で合格です。
試験料は11,000円(税込)です。
得られる称号は化粧品成分上級スペシャリストです。
4.養成講座の違い
日本化粧品検定はユーキャンに通信講座がある
スクール名 | 金額 (税込) |
学習期間 |
---|---|---|
ユーキャン | 29,000円 | 4ヶ月 |
日本化粧品検定は公式テキストが書店で販売されていますが、公式テキスト付の講座をユーキャンで受講することができます。
コスメ検定®講座が該当します。
メインテキストとなる公式テキストは、級の出題範囲ごとに内容が区切られているため、学習を効率的に進められます。
イラストや図解が豊富に使用されているので、初心者でもわかりやすくなっています。
テキストだけではなく、オリジナルの教材がついていることが講座の大きな魅力です。
インプット・アウトプットで覚えた内容を確認するために、必須の問題集はユーキャンオリジナルのものです。
暗記をするのに便利な用語集や、雑誌感覚で読めるコスメ選びガイドなど、学習だけではなくこれからの生活に活かせるものがついてくる講座です。
費用は一括払いで29,000円、10回の分割払いで1回分が2,980円となっています。
資料請求ページ お申込みをする前に!
>>「コスメ検定(日本化粧品検定)」の講座を資料請求する(無料)
化粧品成分検定は協会主催のeラーニング講座
化粧品成分検定も公式テキストが市販されていますが、物足りないという場合には協会が主催しているeラーニング講座を受講できます。
講義動画で学習をするため、時間を選ばずに好きな時間で視聴が可能です。
それに、講座は項目ごと全5回あり、全部ではなく部分的な受講も可能となっています。
例えば、最初に全ての講義を見てからテキストで学習するのもいいですし、先にテキストで学習をしてからわからない部分だけ受講するという方法も可能です。
1つの講義の費用は、4,000~5,000円ほどに設定されています。
5.どちらもWebで3級の取得が可能
日本化粧品検定と化粧品成分検定に色々な違いはありますが、共通していることはWebで3級の受験が可能ということです。
美容が趣味という人なら今持っている知識だけでも合格できることが多いですし、ゲームのような感覚で受験してみることがおすすめです。
2・1級の受験を考えている場合、どんな問題が出るかどうかをチェックすることもできますよ。
まとめ
同じ化粧品に関する資格ですが、内容は違うものです。
ですが、活用する現場は同じです。
自分が化粧品について何を学びたいのかどうかを明確にし、どちらを受験するかを決定しましょう。