資格取得を考えたものの、世の中には数えきれないほどの資格があり、「何から始めればいいの?」と悩んだ経験がある方は多いのではないでしょうか。
時間を割いて勉強するからには、役に立つ資格がほしいですよね。
「人事業務主任士」は、知名度はそれほど高くないですが、活用しやすい資格となっています。
そこで今回は、人事業務主任士を取得するメリットや、受験の方法、取得までのプロセスを紹介します。
人事業務主任士とは?
資格・講座名 | 費用(税込) | 学習期間 |
---|---|---|
人事業務主任士 | 99,000円 | 1ヶ月〜 |
人事業務主任士は、クレア人財育英協会(CHREA)が実施している資格試験です。
企業の人事に関わるニーズに対して適切に対応できるスキルを有していることを証明できます。
認定講座では、給与や社会保険を始め、採用、労働問題、税金など、企業の人事担当として必要な知識やスキルを、幅広く学ぶことが可能です。
協会が実施している所定の講座を受講した後に受験をすることができ、試験に合格すると合格証書が発行されます。
合格者が協会に会員登録をすると、人事労務に関する動画セミナーを無料で視聴することができるため、合格後も最新情報を学び続けることができます。
人事業務主任士を取得するメリットは?
人事の知識・能力をアピールできる
人事の実務に従事し、必要な知識やスキルを有している方でも、それを証明することは難しいことでしょう。
人事業務主任士を取得することで、履歴書に書ける資格として、人事のプロフェッショナルであることをアピールできます。
転職にも有利
人事労務に関する知識やスキルは、どんな企業にも必要です。
また、人事以外の職種への転職であっても、「人事=採用する側」の知識や視点を持つことで、面接の際に役立てることができるでしょう。
社会保険や税金の仕組みが分かる
毎年勤務先で年末調整の手続きをしていても、源泉徴収票を渡されていても、社会保険や税金の仕組みを正しく理解している人は少ないでしょう。
知らないことが原因で、「本来受けられる保障の申請手続きをしていなかった」ということも起こり得ます。
人事業務主任士の講座を受講すれば、
- 社会人として生きていく上で必要な知識
- 知らないと損をする知識
も得ることが可能です。
人事業務主任士になるには?
認定講座を受講する
まずはクレア人財育英協会(CHREA)が実施している認定講座を受講しましょう。
1項目30分から40分程度の講座が、全部で30項目用意されており、合計20時間程度です。
講座はオンラインの動画配信で、パソコン・スマートフォン・タブレットのいずれも対応しているので、時間や場所に縛られず、都合の良いときに受講ができます。
99,000円(税込)の受講料で、申込みから半年間、回数無制限でいつでも視聴できるので、忙しい方でも自分のペースで学習を続けることができます。
人事業務主任士の試験を受ける
すべての講座を終えると、最後にオンライン上の試験があります。
全50問、100点満点の試験で、制限時間は2時間。
60%以上の得点率で合格となります。
試験はオンラインのみで、会場試験は実施されていません。
さらに特別人事業務主任士を目指せる
人事業務主任士に合格し、協会の会員登録を行うと、より専門性の高い特別人事業務主任士に挑戦することができます。
特別試験を受験し、70%以上の得点率で合格となります。
認定講座はどんな内容?
「人事業務主任士」と「労働トラブル相談士」の講座がセットになっており、
- 共通:25項目
- 人事業務主任士の専科:2項目
- 労働トラブル相談士の専科:3項目
で構成されています。
人事に関する基本的な手続きや法律、採用、入退社の手続き、労働問題など、人事労務の経験が無い方でも基礎からしっかり学ぶことが可能です。
資料はPDFでダウンロードできるため、教材の購入費用などはかからず、すぐに学習をスタートできます。
また、動画の音声もダウンロードできるので、スマートフォンに入れておけば、通勤の電車の中などで繰り返し聞いて学習することができます。
申し込みをする前に、ホームページ上に掲載されている無料のトライアル動画で、講義の雰囲気を体験することが可能です。
認定講座の利用者の声は?
「オンラインで完結、スキマ時間を有効活用」
資格を調べている最中に、人事業務主任士のWEBサイトを見つけ、WEBサイトからその場で簡単に申し込むことができました。
スマートフォンで受講できるので、通勤中や、仕事の休憩中など、空いた時間を使って少しずつ勉強することができ、プライベートの時間をそれほど割かずに合格できました。
仕事が忙しい方にもおすすめです。
「社会人として自信を持つことができました」
大学卒業後、新卒で就職し総務として働いてきましたが、「自分の価値は何なのか」「仮に転職するとしたら、強みになるものはあるのだろうか」と、自分自身に疑問を感じていました。
いくつかの資格を検討する中で、人事業務主任士は年金や社会保険、給与など、馴染みのある内容であったため、抵抗なく学習をスタートできました。
資格試験に合格したことで、社会人として自分に自信を持つことができるようになったと思います。
「同じ社会保険労務士でも、参考になる内容でした」
社会保険労務士として、もちろん基本的な知識は持っていましたが、実務の中で労働関係の依頼や相談を受ける機会はあまりありませんでした。
事例を通してメカニズムを学ぶことができ、大変参考になる内容でした。
人事業務主任士がおすすめな人は?
すでに人事労務の仕事に従事している方
当然ながら、すでに人事労務の実務経験をお持ちの方にはおすすめです。
実務で得た「知識やスキル」を、分かりやすい「資格」に変えることができ、習得した知識は日々の業務に役立てることができます。
20代〜30代で「将来の可能性を広げたい」と考えている方
- この先のキャリアに不安を感じる
- 何か自分の武器になるものがほしい
- スキルアップをしたい
といったことを考えている方には、選択肢の一つになる資格です。
人事労務はすべての企業に必要な職種です。
働き方が多様化していく中で、制度や仕組みを整備できる知識を持った人材は、企業にとってより一層重要になっていきます。
専門性のある領域ですが、社会人であれば馴染みのある内容なので、比較的挑戦がしやすいのも魅力です。
社会復帰のためのステップにしたい方
例えば出産や子育てなど、さまざまな事情で離職してブランクのある方が、また会社勤めを考えるときに、就職活動の準備として受験をしても良いでしょう。
ブランクに対する不安がある中で、資格取得をすることが自信にもつながりますし、履歴書に書ける材料も増えます。
また、人事の視点で採用活動について学ぶことができるので、自分が面接を受ける際の対策にもつながるでしょう。
時間や場所を選ばずに受講できるので、家事や育児をしながらでも準備がしやすいです。
まとめ
人事業務主任士は、人事の仕事に携わるかどうかに関わらず、社会人であれば学んでおいて損はない資格です。
また、学習にかかる時間や費用の負担が少なく、比較的手軽に受験できる資格となっています。
選択肢の1つとして、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。