住宅ローンアドバイザーの資格とは?取得するメリットや取得方法などを紹介

マイホーム購入を検討している人にとって強い味方となるのが住宅ローンアドバイザーです。

この記事では、住宅ローンアドバイザーの役割、資格を取得するメリット、資格取得の方法や難易度、そして資格を活かせる働き先などについて紹介していきます。

住宅ローンアドバイザーについて詳しく知ることで仕事に興味を持ち、資格を取得してみたいと感じるかもしれません。

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住宅ローンアドバイザーとは?

マイホームは人生で一度あるか無いかの大きな買い物だけに、ほとんどの人が住宅ローンを組む事になります。

ひとえに住宅ローンと言っても、商品数は数千種類あると言われており、選ぶ商品によって返済額も大きく違ってきます。

また、資金が足りないからと無計画に借り入れても、返済に行き詰って生活が破綻する可能性もあるのです。

つまり住宅ローンを選ぶ際は、慎重に商品や借入額を見極めなければならないのですが、じっくり検討する時間がない、何を選べば良いかわからないといった人も少なくありません。

そんな人にとって頼りになるのが、住宅ローンアドバイザーという存在です。

住宅ローンアドバイザーは、相談者に対して住宅ローンの仕組みや商品ごとの特徴、金利やリスクなどをわかりやすく説明し、最適な住宅ローンが組めるようにサポートする専門家なのです。

取得するメリットは?

専門的な知識が身につく

住宅ローンについての専門的な知識が正確に身につくことは大きなメリットです。

特に住宅販売において住宅ローンの相談は欠かせない分野であり、相談者に適確なアドバイスが行えるよう知識を付けておくと、自信をもって仕事にも取り組めます。

もちろん、仕事として活用するだけではなく、自分や周りの人の住宅ローン借り入れの際にも役立つでしょう。

住宅ローンは複雑な仕組みになっており、人生を大きく左右する選択となりますが、正しい知識を持っていれば最適な住宅ローンを選ぶ事ができ、破産などのリスクも減らせます。

有資格者として信頼度が上がる

住宅ローンアドバイザーは国家資格ではなく民間資格であり、この資格が無ければ相談者にアドバイス出来ないというものでもありません。

しかし、資格があると名刺に有資格者として記載してアピールができます。

顧客にとっては名刺に資格があるのと無いとでは印象も変わるため、住宅会社や金融機関など、住宅ローンに関しての相談を受ける立場の人は持っておいて損は無い資格と言えるでしょう。

宣伝効果もある

有資格者として登録しておくと、一般財団法人住宅金融普及協会のホームページに名前や連絡先が記載できます。

名前を見た人から直接連絡が入って相談に応じるケースもあり、様々な所に名前が知られると仕事の幅も広がるでしょう。

資格を取得するには?

取得方法は2パターン

住宅ローンアドバイザーは民間資格となるため、特に受験条件は定められていません。

年齢や性別、学歴、実務経験などは関係なく、受けたいと思った人は誰でも受験できます。

資格取得の方法は認定試験を受験する方法、養成講座を受講する方法の2パターンがあり、どちらを選ぶかは自由です。

認定試験は、「住宅ローンアドバイザー(HLA)認定試験」と呼ばれるもので、金融検定協会が実施しています。

試験は毎年5月・11月・1月の年3回、全国約120会場で受験することが可能です。

養成講座は2団体が実施

養成講座は住宅金融普及協会と全日本不動産協会が開催しています。

それぞれの講座内容は住宅金融普及協会が基礎編と応用編、全日本不動産協会が基礎編と実務編になっており、内容自体はほぼ同じです。

受講方法については、住宅金融普及協会はパソコンで受講する「Aコース」と、会場でDVD講習を受講する「Bコース」が用意されています。

一方で全日本不動産協会は、会場での対面講義のみになっています。

比較してみると、住宅金融普及協会のAコースが自分の好きな時に受講できるという点が便利ですね。

しかしいずれの方法にしても、応用編(実務編)後に行われる効果測定は会場に出向いて受けなければなりません。

効果測定で一定のラインに達していれば合格となり、各協会に登録すれば晴れて住宅ローンアドバイザーの資格を得ることができます。

資格取得の難易度は?

認定試験の場合

金融検定協会が行う「住宅ローンアドバイザー(HLA)認定試験」は、100点満点中60点以上が合格基準となっています。

出題内容は以下の大きく4つの分野です。

  • 住宅ローンの基礎知識
  • コンプライアンス
  • 住宅取得前のアドバイス
  • 住宅ローン受付から完済までの実務

資料などは持ち込み不可となっており、2011年度の合格率は73.2%という数字が出ています。

一般的な資格試験の中では、そこまで難易度は高くないと言えるでしょう。

養成講座の場合

一方、養成講座を受講して資格取得を目指す場合ですが、住宅金融普及協会の2012年10月時点における実績をみると、合格率は82.6%となっています。

効果測定ではきちんと知識が身についているかを問われるため、簡単に誰もが合格出来るという訳ではありません。

ただ、認定試験で取得を目指すよりも、幾分かは難易度は低くなります。

住宅ローンアドバイザーの役割的としては、FPの仕事とよく似ていますが、FPよりも扱う範囲は限られており、講座も短期間であるため、比較的取得しやすい資格と言えるでしょう。

資格を活かせる働き先は?

不動産・住宅業界

これから新しく家を購入したい、マイホームを建てたいと考えている人にとって、住宅ローンはじっくり検討しなければならない項目です。

ライフプランに基づく資金計画と言えばFPの役割というイメージが強いかもしれません。

しかし不動産やハウスメーカーに住宅ローンアドバイザーがいれば、FPに頼らずとも気軽に相談出来るので、顧客に安心感を与えられるのです。

不動産会社に勤務している人の中には宅地建物取引士の資格も併せて取得している人が多く、顧客に対してより専門的なアドバイスが行えるようになります。

そもそも住宅ローンに関する知識は必要不可欠な業界である事から、資格取得を業務命令にしている会社もあるようです。

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金融業界

色々な金融機関が様々な住宅ローンの商品を出しています。

その中から、顧客に対して商品の特徴やリスクなどをきちんと説明し、適切なアドバイスを行う事で信頼度も高めることが可能です。

既に金融業界で働いている人はスキルアップに、金融業界に就職したいと考えている学生は、ライバルに差をつけることが出来る大きな武器となるでしょう。

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資格取得を目指して仕事の幅を広げよう

住宅ローンアドバイザーは誰でも受験する事ができ、比較的取得しやすい資格です。

加えて住宅ローンに関して専門的な知識を持っていると言う証にもなるため、住宅業界や金融業界では大いに役立ちます。

少しでも興味があるなら挑戦してみる価値がありますし、晴れて取得出来た際には、さらに仕事の幅が広がるでしょう。

記事の執筆者
LS編集部

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