『介護・福祉』でおすすめの資格は?15種類の職業から特徴を一覧で紹介

介護関係の資格は、世間に知られている介護福祉士やケアマネジャーのほかにも様々な種類があります。

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合格が難しい国家資格もあれば、短期間の研修だけで取れる民間資格も少なくありません。

介護の実務経験が必要な資格もありますが、介護以外の経験が生かせる資格もあり、他業種からの参入も十分可能です。

そこで今回の記事では、介護・福祉で人気のある15種類の資格を特徴別に紹介していきます。

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介護・福祉の資格一覧

介護・福祉で人気のある15種類の資格について、特徴を一覧形式で紹介します。

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気になる資格があれば確認してみてください。

下の資格一覧表は、クリックすることで指定の資格概要にスクロールします。

資格名 資格の特徴
介護福祉士 【国家資格】
身体介護に加えて、生活援助や生活相談など多様な業務に携わることができる
介護職員初任者研修 【初心者向け】
介護の仕事に就くうえで最低限持っておきたい資格
介護福祉士実務者研修 介護職員初任者研修の上位に位置付けられる資格
ケアマネジャー
(介護支援専門員)
介護サービス計画の作成や介護サービス事業者との調整を行う、介護の知識を幅広く持った社会福祉の専門家
介護事務
(ケアクラーク)
介護サービス施設・事業所などに勤務する事務職の資格
認定介護福祉士 介護福祉士の上位資格として認定を開始した民間資格
社会福祉士 【国家資格】
社会福祉系の相談・援助を行う専門家
福祉住環境コーディネーター 高齢者や障がい者に対して住みやすい住環境を提案するアドバイザー
准サービス介助士 高齢の人や身体の不自由な人への正しい介助知識と技術を身につけた人材
介護食コーディネーター 高齢の方などに安全で美味しい介護食を提供する資格
レクリエーション介護士 高齢者とのレクリエーション知識や実行スキルを身につけるための資格
介護予防運動指導員 介護予防のプログラムを立案し、筋力向上トレーニングなどの指導を行う
福祉用具専門相談員 福祉用具を利用する人に対して、選び方や使い方を説明したりする専門職
喀痰吸引等研修 たんの吸引と経管栄養を行える、介護職員等を養成するための研修
サービス提供責任者 ケアマネ・ヘルパーとの連絡・調整をするコーディネーター業務を行う

1.介護福祉士(国家資格)

介護福祉士になるメリットは?

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介護福祉士は、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修より上位の国家資格です。

介護福祉士の資格が取れたら、身体介護に加えて生活援助や生活相談など多様な業務に携わることができます。

また、国家資格ゆえ介護のプロとして認められるので、転職や昇給の場面でも役に立ちます。

介護福祉士になるには?

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社会人がこの資格を取得するには、国家試験を受けて合格する方法が最も効率的と言えるでしょう。

ここがポイント!

介護福祉士実務者研修の有資格者であることと、介護現場の実務経験が3年以上あることが、国家試験の受験要件となっています。

ただし、他の国家資格と同様に、試験合格後に登録しないと介護福祉士としての業務を行うことができません。

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2.介護職員初任者研修

身体介護とは何か?

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介護の仕事に就く際に、無資格でも生活介護などの業務を行うことはできます。

しかし、原則として、食事や移動を始め入浴や排せつなど要介護者の身体に触れる身体介護を行うことはできません。

要介護者の脆弱な身体を傷めないようにするためには、身体介護を行う上で必要な知識やスキルを身につけることが欠かせないからです。

介護職員初任者研修の資格があれば、身体介護も可能

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介護職員初任者研修は、身体介護を行うために必要な資格です。

この資格を取れば、女性でも効率的な力の使い方を身につけて、重い利用者の身体でも支えることができるようになります。

ここがポイント!

介護を行う仕事に必要な資格としては最も初級の民間資格で、介護技術に関する研修を受講し、実習に参加すれば初心者でも1ヶ月ほどで取得できます。

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3.介護福祉士実務者研修

介護職員初任者研修の上位資格

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介護職員初任者研修からキャリアアップしたい人が取得を目指す資格が、介護福祉士実務者研修です。

ここがポイント!

介護福祉士実務者研修の資格を取得すれば、サービス提供責任者の職に就いたり、国家資格である介護福祉士の受験要件を満たすことができるのです。

サービス提供責任者になれば、介護現場の指揮監督を行う立場に立てます。

介護福祉士実務者研修の実務内容と取得方法は?

介護福祉士実務者研修の有資格者は、介護職員初任者研修に認められている身体介護に加えて、カニューレなどの医療的ケアも行うことができ、業務の範囲が広がるでしょう。

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介護福祉士実務者研修の資格取得のためには、初任者研修と同様にスクールで研修と実習をクリアすることが必要です。

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4.ケアマネジャー(介護支援専門員)

ケアマネジャーの仕事内容は?

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ケアマネジャーも、介護現場に欠かせない資格です。

ケアマネジャーは、介護サービス利用者や家族と面談して、要介護度の認定や介護計画の立案を行い、適切な介護が行われるよう支援します。

さらに、ケアプランを作成して利用者に最適な介護が施されているかチェックし、介護給付について要介護者の負担部分の計算なども行っているのです。

ケアマネジャーになるには?

ケアマネジャーになるには、看護師や社会福祉士のほか、介護福祉士などの有資格者であることが条件となっており、年1回実施されるマークシートの試験に合格することが必要です。

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5.介護事務(ケアクラーク)

介護事務の仕事内容は?

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介護の職場では、介護事務の職員が欠かせません。

介護事務の仕事は、介護事業所が収入を得る上で最も重要な介護報酬請求業務を担当します。

介護事務は、介護報酬請求の基本となる単位制や加算のシステムを理解し、正確な数値を算出して請求しなければなりません。

介護事務の資格取得は意外と簡単?

他業種の実務で培った能力を生かせる資格で、パソコン作業が得意で経理関係の処理業務に自信があれば、介護事務の資格取得をおすすめします。

最短なら3日間だけで受講を完了することも可能です。

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介護事務の試験は年6回実施されており、受験機会に恵まれていると言えるでしょう。

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6.認定介護福祉士

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認定介護福祉士は介護福祉士の上位資格で、介護現場で他業種と連携を図りリーダー的存在として事業所の運営に貢献する立場に立ちます。

この資格を取得するには、介護福祉士としての実務経験が5年以上あることと研修を受講することが必要ですが、介護福祉士のような国家資格ではなく、試験のない民間資格です。

7.社会福祉士

社会福祉士の仕事内容は?

社会福祉士の主な仕事は、介護サービス利用者やその家族の相談に乗り、要介護度に応じて利用できる行政サービスを案内したり、行政機関との交渉の支援を行ったりすることです。

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社会福祉士の活躍できる範囲は広く、高齢者福祉や障がい者福祉だけではありません。

福祉事務所や児童相談所でソーシャルワーカーとして働いたり、地域と連携してケースワーカーとして行政との橋渡し役をしたりするなど、児童や生活困窮者を支える分野でも活動しています。

社会福祉士になるには?

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社会福祉士も国家資格で、国家試験を受けるためには、福祉系の大学などを卒業するかまたは実務経験を経ることが必要です。

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8.福祉住環境コーディネーター

高齢者や障がい者にとって、住環境は重要

身体の不自由な高齢者や障がい者には、転倒などの事故を防ぐ住環境の整備が喫緊の課題と言えるでしょう。

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自宅での転倒死亡事故は、年間に300件を超えると言われています。

要介護者にとっては、ちょっとした段差や階段が命取りになることもあるのです。

福祉住環境コーディネーターの役割は?

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こうした問題解決のために生まれたのが、環境整備のプロと言える福祉住環境コーディネーターの資格です。

福祉住環境コーディネーターは、手すりの設置やバリアフリーの相談に乗り、助成金の案内なども行います。

ここがポイント!

この資格は、実務経験が無くてもマークシートの試験に合格すれば取得できます。

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9.准サービス介助士

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准サービス介助士は、要介護者の移動を支援する資格です。

公共交通機関などを利用して、高齢者や障がい者が安全に移動できるよう導くことが、主な業務となります。

車いすや杖を利用する要介護者が、不安を感じることなく快適に移動できるために必要なホスピタリティも習得することができます。

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この資格は、添削課題と検定試験をクリアすれば取得が可能です。

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10.介護食コーディネーター

介護食コーディネーターの役割は?

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咀嚼や嚥下の力が弱い高齢者にとって、食感や飲み込みやすさは重要だと言えるでしょう。

介護食コーディネーターは、介護サービス利用者が食べやすいように、とろみをつけたり細かく刻んだりする工夫の仕方を心得ており、誤嚥などの事故が起きないよう配慮された食事を立案し提供することができます。

調理のコツや美味しく食べられるレシピも習得できる

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その他にも、味付けや食感にもこだわり、高齢者の食欲が衰えない調理のコツも身につけられます。

介護食コーディネーターになれば、利用者が美味しく食べられるレシピを50種類以上習得できるでしょう。

ここがポイント!

この資格を取得するには、自宅で課題を完成し資格試験に合格することが必要です。

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11.レクリエーション介護士

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マンネリ化しがちな介護現場を改善するため、レクリエーション介護士という資格が導入されました。

娯楽の乏しい介護サービス利用者に喜んでもらうため、高齢者と円滑な意思疎通を図るスキルを身につけたレクリエーション介護士の活躍の場が広がりつつあると言えるでしょう。

高齢者が取り組みやすいレクリエーションを企画し実行できるレクリエーション介護士の資格は、初心者でも取得できます。

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12.介護予防運動指導員

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筋力の衰えた高齢者は、転倒して骨折したり誤嚥で呼吸困難に陥ったりするリスクを抱えていることが珍しくありません。

しかし、高齢者だからと言って、筋力を回復するトレーニングが無意味なわけではないのです。

高齢者に無理のない訓練を施せば筋力が向上し、転倒や失禁などを防ぐこともある程度可能になるでしょう。

介護予防運動指導員は、高齢者に適した筋力トレーニングなどを含めた介護予防プログラムを立案し実施する資格です。

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13.福祉用具専門相談員

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介護サービス利用者にとって、毎日使用する介護ベッドや車いすなどの福祉用具の性能や操作方法は非常に関心の高い問題です。

福祉用具専門相談員は、個々の要介護者の身体状況を考慮して最適の福祉用具を紹介し、使用法や性能について助言を行います。

ここがポイント!

福祉用具専門相談員は福祉用具に精通している必要があり、資格取得には50時間の講習を受講し筆記試験に合格することが要件となっています。

14.喀痰吸引等研修

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介護現場では、咀嚼や嚥下の力が衰えた高齢者が多く、痰が喉にからまって呼吸不全になることも珍しくありません。

こうした事故を防ぐためには、カニューレなどの器具を用いて痰を吸引することが必要です。

喀痰吸引等研修の資格を取得すれば、口腔・鼻腔・気管支内の喀痰吸引ができるようになります。

また、食事ができない利用者の介護のため、経管栄養のスキルも身につけることができます。

ここがポイント!

介護福祉士実務者研修の有資格者であれば、基本研修を免除され実地研修だけでこの資格を取得することが可能です。

15.サービス提供責任者


サービス提供責任者という資格があるわけではなく、サービス提供責任者とは事業所の管理者としてサービス提供計画を作成し実務を運営する職務を指します。

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したがって、サービス提供責任者になるために必要な研修や試験はありません。

サービス提供責任者になるには、先述した通り、介護福祉士実務者研修の資格を取得していることが条件となっています。

それから、初任者研修の有資格者で実務経験が3年以上ある場合も、サービス提供責任者になることは可能です。

最後に

介護・福祉の資格は、現場で介助に必要なものから介護報酬請求事務まで多岐にわたります。

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すでに自分が習得したスキルを活かせる資格や、日常生活に支障のない範囲で取得できる資格を選んで、挑戦してみましょう。

1つの資格を取れば上位資格を目指せる資格もあるので、最終的に取得したい資格を目標にして、少しずつ下位資格を取得していく方法も考えてみることをおすすめします。

記事の執筆者
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