小さな子どもが好きという人はたくさんいます。
自分の子どもだけではなく、多くの子どもと関わり、仕事にしている人がまぶしく感じる人もたくさんいるのではないでしょうか。
また、学生で、現在子どもと関わる仕事を目指して学んでいる人も多くいますよね。
そんな子どもと関わる仕事のうち、一部を紹介します。
色々な形で子どもと関わっているため、こんな仕事もあるのか!という発見もあるかもしれません。
1.保育士
多くの若い女性に人気を集めている職業の1つが保育士です。
主に保育園などの施設で、就学前の子どもの保育を行います。
実際はそれだけではなく、子どもたちが基本的な生活習慣を身につけられるようサポートをしたり、集団生活を通して社会性を育成することも保育士の仕事です。
保育士になるには?
保育士になるためには、多くは専門の養成機関に入学します。
そして、卒業と同時に保育士の資格が与えられるのです。
養成機関には専門学校・短大・大学があるので、教員や保育士になるための学科に入学すると間違いないでしょう。
働き方や職場はたくさんある
保育士としての働き方は様々で、正規職員だけではなく、契約職員・パート・アルバイトなど、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
それでも着実に保育士としてのキャリアを積むこともできます。
また、保育士の働く場所は保育園だけではありません。
放課後等デイサービス・児童養護施設・企業の託児所など、様々な場所で活躍が期待されます。
待機児童などで保育士不足が顕著であることもあるため、保育士に魅力を感じる人が多くいます。
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2.チャイルドマインダー
日本では聞き慣れないチャイルドマインダーですが、イギリスでは国家資格として有名です。
そもそもチャイルドマインダーとは、子どもの保育に関わるプロの資格です。
チャイルドマインダーと保育士の違いは?
保育士や幼稚園教諭に似ている資格ですが、仕事内容は大きく変わります。
チャイルドマインダーが関わる子どもの年齢は0歳〜12歳までと幅広く、しかも1〜4名の少人数保育です。
少人数で色々な年齢の子どもが対象となる点が、保育士や幼稚園教諭の大きな違いと言えるでしょう。
少人数保育であることにより、子ども1人1人にじっくりと向き合うことができますし、発達に合わせてきめ細かい指導を行うこともできます。
対象年齢が幅広いので、1人の子どもと長期的な関わりを持ち、強い信頼関係を築けるのも特徴です。
未経験でも取得しやすい
イギリスでは国家資格であるチャイルドマインダーですが、日本では民間資格となっています。
そのため、保育士や幼稚園教諭の資格を取得している人が、キャリアアップ・スキルアップのために取得することもできます。
また、受験制限がなく、合格率も80%以上と高いため、保育未経験の人でも取得しやすい資格です。
取得方法は、各団体が主催しているチャイルドマインダー養成講座を受講し、検定試験に合格することです。
子育て・仕事と両立して資格試験にチャレンジしている人も多くいます。
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3.チャイルドカウンセラー
チャイルドカウンセラーとは、通常のカウンセラーとは違い、子どもとその親を対象としたカウンセラーのことです。
相談の内容には子どもならではの内容が多く、不登校・いじめに関しての相談が多くあります。
子どもだけでなく親の相談にも乗ることで、子どもへ適切な支援をしたり、親子関係の円満な構築とサポートしていきます。
仕事はさまざま
チャイルドカウンセラーとしての仕事は、保育士・臨床心理士・ベビーシッター・スクールカウンセラー・チャイルドラインのキャッチャーなどが挙げられます。
また、どうしても外に出たくない子どものために、インターネットや電話などを利用して遠隔でのカウンセリングを行うこともあるでしょう。
チャイルドカウンセラーとしての実績をどんどん積んでいくことで、講演会を開いたり、サロンを自宅で開業したりできるようになります。
スキルアップにおすすめ
この資格は国家資格ではなく民間資格なので、自分が現在持っている資格のスキルアップの要素として資格取得を目指すことがおすすめです。
資格取得には、各認定団体が開講している講座を受ける必要があります。
自宅で受験できる講座もあるため、生活スタイルに合わせて講座を選べるのも魅力ですね。
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4.小学校の先生
小学校の先生は、正式には小学校教諭といいます。
小学校教諭の仕事は、満6歳~満12歳にあたる小学1~6年生までの子どもに、各教科の授業や行事などの指導をすることです。
小学校は義務教育の始まりであるため、その先にある中学校・高校への基礎となる学力を身につけさせるだけではなく、社会性・協調性などの精神面なども育てます。
集団生活を通じて、少しずつ大人に近づく子どもたちを育てる重要な役割なのです。
小学校教諭になるには?
小学校教諭として働くためには、短大・大学などで小学校教員の養成課程を修了、教員免許を取得するのが一般的なルートです。
専門学校では小学校教諭の免許は取得できません。
教員免許にも種類があり、短大では二種免許、大学では一種免許、大学院では専修免許が取得できます。
どの免許でも指導できることに変わりはありませんが、大学で一種免許を取得し、小学校教諭として働いている人がほとんどです。
ただ、実際に小学校で働くためには、各都道府県などが実施している教員採用試験に合格しなければなりません。
受験する地域によっては狭き門ということもあるため、しっかりと受験対策を行うことが重要です。
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5.幼稚園教諭
幼稚園教諭も人気の高い職業です。
幼稚園教諭の仕事は、公立・私立の幼稚園で未就学児たちに教育を行います。
文部科学省は「幼稚園教育要領」を定めており、これをもとに全国の幼稚園はカリキュラムを決定しているのです。
各幼稚園でカリキュラムの内容が違うため、幼稚園によって重視している内容が違うことがわかりますね。
方針も違うため、親が幼稚園選びをする際の参考にもなっています。
幼稚園教諭になるには?
幼稚園教諭になるためには、文部科学省認定の教育課程がある専門学校・短大・大学に入学、所定の単位を取得して卒業します。
入学する学校により免許の種類が異なり、専門学校・短大の場合は二種、大学の場合は一種、大学院の場合は専修免許となっています。
多くの幼稚園教諭は二種免許を取得して働いていますが、キャリアを重視する場合は一種・専修免許の取得がおすすめです。
また、幼稚園教諭の免許と同時に保育士免許も取得できる学校も多いため、ダブル取得をしてい人も多くいます。
保育園と幼稚園の違いは?
保育園と幼稚園の違いについて疑問を持つ人もいるでしょう。
この2つの違いですが、大きく違うのは管轄している機関です。
幼稚園は文部科学省の管轄なのに対し、保育園は厚生労働省の管轄となっています。
ここで何が違うのかというと、幼稚園・保育園での仕事内容です。
幼稚園は文部科学省の管轄であるため行うのは「教育」、保育園の場合は厚生労働省の管轄なので「保育・福祉」を行います。
加えて、幼稚園は1日4時間の開園ですが、保育園は1日8~11時間の開園です。
行事の数にも違いがあり、勤務形態も違ってきます。
6.ベビーシッター
ベビーシッターは、保護者不在のときに自宅で子どもの保育を行います。
赤ちゃんのお世話をするイメージが強いですが、実際は0歳~12歳の子どもが対象です。
親が在宅で仕事をしている間に子どもの遊び相手のために利用したり、保育園に入るための点数を稼ぐために利用している人もいます。
ベビーシッターになるには?
ベビーシッターになるための資格は特にありません。
しかし、ベビーシッターとして活動している人の多くは保育士の経験があったり、資格を取得しています。
独立してベビーシッターをしている人もいますが、ベビーシッターの派遣会社に登録して仕事をしている人もたくさんいます。
家事代行や送迎をすることも
派遣会社によっては、家事代行サービス・保育園の送迎などのサービスを保育と一緒に展開しているため、そのスキルが必要になることもあります。
また、多くの自治体ではファミリーサポートという形でベビーシッターの制度を取り入れており、保育園の迎えや、降園後の世話などを依頼されることが多いようです。
色々な形でベビーシッターの仕事をしている人がいるのがわかりますね。
7.児童心理司
児童心理司は、主に児童相談所などで子ども・保護者の心理診断を行うことが仕事です。
子どもに正しい援助をするために、児童福祉司・精神科医など、他の専門家と連携しながら援助内容を決定していきます。
心理学の専門知識を活かした仕事だけではなく、近年話題になっている虐待や非行などの問題にも深く関わっていくため、教育や社会などの知識・理解も求められるでしょう。
他にも、心理検査による心理診断・心理療法・カウンセリング、子どもへの助言や遊びなどの支援を行います。
児童心理司になるには?
児童心理司になるためには、地方公務員試験に合格し、児童福祉法に定められている要件を満たしている必要があります。
要件とは、精神保健に精通している医師、大学で心理学を専修していることなどです。
そしてそれらをクリアした後に、児童相談所に配属されることで児童心理士として働くことができます。
心理学を学べる大学を卒業し、公務員試験に合格することが一番の近道です。
8.スクールカウンセラー
スクールカウンセラーは、学校で生徒・保護者を対象にカウンセリングを行う専門家です。
発達障害で学校生活に困っている生徒の支援を行ったり、ソーシャルスキルトレーニングなども行います。
ソーシャルスキルトレーニングとは、社会で人と関わって生きていくために必要なスキルを身につける訓練のことです。
活躍の場が広がっている
生徒・保護者だけではなく、教職員の相談にのったり、研修の参加、事件・事故の被害にあった生徒のサポートなど、活躍の場所はどんどん増えています。
いつも近くにいる担任には相談しにくいようなことも、スクールカウンセラーなら相談できるという生徒はたくさんいます。
中立的な立場で、学校生活を上手く送れるようサポートをしていくのです。
国家資格取得者が多い
スクールカウンセラーは国家資格ではありません。
民間資格にもカウンセラーの資格はたくさんありますが、実際には臨床心理士、公認心理士などの国家資格の取得者がスクールカウンセラーをしていることが多いです。
民間資格はあくまでスキルアップ・キャリアアップの手段として考えたほうが就職には近づけるかもしれません。
9.養護教諭
養護教諭とは保健室の先生のことを指します。
仕事内容は、生徒のケガの応急処置、発熱した場合の処置などに加え、学校全体の保健の管理などです。
他にも水質検査・空気検査、病気やケガの予防指導、保健相談対応など、様々な業務があります。
養護教諭になるには?
養護教諭として働くためには、まず養護教諭育成課程を修了し、養護教諭の教員免許が必要です。
教育学部や看護学部など、養護教諭育成課程のある短大・大学などに入学することが最初のステップになります。
ただ、養護教諭育成課程がある短大は日本全国で10校ほどと少ないため、4年制大学に入学して養護教諭を目指す人がほとんどです。
中には看護師の免許を取得してから養護教諭を目指す人もいます。
また、専門的なことを学ぶために大学院へ進学し、専修免許を取得して養護教諭になる道もあります。
ですが、実際に養護教諭になるためには教員採用試験に合格しなければなりません。
ただ、小学校教諭や中学校教諭に比べて養護教諭の採用人数はかなり少なく、狭き門となってしまいます。
10.学童クラブ指導員
学童クラブ指導員は、小学生が放課後に親の帰りを待つための学童クラブで指導を行う人のことです。
特に共働きで小学校低学年の子どもがいる家庭が多く利用しています。
実は、最近まで学童保育施設に有資格者を配置することについての規定はありませんでした。
ですが現在は「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」で、各児童クラブに1人以上の放課後指導支援員の配置が義務となっています。
ということは、各児童クラブに確実に1人は有資格者がいるということになります。
保育園の待機児童も問題になっていますが、学童クラブも足りなくなってきているのが現状です。
そのため、学童クラブ指導員も注目されている資格の1つなのです。
学童クラブ指導員になるには?
学童クラブ指導員の資格は、試験を受けたり講座の受講で取得できる資格ではありません。
条件に該当している人のみ資格取得ができるのです。
条件となるのは、
- 保育士・社会福祉士・幼稚園教諭などの有資格者
- 大学などで社会福祉学の修了者
- 高卒かつ2年以上の実務経験がある人
- 5年以上の放課後児童健全育成事業での実務経験がある人
など、細かく決められています。
大学の学部・学科が該当していたり、資格を取得していれば、すぐ学童クラブ指導員の資格取得が可能ですが、そうではないという場合は実務経験が必要です。
11.助産師
赤ちゃんを取り上げることが助産師の仕事ですが、妊婦の健康管理、食事・運動の指導、出産後の体調管理など、妊婦さんにも多く関わっています。
妊娠の時期から出産後の育児まで、健康的に過ごすための指導を行うのです。
多くの経験を積んでベテランになると、正常分娩なら医師の指示なく助産師のみで助産介助ができるため、独立して助産所を開院する助産師もいます。
助産師になるには?
助産師は看護師の上級資格なので、まずは看護師の資格取得を目指します。
その後、助産師の資格取得のための勉強をしますが、中には看護師としての経験をある程度積んでから助産師の学校に入るという人もいます。
ただ、妊娠・出産は女性にしか起きないことでもありますし、非常にデリケートなことでもあるため男性看護師は助産師になることができません。
最初から助産師として働く場合、4年制大学に入学して看護師の勉強をしながら助産師の単位を取得して同時期の試験を目指します。
あるいは、短期大学で先に看護師の資格を取得してから、助産学専攻科に進学して助産師を目指すという方法が取られます。
看護師の養成課程のある短大には助産学専攻科を設置しているところも多いため、そのまま進学して助産師を目指す人も多いです。
どちらの方法でも助産師の資格は取得できるので、自分に合った方法で目指しましょう。
12.病院(小児科)
病院の小児科も子どもに関わる仕事の1つです。
しかし、小児科医はかなりハードルが高いため、どんな人でも目指すことができる小児科の仕事には、医療事務の仕事があります。
医療事務の仕事はどの診療科の病院でも使える知識・技術なので、資格を取得して損はありません。
資格は各認定団体の講座の受講と資格試験の受験で取得できます。
ユーキャンやキャリカレなど、大手通信講座でも扱っているので、受講しやすいのも特徴です。
また、医療事務の資格が取得できる専門学校などもあります。
医療事務は、病院・クリニックで最初に出会う人で、その病院の印象を決定すると言っても過言ではありません。
それが小児科なら、親に与える印象だけではなく、病気で不安になる子どもたちの気持ちを和らげることもあるのです。
まとめ
保育園・学校・病院など、子どもと関わる仕事は実はたくさんあります。
業種は違っても、子どもの笑顔を見ることができたり、元気におしゃべりする姿が見られるのが1番ですね。
社会人になっても目指せる資格もたくさんあるので、自分が取得できそうな資格、気になる資格があったら、ぜひ調べてみましょう!