日常生活の中でECサイトをよく利用しているという人も多いのではないでしょうか。
インターネットやスマホの普及によって、通信販売業界はその市場規模を拡大し続けています。
ショッピングを楽しむだけではなく、自分でネットショップを運営してみたい・制作してみたいと考える人も増えているのです。
そこで今回は、ECサイトの運営に役立つ資格「ネットショップ検定」について詳しく紹介します。
ネットショップ検定とは?
ネットショップ検定は一般社団法人ネットショップ能力認定機構が主催している民間資格です。
- 特定の事業者に偏らない基準でネットショップにおける実務能力を認定する
- 就職に強い人材の育成支援
- 資格保有者排出によるネットショップ業界の発展
という3つのコンセプトが掲げられています。
ECサイト運営に関わる実務能力を証明する資格試験であり、取得後はネットショップ実務士を名乗る事が出来るようになるのです。
レベルは5つ
レベル1(低)~5(高)までのレベルが設けられていますが、筆記の検定試験が必要になるのはレベル1・2の2つのみとなっています。
ネットショップ運営が初めての場合はひとまずレベル1を、本格的に運営していく段階になったらレベル2の取得を目指してみましょう。
検定を受けるにあたってごく基礎的な知識を身に付けるためのセミナーも開講されているので、必要であれば受講してみるのもおすすめです。
レベル3に関してはレベル2の取得・実務経験・優良店認定など、所定の条件を満たした上で面接を行います。
レベル4以降の認定には関しては、2022年3月時点で公式のアナウンスがありません。
公式ページ
>>「ネットショップ検定」の公式サイトはこちら
ネットショップ検定を学ぶメリットは?
体系的に知識を吸収出来る
ECサイトの運営を成功させるためには商品の仕入れ・管理・販売・広告など様々な知識が必要になります。
1つ1つの知識をバラバラに身に付けていくのには、それなりの労力と時間を要する可能性が高いと言えるでしょう。
ネットショップ検定ではECサイト運営に必要となる知識が体系的にまとめられており、受験のために学習を進めていけば効率的に知識を身に付けられるため無駄がありません。
売上アップに直結する
ECサイトの運営に関わる知識は比較的専門性の高いものが多く、店舗で商品を販売するスタイルとは異なったノウハウが必要になります。
ネットショップ検定で学べる知識はECサイトに特化したものになっているため、合格するだけの実力が身に付けばサイトの売上アップに直結するでしょう。
客観的に実力を証明出来る
インターネット上での作業が大部分を占めるECサイト運営は、自分のスキルや実力を証明する材料が不足しがちです。
制作実績や売上高のデータが揃っていれば問題ありませんが、これからネットショップ業界に飛び込む人にとってはハードルが高いと言えるでしょう。
そんな時にはネットショップ検定のような資格を取得しておくのが効果的です。
検定試験という客観的な指標を保持しておけば、社内やクライアントからの信用度が高くなります。
就職や転職で有利になる
ECサイトをはじめとするネットショップ業界は需要が右肩上がりで推移しており、新しく事業を展開し始める企業も多いです。
そんな中で必要とされているのは、やはり専門的な知識やノウハウを身に付けている人材と言えます。
ネットショップ検定を取得しておけば就職・転職における自分の価値が高まり、応募先の選択肢がグッと広がるでしょう。
ネットショップ検定の受験の流れは?
試験はCBT方式
ネットショップ検定を受検するには、まずCBT-SolutionsでユーザーIDの取得とパスワードの設定を済ませます。
CBTとは「Computer Based Testing」の頭文字を取ったもので、パソコンを使って行う試験スタイルです。
ネットショップ検定の試験は全国各地で年末年始を除くほぼ毎日受験可能となっており、申し込みから最短3日で受験出来ます。
CBT-Solutionsはその予約手続きを行うためのシステムなのです。
CBT-Solutions上で希望する受験会場を選択したら、所定の受験料を任意の支払い方法で納入します。
支払い方法はクレジットカード・コンビニ決済・Pay-easyなどが用意されているので都合の良いものを選びましょう。
なお、受験キャンセルには手数料が発生するので注意してください。
当日は試験会場のパソコンで受験
試験当日は本人確認書類が必要になるので留意しておきましょう。
試験は会場で用意されているパソコンで行うため、現地でログイン用のIDとパスワードが記載された受験案内シートを受け取ります。
試験中は筆記用具とメモ用紙が持ち込み可能です。
なお、遅刻による入室は認められていないので余裕を持って試験会場に到着するようにしましょう。
採点はパソコンが自動的に行うため、試験終了後すぐに合否が分かるという点も大きな特徴です。
ネットショップ検定の難易度は?
ネットショップ検定のレベル1・2の試験は共に四肢択一式の設問が70問で、制限時間は80分となっています。
受験者数や合格者数は非公開となっていますが合格基準は70%以上の得点なので、70問中49問以上正解すれば合格です。
ただし、各カテゴリーごとで50%以上の正答率が求められる点には注意しておきましょう。
レベル1の出題範囲はビジネス知識・前提知識・実施知識から構成されており、ネットショップ運営以外にも社会人としての常識問題が多めに含まれています。
レベル2では運営業務・Web制作業務・ライティング・プロモーション業務が出題範囲です。
ネットショップやWeb制作に関わる本格的な知識が問われるため、十分な学習時間を確保して対策を講じましょう。
それぞれのレベルに対応した公式テキストや練習問題が販売されているので、それらを活用するのがおすすめです。
ネットショップ検定の口コミは?
運営・制作・プロモーション共通の試験だったので、普段自分が担当している制作の知識だけでなく、 運営やプロモーションについても学ぶいい機会となりました。
社内の各担当者の仕事を理解できると、業務の依頼についても相手の立場で考えることができるので、 結果、コミュニケーションが円滑になりました。
取得した今は、私自身も仕事に活かしつつ、弊社のお客様であるネットショップ様が取得すれば、より一層役立つ資格だと思いますので、弊社のお客様にも、資格取得をお勧めしたいと思います。
公式テキストは、これから入社する会社の業界知識や、社会人の基礎を学ぶのに最適な内容だったと思います。
入社前にネットショップ実務士の資格を取得できたことで、4月からの社会人デビューに自信が持てました。
ネットショップ検定はこんな人におすすめ!
Web関係の仕事に興味がある人
ネットショップの運営はサイトのデザインも大きなポイントになってきます。
そのため、Webデザイン系の仕事に興味を持っている・あるいは既にそういったスキルを身に付けている人にとっても魅力的な業界です。
持ち前のクリテイティブなスキルとネットショップ検定によるビジネス的な知識が合わされば、魅力的なECサイト構築や運営が可能になるでしょう。
転職活動で潰しが利く資格が欲しい人
2010年度に約7.7兆円だったEC関連の市場規模は、2019年度には約19.3兆円まで右肩上がりで成長を続けています。
今後も消費者からの需要は高まっていく事が予想されており、各企業ではネットショップ運営に携わる事が出来る人材の確保が重要性を増しているのです。
加えて、ネットショップは食品・アパレル・趣味用品など幅広い業界で展開されている販売方法となっています。
ネットショップ検定を取得しておけば、自分が興味を持っている業界のネットショップ事業部門への転職を有利に進められるでしょう。
ECサイトで起業したい人
事業規模にもよりますが、ネットショップの運営は個人で完結させる事も不可能ではありません。
ワークスタイルの多様化が進んでいる現代では、自宅でネットショップを運営する事で生計を立てている人も少なくないのです。
時間や場所に囚われない働き方を望む人にとって、ネットショップの運営は有力な選択肢の1つと言えます。
ネットショップ検定で将来役立つ知識を身に付けよう
市場規模が拡大し続けているネットショップ業界では、スキルや知識を身に付けた人材の価値が高まっています。
ネットショップ検定を受検して客観的に実力を証明出来るようにしておけば、転職活動や起業を有利に進められるでしょう。
また、ネットショップに関する知識は怪しいECサイトを見抜く力にも繋がるためトラブル予防にも役立ちます。
ネット社会を上手く生きていくためにも、ネットショップ検定の受講を検討してみてください。
公式ページ
>>「ネットショップ検定」の公式サイトはこちら