米・語学アプリ会社が調査したところによると、語学学習を始める理由は「旅行」が1位となっています。
そこで、 語学学習の動機に関して、レポートを参照したうえで海外渡航再開で言語学習が増える可能性について、その手段や目的にも言及しながら解説します。
海外渡航再開で学習意欲も上昇
新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の影響で渡航制限が世界的に行われていました。
これが原因で旅行者が減り、旅行目的の語学学習者も減少しています。
アメリカ合衆国では、海外旅行のように国をまたいで遠出するという人が少なくなり、身近な場所に足を運ぶ人が増えています。
しかし、2021年までと比べて2022年は、世界的に旅行者の数が戻りつつあります。
まだ2019年の水準には達していませんが、旅行者の増加に伴って、海外旅行のために新しい言語を学ぶ人が増え始める兆しを見せています。
2023年には海外旅行のために言語を学ぶ人が急増することが想定されています。
これを裏付けるように、海外旅行と言語の関係を調べた調査として「2022年版Duolingo言語レポート」が挙げられます。
調査内容は、2021年10月1日~2022年9月30日で、利用者が5億人を超える「Duolingo」というアプリを使って語学学習した人の統計を取ったものです。
ただし、5,000人未満の国は十分な統計データとはならないためランキングから除外されています。
語学学習の目的の違い
「2022年版Duolingo言語レポート」によると、ラテンアメリカの人では2023年に海外旅行する可能性が高いという回答が55%となっています。
国別ではインドで40%、アメリカが28%、日本は15%と低い結果となっています。
なかでも、日本人旅行者の43%は語学学習の目的が「新しい観光スポットを探すこと」となっており、ラテンアメリカ59%やドイツ45%、インド39%は「リラックスが目的」とする人が多いのに比べて対照的です。
上記に関連して、言語学習をすることによってリラックスできる休暇を過ごせると考える人が多いようです。
なぜなら、言語を学ぶことによってその国の旅行をより積極的にコミュニケーション・対話を可能にするからです。
しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の蔓延以降、現実的に言語スキルの習得は難しくなっており、直接の対話に制限が加わるなどしています。
そこでネットを利用した自宅でのオンライン学習やスマホのオフライン学習の活用に多くの人が注目しています。
語学学習をきっかけにして、新しい言語の学習にスマホアプリやパソコンを使った学習を取り入れているのです。
旅行のために言語学習をする理由は国によって違う
今回は、「旅行」を理由とした語学学習が米・語学アプリ会社の調査でトップになったことについて、データを交えながら取り上げました。
語学学習には、旅行を始めとしてさまざまな理由があります。
どの国にいる人かによっても言語学習の目的が異なるでしょう。