労働トラブル相談士って?資格の取得方法・メリット・おすすめな人など紹介

ハラスメントなど今の時代、企業には労働トラブルが大きくなる前に対処することが求められています。

しかし、適切な対処ができずに訴訟になったり、優秀な社員が辞めてしまったりしているのが現状でしょう。

そんな労働トラブルの相談・対処に関する知識が得られるのが労働トラブル相談士です。

ここでは労働トラブル相談士の資格の内容や口コミなどについて解説していきます。

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労働トラブル相談士とは?

資格・講座名 費用(税込) 学習期間
労働トラブル相談士 99,000円 1ヶ月〜

労働トラブル相談士は、クレア人財育英協会が運営する資格です。

ブラック労働など企業と労働者の間で発生する問題や、ハラスメントなど労働者同士の間で発生する問題に対して正しい法律の知識を持ち、解決に導きます。

2022年4月から、すべての企業にハラスメント相談窓口を設置することが義務付けられました。

昔からハラスメント窓口を設置している企業もありますが、実際は相談したところで解決できない、むしろトラブルが悪化してしまうなど、機能していないと感じている労働者は多いです。

そこで労働トラブル相談士として適切な対処方法を身につけることで、ハラスメント窓口をしっかり機能させることができるようになります。

 

労働トラブル相談士を取得するメリットは?

労働問題の正しい知識を得られる

労働トラブル相談士の資格について学べば、労働問題に対する正しい知識を得ることができます。

労働トラブルは人と人との問題なので、正しい知識を持って対処することが大切です。

しかし、正しい知識を有していないゆえに、さらにトラブルを悪化させてしまうケースも少なくないのが現状です。

そこで労働トラブル相談士を通して、相談者が不利にならずに済む対処方法を学べます。

専門知識で求められる人材に

先ほど解説したとおり、2022年4月からすべての企業にハラスメント相談窓口の設置が義務付けられました。

そのため、中小企業を中心に相談窓口の設置とハラスメントに関する適切な知識を持った人材の確保が急務となっています。

そこでハラスメントをはじめ、労働トラブルに関する専門知識を身につけることで、企業から必要とされる人材を目指せます。

キャリアアップに繋がる

人事部や労務部など、社員を守ったり会社と社員の間を取り持ったりする立場の部署では、コンプライアンスなど、時代に合わせた対処ができる人材が評価される傾向にあります。

そこで労働トラブル相談士の資格を取得することで、キャリアアップに繋がることも期待できます。

労働トラブル相談士になるには?

認定講座を受講する

まず労働トラブル相談士3級を取得するにはビジスク認定講座を受講する必要があります。

3級は試験の受験が必要なく、講座の受講のみで取得できます。

認定講座の受講時間は20時間程度。

ちなみにこちらの講座を受講することで、労働トラブル相談士だけでなく人事業務士の資格も受講できます。

労働トラブル相談士3級では、労働に関する基本的な知識が求められます。

具体的には労働基準法をはじめとする労働関連法規や、賃金・労働時間など労働に関する基本的なルール、起こりやすい労働トラブルの内容などです。

また、雇用保険や社会保険など各種保険に関する内容も取り扱います。

労働トラブル相談士2級の試験を受ける

労働トラブル相談士3級に合格したら2級の受験資格を得られます。

その後Webテストを受験して正答率が60%を超えれば合格です。

そして合格すると労働トラブル相談士2級に加え、人事業務主任士の資格も得られます。

また、2級はキャリア人財育英協会に登録して2年経過後にオンライン研修を受けることでも取得できます。

2級では3級で学んだ労働者保護に関する基本的な内容を踏まえ、実践的な内容が問われます。

具体的にはトラブル解決の流れや、トラブル解決・休業までに必要な手続きなどです。

どちらかと言うと解決できずに退職や休業になってしまった場合に必要な知識を中心に取り扱います。

さらに労働トラブル相談士1級を目指す

労働トラブル相談士2級に合格すると、1級を受験できます。

内容はトラブル解決のための制度や解決金など、実際にトラブルが起こった後の対処に関するものが中心です。

合格ラインなどは2級取得者にしか案内されないので、まずは2級合格を目指しましょう。

認定講座はどんな内容?

労働トラブル相談士認定講座は、計30講座20時間程度のオンラインレッスンとなっています。

取り扱う内容は主に労働トラブル相談士3級と2級の範囲です。

人事業務主任士と労働トラブル相談士の共通科目と各資格の専門科目で構成されています。

認定講座の利用者の声は?

自分が社会人として働くうえでも役立つ知識が身についた

労働者保護に関する仕事をするうえで役に立つ知識が身についただけでなく、自分が社会人として働くうえで知っておきたいことについても学べたという声がありました。

確かに労働トラブル相談士として働く受験者本人も労働者に当たるので、一社会人として労働トラブル相談士について学ぶ価値は大きいでしょう。

具体的な例を用いて実践的な知識を身につけられたのが良かった

様々なトラブルを例を用いて具体的に学べて、実践的な知識が身についたという声もありました。

労働トラブルは双方が納得できる形で決着をつけるのが難しいです。

場合によっては相談者をさらに追い込んでしまうこともあります。

しかし労働トラブル相談士認定講座なら、実例を用いて学習を行うので、相談者にかかる負担を最小限にして労働トラブルを解決できるスキルを身につけられます。

労働トラブル相談士がおすすめな人は?

労働トラブル相談士がおすすめな人は、社会保険労務士や人事部、労務部など、労働者から仕事に関する相談を受ける立場の人です。

これらの立場の人たちは労働トラブルの対処方法がわからなかったり、相談の際に主観が入りすぎたりしてしまって相談した労働者を追い込んでしまうこともあります。

そこで体系的に労働トラブルについて学ぶことで、労働者が抱えているトラブルを解決したり、解決に必要な手段を客観的にアドバイスしたりできるようになります。

まとめ

労働トラブル相談士の資格は、社員から相談を受ける立場の人がより労働トラブル解決に関する知識を深めるのに適した資格です。

そのため、人事部や労務部などで働く人に適した資格と言えるでしょう。

歴史の浅い資格なのでまだ知名度はありませんが、客観的な視点で労働トラブルを解決するための知識を身につける手段として適しています。

ぜひ労働トラブル相談士の受験を検討してみてください。

記事の執筆者
LS編集部

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