介護職員初任者研修は介護職の資格の中でも、3カ月程度で取得が可能で難易度も低く、一番最初に習得したい入門的な資格です。
2013年に制度が変更になり、ホームヘルパー2級は介護職員初任者研修に移行しました。
それまでのホームヘルパー2級と比べて介護職員初任者研修は筆記試験と技術演習の時間が拡大されたため、介護に必要な知識と技術をしっかりと習得できます。
介護職員初任者研修の学習方法や取得するメリットなどについて詳しく紹介します。
介護職員初任者研修の資格とは?
介護職員初任者研修の資格について
従来の介護資格には、介護職員基礎研修やホームヘルパー1級・2級・3級がありました。
2013年に制度が変更され、それまでの複雑なシステムからよりシンプルでわかりやすい資格内容に一新されました。
制度の変更により、
- 介護職員初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士
- 認定介護福祉士
このようにステップアップしていきます。
介護職員初任者研修は以前のホームヘルパー2級にあたる資格で、介護職員として必要な基礎知識とケアを身に付けることができます。
従来のホームヘルパー2級との違いは?
従来のホームヘルパー2級では、130時間の研修時間と施設実習が必要でした。
介護職員初任者研修では130時間の研修時間は変わりませんが、施設実習はなくなり終了評価が加わりました。
ホームヘルパー2級は受講のみで試験はありませんでしたが、介護職員初任者研修では研修修了後に筆記試験があります。
筆記試験は70点以上が合格ラインになります。
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資格を得るための学習方法は?
通学と通信講座を併用して学習する
合格のための学習方法としては、学校に通学するスクーリングと学習通信を併用して学習するスタイルが一般的です。
130時間あるカリキュラムの一部は自宅で学習することも可能です。
カリキュラムの項目と時間数は定められているため、どの学校でも変わりがなく共通です。
ただ89.5時間以上、約15~17日の通学が必要なため、できるだけ通いやすい学校を選ぶのがオススメです。
しっかりとカリキュラムを受けていれば、修了試験の合格率は高いです。
スクーリングと自宅学習のスケジュールを立てる
まずはスクーリングと自宅学習のバランスを考えて、スケジュールを立てることが大切です。
仕事や家事の合間などに学習する場合には、途中で挫折しないためにも無理のないスケジュールを立てましょう。
スクーリングの日は復習を重点的におこない、自宅学習の日は予習を中心におこなう学習方法がベストです。
スクーリングを受講すると課題が出ますので、その課題を使って自宅で復習をすると効率的です。
課題でわからない箇所はチェックをしておき、次回のスクーリング時に講師に質問するようにしましょう。
また動画サイトに実際の実技動画がアップされているので、実技の動きをイメージするのに便利です。
資格を取得する4つのメリット
1.介護についての仕事内容を学べる
介護職員初任者研修で介護についての知識や仕事内容を学習することができます。
介護の上でもっとも大切で基本になる、「高齢者の尊厳を尊重し行動する」という心構えや理念を学ぶことができます。
介護には様々な業務があり、三大介助と呼ばれる排泄の介助・食事介助・入浴介助に加えてレクリエーションなどがあります。
介護は、それらの業務をただ完璧にこなすだけではなく、尊厳をもっておこなうことが重要です。
また、介護には掃除や洗濯などの生活補助をおこなう「生活援助」と、利用者の体に触れて入浴や排泄のサポートをする「身体介護」があります。
身体介護をおこなうためには、介護資格を保有している必要があります。
身体介護をおこなう上で人間の体の構造や、基礎的な医療知識なども介護職員初任者研修で学ぶことができます。
2.介護のキャリアアップに必要な資格
介護の資格には
- 介護職員初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士
- 認定介護福祉士
があります。
介護職員初任者研修は介護資格のファーストステップになります。
実務者研修は従来のホームヘルパー1級に相当します。
国家資格である介護福祉士を受験するためには、実務者研修の終了と実務経験3年が必要です。
介護職員初任者研修は、介護資格キャリアアップのためのスタートラインです。
3.資格手当などで給料が上がる
介護の業務に資格は必須です。
無資格では利用者に触れることはできませんので、仕事の内容が限定されてしまいます。
また正しい知識が身についていないため適切な介護を行うことが難しく、その不安が利用者に伝わってしまいます。
介護資格を保有していれば自信を持って様々な業務をおこなうことが可能になり、そのため給料が無資格の場合よりも高くなります。
4.介護の資格を持っていると、仕事に困らない
高齢化社会において介護の需要は高まっています。
2025年にはさらなる超高齢化社会になると危惧され、国民の3人に1人が65歳以上になり、5人に1人が75歳以上になると予想されています。
高齢者が増加するに従い介護職の人材不足が起こり、より多くの介護職が必要になります。
介護の職場は老人ホームや、訪問介護など多く、そのため介護資格を所有すれば就職・転職に困りません。
介護職員初任者研修の資格を取得すると?
介護職員初任者研修を取得することによって、様々な介護の場で働くことができます。
介護職員初任者研修のカリキュラムでは、高齢者や障害者の日常生活をサポートするための知識と技術を身に付けることができます。
介護職員初任者研修では130時間の研修時間の中で、介護の基礎となる講習と演習を受けます。
利用者の尊厳や事故、感染への対応など実際の介護に必要な基本を身に付けることによって、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などに就職することができます。
そのほかにも有料老人ホームやグループホームなどの居住系介護サービスにも需要があります。
さらにデイサービスや訪問介護サービスといった介護の場だけではなく、医療機関などにも介護の資格を所有していることで職に就くことが可能です。
また就職に有利なだけでなく、自宅での介護をより正しい知識と技術で行うことができます。
家族に介護をおこなうため、介護職員初任者研修を取得される方も多いです。
介護職員初任者研修の試験について
介護職員初任者研修に受験資格はありません。
誰でも受けることができますが、試験は日本語でおこなわれるため日本語の読み書きが必要です。
介護職員初任者研修取得のためには、カリキュラムとして130時間の講習を受けるのが条件です。
カリキュラムの内容としては、
- 職務の理解
- 介護における尊厳の保持
- 自立支援
- 護・福祉サービスの理解
- 医療との連携
- 老化の理解
- 認知症の理解
などの科目を学習します。
自宅学習と通学で130時間の講習を修了後に、筆記試験を受験します。
70点以上が一般的な合格ラインとなり、試験は記述式と選択式で30問程度の場合が多いです。
万が一不合格になった場合には、追試を受けることが可能です。
介護職員初任者研修は介護資格のスタートライン
介護の需要は年々高まり様々な場所で求められていますが、利用者の体に触れて介護するためには介護資格を所有している必要があります。
介護職員初任者研修は、介護のための基本的な知識と技術を身に付けることができる資格です。
130時間のカリキュラムを修了し、筆記テストに合格すると資格を取得することができます。
資格を取得することで老人ホームやデイサービス、訪問介護などの就職に有利なのでオススメです。
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