登録販売者は、薬剤師と同様に薬を販売することのできる国家資格です。
薬剤師と異なるのは、第二類・第三類に分類される一般用医薬品のみ販売可能で、第一類と呼ばれる医師の処方箋が必要な薬は販売することができません。
登録販売者になるためには試験に合格する必要があります。
では、その試験はどのように受験するのでしょうか?
この記事では登録販売者の受験要項や当日の試験の流れについてご紹介します。
登録販売者の試験って?
試験の概要
登録販売者は、地域ごとに行われる試験に合格する必要があります。
もちろん試験もその地域で準備しますが、問題難易度に差が出ないように厚生労働省が定めるガイドラインに沿って作成されます。
受験するために特別な資格などは必要なく、年齢や学歴、実務経験の有無に関係なく受験することができます。
試験に合格後、都道府県に販売従事者登録申請を行うと販売従事者登録証が発行されますので、その後登録販売者として働くことができます。
筆記試験について
試験はマークシート方式の筆記試験のみで、午前の部と午後の部に分かれています。
時間はそれぞれ120分で60問ずつ出題されます。
そのため、どの章も均等に学習し点数を取れるようにする必要があります。
また、問題は1章から順番に午前午後に分けて出題されるのが基本ですが、問題の作成は地域ごとですので順番が異なる場合があります。
各地域ごとの受験要項に問題の傾向が記載されてありますので、それを参考に勉強しておきましょう。
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試験当日に注意する点は?
1.当日の服装について
受験当日の服装について特に規定はありません。
ですが、空調設備や座席の位置によっては寒すぎる・暑すぎるということも考えられます。
そうなると試験に集中できないことも考えられますので、着脱しやすい衣服や羽織るものを1枚準備しておくなど、自分で調節できるように準備しておきましょう。
2.マークシートは焦らず記入
マークシート式の怖いところは、解答欄が1つずれていても気づきにくいという点です。
気づいたときにはもう制限時間も近づいて、となってしまうと修正が間に合わないことがあります。
そうなってしまうと、本来の実力であれば解ける問題も解けなくなってしまい、不合格になるかもしれません。
それを避けるためにも、1問1問丁寧に確認をしながらマークするようにしましょう。
また理由は後述しますが、回答用紙にマークを行う際は、試験問題にもマークした番号を書いておくことをおすすめします。
3.当日の持ち物をチェック
忘れ物をしたがゆえに受験できないということもありますので、前日にしっかりとチェックしましょう。
必要なのは受験票と筆記用具です。
筆記用具は鉛筆の方が塗りやすくおすすめです。
また、試験会場によってはシャープペンシルを禁止しているところもありますので、トラブルを起こさないためにも鉛筆を2本以上持っていく方が無難です。
また、修正のために消しゴムも忘れないようにしましょう。
必須アイテムというわけではありませんが、あると便利なのは腕時計や鉛筆削りです。
多くの会場は時計がありますが、手元で時間を確認できると便利です。
また、鉛筆は芯が折れることもありますので、鉛筆削りがあると安心できます。
会場によっては机の上に出してはいけない場合もありますので、試験監督などに確認しましょう。
4.試験中、トイレに行きたくなったら?
試験中にトイレに行くことは特に禁止はされていません。
しかし、不正防止のために係員同伴で行く必要があります。
挙手などで試験監督などに合図を行い許可を得ましょう。
ただし、トイレに行っている間も試験時間は進み、試験時間の延長は認められていませんので注意が必要です。
5.教材はカバンの中に入れる
勉強のために、試験会場にテキストやノートなど教材を持ち込んでいる方もいることでしょう。
しかし、試験中に目のつくところに置いておくと不正を疑われる恐れがあります。
試験会場によっては机の中に入れておけばよい場所もありますが、疑われることを避けるためには口の閉まるカバンの中などに入れておくほうが安全です。
お昼休憩は自己採点をすることができる
休憩時間は試験会場によって異なりますが、どの会場でも45分から1時間程度の昼休憩があります。
もちろん休憩時間ですので、昼ご飯を食べながらのんびり過ごしてもよいですし、午後のために勉強をするというのもよいでしょう。
ですが、午前中のテストの自己採点をすることもできます。
早ければ午前の試験終了時点ですでに解答速報が掲示されていることもあり、先ほど受けたばかりのテストを自己採点することができます。
もちろん午前中の出来があまり良くなかったと感じる場合は、落ち込みを避けるためにもあえて自己採点をしないという方もいることでしょう。
試験問題は自宅に持ち帰ることができます。
自宅で自己採点を行うことができるため、昼休憩中に自己採点をするにしてもしないにしても、試験問題にマークした番号を記載しておいたほうがよいです。
終わった人から退出していく
登録販売者試験は午前・午後ともに120分の時間制限が設けられていますが、それよりも早く試験を終えて会場を出ることは可能です。
試験開始から一定時間経過後に試験監督が退出可能な合図を出しますので、それに従って退出することができます。
午前の部の出来がよさそうで、午後に心配な科目がある場合は早めに退出しその分を勉強に充てるというのも一つの手です。
しかし、1度退出してしまうと試験時間中は戻ってくることができませんので、見直しなどをしっかりしたうえで退出しましょう。
これから試験を受ける人へ
登録販売者はこれからもニーズが高まる
薬剤師を雇うと資格手当などでコストがかかってしまうと考え、第一類医薬品を置かない代わりに登録販売者しか雇わないと考えている薬局なども増加しています。
そのため、登録販売者はニーズの高い資格だといわれています。
さらに、一般用医薬品を販売する店は薬局やドラッグストアだけではなく、コンビニやスーパーなど拡大しています。
こういった店が増えるたびに登録販売者の活躍の場は広がり、ニーズもより高まります。
過去問を繰り返し解こう
もちろん、難易度の低い試験ではありません。
合格率は40%から50%程度と独学で学ぶ人が多いという理由はありますが、薬剤師国家試験よりも低い合格率です。
合格を目指すのであれば、まず受験する地域の出題傾向を把握しましょう。
受験要項をしっかりと読む、過去問を繰り返し解くなどで対策をする必要があります。
また、試験には時間制限があるため、解ける問題から解く癖をつけ、わからない問題は後回しにしてすべての問題に目を通すようにしましょう。
最後に
登録販売者は、処方箋の必要ない一般医薬品に限り薬を販売することができる国家資格です。
各地域ごとに開催される試験に合格し、都道府県に登録することで仕事に就くことができます。
試験は午前午後に分かれたマークシート方式ですが、難易度は高く合格率は半分以下程度です。
しっかり受験対策をすることで合格を目指しましょう。
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