中学卒業後、高校へ行かずに就職をしていたり、通っていた高校の雰囲気が合わず中退して仕事をしているという人は少なからずいます。
ですが、学歴が中卒だと仕事の幅も少なく、限られた仕事しかできないことが多いです。
また、正規の仕事に就けなかったり、少ないお給料で働いている人もたくさんいます。
高卒の学歴を取得することが難しくても、国家資格を活かして転職・就職するのならハードルも低いのではないでしょうか？
「学歴の壁がありそう」「大学を出なければ受験資格がない」というイメージがある国家資格ですが、実は中卒でも取得できる国家資格はたくさんあるのです。
今回の記事では、中卒の人でも取得できる国家資格について紹介していきましょう。
1.登録販売者
| スクール名 | 金額 (税込) |
学習期間 |
|---|---|---|
| 資格のキャリカレ | 38,500円 | 3ヶ月 |
登録販売者って？
ドラッグストアに欠かすことのできない存在が登録販売者です。
登録販売者が常駐していると、店舗での一般薬の販売(第二類医薬品と第三類医薬品)が許可されます。
また登録販売者は、どの薬を選べばいいのか相談にも乗ったり、商品の品出し・レジ打ちなども行います。
ドラッグストア以外にも、ホームセンターやコンビニなど、一般薬を扱うお店が増えてきており、働く場所の幅がどんどん広がってきているのも魅力です。
資格を取得すれば生涯仕事に活用できます。
登録販売者になるには？
登録販売者の資格を取得するには、都道府県が実施する登録販売者試験に合格しなければなりません。
実務経験も特に必要ありませんが、実際に登録販売者を名乗れるのは2年の実務経験を経てからになります。
ですが、資格取得前に実務経験を積んでいた場合(直近5年以内)はすぐ登録販売者を名乗ることができます。
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2.保育士
| スクール名 | 金額 (税込) |
学習期間 |
|---|---|---|
| キャリカレ | 31,900円 | 6ヶ月 |
保育士って？
保育園の先生である保育士も、中卒でも取得できる国家資格の1つです。
ほとんどの人が専門学校や短大・大学などの養成学校を卒業して保育士の資格を取得しますが、独学・通信講座・専門のスクールなどに通って現在の仕事を続けながら資格取得もできます。
保育士になるには？
受験資格は、5年以上かつ7,200時間以上、児童等の保護または援護に従事した勤務経験があり、認可保育園などの受験資格を満たした施設での勤務経験が必要になります。
実際に子どもと接する仕事を一定の期間行うことで、初めて受験資格を得ることができるのです。
筆記試験8科目、実技試験2分野の試験構成となっており、一度で合格するには難易度が高いです。
一度合格した科目は3年間有効なので、いくつかに分けて受験する人が多く、3年かけて保育士の資格を取得する人がたくさんいます。
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3.宅地建物取引士(宅建)
| スクール名 | 費用(税込) | 学習期間 |
|---|---|---|
| キャリカレ | 39,600円 | 3ヶ月 |
宅地建物取引士(宅建)って？
よく「宅建」と呼ばれていますが、正式名称は「宅地建物取引士」という資格です。
不動産業界には欠かせない資格で、不動産会社には、会社の規模に応じて決められた人数の宅建士の設置が義務付けられています。
そもそも宅建士とは、公正な不動産取引を行うための国家資格です。
不動産における重要事項の説明・重要事項説明書への記名、押印など、必ず宅建士でないとできない、法律で決められた業務も存在します。
宅地建物取引士(宅建)の試験について
合格率も低く、約15％ほどです。
難易度も高いですが、通信講座を受講し、確実な知識を身に着けることで合格率をぐっと上げることができます。
受験制限がないため中卒でも手に職をつけられる資格を取得できます。
年に1度しか試験は実施されませんが、毎年20万人ほどが受験しています。
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4.介護福祉士
介護福祉士って？
介護のプロである介護福祉士も国家資格の1つです。
中卒で介護福祉士を取得する場合は、
- 3年以上の実務経験
- 実務者研修を受講
- 国家試験に合格
という流れになります。
介護福祉士の試験について
未経験で介護の仕事を始めた人でも、このようなルートで介護福祉士を取得した人はたくさんいます。
学歴に関係なく取得できる資格の1つですし、介護業界で正社員を目指す人にもおすすめの資格です。
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5.調理師
| 資格・講座名 | 費用(税込) | 学習期間 |
|---|---|---|
| 調理師 | 31,900円 | 3ヶ月 |
調理師って？
料理を作る技術はもちろん、衛生面の知識も持つプロが調理師です。
飲食店でも調理師の在籍が努力規定となっていたりと、活躍の現場が増えている資格です。
飲食関係で調理をする職種では、免許を持っていることが条件であるところも増えてきています。
資格がなくても料理を仕事にすることはできますが、より信頼を得るためには必須です。
料理人を目指したい人は取得をおすすめします。
調理師になるには？
調理師の資格を取得するには、飲食店や給食施設などでの実務経験が2年以上必要です。
その後、調理師試験を受験し、合格後に住民票がある都道府県知事に免許申請をします。
学校で調理の基礎を学んで取得する方法もありますが、仕事をしながら受験資格を得ることができるため、現場でもしっかり学べます。
中卒なら、就職し下積みをして、2年後に調理師免許を取得するのが一番の近道です。
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6.旅行業務取扱管理者
| スクール名 | 金額 (税込) |
学習期間 |
|---|---|---|
| ユーキャン | 59,000円 | 8ヶ月 |
旅行業務取扱管理者って？
旅行業務取扱管理者は、旅行を取り扱う企業において必須の存在です。
資格には2種類あり、国内旅行を取り扱うことができる国内旅行業務取扱管理者と、国内と合わせて海外旅行も取り扱える総合旅行業務取扱管理者です。
旅行業務取扱管理者の試験について
どちらの資格も受験資格がないため、未経験者でも受験が可能です。
合格率は、国内は60％、総合は15～20％と大きな差が出ています。
それほど内容が難しくなるということです。
また、総合旅行業務取扱管理者試験の受験時に、すでに国内旅行業務取扱管理者の資格を所持している場合、試験科目が一部免除されます。
その他にも、旅行業界での仕事をしている人が、旅行業協会実施の研修を修了している場合も試験科目の免除を受けることができます。
旅行業務取扱管理者の勉強方法について
独学でも取得可能ですが、より合格率を上げるために通信講座などを受講することがおすすめです。
総合・国内のW受験も可能で、そのための講座を開講している講座もあるので、自分の目的に合わせてチェックしていきましょう。
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7.中小企業診断士
中小企業診断士って？
日本にある企業のほとんどは中小企業です。
色々なジャンルの中小企業があり、経営課題に対応するための診断や助言を行うのが主な役割です。
中小企業診断士になるには？
イメージとして、経営を助言する立場での業務経験や、コンサルティングファームなどでの実務経験が必要と思われがちですが、実際は受験制限がないため中卒でも受験可能です。
だからといって、取得が簡単というわけではありません。
実務経験者でも合格は難しいのです。
また、公認会計士などの該当資格を所持している場合は1次試験のうち1部科目が免除されます。
それに、中小企業診断士としての仕事をするために登録するには、2次試験の合格後、15日間以上の実務補習もしくは診断実務を受けなければなりません。
その後に中小企業診断士の仕事ができるようになります。
これだけでもかなり長い道のりということがわかりますね。
中小企業診断士の勉強方法について
通学のスクールに通って資格試験の対策をする方法もありますが、通信講座を受講して学習をする人もたくさんいます。
難しい内容だからこそ、自分の生活スタイルに合った学習をして備えたいですね。
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8.パティシエ(製菓衛生師）
パティシエ(製菓衛生師）って？
美味しく、見た目も美しいお菓子を作るプロであるパティシエは、小さな女の子たちにも人気の職業です。
実際、ケーキ屋さんなどでパティシエの作ったケーキはとても美しいものばかりです。
そんなパティシエにも国家資格があります。
それが製菓衛生師です。
製菓衛生師とは、お菓子・パンの製造・販売をする場合、公衆衛生や安全性に関しての知識を持ち、管理することができる資格です。
この資格を持たなくてもパティシエになることはできますが、就職・独立に有利になります。
自分の技術の証明にも役立ちますよ。
パティシエ(製菓衛生師）になるには？
受験資格は、中学卒業以上の学歴と食品衛生法第51条で規定されている菓子製造業の営業許可を取得している現場で、2年以上製菓業務の経験を持っていることです。
学歴は中卒でも問題ありませんが、実務経験を積む必要があるため、まず就職をする必要があります。
パティシエ(製菓衛生師）の勉強方法について
資格取得の学習をするには、通信講座がおすすめです。
好きな時間に学習できるので、仕事との両立も可能です。
スキマ時間を活用した勉強もできますし、スマホなどを使った学習ができる講座もあります。
9.電気工事士
電気工事士って？
今やどんな建物にも電気は欠かせません。
ですが、電気設備に欠陥があると、火災や漏電が起こる危険があります。
日常生活に欠かせないものですが、実際はとても危険なものである電気を扱い、電気が原因の事故を防止する資格が電気工事士です。
電気工事士は2種類あります。
住宅や小規模店舗など電気工事をすることができる第2種電気工事士と、第2種でできることに加え、工場やビルなどの電気工事をすることができる第1種電気工事士です。
電気工事士の試験について
第2種は受験制限がないため、高校生でも取得している人はたくさんいます。
第1種を取得するためには実務経験が必要です。
合格率も高く、難易度も低い資格です。
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10.貴金属装身具製作技能士
貴金属装身具製作技能士って？
貴金属装身具製作技能士は、ジュエリー製作に関わる技能検定です。
ジュエリーを作るのに絶対必要な資格というわけではありませんが、技能・知識を測るために受験している人が多く見られます。
貴金属装身具製作技能士の試験について
1～3級で階級があり、それぞれ受験資格があります。
3級の場合は、検定職種の実務経験もしくは厚生労働大臣の指定を受けた否かにかかわらない専門学校在学及び修了した者となっています。
少しでもジュエリー製作の実務経験があれば受験可能です。
実技試験と筆記試験があり、2日にわたって行われます。
まとめ
中卒だとできる仕事の幅がものすごく少なく感じられますが、実際はそんなことはなく、国家資格ありきでできる仕事もたくさんあるのです。
資格を取得して就職すれば、大幅な収入アップも見込めますし、大卒者と同じくらいのお金を稼ぐことも夢ではありません。
自分の道を切り開いて、もっとできることを模索してみませんか？
資格はそのサポートをしてくれます。
