「妊娠中にネイルをしても良いのかな?」なんて疑問に思ったことはありませんか?
ネイルをすることで赤ちゃんに影響があったら怖い、なんて不安に感じる人もいるかもしれません。
こちらの記事では、そんな妊婦さんのネイルに関する質問にお答えします。
妊婦がネイルをしても大丈夫?
妊娠中にネイルをしてもOKです。
胎児に影響を与える可能性があることでダメな理由は特に思い当たりません。
あと、妊娠中は爪を生成する栄養素であるタンパク質が欠乏しがちです。
人によっては、爪が割れたり、縦線が入ったりすることもあるので注意してください。
つわりなどで飲食が困難にならない限りは気になるほど爪が弱くなることもないでしょう。
ただ、ネイルを繰り返し使用すると爪の乾燥が進み傷みやすくなる原因になるので気になる人は控えたほうがいいかもしれません。
マニキュアの成分には注意が必要?
含まれている成分で有機溶剤が入っているものは、あの独特な刺激のある匂いが原因です。
それを吸い込んでしまうと、
- 気分が悪くなったり
- 頭痛が出てくる
可能性があるので、換気をしていない密室で使用は控えた方がいいでしょう。
ただ、間違って誤飲しない限り人体に影響を与える可能性は低いと考えられます。
現在、マニキュアの種類も増えており、天然の成分が含まれているものもあるので、気になる人は有機溶剤を使用していない天然の成分を含むものを選ぶといいと思います。
ネイルを使用しないほうがいい人は?
妊娠30週くらいからの人
基本的に、出産に向けて妊娠30週くらいからネイルをしないように健診や両親学級などで説明を受けることがあります。
病院やクリニックによりますが…
と言うのも、経膣分娩でも出血が増えたり、緊急で手術をしたりなど、出産は何が起こるかわからないからです。
そういった時に、爪の色見たり、パルオキシメーター(動脈血の酸素飽和度と脈拍数を測定するもの)を装着してショック状態になっていないかの判断をするケースがあります。
なので、ネイルをしたままだと確認できなくなってしまうため、出産が近づいてきたらネイルをしないように説明しているのです。
入院をする可能性がある人
週数に関係なく健診で、
- 切迫流早産
- 前置胎盤
- 低置胎盤
- 妊娠高血圧症候群
を指摘されて入院をする可能性がある人にはネイルはおすすめしてません。
実際に、過去ジェルネイルをした状態で緊急の帝王切開の手術をすることになった患者さんがいました。
緊急での入院、手術だったため、ジェルネイルをゆっくり削る時間はなく一刻を争う状態だったので、やすりで削ったことがあります。
緊急時、医療者としてとても困るし、患者さんも爪がボロボロになってしまうので、爪のことを思うのであれば、せめて
- 除光液で落ちるマニキュア
- 剥がせるタイプのマニキュア
- ネイルシール
などの使用をおすすめしています。
補足ですが、フットネイルも同様にジェルネイルはできるだけ避けて欲しいです。
手の指で酸素の濃度を測れない時は、足の指につけてみることもありますので。
まとめ
妊娠中のネイルに関しては、特に制限はありません。
が、妊娠中に入院するリスクがあったり、出産前には必ず落としておくほうが良いです。
それは、自分のためでも、医療者のためでもあります。
どうしても、ネイルは必須!!と言う方は、ジェルネイルを避けて、すぐに落とすことのできるネイルをするように工夫をしていただくと、トラブルが起きた時に困らないかと思います。