オーストラリアと日本の生活環境は大きく異なります。
国内旅行と同じ感覚で持ち物を用意すると、支払いやサービス利用に必要な物が用意できず、思わぬ不便が生じてしまう恐れも。
こちらの記事では、オーストラリア旅行で役立つ必需品・便利グッズを紹介しています。
持ち物の選定に迷っている人や、何を持参すれば良いか分からない人は是非とも参考にして下さい。
パスポート
パスポートは世界共通の「身分証明書」であり、言語の異なる国で自分が何者であるかを証明できる唯一の公文書です。
旅行予約や保険加入など様々な場面で提示を求められるので、必ず所持しなくてはなりません。
また、オーストラリアでは短期間の旅行でも入国ビザが必須であり、事前申請の手続きにもパスポートを使います。
なお、海外への入国・ビザ申請にはパスポートの残存期間(有効期間)が一定以上残っている必要があり、条件となる残存期間は国によって異なります。
オーストラリアの場合は入国・ビザ申請ともに残存期間の条件はありません。
ただし、一部の航空会社は「パスポートの残存期間が6か月以上」という利用条件を設けているため、基本的には6ヶ月以上の残存期間が残っているパスポートの利用をお勧めします。
クレジットカード
オーストラリアは「キャッシュレス社会」と言われるほど、クレジットカードでの決済が一般化している国です。
現金払いでも支障はありませんが、カード決済に比べると支払い手続きが面倒な上に、現金をそのまま持ち歩くと盗まれる恐れもあるので、必ずクレジットカードを用意しておきましょう。
現金支払いする場合でも、現地でのカードキャッシングなら両替の手間がなくなる他、現金の盗難防止にも繋がります。
カード会社によっては、現金支払いの方が手数料が安く済む場合もあるので、状況に合わせて使い分けると良いでしょう。
複数枚準備しておく
なお、旅行先でのケガ・病気・事故に対する保険や、貴重品の紛失・盗難への備えとして、最低でも3種類のカードブランドを複数持ちしておくことを推奨します。
複数持ちの際は、一度に全てのカードを紛失しないよう別々の財布・ポーチに保管しておくとベストです。
また、環境の厳しいオーストラリアではケガや病気に見舞われる可能性も高いので、海外旅行保険の付帯は必須事項です。
ブランドはなるべくVISAカードやMasterCardなど、海外旅行保険付帯が可能なブランドを選び、有事への備えにしましょう。
現金
キャッシュレス社会のオーストラリアですが、全ての場所でカード決済が出来る訳ではありません。
小さな店舗や田舎町はキャッシュレス決済を導入していない場所もあり、そもそもクレジットカードが利用できないという事もあります。
また、パーキングなどの小銭が必要となる場所は現金でなければ支払いできません。
カード決済と現金支払いの両方に対応できるよう、クレジットカードと一緒に現金も用意しておくとベストです。
無論、大金を持ち歩くと盗まれる危険性が高まるので、安全のためにも必要最低限の金額だけを用意しましょう。
航空券(Eチケット)
航空券を使用するタイミングは、航空機の搭乗手続きだけではありません。
国際便を利用する際なども、航空券の予約書を持参する必要があります。
個人で予約した航空券の場合、スクリーンショットの画面だけでは不安があるため、必ず事前に印刷した予約書を用意しましょう。
なお、予約書はApple Walletなどのスマートフォンアプリに保存しておくと、現物を紛失しても印刷し直すことができるため、いざという時の保険になります。
場所によってはアプリ保存の予約書でも承認されるので、印刷とアプリ両方での保存を推奨します。
また、航空券だけでなくホテルの予約書も忘れずに用意しましょう。
個人旅行における予約は全て自己責任のため、予約書の管理には細心の注意を払うことが大事です。
海外用SIMカード or ポケットWi-Fi
オーストラリアに限らず、海外旅行では現地のルート検索やガイド案内にスマートフォンでのインターネット接続が必要です。
オーストラリアのWi-Fi普及率は比較的高く、様々なエリアでフリーWi-Fiの利用が可能ですが、通信が不安定で速度低下や回線切断が頻発しやすいというデメリットがあります。
また、フリーWi-fiはセキュリティ面にも不安があり、個人情報などの通信データ盗難や、第三者によるスマートフォンの監視といったリスクも抱えています。
不便のないネット利用のためにも、オーストラリアでも使用できる海外用SIMカードや、自分専用のポケットWi-Fiを用意しておきましょう。
現地調達も可能
なお、オーストラリアでは短期滞在者向けのSIMカードが普及しており、現地の空港内に通信会社の店舗が常備されている事も多く、旅行先での現地調達が可能です。
通信会社の店舗が無い空港でも、SIMカード専用の相談窓口カウンターで対応してくれる場合があります。
SIMカードやポケットWi-Fiなら、場所を問わずにネット利用が出来るだけでなく、情報を盗まれる可能性も低いのでセキュリティ面も比較的安全なのでお勧めです。
変換プラグ・変圧器
オーストラリアの電圧は原則220-240Vであり、日本の100Vよりも高めの規格となっています。
電源プラグの形状も異なり、オーストラリアでは一般的に「Oタイプ(Iタイプ)」と呼ばれる形状のものが用いられます。
日本で用いられているピン2本の「Aタイプ」とは違い、上にハの字型になった斜めのピン2本と、中央下に縦のピン1本という合計3ピンの形状となっています。
スマートフォンの充電もOタイプの電源プラグでなないと出来ないため、変換プラグや変圧機などの用意を推奨します。
なお、オーストラリアで変換プラグを販売している店舗は少なく、現地調達は難しいため、日本で事前に購入したものを持参しましょう。
虫除けスプレー
気温の高いオーストラリアは蚊やサンドフライ(ハエの一種)などの吸血虫が多く、僅か数分の内に虫刺されが出来て、痒み・腫れなどの症状に見舞われる恐れがあります。
更に、海外の虫は病原菌を持っている危険性もあり、刺された箇所から病気に感染してしまうリスクも。
虫刺され一つが思わぬ重症に繋がるリスクもあるので、オーストラリアへ赴く際は必ず虫除けスプレーなどを持参して、虫刺されへの対策を万全にしておきましょう。
日焼け止め
オーストラリアは南半球に位置する南国であり、日本とは季節が真逆なだけでなく、現地の気候も大きく異なります。
特に夏は高気温で日差しが強く、肌の健康を維持するためにも日焼け止めは必要です。
街中を散策しているだけでも直射日光で焼けてしまうので、かならず日焼け止めを使ってから外出しましょう。
なお、スティックタイプの日焼け止めであれば、液体ではないため飛行機にも持ち込めるので事前に用意できます。
サングラス
オーストラリアの強い日差しには、日焼け止めの他にもサングラスなどが有効的です。
眩しさへの対策は勿論、紫外線による目へのダメージを軽減するためにも必要です。
日光の紫外線が目に与える影響は大きく、オーストラリアでは子供にサングラス着用を義務付けている程であり、サングラスは欠かせない必需品と言えます。
なるべく紫外線をカットできるサングラスを選び、紫外線から目の健康を守りましょう。
必需品・便利グッズを揃えて快適な旅行を
キャッシュレス決済が多数派、高気温が続く熱帯性気候など、オーストラリアと日本の環境には様々な違いがあります。
特にクレジットカードの用意や海外旅行保険の付帯、日差し・虫刺され対策による身体の安全確保は必須事項とも言えます。
海外旅行をする際は現地調達に頼らず、現地の情報や特徴をしっかり調べた上で、必要な物は事前に用意するように心掛けましょう。