- Webエンジニアに興味があるけれど未経験でもなれるの?
- 未経験からのWebエンジニア転職で年齢はネックにならない?
- Webエンジニアになるため何から始めたらいいか分からない
などと考えていませんか?
Webサービスが充実してきて、Webエンジニアは人気の職業になっています。
異業種から転身する人も多く、気になっている人も多いですよね。
結論から言うと、未経験からWebエンジニアへの転職は超おすすめ!
IT市場の成長と人材不足が追い風になって、需要はどんどん増えています。
この記事では次のようなことを解説していきます。
・Webエンジニアの仕事内容
・異業種からWebエンジニアになれる背景
・どんな人がWebエンジニアに適しているか
この記事を読めば、未経験からWebエンジニアになる道筋が見えるので、ぜひ最後までお読みください。
Webエンジニアとはどんな職業?
Webエンジニアとは、ネット上のサービスを開発する職業のことです。
例えば、以下のようなサービスは全てWebエンジニアが開発しています。
- Webサイト
- オンラインゲーム
- スマホアプリ
- デジタル広告
また、Webエンジニアは主にフロントエンドとバックエンドに分かれており、それぞれ業務が異なります。
主な業務内容 | 実装言語の例 | |
フロントエンド | サイトページやスマホのユーザー画面など、ユーザーが直接触れる部分を開発 | JavaScript、HTML/CSS |
バックエンド | フロントエンドとやり取りするサーバーの開発・保守 具体的にはネットの検索システムやECサイトの顧客管理など |
Java、PHP、Ruby |
要約すると、お客さんが触れる部分を作るか、裏方を開発するかに大別されます。
近年の傾向だと、両方できるエンジニアが重宝されています。
未経験者にWebエンジニアへの転職をおすすめする理由は?
Webエンジニアと聞くと「難しそう」「理系の人しかこなせないのでは?」と思うかもしれません。
しかし、バックグラウンドにかかわらず、Webエンジニアはおすすめです。
その理由を5つ紹介します。
1.深刻な人材不足
Webエンジニアを初め、日本では深刻なIT人材不足に直面しています。
経済産業省によると、2030年までに78.7万人の高度IT人材が足りなくなるそうです。
加えてエンジニアの高齢化も進み、2020年時点でIT人材のうち50歳以上が2割を超えています。
このように人材不足と高齢化が加速し、エンジニアの需要は年々増えているのです。
企業も人材不足を補うために、自社でエンジニアを育成しようという動きも活発。
それゆえ、Webエンジニアは未経験でも参入しやすくなっています。
2.手に職を付けられる
手に職を付けられるのも、未経験からWebエンジニアへの転職をおすすめする理由の一つ。
Webサービスはあらゆる業界で必要とされているからです。
そのため、スキルさえあれば業界を超えての転職が容易。
私の友人でも、新卒でEC事業の会社に入りましたが、転職して人材系のサービス開発をしている人がいます。
このように、Webエンジニアは手に職付けてどの業界でも働ける点でおすすめです。
3.場所と時間に縛られず働ける
場所と時間の制約がないのも、未経験者にWebエンジニアへの転職をおすすめできる理由です。
Webエンジニアはプログラミング言語を使ってサービスを作るのが主な業務。
パソコンとネットがあれば完結します。
そのため、多様なワークスタイルを実現できるのが魅力です。
例えばフリーランスだと、育児に力を入れたい人は在宅ワークも可能。
旅をしながら働きたい人であればノマドワークもできます。
近年では正社員でもフルリモートを認めている企業も多く、オフィスを持たない会社も少なくありません。
このように場所と時間を選んで働けるため、Webエンジニアはおすすめです。
4.初期投資が低い
Webエンジニアは初期投資を抑えられる点でも、未経験からの転職におすすめです。
他の専門職であれば、膨大なお金と時間を費やさなければいけないケースがあります。
例えば医者だと医学部に入って医師免許を取らなければいけないため、学費の総額が1000万円を超えることも。
実技を学ぶにしても家では難しく、研修医として長い訓練を重ねなければいけません。
一方、Webエンジニアはパソコンとネットがあれば仕事が可能。
そのため本を読み自分でサービスを作れば、それだけで転職活動のアピール材料になります。
また、プログラミングスクールで腰を据えて勉強する場合でも、学費は年間数十万円程度で済みます。
このように、Webエンジニアは他の専門職に比べてコスパよく目指せることが、大きな特徴と言えるでしょう。
5.高年収を期待できる
Webエンジニアは未経験からでも高年収を目指せるのも大きな特徴。
政府の賃金構造基本統計調査によると、システムエンジニアの平均年収は568.9万円で日本給与所得者の平均年収436万円を大きく上回っています。
フリーランスになるとさらに待遇は上がる傾向にあります。
フリーランスエージェントのレバテックフリーランスにによると、登録者の平均年収は862万円。
1000万円を超えるケースも珍しくありません。
繰り返しになりますが、エンジニアは年々不足しています。
しかし、スキルのない人がすぐにできる仕事でもないため、自然と待遇が良くなっています。
このように、エンジニアは未経験からでも高年収が見込めるため、おすすめと言えるでしょう。
未経験からWebエンジニアに転職するおすすめの行動は?
Webエンジニアは未経験から目指すのに魅力が多い職種ですが、挫折者もたくさんいます。
なぜなら、想像以上にやるべきことが多いから。
しかし、やるべきことを見極めたら3ヶ月でエンジニアデビューも可能です。
ここでは、未経験からWebエンジニアになるために、ぜひやってほしいことを6つ紹介します。
1.独学でプログラミングを勉強
まずは独学でプログラミングを勉強しましょう。
なぜなら、Webエンジニアの仕事を疑似体験できるからです。
実際にプログラミングをすると、様々な壁に当たることが分かります。
- エラーが発生
- 想像と違う挙動
- コードが読めない
実務でも上記のようなトラブルはつきもの。
独学で習得することで実務の大変さが分かるので、自分で勉強する習慣をつけておきましょう。
おすすめの勉強法は、無料サイトを活用すること。
初心者が体系立ててプログラミングを学べるよう工夫されているので、積極的に使いましょう。
以下におすすめのサイトを載せていますので、ぜひチャレンジしてください。
progate
ドットインストール
paiza
2.簡単なサービスを開発する
独学である程度プログラミングになれたら、簡単なサービスを作ってみましょう。
なぜなら、プログラミングだけでなく設計や保守といった工程も学べるからです。
Webエンジニアの仕事はプログラムを書くだけではありません。
お客さんの要望をヒアリングしてどのようなサービスにするかを考える必要があります。
0からサービスを作る経験をすれば、クライアントのニーズを考えるクセがつきます。
また、実際に開発したサービスはポートフォリオにもなるため、転職活動を有利に進められるでしょう。
そして、作ったサービスは友人や家族に使ってもらうことをおすすめします。
ユーザーからフィードバックをもらうことで、成果物のクオリティが上がるからです。
転職活動でも、利用者からのレビューで改良したことをアピールできれば好印象です。
3.IT関連の資格を取る
IT関連の資格を取るのも、未経験からのWebエンジニア転職に有効です。
なぜなら、専門知識を体系的に学べるからです。
勉強というものは、ただ闇雲に始めてもあまり効果はありません。
特にITのように勉強することが膨大で変化が激しいジャンルは、いかに効率よく勉強するかがカギになります。
資格は一定のスキルを得るために何を勉強すべきか示されているため、効率的に知識を深められるでしょう。
また、資格を取れば転職活動でアピールもできます。
おすすめの資格を以下に載せましたので、興味のあるものからチャレンジしてみましょう。
ITパスポート
基本情報技術者
Linux技術者認定試験
Webクリエイター能力認定試験
4.プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールに通うのも、未経験者のWebエンジニア転職にピッタリ。
なぜなら、仕事に必要なプログラミングスキルを効率よく学べるからです。
現役エンジニアが勤めているスクールが多く、初心者がつまずきやすい所をすぐ見抜いてくれます。
実際にプログラミングスクールに通っている人の感想を読むと、速くスキルアップできる点を高く評価していました。
午前中まるまる悩んでわからなかったエラーの原因を、ものの20分ほどで解決してくれたからtechboostのメンターさんマジで強えぇ、、、
というか自分が弱すぎなのか、、、#techboost #プログラミング学習
— 龍 (@lma_bring) March 18, 2020
また、大きなスクールだと、転職サポートも充実しています。
提携先の企業と太いパイプを持っており、スクールでの成績を認められて内定を得る人も少なくありません。
スキルアップと転職サポートの両方を求めるならプログラミングスクールはおすすめです。
5.転職エージェントを活用する
転職エージェントを頼るのも、未経験者がWebエンジニアになるうえで欠かせません。
転職エージェントとは、転職先を探すためのサポートをしてくれる会社のこと。
主に以下のようなサービスを受けられます。
希望キャリアのヒアリング
書類添削
面接指導
選考のスケジュール調整
待遇の交渉
転職エージェントを活用するメリットは、業界の最新情報を得られること。
担当者自身も業界出身者であるケースが多く、どんなWebエンジニアが求められているのか教えてくれます。
そして未経験から転職できるように、利用者に不足している点を洗い出してくれます。
「Webエンジニアになりたいけれど、業界のことを良く知らない」「一人で転職活動するのは不安」という人は、ぜひ転職エージェントを活用しましょう。
6.Webエンジニア仲間を作る
仲間を作ることも、Webエンジニアになるために有効です。
なぜなら、働いている人の生の声が聞けるからです。
- 仕事の大変さ
- やりがい
- 社風
- 業界のトレンド
- 理想のエンジニア像
仲間内であればエージェントでは聞けない話も聞けます。
そのため、転職時のミスマッチも防ぎやすくなるでしょう。
仲間作りにおすすめのツールはSNS。
優秀なエンジニアはSNSで発信している人も多いので、フォローして関係を築いておきましょう。
また、エンジニア向けのワークショップを告知していることもあるので、積極的に参加することをおすすめします。
Webエンジニアに向いている人の6つの特徴は?
Webエンジニアはメリットの多い職業ですが、自分に適性があるのか不安に思う人も多いですよね。
ここでは、Webエンジニアに向いている人の特徴を6つ紹介します。
1.論理的思考力がある
論理的思考に長けている人は、Webエンジニア向きです。
なぜなら、ロジックが伴っていなければ、良いサービスを開発できないからです。
例えば、最初の設計でロジックが間違っていると後のプログラミングがどれだけ素晴らしくても、クライアントが求めるサービスはできません。
また、エラーが発生したら、理詰めで原因を探す必要もあります。
このように重要な場面で論理的に物事を考えられる人は、Webエンジニアで力を発揮できるでしょう。
2.モノづくりが好き
モノづくりが好きな人も、Webエンジニアに適性があります。
なぜなら、オンラインゲームやスマホアプリ、Webサイトといった成果物があるからです。
Webエンジニアはネット上のサービスを開発するのが仕事なので、必ず成果物ができます。
モノづくりが好きであれば、達成感を得やすいでしょう。
加えてWebサービスは不特定多数の人に利用されるため、リリースされたときの喜びもひとしお。
「モノづくりで多くの人に影響を与えたい」「目に見える成果物を残したい」という人にとって、Webエンジニアは魅力的な職業ですね。
3.一人作業が苦じゃない
一人で黙々と仕事ができる人は、Webエンジニアに適性があります。
Webエンジニアはパソコンに向かってひたすらプログラミングする仕事です。
営業のように外回りすることは極めて稀。
特に在宅ワークであれば、丸一日人と話さないことも珍しくありません。
しかし、孤独が気にならず一人静かに集中したい人なら、生産性高く仕事ができます。
一人作業に抵抗がない人は、Webエンジニア向きと言えるでしょう。
4.チームワークに長けている
前章と矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、Webエンジニアにはチームワークも求められます。
なぜなら、プロジェクトベースの仕事がほとんどだからです。
個々の作業は一人で行うことが大半ですが、進捗管理やリリース前の運用テストなどでは、メンバーと密にコミュニケーションを取らなければいけません。
- 他のメンバーの作業は遅れていないか
- サポートが必要なところはないか
- コミュニケーションに行き違いはないか
Webエンジニアは、上記のような点にも気を配る必要があります。
特に近年はリモートでチーム開発する企業も増えてきたので、より一層メンバー間のコミュニケーションを大切にしなければいけません。
チームワークを発揮できる人は、Webエンジニアで活躍できるでしょう。
5.好奇心が強い
好奇心にあふれる人はWebエンジニアで息長く働けるでしょう。
なぜなら、IT業界は変化が激しいからです。
例えば10年前にヒットしたオンラインゲームでも、現在はサービスを終了しているケースは多々あります。
一方で仮想通貨やNFT、IoTなど時代を変えるようなサービスが次々にリリースされています。
もちろん、Webエンジニアもトレンドをキャッチできるよう常に勉強しなければいけません。
好奇心が強く変化を好む人であれば、Webエンジニアの仕事を楽しめるでしょう。
6.独立志向がある
独立志向がある人も、webエンジニアと相性が良いと言えます。
Webエンジニアは働き方が多様で、フリーランスになる人も珍しくありません。
前述の通り、Webエンジニアはパソコン一台で仕事ができますし、加えて実績を残せば独立しても仕事が途切れることはありません。
また、自分でサービスを作りたいなら、会社を立ち上げて一人で事業を回すことも可能。
「組織に縛られずに働きたい」「自分でサービスを作り社会を変えていきたい」という人に、Webエンジニアは向いているでしょう。
Webエンジニアに向いていない人の3つの特徴は?
Webエンジニアは万人におすすめできる職業とは言えません。
程度の差はありますが、向き不向きがあります。
ここではWebエンジニアに向いていない人の特徴を3つ紹介します。
ただし、これらの特徴に当てはまっているからといって、すぐに諦める必要はありません。
改善策も解説していますので、じっくり読んでください。
1.勉強が嫌い
勉強が嫌いな人がWebエンジニアになると、苦痛かもしれません。
前にも言いましたが、Web業界では技術が急速に進歩しています。
10年前までは時代の最先端だった言語も、今では案件がほとんどないといったケースは少なくありません。
そのため、勉強しないと時代に取り残されてしまいます。
ただし、学生時代のように詰め込み型の勉強をする必要ありません。
まずは興味の持てそうなジャンルの本を読みましょう。
知識を得ることが楽しくなれば、自然に勉強が好きになるでしょう。
2.考えることが苦痛
物事を考えるのが苦手な人だと、Webエンジニアでは活躍できる幅が限られてしまいます。
Webエンジニアの仕事は、頭を使わなければいけない場面がたくさんあります。
ルーティンワークは極めて少ないです。
加えてWebエンジニアは自発的な行動を求められるため、指示待ちタイプの人だとキャリアアップも厳しいでしょう。
物事を考えるのが苦手な人は、読書をおすすめします。
なぜなら、思考の切り口を学べるからです。
以下におすすめの本を載せましたので、興味のあるものから読み進めてください。
- 自分のアタマで考えよう
- 入門 考える技術・書く技術
- 「0から1」の発想術
3.変化を好まない
保守的な人も、Webエンジニア向きでない傾向があります。
何度も言いますが、Web業界に変化はつきもの。
極端な話、今トレンドになっているサービスも数年後にはなくなっているかもしれません。
毎年のように新しい技術も開発されているため、従来のやり方に固執してはWebエンジニアとしての市場価値も下がってしまいます。
Webエンジニアには変化を楽しめる能力も必要と言えます。
変化への対応力を身に付けるコツは、普段と違った行動をしてみることです。
- 異業種の人と交流する
- 普段読まない本を読む
- 新しいジャンルの勉強を始める
小さなチャレンジをすると、変化への耐性が付きやすくなるでしょう。
年代別にWebエンジニアの転職事情を紹介!
Webエンジニアは未経験に広く門戸を開いていますが、年齢によって転職事情は大きく異なります。
40代で完全未経験の人が20代と同じ方法で転職活動をしても、成功は難しいかもしれません。
ここでは年代別の転職事情について解説します。
年齢によって必要なスキルとやるべきことが分かるので、じっくり読んでください。
【20代】ポテンシャル採用
20代は将来性を重視されるため、完全未経験でもWebエンジニアとして採用してもらえる可能性が高いです。
第二新卒のように、一度は社会に出た人を新卒として迎えてくれる企業も増えています。
私の友人でも前職は営業で、完全未経験からWeb制作会社のエンジニアに転職した人がいます。
ただし、知識不足のまま転職すると後で苦労する可能性は否めません。
前述のプログラミングスクールなどを活用して、スキルを磨いておきましょう。
【30代】スキルと実績重視
30代は、過去の実績とスキルを重視されます。
なぜなら、企業はポテンシャルより今できることに着目しているからです。
30代は会社の中核を任される年代なため、即戦力になってくれる人材が求められています。
そのため、完全未経験だと転職は厳しいので、Webエンジニアとして何ができるかアピールしましょう。
おすすめはポートフォリオを作ること。
自力でサービスを開発した経験があれば、採用確率はグンと上がります。
プログラミングスクールに通えば、さらにクオリティの高いポートフォリオを制作できるでしょう。
【40代以上】完全未経験は厳しい
40代以上の人がWebエンジニアを目指すとなると、完全未経験では転職が難しくなります。
40代だと高度な実務経験を問われるからです。
プログラミングだけでなく、設計やマネジメント力を見られることもあります。
そのため40代未経験からWebエンジニアを目指す際には、総合的な実務経験を積む必要があるでしょう。
おすすめは副業から始めてみること。
プログラミングスクールなどでスキルを磨いたら、クラウドソーシングで案件に応募し実績を作っていきましょう。
業務委託であれば年齢に関係なくキャリアアップできます。
本業の経験も合わせてアピールすれば、正社員としてWebエンジニアに転職も可能。
副業が軌道に乗ればそのまま独立もできます。
まとめ
この記事では、未経験者にWebエンジニアをおすすめする理由と転職するためにやるべきこと、Webエンジニアに向いている人の特徴などについて紹介しました。
繰り返しになりますが、Webエンジニアはパソコンとネットがあれば誰でもチャレンジできます。
将来はさらなる人材不足が見込まれるため、手に職をつけたい人にはピッタリと言えるでしょう。
ぜひ、プログラミングスクールや転職エージェントも活用して、Webエンジニアへの道を切り拓きましょう。