幼稚園や保育園とは違い、お子さんが小学校に通い始めると、登下校など親の付き添いなしでの移動が発生します。
必然的に親の目が届かない時間が増え、子供の安全が心配になるものです。
最近では子供用の高機能GPSが出ているので、持たせることを考える親御さんは多いかもしれません。
こちらでは、その一つである「みもりGPS」の特徴や料金体系、おすすめのポイントや注意点などをお伝えします。
みもりGPSとは?
形式 | 携帯型 |
更新頻度 | 最短1.5分 |
子供からの通知機能 | あり |
バッテリー容量 | 1350mAh |
防水性能 | IPX5 |
通信エリア | DocomoLTE |
初期費用 | 8,580円(税込) |
月額利用料 | 748円(税込) |
2年利用した場合の想定費用 | 26,532円(税込) |
みもりGPSは、GPS機能と不審者情報を連動させ、小型GPSを利用して子供の安全を見守るサービスです。
みもりGPSは、学校と保護者をつなぐ連絡網サービスを展開する「マチコミ」が生みの親です。
マチコミでは、それまで連絡手段の主流だった紙や電話が不便だという声を受け、学校との情報共有に役立つ無料の連絡網サービスを始めました。
保護者の立場に立ったサービスを展開する過程で、親御さんが持つ子供の安全に対する思いや、こんなサービスがあったらよいのにという声を形にしたのが、みもりGPSです。
子供のカバンなどにみもりGPS端末をつけておくと、親御さんはスマートフォンでお子さんの位置や状況を把握できます。
キッズ携帯との違い
みもりGPSのサービス内容は、キッズ携帯と同様のサービスだと思っている人もいるようですが、メインとなる機能が異なっています。
キッズ携帯は、通話やメールなどの携帯特有の機能の利用をメインとしており、見守り機能はオプションになります。
そのため、学校への持ち込みが制限されたり、コスト的に高くなるケースも見られます。
一方、みもりGPSは、子どもの見守りをメインの機能としています。
位置情報を検索したり、危ない場面で警告を発するなどの機能に主眼を置いているため、昔からある防犯ブザーに準じた機器として学校側が認識し、持ち込み可能になるケースが多いようです。
また、音声が出る機能がついているものの、学校にいる間は自動的に停止する設定が可能なので、授業を邪魔することはありません。
みもりGPSの特徴は?
居場所がいつでもわかる
みもりGPSは、電波が届くところであれば、1.5分に1回の間隔で子供の位置情報を取得できます。
お子さんのリアルタイムの現在地を知ることができるので、親御さんにとって安心材料となるはずです。
それらの位置情報は、2週間分を行動履歴として保持できます。
移動ルートがわかれば、帰りが遅くなった時に迎えに行ったり、危ないところを通らないよう指導できるかもしれません。
さらに、子供がよく行く場所を登録しておき、その場所に出入りした際に、親御さんのスマートフォンに自動的にお知らせが行くよう、設定が可能です。
学校や塾などに無事に到着したか確認したり、帰宅予定時刻を知ることもできるでしょう。
子供の行動範囲を設定しておくと、範囲外を出たときに親御さんのスマートフォンに知らせる機能があります。
こちらの設定は、休日はオフにできるので、柔軟な対応が可能です。
音声機能
みもりGPSは、親が近くにいない場合であっても、適切な警告が音声の形で子供に届く工夫がされています。
例えば、子供の活動範囲をあらかじめ設定しておき、そこから出た場合に、みもりGPS端末から子供に音声で警告が出るよう設定できます。
適切な声掛けがなされるので、お子さんが危険を避け、迷子になることを防げるかもしれません。
音声は、親御さんのアプリで録音したものを送信できるので、メッセージを送ったり、連絡を取るのに使えるのが便利です。
音声メッセージを受け取ると、LEDランプがつき、新規のメッセージが入ったことが視覚的にわかるようになっています。
便利な音声機能ですが、学校の授業時間などで鳴ってしまうと困りものです。
その点、みもりGPSには、音声を鳴らしたくない場所を「音声を再生したくないエリア」として設定できます。
そのエリアにとどまっている間は、すべての音声が停止し、そのエリアから出ると自動的に音声機能がオンになるので、手間いらずで運用できます。
通知機能
みもりGPSには、自動と手動で使える通知機能がついています。
自動的に通知される機能としては、不審者情報と連動したものがあります。
不審者が目撃されたエリアに子供が立ち入ると、子供のGPSのブザーが鳴り、同時に親御さんのスマートフォンにも連絡がいきます。
また、子供が乗り物に乗った場合も、自動的にスマートフォンに通知が行きます。
この機能は、特に設定などをしなくてもお知らせしてくれる点が便利です。
さらに、みもりGPSの充電状況が厳しくなると、充電切れを防止するための通知がされます。
みもりGPSには通知ボタンがついていて、子どもから親御さんに手動で通知できます。
こちらのボタンは連絡手段としても使えるので、あらかじめどんな時に通知ボタンを押すかなど、ルール決めをしておくとよいかもしれません。
安心機能
みもりGPSの安心機能の一つは、みもりGPS自体から音を鳴らし、紛失を防げるというものです。
みもりGPSは小さく、置き忘れも多くなるため、音で見つけられるのはメリットです。
また、みもりGPSは最大で8人まで追加料金なしで見守りに参加できます。
勤務地が遠い両親だけでなく、近所に住む祖父母なども見守りに加わってもらえるのが、みもりGPSの良い点です。
ユーザーが投稿した危険な場所情報や、マチコミが収集している不審者情報と連携させ、見守りに生かせるのは、みもりGPSの最大のメリットといえるかもしれません。
みもりGPSの微妙なところは?
みもりGPSの利用での注意点の一つは、運用に3G回線を使用しているということです。
みもりGPSが3G回線を使っている理由として、山間部など、より多くの地域をカバーできることや、屋内でもつながりやすいことが考えられます。
子供の見守りに適しているため、ドコモの3G回線である「FOMA」が採用されていると思われますが、こちらの回線は2026年3月まででサービスが終了します。
この点について、みもりGPSの今後のサービス展開を見ていく必要があります。
また、みもりGPS本体は充電が必要ですが、充電ケーブルは付属していません。
充電にはMicro USBケーブルを使うので、持っていない場合は購入が必須です。
みもりGPSの料金体系は?
みもりGPSの料金体系は、非常にシンプルです。
GPS端末自体の本体価格が8,580円(税込)、月額の利用料金が748円(税込)です。
みもりGPS端末が届き、専用アプリから開通手続きを行った時点で利用が開始されたとみなされ、月額料金が発生します。
そのほかに事務手数料などの発生はなく、契約期間の縛りもないため、良心的な料金体系といえるかもしれません。
みもりGPSの口コミは?
みもりGPSはこんな親子におすすめ!
みもりGPSは、小学校に入学する子どもにGPSを持たせたいと思っている場合におすすめです。
- 学校でキッズ携帯が制限されている
- スマホは持たせたくないが居場所は把握しておきたい
- 見守りにかかる月額料金を押さえたい
といった場合に向いているでしょう。
その他のおすすめ子供用GPSは?
soranome
形式 | 携帯型 |
更新頻度 | 最短1.5分 |
子供からの通知機能 | あり |
バッテリー容量 | 700mAh(最長1週間) |
防水性能 | IP55 |
通信エリア | Docomo4G/LTE |
初期費用 | 初期事務手数料:3,300円(税込) 端末代金(一括):9,020円(税込) 端末代金(分割):605円(税込)×24回 ※2022年4月現在 |
月額利用料 | 539円(税込) |
2年利用した場合の想定費用 | 25,256円〜(税込) |
「soranome」は株式会社グローバルコネクションが提供している子供用GPS端末です。
39gの端末は防水機能に加え、最大1週間持続するバッテリーを搭載。
カラーバリエーションも4色用意され、子供の好みに合わせることが可能です。
さらに端末には「SOSボタン」が搭載され、3秒長押しするか5秒以内に3回押すことでSOS通知を行いますので、緊急時の場合にも安心です。
また「soranome」はスマートフォン1台で最大4つの端末を登録できます。
加えて子供が塾などの指定したエリア進入時の通知も10件登録できます。
したがって「soranome」は子供が多い家庭や習い事が多い家庭に最適な端末です。
まとめ
みもりGPSは子供の見守りに特化したサービスで、学校と保護者をつなぐ連絡網サービスを展開するマチコミが生みの親です。
ユーザーの投稿に加え、マチコミが収集した不審者情報を連携させ、質の高い見守りができるのがメリットです。
機器を購入後は、月額料金を押さえて利用できるので、小学校入学を機に、子供の安全を真剣に考えている方におすすめのサービスといえます。