自分に当てはまることが多かったり未来のことがわかったり、占いはとても楽しいものです。
中にはすごく高い能力を持った占い師もおり、人間関係や恋愛などの相談に乗っていたりしています。
電話占いなどが普及していることもあり、どこに住んでいても気軽に占いを楽しめるようになりました。
よく当たる占いがあると聞くと、相談したくなってしまいますよね。
ですが、「占いはやらない方がいい」と言う人もいるのです。
人によって考え方は色々ありますが、実はやらないほうがいい、信じなくてもいいという考えを持つ占い師もいるほど、その考えを持っている人は多くいます。
どうしてそう考えるのでしょうか。
占い師もそう考える、その理由とは一体なんなのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
占いをやらなくてもいい・信じなくてもいい理由とは?
自分で自分のことを決められなくなってしまう
占い師も言う「占いはやらなくてもいい」理由はなんなのでしょうか。
まず挙げられるのは、占い師を頼りすぎてしまい、自分のことを自分で決められなくなってしまうことです。
最初は軽い相談だけだったはずなのに、占いにハマっていくうちに占い師に自分のことを決めてもらうようになってしまうのです。
- 今の彼氏と結婚した方がいい?
- 進学するかどうか迷っている…
というような、人生の分岐点とも言えるような大切なことも、全て占い師に決めてもらえば成功すると考えるようになってしまいます。
ちょっとした悩みならいいかもしれませんが、大切なことは自分で決めて、後悔のないような人生にしたいですね。
占い師に相談するための理由を探している
占いはプロの占い師に話すことで相談ができるのですが、何回か当たると、悩みがあるたびに占い師を頼ってしまうようになってしまう人もいます。
また、占い師と話すのが楽しく、スッキリした気持ちになれることから、定期的に占い師に相談する習慣を作る人までいるのです。
ここで注目したいのが、占い師と話したいがために相談する理由を探しているのではないかということです。
悩み事がない方が気分もスッキリして楽しく日々を過ごせます。
でも、悩み事がないということは、占い師に相談する理由がなくなってしまうということなのです。
ある人は、占い師に相談することがないかどうかを自分で気がつくことができました。
その時は、借金でクレジットカードも作れなくなってしまっており、カウンセリングに通って占いを卒業できたそうです。
占い師を頼るとしても、ほどほどにしたいものですね。
結果に依存し、その結果が全てになってしまう
例えばテレビの星座占いで、自分の星座がいい結果だったらなんだか1日嬉しくなります。
逆に悪い結果だったらちょっとだけ落ち込んでしまいますよね。
それでも結果通りにならない日のことが多いのではないでしょうか。
占いの結果に依存してしまうと、その通りにしか物事が進まないと思い込んでしまい、その結果が全てになってしまいます。
占いの結果に生活が振り回されてしまうという方がわかりやすいかもしれません。
今日は悪い日と言われれば悪いようにしか物事を受け止められなくなりますし、良い日だとやたらポジティブになります。
振り回されている自分を見ている周りも、「どうしたのかな?」と感じる日が増えていってしまいます。
占いで悪い結果が出たとしても、必ず悪いことが起こるというわけではありません。
悪い日だということを知ったからこそ良い方に向かうこともあるのです。
占いはあくまでエンタメの1つとして捉えるのがベストです。
占いを信じすぎてしまった故の悪い例を紹介
もし、占いを信じすぎてしまった場合、どんな風になってしまうのでしょうか。
占いを信じすぎて起きた出来事の一例を紹介します。
学校選びを間違えてしまった
占いに依存し、学校選びを間違えてしまった例を紹介します。
その人は、大学をどこにするか占いで決めました。
大学を選んだ決め手は、懇意にしている占い師が「そこに行ったら自分が変われる」「友達もたくさんできる」と言ったからです。
普通なら、自分の学力と学びたいことを照らし合わせて学校をいくつかピックアップし、オープンキャンパスなどで実際に大学を見に行って決定するものです。
なのに、占い師の一言だけで決定してしまいました。
でも、実際入学してみると自分には全く合った大学ではありませんでした。
友達はできない、毎日辛くて後悔ばかりです。
高いお金を払っているのでなんとか卒業しようと頑張ってはいますが、自分でちゃんと選べばよかったと思う日々を過ごしています。
全く向いていない仕事をおすすめされた
転職で悩んでいる時に、占い師に相談しました。
占い師は「社会貢献に関する仕事や何かの専門アドバイザーになるのがおすすめ」と言いました。
社会貢献に関する仕事と言われても思いつきませんし、アドバイザーは現実的ではないと考えました。
なぜならその人は人と話すのがかなり苦手で、なるべく表に出ないような仕事にしたいと考えていたのです。
それに、以前結婚のことを相談したときも同じように「社会貢献活動やボランティアをすれば出会える」と言われたことを思い出し、同じようなことを言われたという気持ちになりました。
その仕事をやりたいなという気持ちにもなれず、占いの結果を聞いただけで終わりました。
そこで、占い師に仕事を聞いてみようと考えた自分がダメだったということに気がついたようです。
あくまで参考程度に聞くのならいいのですが、全てを占い師に委ねるのはもうやめたそうです。
結婚を勧められて結婚したら、大変な目にあった
占い師に、現在お付き合いをしている彼氏との結婚を相談しました。
結婚は人生の節目だからこそ、失敗しないようにしたいと考えて相談したようです。
相性がかなりいいから、結婚すればいい夫婦になれると太鼓判を押されたので、迷いなく彼氏と結婚し、無事夫婦となりました。
でも、よかったのは最初のうちだけで、いきなり旦那さんが仕事を辞めて働かなくなってしまい大変な目に遭ってしまったのです。
話が違う!と占い師に言いに行ったところ、結婚して運気が変わってしまったなど、よく分からないことを言われ全くスッキリしなかったようです。
その女性は占い師に騙されたという気持ちになってしまいました。
結婚は人生の大きな節目なのですから、自分に合う人を自分で選ぶのがいいということです。
占いの役割を理解しよう!
占いは信じすぎると依存してしまい、自分自身のことすら信じられなくなってしまいます。
そうならないようにするためには、どのように考えていればいいのでしょうか。
まず大切なのは、占いの役割を理解することです。
占いはそもそもどんな役割を持っているのでしょうか。
自分を信じられるようにする
占いの結果が全てになってしまい、自分自身のことを信じられなくなってしまう人がいますが、そもそも占いは自分のことを信じられるようになるためのコンテンツです。
自分のことが信じられなくなってしまうと、自分が決めるべきタイミングで人に頼ることになってしまいます。
占いで自分のいいところを知ることで自分に自信がつき、自分のことを自分で決められるようになっていくのが理想なのです。
でも、占い師の言うことに従ってばかりいると、自分で決めるよりも占い師に決めてもらう方が確実な道に進めると思い込んでしまいます。
そればかりだと、自分の人生なのに自分で決めることがなくなり、占い師に依存することになってしまうのです。
占いはあくまで補助的なもの、自分で物事を決めるためのヒントをくれるものだと考えましょう。
客観的なアドバイスを得る
占いで恋愛相談や人間関係の相談をする人も多くいます。
「相手はこう思っている」「相手はこんな人だから、こんな行動の方がうまくいく」という的確なアドバイスをもらうことができるため、何か悩みがあるとまず占い師に聞くと決めている人も多いです。
相談相手が占い師というだけで、どうしたらいいのかを相談するのは友達に相談していることと変わりありません。
友達に相談しようが占い師に相談しようが、客観的なアドバイスを受けることができるという点では同じなのです。
友達は自分の考えをもとに話してくれますが、占い師は自分の能力でわかることを話してくれるので、より頼りになります。
なので、占い師を頼る人が多いのです。
占い師のアドバイスを実行するかしないかを決めるのも自分次第です。
アドバイスを聞いて実行に移す前に、まず自分の中で一度考えてみるのも大切です。
そもそも占いは活用するもの
遥か昔は、占いは悩みを解決するためのものではありませんでした。
生活をする上で必要な天気を調べたり、農作物を植える時期を確かめたりするためのツールだったのです。
天気予報もない時代では、占いは楽しむためというよりも生活をする上で活用するものだったのです。
今の占いは、占う目的こそ違うものの、活用するものであることに変わりはありません。
自分のいいところを占いで知ってそこを伸ばすようにしたり、より自分に合う仕事を考えたりするのが本来の活用方法です。
恋愛相談などでも、相手のことを教えてもらうことで、次のアプローチ方法を考えたりするのです。
昔の人は、占いの結果をもとに行動を決めてきました。
現代の人も、占いを信じるというよりも、いい未来に繋げていくためのヒントとして占いを捉えることができるといいですね。
占ってもらうときの心がけは?
占いに依存してしまうこと、自分で決められなくなってしまうことはよくないとわかっているけれど、やはり占い師の言うことに説得力がありすぎる、従いたくなってしまうという人はやはり多いです。
それだけ悩みが多い世の中ですし、みんな解決策を求めているのです。
占いを楽しむためには、どのような心がけをしているといいのでしょうか。
3つの考え方を紹介します。
全面的に受け止めず、あくまで参考程度にしておく
まずは、たとえよく当たる占い師の言うことだとしても、1つの参考意見であると言うことです。
友達に相談すると意見が返って来ます。
でも、友達の言う通りにするかどうかはその人次第です。
それと同じで、占い師の意見もただの参考であり、従うか従わないかは自由なのです。
あくまで参考にしておくことで、心に一線を引くことができます。
従ってみてもいいと思いますし、占い師の意見を参考に自分で新たな行動を考えてみるのも手です。
どんな道でも切り開ける、大きな可能性があるはずですよ。
どんな結果が出たとしても、最後に決めるのは自分
占いで悪い結果が出て、いい気分になる人はいません。
落ち込む人もいれば、今日は悪い日だと割り切る人もいます。
どうしたら悪いことが起こらないようにするか対策を考える人もいるでしょう。
悪い結果であったとしても、占い師の意見であってその結果は全てではありません。
結果が悪かったからと落ち込む必要はありません。
その後どう行動していくのか、自分で考えて決めることが大切なのです。
占い師が教えてくれるのは、その悪い現状を回避するためのヒントに過ぎません。
その意見を参考に、どうしたらいいのかを決定するのは最終的には自分です。
自分の人生に決定権があるのは自分しかいないということです。
今、その瞬間が1番大事な時間!
占いはあくまでも楽しむためのコンテンツです。
そのコンテンツに依存してしまい、占いのことしか考えなくなってしまうと、その時間がもったいなく感じてしまいませんか?
占い師に頼ることは悪いことではありません。
でも、そのために考えている時間はもっと他のことに使えるかもしれません。
そう考えると、時間を有効活用した方がより良い人生が送れます。
その時にしかできないことはたくさんあります。
今の瞬間を大切にして、1番大切なことのために行動したいですね。
まとめ
占いは信じてはいけない、信じない方がいいというわけではありません。
占いを信じ過ぎることによって、自分自身で決められなくなってしまう、占い師がいないとやっていけなくなってしまうような状況がよくないことなのです。
占いは楽しむためのものです。
結果はあくまで参考意見としておくこと、占いの結果が全てではないことなどを心がけ、占いを楽しんでくださいね。